ヴィオラスを倒し、急いでダイダロス通りの方へ向かうタダオミ。ドリーム⭐ミーティアとぶじゅつかを交互に使い最速を目指す。
しかし、聞こえてしまったのだ。人々から上がる大きな歓声が、それだけでタダオミは察してしまった。間に合わなかったことを。
そんな中1人の声がきこえる、ベルのものだ。
「神様!神様!大丈夫ですか!?」
どうやらヘスティアが倒れたようだ。介抱するため近寄るタダオミ。
(ヘスティア・ナイフの初登場、見たかったが今はそれどころじゃないな。)
「ベル!どうした。」
「た、タダオミさん。ヘスティア様が!」
「理解した。少しみせてみろ。....ふむ、大丈夫だベル。ヘスティアは疲れで少し眠っているだけだろう。」
「そうなんですね。安心しました。」
「しかし、外で寝かせる訳にもいかないな。」
「それなら、豊饒の女主人はどうどすか?あそこならベッドもありますし。神様を、休ませてあげられます!」
「そこはベルに任せる。せっかくだ、運んでいってやれ。」
「わかりました。タダオミさんはどうするんですか?」
「俺は、まだ少しやることが出来た。夜には帰る。」
「じゃあ、ホームで待ってますね!」
ベルと別れ、人の目につかない場所へ移る。
ある目的のため武器を換装する。
「【換装】!こい静寂の宝槍ルー!」
手元に現れたのは槍。確認と同時に詠唱を始める
「【静寂の宝槍!】【華槍!イーリス!】」
標的にを見つけ、急降下する。
タダオミが、地面と数mとなったところで金属と金属がぶつかり盛大な音を鳴らす。そして、地面や壁に大きな亀裂が入る。
タダオミは、防がれたとわかり距離をとる。
「よぉ、会いたかったぜ。オッタル!」
「.......」
「黙りか、一言くらい話そうぜ?」
「...いったい、何の用だ?」
「いや、なんだ。少し約束をして欲しくてな。俺の邪魔をしないで欲しい。」
「言ってる意味がわからないな。」
「あぁ、すまない。言い方が悪かったな。ベル・クラネルの英雄譚を!一番近くで見る機会を!邪魔をしないで欲しいといっている!」
「お前は、何を言っているんだ。」
何を言ってるのかわからない。と、そんな顔をしているオッタル。
「隠すなよ。フレイヤの命令でベルの近くに居たんだろ?!」
「...」
「また黙りか?まぁいい、わかっていることだ。フレイヤはベルの魂にご執心だ。どうせ、試練でも用意するだろう。」
「...」
「だから、その時に俺の邪魔をしないで欲しい。俺もお前達の邪魔はしない。」
「話はわかった。だが約束はできない。」
「どうしてだ。」
「フレイヤ様の望むことが全てだからだ。」
「狂信者が。ならいい、今回は俺の力でお前を納得させてやる。」
そういい、オッタルへ接近するタダオミ。懐へ潜りこみ、槍を振るう。しかし、大剣の腹で防がれてしまう。
しかしそれは、タダオミも織り込み済みである。0距離でカードを発動する。
「不死者の王 アインズ!」
攻撃は確かに当たった、手応えもあった。
だが、オッタルに傷を与えることはなかった。
(いてぇぇ、自傷フルークでも効いてる様子ないな。)
「....Lv.1でそれほど力を...」
「耐久お化けに言われたくはねぇなぁ!まだまだ始まったばかりだぜ?!」
「【換装】!」
槍が光だし、一つの太刀へと変わる。
そして、何処からともなく3機のポッドが浮遊してくる。
「科学兵器の力を味わいやがれ!」
「科学?なんのことかわからないな。」
「あぁ、そうかい!楽しんでくれよな!」
タダオミは太刀を構える。
「ポットaは射撃しながら補助!ポットbとポットcはレーザーとスピアーをチャージして待機だ!」
太刀を思いきり振り抜く、オッタル目掛けて降りおろされる。それを、半身をずらして躱すオッタル。
突き刺さった太刀を起点に飛び移り、勢いのまま攻撃をする。ポッドaにより、浮遊していた小型剣をつかみ斬りかかる。
ガキンッ!
軽く振り払わてしまう。タダオミは飛ばされる同時に小型剣を投げ、太刀へ着地し再び飛び出す。小型剣がオッタルに届く出前で、剣の頭を蹴り抜き威力を上げる。
防御をしていたオッタルだが、一瞬だけ体制が崩れる。
「ポットc!スピアー発動!」
地面から槍の様なものが飛び出し、とっさに飛んで躱すオッタル。
「こいつも食らっとけ!アミスター!」
オッタルの頭上にサークルが形成され、雷が降り注ぐ。
硬直を確認し、
「ポットb、撃て!」
ポットより出たレーザーにより爆発が巻き起こる。土煙がひどく視界を遮られる。
(これで倒れるとは思ってないが、多少のダメージがあるはずだ。煙が晴れるまで様子かな。)
そんなことを考えてたタダオミだったが。
背筋が凍る、本能がアラートを鳴らす。
「ッ!ディーバ」
パリィン!!
煙の中から突如飛び出してきたオッタル。死を思わせる様な拳がタダオミを襲う。
とっさのディーバによりダメージはないが、バリアが壊されたと知る。
(通常攻撃にカノーネつけてくんなよ!)
今の攻撃で土煙は晴れ、姿があらわになる。所々黒い煤を着けたオッタルがいた。
(予想どうりだが。信じたくはなかったぜ。)
「どうした。この程度で終わりか?」
「はっ!いいやがる。次だ!俺の本気で行かせてもらうぞ!」
「【換装】!」
手にしていたものは、ジャンクヤード・ドッグ。
ソル=バットガイの武器だった。
「これから見せるのは俺の本気だ!先に潰れるなよ!」
「どれほどなのか、見極めさせてもらおう。」
「【ドラゴンインストール】!受け止めてくれよ!オッタル!」
タダオミの姿が変化する、角や羽が生え禍々しいプレッシャーを放つ。常人が見れば、恐ろしく感じるものだろう。
しかし、この時オッタルは歓喜していた。普通ではないプレッシャーはオッタルの闘争本能に火をつけのだ。
「ここにきて、嗤うか、オッタル。」
「あぁ、すまない。嬉しくなってしまってな。」
「化け物がよぉ。」
「来い!俺に力を証明して見せろ!」
そこで、タダオミはカードを発動する。
「モモナベ発動!」
プレッシャーが増し更にオッタルは嗤う。
「先手はもらうぞ!」
そういい、殴りかかるタダオミ。それに、応えるオッタル
タダオミの拳はオッタルの顔へと入るが、受け止められてしまう。そのままカウンターを、食らい吹き飛ぶタダオミ。
空中で体勢を立て直すタダオミ。
「グランドヴァイパー!!ッッオラッ!」
オッタルを吹き飛ばす。この時モモナベの効果がきれた。
「輝かしき未来へ!ひと夏の思い出!ぶじゅつかを同時発動!」
疑似モモナベを発動させるタダオミ。
そして、凄い勢いで飛び出すオッタル。ラリアットを食らい吹き飛ばされる。
(防御の極大アップでもこの威力かよ!!)
飛ばされながらクルエルダーを発動する。
「食らえ!一緒に行こうぜ!」
引き寄せが終わり、着地する二人。拳を振りかぶるオッタル。
「希望の刃!」
ちゃっかり体力回復を狙うタダオミ。しかし、突然体の力が抜け片膝をついてしまう。
振り抜かれたオッタルの拳は空をきる。都市最強の拳であるそれは、風圧だけでタダオミを吹き飛ばすことは容易だった。
「ふんっ!」
「うわぁぁぁ!世界が回る!」
ゴンッ!
そんな音が鳴り響く。そして、タダオミの意識はそこで途切れた。
前日は寝落ちしてました。はい。
スヤァ...