とあるプレイヤーのお話   作:はーら623

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 因みに、前回の戦いでオッタルはポットaの射撃を食らっていましたが。全て弾き返すため無視していました。
 やはり筋肉。筋肉は全てを解決する。


第六話

  夢を見る。

 

 それは、朧気で、不確かなもので。でも、自分の記憶なのかもしれない。そんな曖昧なもの。

 立ち並ぶコンクリートの建物。回りを行き交う人々。そんな、いつもの光景。あの世界は、出来事は夢だったのかと 錯覚する。

 (そんなはずはない!)自分に言い聞かせる。しかし、どうしようもない不安が心を蝕む。

 (嫌だ嫌だ嫌だ!あの世界に戻りたい!)そう、泣き叫ぶ。だんだと、辺りが暗くなる。それは、まるでタールのようで粘性がありそうなドロトロとした黒。体がのまれる。身動きがとれなくなり、

 全てを諦め、思考を放棄する。

 

 

「エクスプロージョン!!」

 

 

 世界が崩壊する

 

 

「真空波動拳!」

 

 崩壊した景色に穴が開く。そこから光が漏れだしている。 

 

「気功拳!」

 

 謎の玉に吹き飛ばされ、あいた穴に吸い込まれる。

 

 

 

   ———————

 

「ハッ!」

 

 目を覚ますタダオミ。

 

「変な気分だ。嫌なことがあった気がする。

まるで...早く当てろと急かされたような...俺は何を言ってるんだ?」

 

 周囲を確認するタダオミ。辺りはひび割れや黒焦げの箇所等と言った状態で散々なものである。

 そして、足元にある空になったポーションのビン。ふと、自分の頭を触る。血がつく。しかし、痛みはない。 

 どうやら誰が飲ませてくれたようだ。

 

「どうせオッタルだろうがな。しかし、まぁお優しいことで。」

 

 感謝しつつ。立ち上がるタダオミ。

 

「まぁ、これで少なからずオッタルの記憶には残れただろう。上々だな。この有り様だ、とりあえずさっさとおさらばするか。」

 

 と、言い残し。 

 

「どこにでも行けるドア!」

 

 タダオミは、その場から消えた。

しかし気がつかなかった。オッタルが見ていたということに。

どうやらタダオミが起きるのを陰で見守っていたようだ。

ただのイイ奴である。

 

 

 

   ———————

  

 

  ブヴォン

 

 ヘスティアファミリアのホーム内に瞬間移動するタダオミ。

 

「どわぁぁぁ!?」

「どうしました!神様!」

 

 ちょうど1人と1神が帰って来ており、出くわしてしまう。

 

「おかえりだ。ベル、ヘスティア。」

「え、あぁ、ただいま。タダオミ君。...ってそうじゃないだろ?!」

「ただいまです!タダオミさん!早いですね!」

「まぁ、日は落ちて暗くなってきてるがな。」

 

 そんな風に話す2人に驚くヘスティア。

 

「ヘスティアも、体調は大丈夫か?」

「体調は問題ないさ!それよりさっk...」

「そういえば用事はよかったんですか?頭に血みたいなのが付いてますけど。」

「あぁ、色々上手くいったぞ。血はあれだ、つまずいたら猪にぶつかった。」

「へぇ、オラリオって猪いるんですね。」

「もういいさ、気にしないことにした!」

 

 順応性の高いベルと諦めて若干拗ねてるヘスティア

 

「そういえばヘスティア、そろそろステータスを更新してくれ。」

「む、そうだね。タイミングが合わなくてずっとしていなかったね。」

「あぁ、よろしくたのむ。」

 

 

 

タダオミ 

 

 Lv.1

 

 力:B796

 

 耐久:E446

 

 器用:D586

 

 敏捷:C697

 

 魔力:I0

 

 

 

 《魔法》

 

 【換装】

 

 ・武器の切り替え

 

 ・武器の能力を引き出す

 

 ・武器は1つまで出せる

 

 

 

 《スキル》

 

 【#コンパス】

 

 ・???が使用する各ヒーローの能力の行使

 

 ・???が所持ししているカードの行使

 

 ・戦闘を解析し、戦うほど早熟する

 

  

 

 【イレギュラー】

 

 ・???

 

 ・?????

 

 

 

 

「はい、終わったよ。今写すから少しまっててね。それにしても凄い伸びだね。」

「ふむ、そうか?こんなものだろう?」

「確かに初めての更新だけどさ、これは異常か数値だよ」

「強くなる分にはいい。」

「そうだけどさぁ、そういえば魔法は使わないのかい?あがってないみたいだけど。」

「む、そうだな。俺の魔法を見せてやろう。」

 

 そういい、「【換装】」と唱える。 

タダオミの服が光だす。

 

「ぶわぁ!」

 

 突然の光で目を閉じるヘスティア。気にしていなかったタダオミだったが、自分の服を見て焦る。 

 その服は、薄く白い布で出来ていた。

 

(この服はだめだ!紐が落ちてるし!完全にアウトだ!)

 

 ジャンヌのヘスティアコスチュームだったのだ。

すぐさま「【換装】!」と唱える。

 なんとか、ヘスティアに見られる前に着替える。

 

「へぇ、魔法で服が変わるだね!でも、まぁ、いいんじゃないかな。かわいいと思うよ。うん。」

 

 そこにはパンダのような着ぐるみパジャマのタダオミだった。

 

「まぁ、このように魔法?は使えるんだがな。魔力的なものは使わないみたいだ。」

「だから、数値が上がらないんだね。でも、不思議な魔法だね。武器に関係してるのかわからないし。」

「便利なものだからいいさ。今日はもう寝よう。」

「そうだね。今日はいろいろあって疲れたよ。」

「ベルももう寝てるだろうし。入るなら今だぞ?」

「へ?な、なんのことだい?!」

「よくベルの寝床に入ってるだろ?」

「そ、そんなことはないぞ?!」

「ちょうど、パジャマだし俺は寝る。」

 

 そういいソファに寝転がるタダオミ。

この男、床で寝たくないがためベルを売りソファを勝ち取る。

 ヘスティアはなんだかんだ「仕方ない」と、ベルのもとへ行き寝そべる。これがWin-Winと言うやつだろう。

 

 

 

   ———————

 

 

 目を覚ますベル。だんだんと、意識が覚醒する。いつものごとくヘスティアが目に入る。

 

「ッッ!」

 

 何度あっても慣れないと思い、脱出するベル。そして立ち上がり目撃する。ソファで眠るタダオミを。

 

(な、何かがいる!!)

 

 パンダの姿を見たベルはひとまず驚き、恐る恐る顔を覗きこむ。そこには、目をガンガンに開けたタダオミがいた。

 

「ヒッ!」

「ふんっ!」

 

 勢いよく頭突きを仕掛けるタダオミ。

 

 

 ゴンッ

 

 

「ッッッ!痛ったい!なにすんですか!」

「そこにベルがいたからだ。特に意味はない。」

「えぇ、なんなんですかまったく。」

「そういえばベル、今日はどうするんだ?」

「ギルドの方に行こうと思ってます。タダオミさんも一緒に行きますか?」

「ふむ、ならば同行しよう。」

「アダム院!...僕何を言ってるんだろう?」

「なに、気にするな、たまにある。」

 

 そんな朝を迎えた2人は身支度をしてギルドへと向かった。

 

 




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