とあるプレイヤーのお話   作:はーら623

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 お久しぶりです。
いやぁ、いろいろ忙しくて主にゲームなんですけど。
コンパスにベル君が実装されましたね。しかも、なかなかに強い性能とか...アダム衣装のベル君最高だぜ!




第七話

 

  数日後

 

(雑に時間が飛んだ気がするがまぁいい。今日はベル君が10階層へ向かうはずだ。無事に魔法も覚えていたし、原作の通りに行っているだろう。よし、向かうか。)

 

 タダオミは現在、スナップブレードを装備しており服もエルビンコスチュームを着用している。

 明らかに周りから浮いている。本人は気にしていないが。

 

 

  ———————

 

 ダンジョンへ向かいベルとリリルカの後を追うタダオミ。ちょうど10階層の入口で追い付く、2人が離れてから階段を下りた。

 

(さてと、配置につくか。)

 

 立体起動装置を使い二人が見えるように壁に張り付くタダオミ。

 

「リリ!何してるの!?」

「ごめんなさい、ベル様。もうここまでです。」

(む、そろそろか)

「さよなら、ベル様。」

 

 上層へと上がるリリルカの後を付けるタダオミ。装備のせいで音がするため慎重である。

 リリルカが呪文を唱えと同時にテレパスを使い背後に瞬間移動する。

 

「ベル様が悪いんです。あいつさえ、会わなければ...ううん、これでいいんです。リリは、リリの自由ために、お金が必要なんです。」

「その選択に後悔はないか?」

「ハッ!」

 

 背後から声を掛けるタダオミ。

 

「あなたは、いったい!」

「質問に答えろ。」

 

 と言いリリルカのバックパックをつかむ。後ろを向かせないためだ。

 

「どうなんだ。」

「リリに後悔はありません!」

「本心か?」

「......」

(だんまりか、まぁいい。とりあえず俺じゃどうしようもないか。)

 

 立体機動装置を使い天井へ張り付く、リリルカは周囲を見渡しあわててその場を後にする。

 

(先回りするか。ソーン=ユーリエフ発動!)

 

 天井から姿が消え階層の入口へと転移する。

 

  タッタッタッ!

 

 リリルカがさらに上へと移動し

 

  ドサッ

 

(ゲドが現れたようだな。そろそろ出る準備だな。)

「【換装】!」

 

 手には2枚刃のチェーンソウが握られる。

 

(これでどうするか...まぁ、なんとかなるか。)

「ぎゃあぁぁ!!」

(お、ゲドさんがログアウトしたな。アニメで見た時思ったけど筋道に入った瞬間で逝ったからなぁ。流石です、クズマさん!)

 

 と、別世界の主人公に思いを馳せるタダオミ。

 

「最後に俺達をしっかりと支援してくれやっ!サポーター!」

「あうっ」

 

 カヌゥによりキラーアントの群れの中に投げられるリリルカ。

 

「あ、はは...これだから冒険者は...でも、そうですよね。ベル様を騙した報い...だとしたら、悔しいな。」

(ここのキラーアント達って、絶対良い奴らだよな。)

 

 場面をぶち壊すようなことを考えるタダオミ。

 

「リリルカ。」

 

 壁の陰から声を掛ける。

 

「あなたは、いったいなんなんですか!」

「後悔はないか?」

「そんなこと!...そんな...こと。リリは...」

「そうだな、質問を変えよう。今まで生きてきて、どうだった?」

「何を...言ってるんですか!あなたが誰か知りませんが知ったようなこと言わないでください!どうだったかなんて!!辛いことや悲しいこと、苦しいことばかりの人生でしたよ!!」

 

 リリルカの慟哭は続く。

 

「最初から選択肢なんてなかった!毎日を生きるのに必死だった!誰も助けてはくれない、幸せの時間だってすぐに壊される...こんな人生だって、何度も死にたくなった。楽になれると思った!それでも頑張って、頑張って、頑張って生きてきた!」

「そうか、では最後にもう一度きこう。後悔はないか?」

「どうなんですかね。ベル様を騙したのが悪かったのかなぁ。」

「よくわかった。おまえにはまだチャンスがある、必ず良い未来に向かえるはずだ。」

 

 近くから足音が聞こえる、ベルが来たようだ。

(今だ!)

 手にもっていたチェーンソウをぶん投げるタダオミ。

 

「ファイヤボルト!!」

 

 ベルの魔法にチェーンソウがあたり大爆発をおこす。

 タダオミは、ノホのHAを使いこの階層の入口へと消える。

 

「こっちから出迎えるか。それと、【換装】」

 

 と呟き、忠臣のファウスト衣装に変更しカヌゥ達の方へ向かう。

 

「あれを使うか、聖戦の軌跡発動!」

「グハァ!」

 

 少し離れた所から声が聞こえる。

 

(結構近くにいたみたいだな。)

「よぉ、どうした。そんなところに倒れて。」

「なんだお前!こっちみてんじゃねぇ!」

「そうカッカするなって。それより、落とし物を探してるんだが知らねぇか?」

「はぁ?知らねぇよそんなもん!」

 

 と、逃げだすカヌゥ達。

 

(シスコンブラザー発動っと。)

「まぁ、まてよ。ちょうどその手に持ってるカバンと似てるんだよ。少し見せてもらってもいいか?」

「くそっ!お前も狙ってたのか!体が動かねぇ。なんかしやがったな!」

「お話しようぜ!超大型巨人発動!」

 

 周囲のサイレント攻撃を発動するタダオミ。3人とも倒れてしまう。

 

(こいつらを生かす意味はないな。)

 

 アフロヘアの男が起き上がる前にチェーンソウを突き刺す。

 

「なぁ、何か喋ろよ。つまらねぇだろ!?」

「うぅ!!うぅう!」

 

 カヌゥは何か言ってるが喋れないようだ。もう1人が立ち上がりショートソードを構え相対する。

 

「あまり、舐めるなよ?」

  

 構えた短剣にチェーンソウをぶつけ激しく火花を散らす。数秒で削り取りそのまま切り裂く。

 

「あぁ、くそ、血飛沫で汚れたなぁ、バックも汚れるな。」

 

 その間にカヌゥが殴りかかる。

 

(ジョバンニ。カラァーテェを連続発動。)

 

 拳を振り抜いたカヌゥは吹き飛ぶ。ダンジョンの壁に当たる寸前で背後にタダオミが現れ叩き落とす。

 

「リリの持ち物だからな。壊れたらお前のせいな。」

「グハァ!なんだ、お前!2人も殺しやがって。」

「もう喋れる時間か。断末魔はうるさいから聞きたくなかったんだがな。」

「うるせぇ!ぶっころしてやる!」

「そうだな。ゆっくり苦しんで死ね。マジスク発動!」

 

 カヌゥの動きが遅くなる。

 

「ハハッ!ゴールド・エクスペリエンスってなぁ!じゃあな。」

 

 カヌゥに刃を突き刺す。

 

「汚いなぁ。とりあえずバックを回収して離れるか。こいつらはまぁ、魔物のエサにでもなるだろ。」

 

 少し離れ「【換装】」と唱える。服と武器を変えるようだ。

 

 武器はコインに変わり、服はマルコスのラインハルトのコスチュームへと変わる。

 

「まぁ、当たりの部類だな。」

 

 コインをポケットにしまい、ベルとリリルカのいる方へ向かう。数分歩いた所で声が聞こえる。

 

「...女の敵!」

「じゃあ、リリだからだよ。僕、リリだから助けたかったんだ。」

 

(はぁぁぁ、ベル君がリリを落としてるわ。主人公してるなぁ。)

 

 リリがひとしきり泣いた後に出るタダオミ。

 

「む、ベルどうした。どんな状況だ?」

「あ、タダオミさん。あまり気にしないでください。タダオミさんこそどうしました?」

「いやなに、落とし物を拾ってな。これなんだが。」

 

 とリリルカのバックパックを見せるタダオミ。

 

「それ、リリのものです。」

「そうか。ひどい怪我だな。千本桜発動。」

 

 全体80%回復を使用してベルとリリルカの怪我を治す。

 

「傷がなくなってく。」

「流石です。タダオミさん。僕のかすり傷なんかも治っちゃいました!」 

「俺の力じゃ全快とはいかない。安静にな。それとほら、返す。」

「すみません、リリのためにありがとうございます。」

「気にするな。では、戻るとするか。」

「そうですね。帰りましょう。」

「道中は俺が戦おう。その娘を頼む。」

「わかりました。因みにリリルカ・アーデさんです。」

「リリはリリルカ・アーデです。ご自由にお呼びください。」

 

 この後、紹介をすませ上に昇っていく3人。

 敵を電気で倒したり。砂鉄などを固めて投げたりしてるタダオミ。

 

「タダオミさん、いつも魔法で戦ってるんですか?後ろに立派な剣があるみたいですけど。」

「これは、魔法ではないぞ。科学だ、多分。深くは知らない。」

「そうなんですね。よくわからないです!その剣は?」

「飾りだ。」

「へぇ。」

 

「えぇ...」と2人を見るリリルカ。タダオミに対する理解はベルが飛び抜けているため、初見じゃ厳しいものがある。

 

「出れましたね!それじゃ僕はギルドへ向かいますね!」

「あぁ、わかった。俺は先に戻ってる。」

「ベル様。今日はありがとうごさいまし。」

「ううん。気にしないでリリ!またね!」

 

 離れていくベル。2人残された。

 

「タダオミ様もありがとうございました。」

「なぁ、ベルのことどう思った?」 

「ベル様ですか?」

「あぁ、そうだ。」

「ベル様はお人好しです。優しすぎて危なっかしいくらいです...そして、リリの英雄です。」

「そうだな。ベルは優しすぎるし、英雄になる男だ。」

 

 一旦間をおくタダオミ。

 

「しかし、そんなベルの優しさのせいで罪悪感で押し潰されそうなんだろ?」

「そう...ですね。やっぱりあの時の声はあなただったんですね。」

「そうだ。あの時言っただろうチャンスがあると。」

「はい。でも。」

「これからベルは多くの冒険をする、壁に行く手をはばまれるだろう。そんなとき、隣でベルを支えてやってくれないか?」

「でも...ベル様の隣にいてもいいんでしょうか?」

「気にするな、どうしても言うなら全力で助けてやってくれ。」

「うぅ...はぃ...はい。」グスッ

 

 泣き出してしまうリリルカ。

 

「どうしようもない時は俺を呼べ、どうにかしてやる。」

 

 頭を撫でてあやすタダオミ。

 

「うわぁぁん。セクハラですぅ...」

「ふぁ!」

「...ふふっ、嘘ですよ。」

「お前なぁ。」

「リリはベル様のリリですからね。でも、存分に力使ってあげますからね!」

「たくましいな。まぁ、その方がいい。俺と共犯になれ。」

「はい。わかりました!」

「じゃ、またな。」

 

 帰路へつくタダオミ。ベルを見れてほくほくしていたそうだ。

 




まぁ、失踪はしないので(言い訳)頑張ります。

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