仮面ライダー×hololive ~正義の系譜~ 作:24時間深夜テンションなエルフの剣士
キャラブレるかもしれませんがお手柔らかにお願いします
「おりゃーっ!!」
「えーい!!」
「グアァァッ!!」
斧と御幣(※いわゆるお祓い棒)を叩きつけられ、怪人は吹っ飛ばされる。
『ナイスみこめっと!』
『さすがビジネスフレンド』
そんなコメントが飛び交う。
即興でのみこめっとのバトル配信は、大成功で幕を閉じた。
「よっし!」
「イェーイすいちゃ〜ん」
みこはハイタッチするつもりで手を前に突き出しながらすいせいの元に走った。
すいせいがピクッと肩を震わせる。
「え…?」
「その手さぁ…『今日も小さい』イジりするために触ろうとしてきてる手だよね?」
「違う違う誤解!!ハイタッチするつもりだったのみこは!!」
「………そう言えばさ」
すいせいが口を開く。
「ん?」
「…私達が戦ってる怪人って一体どこから来てるんだろう、って…」
「それは私が知っている」
暗闇の中から、一人の男が現れた。
チューリップハットを被りコートを羽織ったその男は、まるで最初からそこにいたかのように佇んでいた。
「…誰ですか?」
すいせいが警戒しつつ問いかける。
しかし、男はすいせいの問いを無視する様に言った。
「この世界に怪人が出現したのは全て……
◆◆◆
その頃。
イサムは公園に来ていた。かつてよくトレーニングをしていた場所だ。
だが、今は何をする気にもなれなかった。ベンチに腰掛け、本日3杯目の缶コーヒーを飲む。
いっそこのままここで寝てやろうかとイサムは目を閉じた。
そしてウトウト微睡んだその時。
「おい!」
聞き馴染みのある声が耳に入ってくる。イサムは驚いた様子で目を見開いた。
そこにいたのは、イサムより2、3歳程歳を重ねていそうな男だった。
黒いジャンパーとジーンズを着こなし、その端正な顔立ちも相俟ってクールな雰囲気を醸し出していた。
そして何より目を引くのは、そのクールな外見に似合わない
「…………タクミ
イサムはゆっくりと確認するようにその名前を呼んだ。
遠い大学に通っているはずの兄『大神タクミ』の名を。
「久々だなイサム!どした、いつもより荒んでんなー、大丈夫か?」
人懐っこい笑顔でタクミはイサムの隣に座る。久し振りの再開を喜ぶように彼は笑った。
「…いや、『大丈夫か?』じゃなくて、大学は?」
「休学して来た!」
あっけらかんと答えるタクミに呆れたのか、イサムは頭を抱える。
変な所で楽観的な性格は相変わらずであった。
「…で、大学休んでまで何しに来たんだよ」
「会いたくなってな!お前も対策本部の仕事とかで疲れてんだろ?だから応援しに来た!」
「………………。」
全くもってこのダメ男が。イサムは心の底からそう思った。ちゃんとした職を持ったイサムやミオと違い、彼だけはまだ大学生+アルバイト。家族への愛は3人の中では1番であったが、それが災いして時々こんな後先考えない行動に出るのだ。
「浪人する気はねーだろうな、まさかとは思うが…。」
図星だったのか、タクミは急に目線を逸らした。
「…今すぐ帰れよ、お前もう!!」
「分かった、分かったから!ミオに会ってから帰る!!」
「ミオは忙しいだろ、兄だからって簡単に会える訳ねーだろ」
「いいや会うまで帰らない!!絶対だ!!」
「………………………………………………………………。」
もうヤダこの兄。イサムは改めてそう思った。
◆◆◆
数日後。イサムはいつもの様に見回り警備を済ませ、一息付いている所だった。
「…今日も俺の仕事は無し、平和そうで何よりだ」
イサムが苛立った様に呟く。
悔しかった。
怪人を倒すため対策本部に入った。その筈なのに自身が果たすべき仕事は何もできていない。何なんだこの体たらくは…そう頭の中で自責の念にかられる。
どうにもならない絶望感に苛まれ、イサムは顔を上げた。
別に空を見上げたから気分が晴れる訳でもない。そこにあったのは変哲もない曇り空とビル群と、
落下してくる2人の少女。
「……は!?」
イサムは思わず情けない声を上げた。スタッ、と華麗に着地を決めた少女達は、イサムに鋭い視線を向けていた。
その顔には見覚えがあった。いや、その顔は嫌と言う程見てきた。
ライバー『星街すいせい』と『さくらみこ』。
『みこめっと』として活動しているコンビだ。
状況や理由こそ分からないが、2人の目を見て察した。
―――あれは敵意のある目だ―――
実働部隊としての経験が、イサムを身構えさせる。
みこが、口を開き叫んだ。
「なっ!?」
『キターーーーーー!!!!』
『みこめっとがんばれー!』
配信開始。つまり…
「俺が『敵』って事かよ…!?」
イサムは困惑した。何故俺が敵なのか、俺と戦う理由は何か、状況が分からない。
何でお前らは俺と戦おうとしてるんだよ―――イサムがそう問い掛ける前に、すいせいが能力で作り出したブロックが頭上に落下してきた。
「危ねッ!!」
どうにか横に跳びブロックを回避する。
「やるしかねぇのかよ…」
何が何だか分からないが、取り敢えずここは戦うしかない。イサムはそう決心した。
「……やってやらァッ!!」
イサムは懐から銃の様な何かを引っ張り出した。それを乱暴に腰に巻いたベルトに押し付ける。更にポケットの中からキーのような物を取り出す。
ハイテンションな音声を鳴らしたキーを、イサムは銃に差し込む。
「悪く思うなよッ…!!」
イサムは銃を構え、叫んだ。
銃から弾丸が飛び出す。弾丸はすいせいの眉間を撃ち抜く……数センチ前で、一気にUターンした。
突き出したイサムの拳が弾丸とぶつかり合う。その瞬間弾け飛んだ弾丸が展開され、無数のパーツとなりイサムに装着された。
狼を彷彿とさせる青い鎧を纏う『イサムだった何か』。
その姿を知る者なら、今の彼をこう呼ぶだろう。
『仮面ライダーバルカン』と。
7時までに投稿したくて変な所で切りました
「?」と思っている点は全て次回で解決するつもりです