仮面ライダー×hololive ~正義の系譜~   作:24時間深夜テンションなエルフの剣士

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アマゾンズ見ようかなと思っているエルフの剣士


#2:暗躍するヤツの陰謀

『変身した!?』

『ちょっとカッコいいかも』

『強そう…負けるなみこめっと!』

 

 変身したバルカンの姿を見た視聴者たちが驚愕のコメントを飛ばす。

 

「………で、お前らはそんなビビってないみたいだな」

 

 バルカンは2人を威圧するかの様に銃を構えた。

 

「戦うつもりはない、だが売られた喧嘩は買うだけだ」

 

「「行くぞー!!」」

「来いッ!!」

 

 戦いの火蓋は切られた。

 

◆◆◆

 

 一方その頃、コートの男は狭い裏路地を歩いていた。

 

―――

 

『この世界に怪人が出現したのは全て……ディケイド(・・・・・)の仕業だ……。』

 

『『でぃけいど?』』

 

 すいせいとみこが顔を見合わせ、首を傾げる。

 

『ディケイド。奴は世界を巡り、その世界を破壊する悪魔。怪人が現れているのは、世界が破壊される前兆だ』

 

『えぇっ?!』

 

 みこが驚愕して声を出す。

 

『そして奴はこの世界で仲間を作っている、それがこの男だ』

 

 そう言って鳴滝が差し出した写真には、イサムが写っていた。

 

『あれ…この人って』

 

 見覚えのある顔に、すいせいが目を見開く。

 

『すいちゃんの知り合い?』

 

『うん、忘れてた自販機のお釣り渡してくれた人』

 

『へー』

 

『奴の名は【仮面ライダーバルカン】。奴もディケイド程ではないが、警戒すべき男だ』

 

『…………。』

 

 そうとは思わない。そう言おうとしたすいせいだったが、男の真剣な目に思わずたじろぎ、何も言えなくなった。

 

『奴は世界の破壊者、ディケイドに手を貸している。だから力を持った君たちが、奴を倒さなければならない』

 

『え…えっと、はい!』

 

『すいちゃんがやるなら、みこも一緒に行こうかなー』

 

 すいせいはまだ気持ちの整理がついていない様子で、みこはすいせいに付いていくように男の頼みを承諾した。

 

 しかしその後、すいせいが囁いた言葉を男は聞き逃していなかった。

 

『でもあの人、全然悪い人には…』

 

『そーなの、すいちゃん?』

 

―――

 

「あの二人がディケイド側に寝返る可能性もある…彼等を仕向けるか」

 

 男のその言葉と共に、濁ったような歪みが、壁のように男の背後に現れた。

 

◆◆◆

 

 バルカンは銃を構えた。

 

「オラァッ!!」

 

 エイムズショットライザーから弾丸が機関銃のように放たれる。

 

「よいしょーっ!」

 

 しかし弾丸はすべて、すいせいの斧によって弾かれた。

 

「(ンだよあの強さ…手加減してるとはいえ、ちょっとパワーに差がありすぎじゃねえか…!?)」

 

 

 

 バルカンは焦燥していた。

 

 

 

 相手にしているのは、たった二人の華奢な少女。いつも相手にしているような、醜悪な怪人でも、狂暴な怪物でもない。

 

 しかし彼は攻撃を軽々といなすその姿に、何か得も言えぬ恐怖感を覚えたのだ。

 

 

 

「隙ありっ!!」

 

 

 

 その思考した隙を見逃すはずもなく、みこがバケツを出した。

 

 バケツから湧き出す溶岩が、バルカンの上空を覆う。

 

「しまっ―――熱ぃ!!」

 

 装甲の上からでも感じる熱。思わず体を仰け反らせる。

 

「クッソ―――あぁッ!!」

 

 上半身が爛れるような暑さに、バルカンは悶えた。

 

 

「―――まだまだァッ!!」

 

 銃がダメなら肉弾戦だ、と言わんばかりにバルカンは突っ込む。

 

 みこは咄嗟に反応して幣を叩き下ろすが、バルカンは片手でそれを抑え込んだ。

 

 追い打ちと言わんばかりの鋭い足払いで、みこの視界が一回転する。

 

「うわわわわわっ?!」

 

 ドサッ、とみこは尻もちをついた。

 

「寝てろ…ッ!!」

 

 気絶させるため、バルカンはみこにトドメの掌底を叩き込む―――

 

 

 

 

 

「みこち危ない!!」

 

 直前に、落下してきたブロックがそれを拒んだ。

 

「痛って!!」

 

 一見プラスチックのチャチな玩具に見えるブロックは、見かけ以上の火力を有していた。

 

 頭に直撃したバルカンは、思わず怯む。

 

「今だ!」

 

 再び叩き下ろされた幣が、バルカンに追い打ちをかけた。

 

「グ……ッ!!」

 

 

『ナイスコンビプレイ!!』

『勝ったな風呂入ってくる』

『さすがみこめっと!』

 

 

 

 周囲に浮かぶコメントも勝利を確信していた。

 

 

 

「「とどめー!!」」

 

 

 

 すいせいの斧とみこの幣がバルカンへ止めを刺そうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ATTACK RIDE BLAST』

 

「えっ?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如飛んできた無数の光弾がすいせいとみこを吹き飛ばし、それを妨害した。

 

「うわっ!!」

「痛っ!!」

 

『?!』

『誰だ!?』

『惜しかったー!!』

 

 すいせいもみこも視聴者も、正体不明の突然の妨害に衝撃を受けていた。

 

 

 

「…まさか」

 

 

 

 そんな中バルカンが驚愕したように、安堵したように呟く。

 

 

 

 その声に応えるように、カツン、カツンと足音が聞こえる。ビル陰に隠れたその姿が、足音につれて明らかになってきた。

 

 その男は黒いスーツを着ているが、それに不釣り合いなトイカメラを首から下げていた。そして一際目を引くのは、その腰に巻いた奇妙なベルト。

 

 

 

 そう、門矢士だ。

 

「士…?」

 

 バルカンは小さく呟く。

 

「…誰?」

 

「なにもんだにぇ」

 

 その正体を知らない二人が問いかけた。士はいつものように答える。

 

 

 

 

 

 

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

『KAMEN RIDE』

 

 士はそのベルトに取り出したカードを差し込む。

 

「変身」

 

『DECADE』

 

 士のその声と共に出現した、ノイズがかかった人型の像。

 

 10体の像が士と重なり、その姿を形成する。

 

 マゼンタ色のポップな外見とは裏腹に、その眼光はバルカン以上の威圧を発していた。

 

「士…いや、ディケイド」

 

 バルカンはその名を呼んだ。

 

 『仮面ライダーディケイド』

 

 それが今の彼の名だった。




はい今回も変身して引き。

2連続でやるのは流石に…と思ったけどやっちゃった
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