仮面ライダー×hololive ~正義の系譜~   作:24時間深夜テンションなエルフの剣士

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キラメキライダー☆

煌鬼(きらめき)ライダー

仮面ライダー煌鬼

ヤハリソウイウコトカ(違います)


#3:兄弟現る!!

 『ディケイド』。その名を聞いた2人の顔が強張る。

 

「(アイツが『ディケイド』…)」

 

 男が『世界の破壊者』『悪魔』などと呼んでいたもの。

 

 それを目の前にして一気に肩を震わせた。

 

「さて」

 

 パンパンと二回手をはたき、ディケイドは構える。

 

「来ないのならこっちから行くぞ」

 

 ディケイドが走り出し、一気に距離を詰める。

 

「やあっ!!」

 

 すいせいはそれを見切り、斧を横に薙いだ。

 

「こっちだ」

 

 しかしディケイドは跳び上がり、斧を回避する。

 

 その勢いのまま放った飛び蹴りが、すいせいに命中した。

 

「うわっ…!」

 

「そんなもんか?」

 

 余裕と格の違いを見せつける様にディケイドが挑発する。

 

「はっ!!」

 

 すいせいの仇と言わんばかりにみこが幣を振り下ろす。

 

 だがバルカンが咄嗟に撃った弾丸がそれを弾いた。

 

「もう一発…!」

 

 再び放たれた弾丸がみこに命中する。

 

「やるな、バルカン」

 

「何年ライダーやってると思ってんだ…ライダーシステム作ってもらったアイツ(・・・)の為にも負けられねぇんだよ!!」

 

「…そうか」

 

 バルカンはディケイドの隣に並び立ち叫んだ。

 

「決めるぞ、ディケイド!!」

 

 

 

「…………待て」

 

 ディケイドが何かに気付いたかのように振り向く。

 

「あぁ?」

 

「へ?」

 

「ん?」

 

 他の3人も釣られてディケイドの向く方向を見つめる。

 

 

 

 4人の目線の先には、2人の男がいた。どちらも疲れ切ったような、アウトローな雰囲気を醸し出していた。

 

 そして2人の男を追うように現れた、2つのバッタのようなマシン。2人はそれを手に取って、ボソッと、本当に何気なく言った。

 

 

 

 

 

「「変身」」

 

HENSHIN

 

『change kick-hopper』

『change punch-hopper』

 

「はぁー…」

 

 二人はバッタロボット、とでも形容できそうな緑色のライダー『キックホッパー』と灰色のライダー『パンチホッパー』へと変身した。

 

 フゥッと、軽く風が吹く。

 

 それを聞いてキックホッパーがピクッ、と肩を震わせた。

 

 

 

「今……誰か俺を笑ったか?」

 

◆◆◆

 

 同時刻、ホロライブ本社のオフィス。

 

「………………!!」

 

 1人の女性がじっとスマホ画面を凝視している。

 

 女性は『友人A』としてホロライブの裏方を請け負うスタッフだった。

 

 スマホを手にして固まるA。

 

 その画面には、バルカンが写っている。

 

「ア、イ、ツ、…………!!」

 

 静かにそれだけ言ったAは、震えるように拳を握り締めていた。

 

◆◆◆

 

『clock up』

 

 機械音声と共にキックホッパーの姿がブレて、消える。

 

「瞬間移動か!?」

 

「いや、アレは高速移動―――」

 

 ディケイドが言い切る前に、背後から蹴りを喰らう。

 

「ぐっ…!」

 

「ディケイド!!」

 

『clock up』

 

 パンチホッパーも高速移動でバルカンの背後に回り、拳を叩き込む。

 

「舐めんなァッ!!」

 

 バルカンは鋭い回し蹴りでカウンターを決めた。

 

 

 

 バルカン、ディケイド、キックホッパー、パンチホッパー。みこめっとを無視した戦いが繰り広げられている。

 

「あの人達はみこ達を助けてくれたって事…かな」

 

 みこが呟く。

 

「うん…そうかも」

 

 ここからどう動けばいいか。そう悩んだすいせいはコメント欄を無意識的に見た。

 

『無理しないで!』

『撤退も大事』

『逃げるんだよォ!!』

 

「……そっか」

 

 そんなコメントが目に入ったすいせいは、みこの手を掴む。

 

「すいちゃん!?」

 

「退こう、みこち!」

 

「…うん!」

 

 2人は悔しそうに、名残惜しそうに、逃走した。

 

 

 

 

 

 それは滅多に無かった事実上の『ライバーの敗北』だった。

 

 

 

 

 

「待ちやが…ッ!?」

 

 バルカンが静止しようとするが、その言葉はキックホッパーの蹴りに遮られた。

 

「余所見するな、バルカン!!」

 

「分かってる!!」

 

 そう勢い良く返事したはいいものの、バルカンは内心焦燥しきっていた。

 

 次はどう来るのか、どう対応するのが正解か―――。

 

 その考えた一瞬を待っていたかのように、強烈な蹴りがバルカンの腹部に叩き込まれた。

 

「ガッ―――アァァァァァッ!!」

 

 想像を絶する痛みにバルカンは悶える。

 

『rider jump』

 

「ライダーキック」

 

『rider kick』

 

 膝を付いたバルカンに、赤い電撃を帯びたキックホッパーの蹴りが襲いかかる。

 

「(死ッ―――!?)」

 

 反応する暇さえない程の超速の蹴り。バルカンが死を覚悟した、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『KAMEN RIDE』

『KABUTO』

 

『change beetle』

 

 カードを差し込んだディケイドが、全く別のライダーへと変身する。

 

 赤いボディと複眼、カブトムシのような一本角。

 

 その姿を見たキックホッパーが、思わずキックを中断する。

 

「カブト…………!?」

 

 変身、もといカメンライドしたディケイドの名をキックホッパーは呟く。

 

『仮面ライダーカブト』。天の道を行き総てを司る男が変身するライダー。

 

 そして同時にキックホッパーとパンチホッパー、どちらにも少なからぬ因縁があるライダーだ。

 

「お前らが散々クロックアップしたからな、それの意趣返しだ」

 

『ATTACK RIDE』

『CLOCK UP』

 

 ディケイドが2人と同格かそれ以上の高速移動で、キックホッパーに拳を叩き込む。

 

「兄貴!!」

 

 叫んだパンチホッパーにも、蹴りを打ち込んだ。

 

 2人の体が乱暴に投げ出される。そのままゴロゴロと転がり、互いが衝突した。

 

 それでもしぶとく立ち上がり、2人はディケイドに狙いを定め襲い掛かった。

 

 

 だが、2人同時に攻撃しようとした事が、仇となった。

 

 

『FINAL ATTACK RIDE』

『KA KA KA KABUTO』

 

 カウンターの電撃を帯びた回し蹴りが、2人に叩き込まれた。

 

「ぐはっ………!!」

「くっ………!!」

 

 2人は大きく吹き飛ばされる。しかしまだ僅かに残った力を振り絞り、なんとか受け身を取る。

 

 しかし、まだ終わっては居なかった。

 

 ヨロヨロと、バルカンが立ち上がった。

 

「終わりだァ!!」

 

 

『Bullet!』

 

 バルカンの構えた銃から、狼を模した4体のエネルギー弾が放たれる。

 

 狼はキックホッパーとパンチホッパーの両腕に噛みつく。そのままコンクリート製の壁に突撃し、杭となって2人を磔にした。

 

「ハァァァァァァァ…!!」

 

 バルカンが狙いを定める。トドメの巨大な光弾が、2人に襲い掛かった。

 

 

 

シューティングブラスト

 

 

 

「「グワァァァァァッ!!!」」

 

 弧を描くように動いた光弾は、2人を薙ぐような挙動を取る。

 

 2人は弾丸を腹部に喰らい、爆発した。

 

「…終わったな」

 

 眩い爆発を背景に、バルカンとディケイドはその場を去った。




ネオディケイドじゃないよ

普通のディケイドだよ
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