ジョジョの奇妙な冒険〜プロジェクトセカイ〜   作:エターナルロード

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1.Untitled

辺りを白い光が包む。

眩しさが無くなり、目を覚ますと…

そこには、

見知らぬセカイと、緑色の長い髪の少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある通学路。

空が橙色に染まる頃、一人の少年がブラブラと歩いている

佐久間僥倖(さくまゆきと)は平均的な学生である。

結果も残さず、失望もさせない。

平凡な高校生である。

常に平坦な人生を送ってきた彼であったが、

唯一つ、彼には大きな秘密があった。

 

ブレーキや歯止めを消す能力。

それが彼の能力、()()()()()()()()

 

彼は生まれつきこの能力を持ってはいたが、

あまり目立つ事もなく、ただ平凡に生きてきた。

が、彼には最近奇妙なことが起きたのだ。

 

学校帰りの事だ。

いつものように帰宅部として早く家に帰ろうか

なんて考えていときのことだ。

「はぁ…」

(神高は変人揃いで今日も精神的に疲れるよ…)

 

ピロンッ♪

「なんだ?スマホか……………ん?なんだコレ?

Untitled?俺の能力と同じ…いや待て、そもそもこんな曲ダウンロードした覚えないぞ…だけどまぁ…急いでいるわけでもないし聞いてみるか…」

突如として自分の音楽アプリに現れた謎の楽曲に困惑しつつも、興味が勝り、再生してみる。

 

結果、冒頭に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは倖明♪」

「お、おい…ここは?…ていうか、初音ミク?」

「うん。そうだよ」

「夢?いや、夢ではない………か?」

「夢じゃないよ。ここはセカイだよ♪」

「は?…セカイ?」

「ここは…君の本当の想いで出来た場所なんだよ」

「本当の…想い?さっきから何なんだお前?

本当に初音ミクなのかは知らねぇがあんま舐めたこと言ってると殺るときは殺るぞ?」

 

佐久間倖明は少し短気だった。

彼を怒らせると、能力とは関係なく理性のブレーキを自ら壊してしまうことがある。

 

ある時彼は、複数の不良に絡まれた事がある。

髪もボサッとしていて、パッと見筋肉があるようにも見えない。

傍から見れば、弱っちそうな陰キャである。

(実際は、割りと陽キャ)

結果、狙われてしまった訳だが、もしつこく絡まれた倖明は、ここでキレてしまった。

倖明はその能力を使い、“一切動かずに”不良共を一掃してみせた。

 

そして、彼らは死亡した。

全員、発見されたときには頭の原型が保たれていない状態だったのだ。

証拠が無いので、倖明は罪に問われる事もなく、元々不登校気味なのが重なり、彼の学校でもあまり話題になることはなかった。

 

 

彼は無差別に怒るわけではない。

軽い冗談や、対してストレスでないものならそこまで怒ることもない。

が、突然見知らぬとこに連れ出され、訳のわからないことを言われれば彼には十分なストレスであった。

 

「ふふっ♪」

「何笑ってやがる…」

 

その時、初音ミクらしき人物は不敵に、

そして落ち着いたように笑う。

そして…

 

ふふふっ♪君のスタンドじゃあ......私には勝てないよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何?今こいつなんといった?

スタンド?俺が能力を持っていることを知っているのか?

 

「それはね?スタンドって言うだよ♪

君の精神力を具現化したものなんだ♪

君だけじゃなくて色んな人が持ってるんだよ♪」

「俺以外にも…能力を持ってるやつが?」

「うん♪私も…」

 

そういって初音ミクの後ろに現れたのは自分の全身真っ白で無機質な見た目のとは違い、昭和の日本よ軍服、いわば大日本帝国時代を思わせる軍服を着た黒いうさぎのような見た目だった。

姿かたちは違うが、似たような人型のものだった。

 

「君のスタンドは強いけど私のスタンドとは相性が悪いから…」

笑顔で残念とでも言いたそうな顔をしたミクは、

倖明にとって、自分を苛つかせるには十分であった。

「スタンド…だったか?教えてくれてどうも。初音ミクさんよぉ……で、俺を誘拐したことについてはどう説明してくれんだ?」

「ゆうかい?」

「俺は早く帰りたい。何故なら今日は精神的にとても疲れた。だから早く帰って一発抜きたい。分かるか?だから早くしろ」

「えー……でも君が「早くしろって言ってんだろうがっ!!」

叫びと共に〈アンタイトル〉で殴りかかる。

それを読んでいたかのようにミクのスタンドはすぐさま防御する。

「びっくりしたぁ……でもやっぱり♪君の〈アンタイトル〉は凄いパワーだね♪」

が、これも倖明の計算通りであった。

「防ぐか……だがこれでいい。お前はもう俺に攻撃出来ない」

「え?」

「俺の〈アンタイトル〉はブレーキを消す能力だ。来いよ……初音ミク」

「うーん…私は別に君を攻撃したくは…」

そう言いながら、ミクは歩いて近づこうとするが…

シュンッ!

「いたいっ!」

気づいたときには、数十メートル先にある壁に思いっきりぶつかっていた。

「あれー?なんで?」

 

「分からないか?お前にはもうブレーキが無いんだよ。どうやったってお前は少し歩こうとしただけで歩けるだけ歩いちまう。今みたいに壁にぶつかったりするまでなぁ」

「っ!」

「そうやってお前は勝手に自滅していく。俺を一切傷つける事なく、な。」

「なーるほどぉ♪とっても凄いスタンドだね♪」

「はっ!余裕だな。だが今だけだ。早く俺を開放しろ」

「………………………」

「どうした。待たせんなよクソ(あま)が」

「こんな事はしたくなかったけどぉ……ちょっとだけ本気出しちゃうね♪」

「あ?」

 

「覚悟しろよ。ガキ」

 

「っ!?」(なっ!?この殺気っ!さっきまで)

 

「どこをみてる?」

 

「何っ!?」(早いっ!何故)

ドォォォォン!!!

「ガハッ!」

倖明がその思考を巡らせるよりも早くミクが強く殴る。

その力は、愛らしい少女が出すそれではなかった。

「ケホッ……ケホッ……何故……俺の〈アンタイトル〉が……」

「教えてあげるね♪」

「なに……?」

ミクを見ると、先程のような殺気は無かった。

「私の()()()()()()()()()()()はね、スタンドによる“変化”を消す事が出来るんだ♪」

「変化を……消す……?」

「そう♪だから、私は普通に歩いて、君の後ろに来たタイミングでブレーキを元に戻したんだ♪」

「なるほど……な」

「それはそれとして、君のセカイのことを教えてあげるね♪セカイは、君の想いで出来た場所なんだよ♪」

「ケホッ……俺の、想い?」

「でね?自分の想いに気づけると、そこから歌が生まれるんだ♪」

「なんか、よく分かんねぇな」

「スタンドも十分謎だと思うけど……まぁいっか♪私は君が想いに気づけるお手伝いをするだけだし♪」

「なるほど。大体理解出来た。さっきは悪かったな。謝罪する。で、俺は帰れるのか?」

「大丈夫。ちゃんと帰れるよぉー♪Untitledの再生を止めれば元のセカイに戻れるよ♪」

「サンキュー。暇な時はお邪魔するわ」

「最後に、さっきみたいにまた暴れたら……覚悟しててね♪」

「っ!……じゃあな……」

こうして、佐久間倖明の奇妙な物語は始まった。

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京スクランブル交差点

 

「……」

「もう早く行こうよ奏〜!」

「君、少しいいかな?」

「え?あ、はい。なんですか?」

(うゎぁ…この人…凄いスタイル良いしオシャレだな〜日本人…だと思うけど…何処かのモデルさんかなぁ)

「この地図の…ここに行きたいんだが…行き方を知らないか?」

「ここは…あ!あそこですね!ここをこう行くとですね直ぐに着きますよ!」

「そうか…ありがとう。ふむ…早く着くなら、取材に時間を掛けられそうだな」

「あ、あのっ!」

「あぁ…長く引き止めてしまってすまない。僕はこれで…」

「あ、いや、失礼なんですけどぉ〜お名前…聞いてもいいですか?」

「名前?なんで僕が…いや、まぁいいか…」

 

岸辺露伴だ。

 

「では、今度こそこれで」

「あ、はい!じゃあ…て、もういない…」

(岸辺露伴?…何処かで聞いたことある名前だなぁ…うーん…岸辺露伴…岸辺露伴…岸辺露伴…)

 

「あぁーーーーーーーーー!!!!」

「み、瑞希…待っ…て…」

「あ!奏!聞いてよ!今僕が話した人ね!」

「ちょ…ちょっと…待って…一回…息を…」

「あ、ご、ごめんね。一回…お互い落ち着こうか…」

 

続く。

 




pixivで投稿してました。
こちらのサイトでは初投稿です。
何か至らぬ点がありましたら、教えて頂けると助かります。
リメイク版の方を投稿します。
よろしくお願いします。
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