ジョジョの奇妙な冒険〜プロジェクトセカイ〜 作:エターナルロード
僕の名前は岸辺露伴。漫画家である。
普段はここ東京から離れた杜王町で漫画を書いている。
僕には特殊な能力が備わっている。
その名は……
『ヘブンズ・ドア』
これはスタンドと呼ばれるものの一つなんだが、
僕の能力は、人の記憶を本にして読むことが出来る。その本に書き込まれた命令には絶対に逆らえない。
そうして得られた情報がリアリティとなり、僕の漫画に命を吹き込む。
そうして、極上のエンターテイメントが出来上がるのだ。
まぁ…僕の話はこれくらいにして……
今日は…取材……を兼ねた、とある頼まれごとを賜ってきた。
とある噂話を聞いた。
何でも…東京にスタンド使いが現れたというのだ。
それだけならいいのだが、死者が出たという報告で状況が変わり、僕に依頼がきた。
もちろん言ってやったさ。
「なんで僕がそんな事に首を突っ込まなくちゃあいけないんだ?」ってね。
まぁ……理由は色々あるそうだがな。
それはそれとして、
先日、そのスタンド使いによる被害者に取材をしてきた。
話を聞く限り…どうやら今回の事件はそう簡単な事件ではないようだ…
被害者の話だけでもどういった能力か断定は出来
ただ…
だが…被害者の話からそいつの名前は分かった。
奴の名前は…
本人の詳しい情報は分からないが…
一つ、キレると直ぐに殴りかかってくる……か。
まるで髪型をいじられたときのあいつじゃあないか。
とにかく…取材……調査をするときには十分気をつけたほうがいいかもしれないな。
さて……ここが被害者から聞いた奴の出没する場所だが……
ここは……
ビビットストリート
というらしい。
路地裏にある不良どもがどんちゃん騒ぎを起こしているだけの場所だと思っていたが…
ふむ…どうやら…音楽やスプレーアートといった芸術に溢れた場所でもあるようだ…
道端に見えるアートの一つ一つをじっくりと鑑賞してみたいところだが…
このガヤガヤとした雰囲気は僕の好みではない。
そして今回僕がここに来た目的は…
ある人物が、その倖明という人物についてよく知っているらしい。
名前は知らないが…ビビットストリートで待っているという連絡がきたから来てみたはいいものの…
一体何処にいけば…
あんたが岸辺露伴…か?
「ん?あぁそうだが…もしかして」
「そ。呼んだのは俺だ。
「あぁ。こちらこそ」
「で、あんたは確か…倖明について知りたいんだってな?」
「あぁ」
「あ~…一個聞きたいんだがぁ…」
てめぇ…何者だ?
「探偵か?それとも…サツか?」
「?知らないのか?僕は漫画家だ。今日は佐久間倖明について取材をしにきたんだ。」
「へぇ…なんのために?」
「別に…ちょっとした好奇心だよ」
「好奇心ねぇ……漫画家ってのはただ机に向かってるだけの仕事じゃあないらしいな。覚えておく」
けどよ…やめときな?…
「なぜだい?」
「あいつは…ストレスに敏感でな…お前みたいな新聞記者も来たことあんだがよ…無理にあいつに迫るから病院行きになっちまった」
「僕が同じような人間に見えると?」
「あぁそうだ。特に好奇心なんて言ってるやつには警戒レベルが高くなるわな?」
「そうか…なら…無理にでも」
っ!?
「動くんじゃねぇ。まぁ…そもそも動けねえと思うけどな」
(なんだ?足が動かせないっ!?)
「くっ!…〈ヘブンズ・ドア〉!!」
「っ!………………なんだ、これ、は」
「すまない。僕のちょっとした能力さ。君の事を読ませてもらう」
バタッ
「さて、ええとぉ?彼の名は
「新妻涼生。年齢は18歳。」
若いな。
「高校を中退、その後は……反社会的組織『チルドレン・レコード』結成」
この組織の名前……聞いたことがあるな。確か、未成年で構成されたグループで、様々な悪事を働いているらしいが実態は不明……だったかな。彼がリーダーなのか?オイオイ。もしかするとこれは本当に面倒くさい事になるかもしれないぞ。もう少し読んでみよう。佐久間僥倖については……
「倖明は友人。彼の殺人も、俺がもみ消した」
……だとっ?殺人?
「彼は、謎の能力を持っている。」
やはりスタンド使いか。
「そして俺も持っている。その名は」」
「〈ゴースト・ルール〉だ。露伴先生」
「っ!?なにぃっ!?」
「流石に予想外だった。まさか、俺たちのような能力者が他にもいたとは。スタンド使いだっけか?ならこれはスタンドと呼ぶのか?」
「お前っ……どうやって元に……」
「知らん。起こされた。人を本にする能力ってのは厄介だなぁ……おい。えぇ?」
「僕は佐久間僥倖の居場所さえ教えてもらえればそれでいいんだ」
「ヤダに決まってんだろ。力ずくで来いよ。露伴先生。」
「力ずく?なんで僕がそんな事を……」
「それでしか教えん。いかなる説得も無意味だ。来い」
「ならば仕方ない………そうさせてもらうっ!〈ヘブンズ・ドア〉ッ!!」
先程のように本にするのとは違い、今度は人型の小柄な実態が現れた。
「なるほど、それが本体か。倖明の〈アンタイトル〉とは違い、小型だな。アンタの技ももう喰らった。今の俺に負ける要素は無いな」
「この岸辺露伴を舐めるなよっ!」
「舐めちゃいないさ。だが、冷静に状況を判断しただけさ。アンタこそ、俺を舐めるな」
ガシッ!
「っ!?」
突如、謎の音と共に、露伴の〈ヘブンズ・ドア〉は動かなくなった。
「教えてやろう露伴先生。俺のスタンド〈ゴースト・ルール〉は、相手にルールを課すことが出来る。回避は不可能だ。俺のスタンドに実体はないからな」
「くっ……僕と、似たようなスタンド能力、という事か……」
「ま、そういう事だな。だがアンタは俺に近づかなければ能力を発現させることは出来ない。俺の〈ゴースト・ルール〉の方が上だ。」
さぁ、どうする?露伴先生?
「さてと…あんたがそこまで驚異じゃねぇ事も分かった。痛い目見ないうちに帰れ」
「なっ!?」
「じゃあな。二度と俺らに関わるんじゃあねぞ」
(体が…勝手に…)
今の岸辺露伴は誰が見ても、涼生に背を向け、帰ろうとしているように見えた。
(はぁ…たくっ倖明も苦労させるよ…たまにこういう奴がくんだもんなぁ…さて、WEEKENDGARAGEにでもちょっくらよるかな…)
よろっ……
(ほれみろっ……もう疲れが出てきた……久し振りに能力を使って、ここんとこ対抗組織の動きも活発だったからか、妙に疲れを感じる……)
タッ…タッ…タッ…タッ…
足音が聞こえる。
「ん?」
そこには…
岸辺露伴が立っていた
「君はさっき、自分を舐めるなと言ったな。僕だって舐めちゃあいないさ。だが、これだけは言わせてもらう…….」
君、ちょっと自分を過信してるんじゃあないか?
「何が言いたい?」
「君はこう思ってるはずだ。自分の能力はアイツより上。どう考えても負けるはずがない。」
「それがどうし「君はさっきから自分がこの状況における最も優位な立場にいると"まだ"勘違いしてる」
露伴の言葉は次第に高圧的になっていく。
流石の涼生も少しだけ動揺してしまう。
「てめぇさっきから……何を言ってやがる……」
「改めて考えればそうだ。君はまだ学生だ。少し新たな知識を得るとすぐに鼻を伸ばし、まるで全知全能を得たかのように自身に満ち溢れだす、非常に滑稽だが将来性のある人間だ」
「っ!人を子供扱いして小馬鹿にすんのも大概にしろよ……露伴先生……」
涼生の拳は怒りで震えているようだ。
「今に分かるさ。君はまだほんの……」
クソガキだと言うことがな。
「言ってくれるなぁ……露伴先生……二度と漫画が書けると思うなよっ!」
我慢の限界に達し、ついにその拳を露伴に向け振りかぶる涼生。
しかし……
悪いが、セーフティロックを掛けさせてもらった。
「何!?」
(う、動けないっ!?何故だっ!?動けないのは、アイツのはずっ……!)
「君、スタンドについてどこまで分かってるんだ?答えてやろう。何も理解していないんだ。強いて言うなら、名称、だけかな」
「っ!?」
「そこだ。君はその時点で、僕とは対等以下だったのさ。君は自身の能力についてあまり理解していない」
「なんだと………?」
「では特別に教えてやろう」
「君の〈ゴースト・ルール〉の能力は、恐らく"スタンドを透明化させる能力"だ。本体は恐らく近距離パワー型だろう。さっき、動けなくなった時、体を掴まれた感覚がしたんだ。その直後に、君の能力を理解できた。職業柄、想像力には自信があるんだ。その辺でゴロツキなんかやってる学生よりかは、ね」
「………………………………」
衝撃的な出来事の連続で、黙ることしか出来ない様子の涼生。
だが露伴の"攻撃"はこれでは終わらない。
「でも君、不思議なんじゃないか?"なんでアイツが動けて、自分は動けないんだ"って、考えてるだろ」
「っ!」
「そいつも特別に教えてやろう。と言っても、教えるのも面倒くさいくらい簡単な事だ」
「…………どういうことだ」
「君のスタンドは透明で、僕を操作するために僕に貼り付いていたわけだ。」
「君、自分で言ったよなぁ。自分に近づかなければ、能力は発現出来ない、って」
「あ………」
「考えれば分かる事だ。最も、事前に必要な知識を持ち合わせていればの話だけどね。それで、僕は君に」
1mmも動けなくなる
「と、書き込んだ。君が余裕ぶっこいて帰ろうとしてる間にね」
[newpage]
「さて、どうしてくれようか」
「っ!」
「君の人生をこれからじっくり読ませてもらおうと思うのだが……どうやってか、さっきみたいに僕の〈ヘブンズ・ドア〉を解除されちゃあ困る。だから君には、しばらく意識を失ってもらいたい」
「ま、まて、やめろ。情報は渡す。だからひとまず「いや、僕の〈ヘブンズ・ドア〉の方が君の言葉なんかよりもずっと信頼できる。それに、力ずくで来いと言ったのは君じゃあないか」
「ま、まってくれ、たのむ、謝る、だから「オイオイ、だから君はまだ子供なんだ。この僕に力ずくでこさせたんだ。謝って済む訳ないだろう」
「一体、どうすれば……」
「そうだな、せっかくこのビビットストリートという素晴らしい場所に来たんだ。ここに因んで、こう書いてやろう……」
「お、オイ、まて、やめろ、くるな、や、やめ、」
ビビットストリートのあるイベント会場
「……?今、誰かの叫び声がそとから…」
「おい冬弥。何ぼーっとしてんだ」
「あぁ。すまない彰人」
「よしっ…行くぞ」
「………あぁ」
周囲の音楽が通常の100倍の音量で脳に響く
とな…
「や、やめろーーーーーーー!!!!!」
END
あれ?もしかして…あのスタンド……
ウフフッ♪面白い人が来たみたい♪
もしかしたら…倖明が本当の想いを見つける近道になるかも♪
「よぉ。また来たわ」
「あ、いらっしゃ~い♪」
「はぁ…」
「ん?どうしたのぉ?」
「いやな、学校でな、中学からずーっと付き合ってる奴らがいてな。その男の方が俺たちは愛し合ってるだの、運命だのうるせぇんだよ。悪いやつじゃないんだけどな…」
「うーん…ちょっと…疲れるかもねぇ…」
「いや、ホント、疲れるよ」
「……………そうだ♪!」
「なんだよ…急に叫んで」
「面白い話をしてあげる♪」
「お、なんだなんだ?」
「運命の赤い糸ってあるでしょ?」
「あぁ」
「実はね、スタンド使いにも同じようなものがあるの♪」
「スタンド使いにも…?」
「うん♪スタンド使いはね、お互いの事を知らなくても、気づかない内に引かれあって、同じ場所に集まるんだよ♪」
「つまり…気づかない内に同じ町に…下手したら隣の家にいるかもしれないってことか?」
「うん♪そうゆうこと♪」
「なるほどねぇ…めんどくさいことになりそうだなぁ…なぁミクぅ…そいつ等から俺の事守ってくれよぉ」
「うーん…残念だけど…私は現実には出れないから…」
「そうだよなぁ…ま、なんとかするわぁ」
「うん♪頑張ってね♪」
「うぃーーっす」
続く