ジョジョの奇妙な冒険〜プロジェクトセカイ〜   作:エターナルロード

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6.わんだほーいっ!なスタンド使い

 宮女高校

 

「………………」

 まふゆは考えていた。

 あの時、倖明に言われたこと、

 そして……その直後に起きた事を……

(私は……どうすれば……)

 

 回想

 あー……えっと……すまん……俺も混乱している……

 “これ”が何かは分かるかな……? よしっ……! 

 さっき君は俺に協力すると言ってくれたな? 

 “これ”を見る限り……多分これは破片だな……

 もしや……君もそう思うか? やっぱ君頭良いな。

 もし君の周りに、スタンドを発現させた人が現れたのなら……俺かあそこにいる涼生に連絡してくれ。

 頼むぜ……

 

(そんなことを言われてもねぇ……私、そんなパワーのあるスタンドじゃないし……)

 自らのスタンドが既に弱気なのに、どうしろと言うのだという話である。

「とりあえず……いつもの様に感情を回収しようか」

(そうね……仮にスタンド使いと戦う事になったとき、矢が無ければ元も子もない無いものね)

 そんなことを〈ジャックポット・サッド・ガール〉と話していると…………

 

「朝比奈センパ────イ!!!」

「っ!」

 

 太陽のように眩しい笑顔で突っ込んでくる彼女の名は鳳えむ。

 人気テーマパークである、フェニックスワンダーランドのワンダーステージという場所でキャストをしている1年生。

 常に明るく、自由奔放で、1年生の彼女は同学年からも先輩からも非常によく可愛がられている。

 

「おはよう。鳳さん」

「おはようございまーす!」

「わんだほーい!!」

「わ、わ、うーん……大声で言うのはまだ私には難しいかな……」

 

 感情を取り戻した事により、普通に笑ったり出来るようになったまふゆ。

 鳳えむには、それが何となく分かった。

 理由はシンプルで、“怖くなくなった”ということだ。

 まふゆにとっても、鳳えむは実に面白いということが理解できた。(えむを見て、時々笑顔になったりする)

 結果、まふゆとえむは仲良くなっていたのである。

 

(いつか朝比奈センパイの思いっ切りの笑顔が見たいなぁ! …………? この人……だれだろう?)

 

「どうしたの? 鳳さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 始めましてっ! 鳳えむですっ! 

 

「え…………?」

(もしかして……私に話しかけてる?)

「鳳さん……見えるの? スタンドが……」

「ほへ? すたんど?」

「答えてっ! 見えるのっ!? これがっ!」

「ヒィッ! み、みえましゅっ! ……?」

 うそ……こんなにも近くにいるなんて……

「そう……鳳さん、最近何か力に目覚めなかった?」

 目覚めていたら……鳳さんは真っ先にはしゃぎそうな感じはあるけど……

「え、ええっと……」

「その様子だと……まだ自覚はないみたいね。鳳さん、昼休みに校舎裏に来て。絶対にここでは話せない事だから」

「は、はい……」

 えむは心底困惑した様子で校舎の方に歩いている。実際困惑しているだろう。

 が、念には念を入れなくてはならない。

 

「〈ジャックポット・サッド・ガール〉……」

 そう呟きえむの方へ矢を向ける。

 

 パシュッ! ………………グサッ! 

 

 彼女から読み取った感情はやはり“困惑”だった。

(自覚が無いフリをしている訳ではないようね……あの娘は…………)

「…………昼休みを待とう…………」

 [newpage]

「うーん…………」

 鳳えむは悩んでいた。

 朝、最近仲良くなったセンパイが突然“前のように”怖くなったからである。

 新しい担任の先生が3日目くらいで声を荒げたらクラス全体がビビる状態と同じような事が起きたのだ。

 

「う────────ん………………」

「どうしたの? えむちゃん」

「あ、まおちゃん!!」

 彼女の名は大野真桜。

 最近この学校に転校し、この学校に来てから僅か1週間程でクラスの大体の人と仲良くするという脅威のコミュ力(順応力)を持つ者である。

 もちろん、鳳えむと仲良く無い訳もなかった。

 

「浮かない顔して珍しいなぁと思って」

「うえっ!? そうかな〜……」

「アハッ! 顔に出てるよっ」

「ほへ?」

「で、何かあったの?」

「うーん……」

 

 回送

 絶対にここでは話せないことだから。

 

(やっぱり……みんなにも言わないほうがいいのかなぁ……)

「う、うんっ! 何でも無いよっ!」

「…………………………そっか。じゃあさじゃあさ、一緒にお昼食べようよっ!」

「うんっ! わーいっ! まおちゃんとお昼だー!」

 鳳えむは真緒という人間もまふゆと同じくらい好きだったのである。

(なんか今日のえむちゃん元気ないなぁ……朝に朝比奈先輩と話してたのは見かけたけど……なにかあったのかな……)

 [newpage]

 昼休み 校舎裏

 

「それで鳳さん、まずは見てもらいたいものがあるの」

「…………???」

 まふゆはフゥっと深呼吸をして……

「〈ジャックポット・サッド・ガール〉……」

 突如として現れた謎のビジョンにえむは……

 

「おおおお~~~~!!!!」

 とっても目を輝かせていた。

 

「鳳さん……これはスタンドっていうの。その人の精神から生み出されたその人自身。スタンドはスタンド使いにしか見えないし攻撃できない。だから鳳さん……あなたもスタンド使いなのよ……」

「私も出来るの??!!」

「うん。でもまだあなたは自分の能力がどういうものか気づいていないし、私に確かめる手段はない。あなたの能力はあなた自身で確かめるしかない」

「わ~! 朝比奈センパイはどんなことが出来るんですか?」

「私? 私の〈ジャックポット・サッド・ガール〉は、人の感情を矢にして撃ったり抜き取ったりすることが出来る能力をもってる。どんな能力が覚醒するかは人によって違う」

「わ〜〜〜〜面白そ~~!! 私も早く使ってみたいなぁ!!!」

「でも気を付けて。もし他のスタンド使いに出会ったら、きっと命を狙われることになる。だから警戒はしててほしい。もし何かの能力に目覚めたり襲われたりしたらすぐに連絡して。それとここでの会話は誰にも話さないで。絶対に」

「りょ、りょうかいしましたっ!」

 [newpage]

 へぇ……朝比奈先輩に続いて今度はえむちゃんも……

 だんだん面白いことになってきたっ……

 さて……ここからどうしようかな……

 多分ボスは「待機」って言うよねぇ……

 まあ私は命令にしたがってるだけでいいかな……

 

 まさか……あの転校生の大野真桜が敵……なんて誰も思わないだろし……

 感づかれたところで、

 

 

 私の〈ダーリン・ダンス〉には誰も勝てないからね……

 

 

 TO BE CONTINUE

 

 

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