Q:三分後に世界を救いなさい。但し与えられるスキルはAIが適当に自動生成したものに限るものとする。 作:大場鳩
「お前、死んだわね。」
「えっ、どういうこと?」
「交通事故に遭ったんでしょう?でも、死ぬ前にもう一つの世界に転生することができるわ」
「異世界?」
「そう。こちらの世界でやり直すチャンスがあるわ。でも、条件があるのよ」
「どんな条件ですか?」
「その世界での役割を果たすことよ。役割は勇者の仲間として魔王討伐に行くこと」
「分かりました。でも、なぜ私なんですか?」
「それは、あなたが選ばれたからよ」
「採用基準は?」
「知らない」
「何故?」
「AI任せだから?」
「……」
「心の準備ができたら、スキルを与えましょう。えーとそうね。貴方何月生まれ?」
「12月19ですけど」
「じゃあ射手座ね。そこから連想されるスキルを一レベルにつきひとつです。今からいうから覚えなさい。
「レベル1: 弓術 - 弓による攻撃の精度と威力が向上する。
レベル2: 狩人の目 - 動物や魔物の位置を感知する能力を持つ。
レベル3: 追尾矢 - 敵を自動的に追尾する矢を放つことができる。
レベル4: 応急手当 - 自己治癒能力を高め、簡単な治療ができるようになる。
レベル5: 速射 - 弓の連射速度が向上する。
レベル6: 火矢 - 炎を纏った矢を放つことができる。
レベル7: 野外生存 - 野外での生存技能が向上する。
レベル8: マルチショット - 一度に複数の矢を放つことができる。
レベル9: 身軽さ - 軽い動作で素早く移動できるようになる。
レベル10: 狩猟技能 - 魔物や動物の解剖学や行動パターンを理解することができる。」
「ちょっちょっといきなり始まった」
「何?」
「そんないっぺんに言われても覚えられないんですけど」
「スキルを発動させるには効果を理解した上でスキル名を口にしないと駄目だからね」
「……メモかなにかありますか?」
「あるけど異世界に持ってけるのはひとつだけだから代わりにスキルを手放すことになるけど?」
「メモだけ持ってどうしろと?」
「じゃあ要らない? 要らないならやめるけど」
「要ります」
「レベル11: 絶妙な狙い - 正確な狙撃が可能になる。
レベル12: 跳弾矢 - 壁などに跳ね返りながら敵に攻撃する矢を放つことができる。
レベル13: 狙撃指示 - パーティーメンバーに対して攻撃目標を指定することができる。
レベル14: 隠密行動 - 敵から見つからないような動作ができるようになる。
レベル15: 狙撃連鎖 - 連続で正確に狙撃することができる。
レベル16: マルチショット - 一度に複数の矢を放つことができる。
レベル17: 追尾魔法矢 - 追尾する魔法力を込めた矢を放つことができる。
レベル18: シャープシューター - 遠距離からの攻撃の精度が向上する」
「あの多分勘違いでなければ同じやつふたつ出てきたんですけど」
「要らない?」
「要ります要ります」
「レベル19: 矢の回収 - 矢を回収する際に失われた矢の数が減る。
レベル20: パワーショット - 弓による攻撃の威力が大幅に向上する。
レベル21: 魔法射撃 - 魔法力を込めた矢を複数同時に放つことができる。
レベル22: 矢切り - 敵の矢を切り裂くことができる。
レベル23: 毒矢 - 毒を纏った矢を放つことができる。
レベル24: 狙撃強化 - 狙撃の威力が向上する。
レベル25: 隠密移動 - 敵から見つからないように素早く移動できるようになる。
レベル26: 爆裂矢 - 爆発を起こす矢を放つことができる。
レベル27: 瞬発力 - 急速な動きをすることができるようになる。
レベル28: 応急処置強化 - 応急処置の効果が向上する。
レベル29: 弓使いの嗅覚 - 周囲の状況を嗅覚で感じ取ることができる。
レベル30: 超跳弾矢 - 壁を跳ね返る矢を高速で連射することができる。
レベル31: 魔法矢強化 - 魔法力を込めた矢の威力が向上する。
レベル32: 狙撃範囲拡大 - 狙撃が届く範囲が広がる。
レベル33: 魔法防御 - 魔法攻撃から身を守ることができるようになる。
レベル34: 集中力 - 集中して狙いを定めることができるようになる。
レベル35: 遠隔探知 - 遠くの敵を探知することができるようになる。
レベル36: 装填速度 - 矢を素早く装填できるようになる。
レベル37: 爆発範囲拡大 - 爆発矢の範囲が広がる。
レベル38: 狙撃精度 - 狙撃の精度が向上する。
レベル39: 警戒心 - 敵の接近を素早く察知することができるようになる」
「……」
「何か言いたそうね」
「いいえ大丈夫です」
「レベル40: 多重射撃 - 複数の矢を同時に放つことができる。
レベル41: 矢の貫通力強化 - 矢が貫通する力が強くなる。
レベル42: 爆風矢 - 矢が着弾した際に爆風を起こすことができる。
レベル43: スタン矢 - 相手を一時的に動けなくする矢を放つことができる。
レベル44: レーザーサイト - 矢の軌道を見ることができるようになる。
レベル45: 狙撃解除 - 狙撃中に攻撃を受けても狙撃が解除されなくなる。
レベル46: 自己再生 - 軽傷を治すことができるようになる。
レベル47: 超高速矢 - 非常に速い矢を放つことができる。
レベル48: 爆炎矢 - 火炎を纏った矢を放つことができる。
レベル49: 狙撃後の一撃 - 狙撃を放った後に一撃を加えることができる。
レベル50: 無限矢 - 無限に矢を使用することができるようになる」
「……」
「……ふう。あら不満そうね」
「えーと正直覚えられるか不安です。大体レベルってことは敵を倒さないと手に入らないんですよね。そこまで辿り着けるかも分かりませんし」
「そうね。じゃあこうしましょう! 今言ったスキルを九つだけ選んで廃棄します。代わりに三つずつ掛け合わせてエキストラスキルに変えてあげます。これはレベルに依存せず最初から使用可能です」
「その方が楽かな。じゃあそれでお願いします」
「じゃあ九つ選んで。もし覚えてないならこっちで適当に見繕うけど?」
「お任せで」
「「ステルス歩行」、「スナイパービジョン」、「爆風矢」を組み合わせた「サプライズ攻撃」
「ステルス歩行」で敵の視界から逃れ、 「スナイパービジョン」で相手の位置を特定し、「爆風矢」を使って敵を驚かせつつ攻撃する技。
「多重射撃」、「超高速矢」、「無限矢」を組み合わせた「弾幕」
「多重射撃」で矢を複数放ち、「超高速矢」でそれらを高速で発射しつつ、「無限矢」で弾幕を維持する技。
「応急処置強化」「自己再生」「魔法矢強化」を組み合わせた「回復強化」。
軽傷を治すことができるようになる「自己再生」と、応急処置の効果が向上する「応急処置強化」を、魔法力を込めて更に強化する回復技」
「うーん元々存在しなかったスキルが掛け合わせの素材として生えてきた気がする。でも強そうだからまあいいか」
「何か言った?」
「よし褒めておこう。ありがとうございます。さすがです女神様。さすめが」
「ふふんそうでしょうそうでしょう」
「いやあ本当にお綺麗だし有能だなあはははは」
「そこまで言うなら追加サービスしてあげましょう。今言ったスキルの効果を全て掛け合わせてひとつのスキルにしてあげるね。その方が楽でしょう? 私って気が効くなあ」
「えっ、ちょっ待て、それは」
「はいどーん『必中弾幕回復矢』。視界範囲内の標的を確実に治療できてしまう矢だよ」
「……あの他のスキルは?」
「勿論ないよ?」
「攻撃手段は?」
「これだけ♪」
「……おまえやっぱポンコツだろ」
追伸:この後なんだかんだでスキルが活躍して無茶苦茶異世界を救った。