Q:三分後に世界を救いなさい。但し与えられるスキルはAIが適当に自動生成したものに限るものとする。   作:大場鳩

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不治の病の場合

「お前、死んだわね。」

 

「そうですか」

 

「どうやら病気で死んだみたいね」

 

「長かったような短かったような時間でした。貴方は神様ですか?」

 

「私はそうね。女神と呼ばれてるわ」

 

「これから私はあの世へ行くのですね」

 

「いいえ。貴方はもう一つの世界に転移する権利を得ることができたわ」

 

「もうひとつの世界?」

 

「異世界。そこでやり直すチャンスが与えられたの。でも、条件があるのよ」

 

「それはどんな条件ですか?」

 

「異世界での役割を果たすこと。役割は勇者の仲間として魔王討伐に行くこと」

 

「何故自分が?」

 

「それは、あなたが選ばれたからとしか言えないわね」

 

「そうですか」

 

「さあ心の準備ができたら、異世界で役立つスキルをスキルを与えましょう。えーとそうね。貴方の職業は何かしら?」

 

「恥ずかしながら働いたことはありません」

 

「じゃあ学生時代に得意だったことは?」

 

「恥ずかしながら学校には行ったこともありません」

 

「ああ……どうやら不治の病を患っていたようね。お気の毒様。なにか趣味とかはないのかしら?」

 

「本を読むことが好きでした」

 

「情報が薄いわね。お気に入りはなに? 推理小説? SF? 文学?」

 

「動物の図鑑が好きでした。世界にはたくさんの生き物がいて外に出てそれに触れるのが夢だったんです」

 

「では貴方に相応しい過酷な試練と大したことのない祝福をひとつずつ見繕ってあげる」

 

「私らしい……試練と祝福ですか?」

 

「そう。貴方に相応しい過酷な試練はーー。

そう生まれた先が無人島であること。

そこは砂漠、凍土、溶岩などあらゆる過酷な環境が凝縮しており、各所には危険なモンスターたちが棲息しています」

 

「その本は何でしょう?」

 

「魔物図鑑。モンスターを生成する為の参考書よ。

島にいるのはそうねーー

ウィスプン - 空中に漂う不思議な生き物。瞬間移動をすることで知られている。

ブリンドルック - 魔法が行き渡る異世界に生息する、半透明の鳥。不可視化する能力を持つ。

クリムスゴブ - 地下世界に生息する、光を発する毛皮を持った不思議な生き物。

シャドウプードル - 影のような犬。闇の中での狩りを得意とする。

フロストスリスク - 氷の世界に住む、鱗に覆われた巨大な蛇。

グラスロン - 緑豊かな森に住む、透明な角を持った不思議な獣。

バンディポッド - 山の中で見られる、背中にバンドを持つ不思議な生き物。

フェイリーキャット - 魔法の森に住む、翼と角を持った猫。

ファイアホッパー - 炎の世界に生息する、飛び跳ねる昆虫。炎を放つことができる。

ジェルゴースト - 水晶のような体を持つ、幽霊のような生き物。

ライムハウンド - サバンナの広大な地に生息する、ライム色の毛皮を持った犬。

オーラマンティス - 光のような虫が群がる場所に生息する、オーラを持った蟷螂。

クラウドリーパー - 雲の中に住む、爪と翼を持った不思議な生き物。

ミストラビット - 霧が立ちこめる場所に生息する、霧のような毛皮を持ったウサギ。

テンタクローラー - 海の深淵に住む、触手を持った不気味な生き物。

レッドリッパー - 火山の中に生息する、血のような液体を持った生き物。

スカルバード - 遺跡や墓地に生息する、骸骨のような鳥。

ゴーストシープ - 霧の海に住む、透明な毛皮を持った羊。」

 

「……蟷螂に兎と羊」

 

「貴方の知る可愛らしい動物に似た外見をしているかもしれないわね。でも体格はどうかしら?」

 

「どういうことですか」

 

「魔物図鑑によれば見上げるほどの蟷螂や、貴方をひとのみにできる羊のようね」

 

「そうなんですか?」

 

「何故目を輝かせるの? もっと怯えなさい」

 

「気になります」

 

「いずれにしろモンスターは非常に獰猛な生き物ばかりよ。

これから告げる名前を聞いて震え上がるといいわ。

ライズファング - 巨大な牙を持つ、洞窟の中で暮らす狼のような生き物。昼夜逆転した環境下でも活動する。

ウィンドストリダー - 空気のような透明な体を持つ、風に乗って移動する生き物。

パラディンドラゴン - 光り輝く鱗を持つ、正義の戦士として知られる竜。

ノクターンスネーク - 闇の世界に生息する、星を模した体を持つ蛇。

グラビティアイ - 異次元空間に生息する、重力を自在に操る眼の生き物。

ミラージュフラッター - 砂漠の中で見られる、幻想的な羽を持った蝶。

グランドレイサー - 地底の迷宮に生息する、甲冑を纏った不思議な生き物。

ランプライト - 洞窟の中に住む、発光体を持った不思議な生き物。魔法のような力を発することができる。

デスウィスパー - 死の王国に生息する、霊魂を纏った不気味な生き物。

クロノメイジ - 時間を操る能力を持った、ローブを纏った魔法使いのような生き物。

ディープシーマーメイド - 海の底に生息する、美しい尾びれを持った人魚。

プリズマガストロン - 天空に生息する、虹色の体を持った飛竜。

グリマーファング - 華麗な牙を持つ、夜に活動する不気味な生き物。

サンダーフィン - 巨大なヒレを持つ、雷のような魚。

ブルームスパイダー - 花の中に生息する、美しい毛皮を持ったクモ。

テラノックス - 地表の洞窟に生息する、鋭い爪を持った巨大なトカゲ。

レイジングホーン - 激しい怒りを持つ、角を持った獣。戦闘時には角の先から炎を吹くことがある。

フロストウィスパー - 氷の世界に生息する妖精。囁き声で遭難者を誘惑する。」

 

「ドラゴンや甲冑を纏った生き物や魔法使いのような生き物」

 

「病院で寝たきりだった貴方には想像もつかないでしょうね」

 

「はい。他にはどんな生き物がいるんですか?」

 

「そうね。

メテオライト - 隕石に宿った生命体。地球の大気中で活動する。

メタルバルーン - 金属製の体を持ち、浮遊しながら移動する生き物。

バイオニックビースト - ロボットと有機物の融合体。人工知能を持つ。

サイレントキラー - 夜の森に住む、狩人を狙う不気味な生き物。姿形は不明。

フェイドレイサー - 光を吸収することができる、透明な体を持った生き物。

クリムゾンデビル - 火山に生息する、赤い体を持った悪魔のような生き物。

ブラッディストーム - 雨を操ることができる、血のように赤い体を持つ生き物。

フローティングアイランド - 空中に浮かぶ、草木や湖が生える島。

サンダーアンテロープ - 細く長い角を持つ、雷を操る角獣。

ダストシャドウ - 砂漠に生息する、砂を操る影のような生き物。

バジリスク - 目を合わせた相手を石化させるという伝説の生き物。

グリマーホーン - ツノを持ち、輝く毛皮を持つ、夜に活動する鹿のような生き物。

ネクロドラゴン - 死者の魂を食べる竜。黒い体を持ち、骨を模した鱗が特徴。

ゴーストシップ - 海の上を漂う幽霊船。風を操る力を持つ。

以上」

 

「あの」

 

「何かしら。文句は後にして頂戴ね。勿論聞くつもりもないけども」

 

「モンスターの説明はそれだけなのでしょうか?」

 

「どういう意味?」

 

「何を好んで食べるのかとか鳴き声はどんなだとかそう言った情報はないのでしょうか」

 

「知りたいの?」

 

「是非」

 

「それじゃあ大したことのない祝福のほうを与えるわ」

 

「これは?」

 

「ただのノートよ。貴方が転移先で唯一持って行くことができるもの。能力は『どれだけ使ってもなくならないし無くしても好きな時に呼び出すことができる』ことだけ」

 

「まっさらな白紙のノート」

 

「魔物の図鑑を与えるとでも思った? 馬鹿ね。そんな便利なものを与えるわけないじゃない。欲しければ貴方が創り出すことね」

 

「私が創り出す……?」

 

「その目で見て、その耳で見てね」

 

「……っ! はい!」

 

「何よその返事。これから地獄に転移させるんだから悪態くらいつけばいいのに」

 

「あのそういえば転移っていうのはそのーー」

 

「さっきも言ったけど転移先に持っていけるのはそのノートだけよ。残念ながら貴方の病気を持っていくことはできないわね」

 

「ありがとうございます!」

 

「はあ聞き分けがよくてつまらない子。顔も見たくないからさっさと消えなさい」

 

「行ってきます女神様!」

 

追伸:この後、魔物図鑑は無茶苦茶更新を続けた。

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