Q:三分後に世界を救いなさい。但し与えられるスキルはAIが適当に自動生成したものに限るものとする。   作:大場鳩

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平凡の場合 & ……

「お前、死んだわね。」

 

「えっ、えっ、どういうこと?」

 

「バナナの皮で滑って頭蓋骨が割れたでしょう? ぷ?」

 

「えっと誰ですか?」

 

「死ぬ前にもう一つの世界に転生することができるわ」

 

「異世界?」

 

「そう。こちらの世界でやり直すチャンスがあるわ。でも、条件があるの」

 

「どんな条件ですか?」

 

「その世界での役割を果たすことよ。役割は勇者の仲間として魔王討伐に行くこと」

 

「分かりました。でも、なぜ私なんですか?」

 

「それは、あなたが選ばれたからよ」

 

「採用基準は?」

 

「……」

 

「えっ?」

 

「あのさあ。そういうのイチイチ言わなきゃいけないのかなあ。私一応女神なんだよね」

 

「急に機嫌悪くなった」

 

「仕事だからいちいち応対してるけどさあ毎回毎回そういうの訊かれると嫌になるっていうかさあ。もう本当に面倒」

 

「仕事だからちゃんとやらなくてはいけないのでは……」

 

「あ?」

 

「いえなんでもないです。すいません」

 

「心の準備ができたら、スキルを与えましょう。えーとそうね。好きな食べ物は?」

 

「カレーライスですけど」

 

「なんつうか平凡。なんとなく貴方みたいな平凡な人には平凡なスキルを与えます。連想されるスキルを一レベルにつきひとつ。今からいうから覚えなさい」

 

「どういうこと?」

 

「眉毛描きスキル:眉毛を描く技術を磨くスキル。

独り言スキル:何かを考えている時に口に出す癖を抑えるスキル。

虫取りスキル:虫を捕まえる技術を磨くスキル。

縄跳びスキル:縄跳びの技術を磨くスキル。

指パッチンスキル:指で音を出す技術を磨くスキル。

ヨーヨー技スキル:ヨーヨーの技術を磨くスキル。

ハンドスピナースキル:手で回すスピナーの技術を磨くスキル。

タバコ芸スキル:タバコを口にくわえたまま芸をする技術を磨くスキル。」

 

「ちょっと待って下さい」

 

「あん?」

 

「さっきから平凡というか変なスキルばっかりな気が……あのこれで魔王を討伐するんですよね?」

 

「ですね」

 

「ですねってヨーヨー技でどうやって倒すんですか?」

 

「それを考えるのが君の仕事なんじゃないかな?」

 

「怖っ。何かブラック企業の嫌な先輩みたいなこと言い出したんだけど」

 

「じゃあ続けまーす。

ペットのしつけスキル:ペットのしつけの技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

手品スキル:手品の技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

釣りスキル:釣りの技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ジャグリングスキル:ジャグリングの技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

コーヒー豆焙煎スキル:コーヒー豆を焙煎する技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ハンモック作りスキル:ハンモックを作る技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

扇子使いスキル:扇子を上手に使う技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない」

 

「何か露骨に役に立たないとか言い出したんだけど」

 

「シャボン玉スキル:シャボン玉を作る技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

箸使いスキル:箸を上手に使う技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

色鉛筆スキル:色鉛筆で絵を描く技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

サインペン字スキル:サインペンで文字を書く技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

毛糸で編むスキル:毛糸で物を編む技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

フラフープスキル:フラフープを回す技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

習字スキル:美しい字を書く技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

おしゃべりスキル:人と話をする技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

キャンドル作りスキル:キャンドルを作る技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

絵本読み聞かせスキル:子供に絵本を読み聞かせる技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

手紙書きスキル:手紙を書く技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ランドセル作りスキル:ランドセルを作る技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

無人島生活スキル:無人島で生き残るための技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

スカッシュスキル:スカッシュをプレイする技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりな」

 

「スカッシュって何だろう」

 

「スカッシュはロンドンで生まれたインドアラケットスポーツ。 2名で4面を壁で囲まれたコートの中で、小さい、中が空洞のゴムボールを交互に打ち合うやつ」

 

「そこは丁寧に教えてくれるんだ。でも役に立たなそう」

 

「ジグソーパズルスキル:ジグソーパズルを組み立てる技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ヨーヨースキル:ヨーヨーを回す技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ビー玉遊びスキル:ビー玉で遊ぶ技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

電子レンジ料理スキル:電子レンジを使って料理する技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

簪留めスキル:簪で髪を留める技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

紙飛行機スキル:紙飛行機を作る技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

マジックスキル:手品をする技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

ジャグリングスキル:ボールやクラブなどをジャグリングする技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

麻雀スキル:麻雀をする技術を磨くスキル。異世界では役に立つことはあまりない。

鉄道模型スキル:鉄道模型を作る。

柔道スキル:柔道をする。

バスケットボールスキル:バスケットボールをする。

テニススキル:テニスをする。

ゴルフスキル:ゴルフをする。

スケートボードスキル:スケートボードをする。」

 

「スキルの説明が……説明がもはや説明になってない」

 

「サッカースキル:サッカーをする。

ボウリングスキル:ボウリングをする。

陶芸スキル:陶器を作る。

ブラックジャックスキル:ブラックジャック。

ポーカースキル:ポーカー。

ドミノスキル:ドミノ。以上」

 

「……」

 

「まあこんなところだけど何か異議申し立てとかある?」

 

「もう一度聞くんですけど本当に魔王討伐するんですよね」

 

「するわね。何か文句が?」

 

「あの……いえ……特にありません」

 

「まああっても聞かないけどね。あははは、我ながらリアルタイムアタックで即死最速記録が出そうなスキル群ねえ」

 

「うう嫌がらせを隠そうともしてない」

 

「ちなみにこのスキルを使って魔王討伐できたら逆立ちしながら土下座してあげるから。まあ頑張って」

 

「……分かりました」

 

追伸:この後、魔王討伐リアルタイムアタックで最短スコアを出して、女神が死ぬほど逆立ち土下座した。

 

 

【被害者の会】駄女神を告発するスレ【訴訟】

 

【探偵な転生者】

ようやくレベル46まで来たぞ!

 

【探偵な転生者】

開設はこれでいいのか?

 

【探偵な転生者】

おーい誰か見てるやつはいねえか。

 

【探偵な転生者】

もしもし?

 

【探偵な転生者】

反応がねえな。

 

【探偵な転生者】

はあああ結局これもハズレスキルじゃねえか……。

 

【探偵な転生者】仕方ねえ。諦めて魔王討伐進めるか。

 

【平凡な転生者】

どうもこんにちは!

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