カリオストロとオリ主がわちゃわちゃするだけ 作:ソリオストロ
「おいブルー、少し顔を貸せ。頼み事がある」
「え、やだ」
「話を聞く前に断るんじゃねぇ、いいからこっちにこい」
「まって、話聞くからウロボロスで引きずらないで。体に穴が空いちゃう」
自室で本を読んでいると、唐突に小柄な金髪錬金術士に有無を言わせず引きずり出された。
「……で、何かご用ですかカリオっさん」
「二度とその呼び方をするな」
「はいわかりましただからウロボロスをきゅいんきゅいん回転させて奥義の準備をするのはやめてください死んでしまいます」
この間、団員のウェイ系チャラ男にきいた、妙に語感の良いあだ名を言うと、
本来可愛いはずの声を地獄の底から湧き上がるようなドスのきいた声にして釘を刺された。
「……ったく、茶化さねぇと話を進められねぇのか。とりあえず、今回呼んだのは少し錬金術でお前の協力が必要だからだ」
「なるほど、とりあえず痛かったり苦しかったりしなければいいよ」
「……さっき条件反射的に断った割に、妙に聞き分けがいいじゃねぇか」
「いや、さっきのは言った方が面白そうだっただけで、別にカリオストロのお願いならだいたい聞くよ」
「……そうかよ」
あ、照れてる。かわいー
「おい」
あ、やべ、気づかれた
「……で、だな。協力の内容なんだが……」
……なんかめっちゃもじもじしてる。
「その……、せ、精をだな……」
「ほむ、生とな。心臓を捧げよと」
「なんでだ、流石にそこまでの要求はしねぇよ。俺様をなんだと思ってるんだ」
「全空一可愛いロリ錬金術士」
「一言余計な言葉を足したせいで台無しじゃねぇか」
さっき真面目に返答して赤面させちゃったし多少はね?
「で、精といいますと……ほんとにそういうアレですか」
「……」
あ、これ真面目な話?えぇー
「その……だな」
「いや、いいけど。一つ頼み事が」
「ぅえ?いいのか?で頼みってのは……?」
「抜いて採取してほしい」
「来世で出直してこい」
「まてまてまてまて落ち着けやめろ構えるな貯めるな」
「てめぇ、この全空一の美少女たるオレ様に向かって、よくもまあそんなこといえたもんだ。その胆力だけは認めて一瞬で消し飛ばしてやる」
「いやいやいやおかしいでしょ、ここは顔を赤らめながらしょうがねぇな……って感じでしっぽりするところでしょ!」
「なんでオレ様がそんなチョロいヒロインみたいにならなきゃいけないんだ、あぁ!?」
「いや実際結構チョロいし、さっきもなんか良い雰囲……ぐほぉ!?」
カリオストロの精製した錬成岩が腹をめがけて飛んできた。死ぬほど痛い。というか現在進行形で顔真っ赤涙目でにらみつけてるし、それでチョロイン否定はちょっと……
「まだろくでもねぇこと考えてやがるな?もう一発真理の一撃くれてやろうか?」
「ヤメローシニタクナーイ」
「じゃあ、さっさと一人でマス掻いてこの瓶をいっぱいにしやがれ」
そういって瓶をこちらに投げ渡す。実験などに使う、細い口に丸い球場の底があるガラス瓶だ。……おい、これ手の平より大きいぞ。どんだけ俺に出させる気なんだ。
「この大きさだと数日はかかるし、鮮度的に大丈夫なのか?」
「あぁ?そのビーカーは特別製で中にある液体は基本的に変化しなくなる。んなことは気にせずただ貯めりゃ良い」
「さいでっか」
「んじゃ、頼んだぞ」
話は済んだと言わんばかりにカリオストロは回れ右をして部屋を出る。そして取り残された俺とどでかいビーカー
「……え、もしかしてマジで何もしてくれないの?」
たりめぇだろ、という天才美少女錬金術士の声が聞こえた気がした。