ロリコンと奴隷少女の楽しい異世界ハクスラ生活   作:いらえ丸

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 感想・評価など、ありがとうございます。おかげで続けられています。
 誤字報告も感謝です。

 アンケートのご協力、ありがとうございました。
 結果、ルクスリリアの武器は大鎌になりました。

 感想欄を拝見するに、大鎌好きの方は「ロリ×大型武器」というロマン重視で、対抗馬だった箒好きの方は「ロリ×箒」という構図が好きな人の他に「やっぱ遠距離魔法チクチクだろ」という実戦思考があるんじゃないかなぁと感じました。
 なので、作者は逆に考えました。前衛大鎌で遠距離攻撃しちゃってもいいさと考えました。

 今回は性能だけのお披露目ですが、次回か次々回に使う事になると思います。


磨け、ロリ鎌

 学生時代、俺は帰宅部だった。

 

 別にスポーツや文化活動が嫌いだった訳じゃない。小学生の時やらされてた空手も、まぁそこそこ良い思い出にはなったと思う。

 けれど、中学以降の部活となると話は別。打ち込みたいスポーツもなければ、やりたい文化活動なんてのもない。多くの人はその上で部活を選び、やってくうちに楽しくなって夢中になるのかもしれないが、俺はそうなる事に対して強い忌避感を感じていた。

 何故か? ロリ活の時間がなくなるからだ。

 

 中学一年生時点で自身がロリコンであるという事を自覚していた俺は、当時狂ったようにオタク活動をやっていた。

 家に帰れば新旧のアニメを見て、ゲームをやって、マンガやラノベを読んでいた。それが健全かとか、社会的にどうのとか一切気にしていなかった。それを許してくれる両親だったというのもあるだろう。お陰で俺は毎日楽しくロリコンをしていた。

 しかし、胸の奥には部活動というものへの“憧れ”はあったのだ。

 

 よく、勘違いされる事なんだが。

 俺はロリコンだが、ロリコンなだけの人間ではない。

 ロリコンである前に、一般人なのだ。

 

 今でこそ吹っ切れているが、思春期の時分には自身の性癖に懊悩していたものである。

 どうにも周囲と話が合わない。興味関心が他と違う。そういう、普通じゃない事へのコンプレックスがあったのだ。

 だから、俺も部活動を通して、普通の人と一緒になりたかったのだ。

 

 ロリコンであるという事は、少数の貧者になる事だ。

 そういう覚悟を持つまでに、俺は数年の時を要した。

 普通の“夢”を捨てる覚悟である。

 

 ふと、思う事がある。

 もし俺がロリコンじゃなかったら、どんな風に学生生活をしていただろうかと。

 友達と遊んで、同年代の女の子と恋愛をして、何か世間的に貴ばれるモノに熱中していたかもしれない。

 

 部活とか、してたのかな。

 

 

 

 王都西区、転移神殿。

 別名、西の迷宮ギルド。

 

 それは王都にある四つの転移神殿のうち、西区の中央にある巨大な施設である。

 外観はまさに海外旅行の観光地の古い大きな建築物って感じで、なんとなくノートルダム大聖堂と大英博物館がポタラ合体したみたいな印象を受ける。

 入口は東西南の三つがあり、南側が一番大きい正面入り口である。南側、デカくて広い階段を上ると、見上げるばかりの木造クソデカ両開きドアがヘイらっしゃいとお出迎えしてくれるのだ。

 

 神殿内部は野球場ほどの広さがあり、球場でいうベンチとかそこらへんにはギルド受付や売店が並んでいる。

 真ん中には巨大な楔があり、それを囲むように数えるのも面倒になるくらいの石碑が並ぶ。この石碑前にある転移石板に触れて、ダンジョンへと転移するのだ。

 

 受付、売店、石碑。それだけじゃない、此処には冒険者に必要なすべてがある。

 魔法で癒してくれる治療院もあるし、マッサージ屋もある。ダンジョンに持ってく用のお弁当屋さんがあれば、バーみたいに飲み物とか軽食とか売ってる店もある。

 それと、冒険者用の鍛錬場もあるのだ。

 

「ほえー、凄い人ッスねー」

「はぐれないように気をつけてね」

 

 武器はある。装備も揃えた。アイテムも十分。

 そんな訳で、異世界初めての連休明け、俺たちは真新しい装備を身に纏い転移神殿にやってきた。

 目的は、ルクスリリアのトレーニングだ。

 

「ん? あ、あんたイシグロか? それに、お前さんはあん時の淫魔の嬢ちゃん?」

「どうも。鍛錬場を使わせてほしいんですけど」

 

 いつもの受付おじさんのとこに行くと、おじさんは俺とルクスリリアを見て目を丸くしていた。

 多分、見てくれが変わった俺と立派な淫魔装備のリリィに驚いてるんだろう。

 

 なんという事でしょう。以前までの俺は、モンハンの初期装備一式みたいだったのが、今では上位ハンターめいた立派な防具をつけているのだ。革=俺と認識している人からしたらかなりのビフォーアフターではないだろうか。

 しかも隣にはメガテンピクシーかマシュ・キリエライトかと思われる装備を付けた美少女がいるのだ。目立つったらない。実際さっきから他の冒険者くんたちがヒソヒソ話をしながらこっちを遠巻きにしている。だからコッチヲ見ルナ。

 

「あ、あぁ……少し待ってろ」

 

 言うと、おじさんは机の裏から一枚の紙を出してきた。そこには鍛錬場使用の注意事項と、いくつかの記入箇所があった。

 転移神殿にある鍛錬場は、こうやって申請をしないと使用できないのだ。利用料金は一人一日10万ルァレで出入り自由。俺はこれまで一度も使った事はないが、余裕がある今はしっかり使っていこうと思う。あと、このバカ高い利用料金は銀細工持ちになってからの話なので、駆け出し冒険者はもっと安くしてくれるようだ。

 

「まぁ分かっちゃいるとは思うが規則なんでな、説明させてもらうぜ。ザッとこの辺のアレコレに同意しろ、いいな? 説明終わり。最後に此処に名前書け。まあ、それは俺でやっとくよ。お前さんはここに指印だけすればいい」

「ん? 名前ッスか?」

 

 申請にはサインがいる。当然ながら、俺にこの世界の文字は書けない。なのでいつものように代筆してもらおうとしたら、隣にいたルクスリリアが机によっかかってきた。

 

「はいはいッスー。アタシ文字書けるんで、ご主人の代わりにアタシが書くッスよー」

 

 言うなり、ルクスリリアはおじさんから紙をひったくってサラサラとサインしていった。

 書き終えた紙はおじさんにリリース。おじさんはきょとん顔で紙とリリィを見ていた。

 

「お前さん、字ぃ汚ぇな……」

「え、だめッスか?」

「いや別にいい、読みづれぇが何とか分かる」

 

 異世界文字の上手い下手はあんまり分からないが、確かにチラッと見えたリリィの字は蛇とナメクジがシャルウィダンスしてるみたいだった。

 とはいえOKらしいので、指印してお金払って、ダンジョンには行かず鍛錬場へと向かった。

 

「てっきりリリィも文字書けないと思ってたよ」

「きひひっ、淫魔の識字率はほとんど100パーなんスよー」

「へえ」

「そうじゃないとエロ本楽しめないッスからね」

「へえ……」

 

 あるんだ、異世界にもエロ本。

 

 などと話しながら歩き、やがて目当ての場所までやってきた。

 目の前にはダンジョン行きのものとは少し違う見た目の石碑&石板。石碑の表面には「鍛錬場」と書いてある。

 

「えーっと、どこにしよっかな」

 

 使い方は分かる。ダンジョンと同じなのだ。

 石板に触れ、浮かび上がってきた文字に従って操作し、行き先を設定する。まるでATMを操作しているかの様である。

 

「ま、シンプルな闘技場風のトコでいいか」

 

 この鍛錬場は空間魔法を応用して作られた、いわば精神と時の部屋的な場所である。経過時間にそう変化はないが。

 鍛錬場を作ったのはこの国の初代王のパーティメンバーで、偉大なる魔術師さんらしい。彼? 彼女? は一人でこのシステムを作り上げ、後世の者たちが強くなれるよう何百年と残る設計にしてくれたのだ。ありがたいですね。

 だが、悲しい哉、件の魔術師さん以後、この空間魔法を使える者は皆無で、新たにこういった鍛錬場を作る事はできないのだという。

 

「リリィ、ここに手置いて」

「こうッスか?」

 

 設定を終え、最後に転移する人みんなで石板に手を触れる。リンダキューブを思い出すね。

 すると、石板が光り出して、俺とルクスリリアは粒子となって転移していった。

 

 やってきたのは、四方が石壁で囲まれたコロシアム風の場所だった。

 特にギミックや特殊機能のないここは、転移可能な鍛錬場の中で最もシンプルで最も多くの冒険者が使用する場所だという。

 

「さて……」

 

 トレーニング開始である。

 

 周囲に人はいない。というか誰も来れない。

 転移で来るこの鍛錬場は、一緒に転移してきた人しか入る事ができないのである。何か悪い事に使われそうだが、どうやらこの空間の出来事は記録されるらしく、悪い事しても即バレするのだとか。あと、人数制限もあるので大規模な悪事はできない。多分スケベな事もできない。いやできるのか? どうなんだ?

 

 そんな鍛錬場で、とりあえずはとアイテムボックスを探り、ルクスリリア用の件の深域武装を取り出した。

 虚空から出てきたのは、一挺の黒い鎌だった。長さは大体2メートルほどで、鎌部分の刃は大曲剣を思わせる程に長大だ。

 

 外見はまさに“死神”でイメージされる大鎌そのもので、パッと見十字架の「十」の左側が湾曲した刃になっているように見える。右側の先には斧の様な刃がついていて、上部の先端は槍のような鋭利な構造になっていた。

 また、三つの刃の刀身には何やら厳めしい文字列が彫り込んであり、柄や十字の真ん中にも精緻なレリーフが施されていた。石突部分には短い鎖がぶらさがっており、鎖の先端には紫色の水晶がくっ付いていた。

 なんというか、RPGで一番強い大鎌という印象である。

 

「おぉ……!」

 

 鎌を見て、ルクスリリアが感嘆の声を上げた。

 俺はその鎌の性能を今一度確認してみる事にした。

 

 

 

◆ラザファムの大鎌◆

 

 物理攻撃力:300

 属性攻撃力:500(魔)

 

 異層権能:召喚(守護獣)

 

 補助効果1:魔力収奪(小)

 補助効果2:形状変化(伸縮)

 補助効果3:自動修復

 補助効果4:魔法装填(破壊する魔力の刃)

 補助効果5:魔法装填(追いすがる魔力の矢)

 補助効果6:魔法装填(貫く魔力の槍)

 補助効果7:魔法装填(炸裂する魔力の岩)

 補助効果8:魔力消費(中)

 

 

 

 

 

 

 強い(確信)

 

 どう見ても強い。よく分からんけど強いのだけは分かる。だってつい先日まで使ってた俺の剣の攻撃力とか200だもん。

 強い、強いのだが、俺は今までこの武器を使ってはいなかった。

 何故かというと、俺が就く事のできるジョブで大鎌を使用可能なジョブがなかったからだ。あと、なんか雰囲気的に魔法偏重っぽいし、俺には使いこなせないかなって。

 以前は軽く振ってみて「いらね」ってアイテムボックスにポイしちゃって補助効果だのなんだの色々忘れちゃってたが、この鎌にも“魔法装填”ってのがあった。ちょっと試してみたものの、発動しなかったんだよな。

 

「じゃあ、これ持って」

「う、うッス……!」

 

 そんな訳でルクスリリアに大鎌を渡すと、彼女は物騒な形の鎌を宝石でも扱うように恭しく受け取った。

 すると、前もそうだったがやはりこの鎌は重たいようで、ルクスリリアはよいしょと一度踏ん張ってから両手を使って担いでみせた。

 身長140ないルクスリリアからすると、自分より大きい鎌は持つだけでも厳しいのだ。両手持ちでなんとかで、片手だと振るどころか保持も難しそう。

 

「じゃあちょっと振り回してみて」

「了解ッス!」

 

 だが、ここは異世界、前世地球の物理法則は通用しない。

 どれだけ大きくても、どれだけ重量差があっても、ステータスが足りてれば使いこなす事ができるのだ。

 ルクスリリアは非力な方だが、それは魔族基準での非力だ。並みの人間よりは膂力がある。少なくとも転移直後の俺よりは力持ちだ。

 

「えっと……そいや!」

 

 気の抜けた掛け声と共に、ラザファムの大鎌は横凪ぎに振るわれた。

 その攻撃動作は、存外流麗に見えた。まるで普段からこういう武器を使ってきたかの様である。

 

「でぇい!」

 

 薙いだ鎌を、回転そのままもうひと凪ぎ。すり足で姿勢を整え、腰を落としてえぐるような切り上げ。一歩引いて振り下ろし。ズボッと、鎌の先端が闘技場の地面に突き刺さった。

 それは、まるで武器術の演舞を見ているようだった。動きのひとつひとつがしっかりしてて、何か中学生が木刀振り回してる様とは全然違って見えた。

 重量に振り回されてもいない。むしろ遠心力を利用して、次の動きに繋げていた。俺のような素人にも分かるほど、綺麗なコンボだったのだ。

 

「ふむ……?」

 

 正直、想定と違った。大鎌なんてキワモノ武器、そう使いこなせるとは思っていなかったのである。だからこそ練習する為に鍛錬場に来た訳で。

 実際あれだけで判断するのもどうかと思うが、ルクスリリアはちゃんと武器を武器として振っていた感じがしたのだ。

 しかし、驚きこそすれ困惑はない。俺はこの現象に見当がついていた。

 

 見ると、ルクスリリアは大鎌を持った自分の手を見つめていた。

 まるで己の内なるパワーが覚醒した……と思いこむ中学生の様だ。

 

「まさか……アタシってば、武器の天才だったッスか……!?」

 

 それからもう一度大鎌を振り上げると、今度は翼を生やして飛行状態のままぶんぶん振り回しはじめた。エルデンリングのマレニアを思い出す動きだ。

 速度こそそこまででもないが、空中で大鎌を振り回す様は堂に入っており、地上同様武器に振り回されている感じはなかった。

 数度の乱舞攻撃を終えると、ルクスリリアはぴたりと空中でSEED立ちをして決めポーズを取った。その顔はマジりっけなしのドヤ顔だった。

 

「ご主人、アタシ天才だったかもしれねぇッス……」

「かもね。じゃあこっちのも持ってみて」

 

 ドヤ顔のリリィから大鎌を取り上げ、さっき出したハンマーを持たせてみる。

 予想通りなら多分……。

 

「ふん、まぁ武器術の天才たるアタシにまかせへぇぇぇん……!?」

 

 予想通り、ぶんっとハンマーを振ったルクスリリアは、遠心力に負けて盛大にすっ転んでしまった。

 それはさながら、強振フルスイングで空振りしたパワプロ君の如しであった。

 

「あれぇ~? おかしいッスね。さっきはこんな事なかへぇぇぇん……!?」

 

 再度、ハンマーフルスイングからのすっ転び。

 うん、確信した。

 どうやら、俺のモーションアシストがルクスリリアにも適用されてるみたいだった。

 

「えーっと、多分さっきの大鎌を上手く使えたのは、俺のチートの影響だと思う。モーションアシストっていうんだけど」

「もーしょん? なんスかそれ」

「武器を使いこなせる程度の能力。淫魔兵の使用武器に大鎌はあったけど、槌はなかったからね」

 

 多分、そういう事である。

 俺もモーションアシストで剣ぶんぶん振り回して悦に入ってた時あるもん。わかるよその気持ち。

 

「は、はあ、なんでもアリっすねご主人……」

 

 と言って、呆れたような諦めたような顔をするリリィ。

 そんなリリィからハンマーを受け取り、今度は事前に用意しておいた木製の十字槍を持たせる。鎌の代用だが、これは淫魔兵でも使えるはずだ。

 

「あれ? 鎌の性能確かめるんじゃないんスか?」

「それは後でね。モーションアシストが機能してるのが分かったから、他にもちょっと試してみたい事があってね」

 

 数歩下がり、アイテムボックスから事前に買っておいた木剣を取り出した。

 それから、コンソールをいじって俺のジョブを中位ジョブの“聖騎士”に変更。

 

「他の機能もオンになってるかどうかを先に調べときたいんだ」

「はあ。アタシはどうすればいいッスか?」

 

 最初は大鎌の性能を見て、それから時間をかけて慣らしていくつもりだった。

 けど、モーションアシストがあるんなら話は別だ。俺はその凄まじさを身を以って知っている。使いこなしさえすれば、アレはいとも容易く一般人を戦士に変えるのだ。

 ただ、動きがよくなっただけでは心もとない。ちゃんと、他のチートの確認もしておくべきだと思うのだ。

 

「これから斬りかかるから、避けたり防いだりして」

「え? あ、はいッス」

「できれば反撃もして」

「はいッス」

「なんか妙に勘が働いたり未来予知するかもしれないから、そういうのには素直に従って」

「はいッス?」

 

 困惑しきりのリリィ。まぁ分かる。話してもいまいちだろう。

 

「じゃあ、行くよ」

 

 なので、初手は思いっきりぶつかる事にした。

 

 

 

 まあ、結果を言うと俺の推測は当たっていて、ルクスリリアは俺同様色んなアクセシビリティを使う事ができた。

 危ない攻撃の予知。適切なガードタイミングと反撃アシスト。視野外からの攻撃の察知。

 実験の結果、ルクスリリアはその全てが可能だった。

 

 けれど、ちょっと予想外な事もあった。

 

 ところで、俺が頼りにしてる“危機察知”とか“危険攻撃の視覚アシスト”だが、例によってこれも万能ではない。

 真に万能なら、俺は死にかける事はなかっただろうし、怪我ひとつ負う事なく三ヵ月過ごせただろう。

 確かにヤバい攻撃は分かる。確かにジャスガは簡単だ。確かに最適解がイメージできる。

 

 でも、それはそれとして。

 

「ひぎゃっ!?」

「あ……」

 

 ビビると無意味なのである。

 

 ふと、ジョジョ4部の億泰の兄貴のセリフを思い出した。

 どんなモンスターマシンもビビッて乗るとみみっちい運転しかできないって奴。

 例えどんなチートを与えられてたとしても、使いこなせないと意味がないんだな。

 

 まあ、道筋は見えた。

 やるべき事は単純である。

 

「うぅ……痛いッスご主人~! もう大鎌使って無双でいいじゃないッスか~! アレ使えばアタシでも戦えるッスよ~!」

「ルクスリリア」

「なんスか?」

 

 俺は女の子座りするリリイに手を差し伸べ、言った。

 

「使いこなせるよう練習しよう」

「え……」

 

 まるで、部活の先輩が後輩を導くように。

 若い衝動をひたすらにぶつけるように。

 俺とリリィは、トレーニングに励んだ。

 

 この後めちゃくちゃわからせた。




 感想投げてくれると喜びます。



 作者は武器・魔法・技などを考えるのが苦手です。 


・魔法装填
 あらかじめ使用する魔法をセットしておいて、使用者が魔力を流す事で発動する。
 基本、装填できる魔法は低威力で魔力消費も高くなる。最大の利点は近接格闘中にも即座に発動できるところ。



・ラザファムの大鎌
 イシグロが入手した深域武装。特殊な能力は守護獣の召喚。
 性能は魔力重視で、物理攻撃力よりも属性攻撃力のが高い。
 鎌部、斧部、槍部、水晶部にそれぞれ魔法が装填されており、近~遠距離のどこでも威力を発揮できる。
 なお、大抵の冒険者には使いこなせないので、ぶっちゃけハズレ武器である。

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