【一巻発売中】たのしい異世界ハクスラ生活、あるいは超紳士的英雄譚   作:いらえ丸

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 感想・評価など、ありがとうございます。楽しく書かせてもらっています。
 誤字報告も感謝です。ありがとうございます。

 キャラ募集の方もありがとうございます。頂くと作者のモチベが上がります。

 今回、本来予定していたプロットを逸脱した展開にしました。
 頂いた感想に触発された感じです。
 こういう事平気でやります。


一年目・グーラとの生活編
かつてない程のロリ


 俺が転移したこの世界の迷宮(ダンジョン)には、いくつか特徴がある。

 

 一つ、同じ迷宮でも、潜る度に構造が変わる。

 これは分かりやすい、シレンとかのローグライク系だ。仕様上、他冒険者とダンジョン内で顔を合わせる事はない。ついでに、迷宮は“楔”というアイテムを使う事で構造の固定ができる。再アタックの為のアイテムだな。

 ちなみに、ダンジョンに入場制限はないが、パーティの人数制限はある。6人だ、理由は知らない。

 

 二つ、宝箱がない。

 これは、俺視点けっこう意外であった。ダンジョンというと何かどこかに宝箱があって、それをワクワクしながら開けて「ごまだれー」をするものと思っていたのである。

 この世界には普通にシーフ系というかローグ系というかそういうジョブはあるのだが、彼ら彼女らに鍵開けスキルは無い。試してみたが、この世界の盗賊職は戦闘と斥候に寄っている印象だ。実際ダンジョンには罠とかあるので、いると安心だと思う。

 

 三つ、同じダンジョンでもボスが違う。

 これは微妙に厄介な要素だ。同じ迷宮同じ属性でも、姿形が違うボスが出るのである。巨像迷宮でも、ライオン型とかクモ型とか色んな巨像がいたものだ。当然ボスごとに動きが違う。

 幸い、落とすアイテムは同じである。魔石落とすボスのダンジョンは、ボスが熊でもカニでも全部魔石を落とすのだ。

 

 さて、そんなダンジョンくんだが、勿論ダンジョンごとに難易度に違いがある。過去のデータから、ギルドが決めているそうな。

 それらは難易度ごとに括られ、それぞれ下位・中位・上位・最上位の四段階だ。

 

 木札級……駆け出しの冒険者は、まず下位の迷宮に潜る。

 下位といっても出て来る敵はまぁまぁ強く、剣攻撃一発で倒せるようなザコはまず居ない。雑魚一体倒すの、最初はけっこう難しかったな。

 ちなみに、下位はそもそも種類が少なく、最上位の次に選択肢がない。ついでに実入りも良くない。

 

 で、木札からランクアップして鉄札をもらった冒険者は、中位のダンジョンに潜る事を許される。

 色々あるダンジョンの中で、最も数が多く探索者も多いのがこの中位だ。基本的に俺が潜ってるのもこのランクで、俺もまだ全部のダンジョンを踏破してはいない。

 中位といっても、難易度はピンからキリまである。奇襲にさえ警戒しとけばいい奴とか、毒対策しとけば難易度が低くなる奴とか。よくお世話になってる巨像迷宮もこのランクで、実入りもよくないし武器壊してくるし一撃怖いしでとても嫌われてるのが特徴だ。やっぱクソだな。

 

 上位迷宮は、銀細工持ち以上の冒険者のみが探索を許されるダンジョンだ。

 上位ともなると、その難易度は下位とは比べ物にならないくらい高い。どこがどう難しくなってるかというと、全体的に中位から明確な脆弱部分が削られたような感じである。これしとけば安心、みたいな要素がないのだ。

 その分、上位迷宮の探索には高い地力を必要とする。当然としてザコもボスも強いし、実入りも良い。前潜った水晶迷宮はこのランクだな。

 

 最後に、最上位迷宮。

 これは一つの転移神殿に一つしかない特別な転移石碑で行けるダンジョンだ。俺も行った事はない。

 聞くところによると、最上位迷宮はこれまでのダンジョンと違い転移先が完全ランダムになるようだ。入ってみるまでどんなダンジョンなのか分からない。その上帰還の楔がスタート地点に無いらしい。ダンジョンのリセマラはできないと。

 なんか、ゲームのエンドコンテンツって印象である。

 

 あ、もう一個あった。四つ目の特徴。

 実はこれ、最近知った事なのだが、どうやらダンジョンは潜ったパーティメンバーの人数によって難易度が上がる仕様であるようだ。

 ダンジョンの広さ、敵の数、ボスの体力……人数が増えると全部上がる。まるでモンハンのソロとマルチの差みたいだった。例えの通り、多くの場合基本的には連携した方が安定する。

 実際、同じダンジョンでもソロの時と三人の時じゃ結構な違いがあったんだよな。

 

 パーティでのダンジョンアタック。

 安定はするが、稼ぎは渋くなる。経験値、ドロップアイテムは据え置きなのだ。一党内で金の配分で揉めるのなんて、界隈じゃ日常茶飯事らしい。

 それでも多くの冒険者は一党(パーティ)を組み、複数の一党で同盟(クラン)を組むなり参加するなりするようだ。あるいはソロで同盟に入るとか。

 

 同盟では、不戦の契約を交わした上で一党同士の交流や人員の貸し借り、合同で訓練をしたりするんだとか。なんかサークルみたいである。

 同盟に入っていれば、斥候が欲しいようとなれば同盟内の斥候が一党に加わり、悪霊特効の武器が欲しいようとなれば「貸してあげる」といった恩恵が受けられる。

 まあ、代わりにサークルごとに色々としがらみがあるのだが……。だから、俺は一党の誘いも同盟の参加も断ってる訳で。

 

 何が言いたいのかというと……。

 

 例えダンジョンの難易度が変わろうと、基本的にはパーティ・メンバーは多い方がいいのだ。

 1人より6人、6人より12人。助け合い、支え合いの精神である。ダンジョンは数だよ兄貴。

 

 それは、チート持ちの俺でも変わらない。

 不意打ちに強く、大抵の状況に対応でき、剣も魔法も使える俺だが、それでもやっぱり腕は二本な訳で。

 できない事、苦手な場面というのは存在するのである。

 

 

 

 浮蟲迷宮。

 

 基本構造は屋外型で、出現エネミーは全部ちょっと浮いてるデカ虫の中位ダンジョンだ。足を踏み外すと恐らく即死の浮遊島型迷宮である。 

 例えるならエルデンのファルム・アズラ。あるいは連結したスマブラのステージ。基本、動き回って立ち回る俺とは相性の悪いダンジョンである。

 加えて言うと巨像迷宮みたいに安全地帯がないので、おちおち休憩もできやしない。案の定、嫌われてる迷宮である。敵キモいし。

 

「リリィ退避! 蝶々の群れが来た!」

「かしこまッス! ラザニア、戻るッス!」

「準備できたわ」

「OK! 焼き払え……!」

「焼く訳ではないけれど……。堕ちよ(・・・)……!」

 

 そんな汚いラピュタみたいな迷宮を、俺たちは探索していた。

 気を抜くと落下死のダンジョンである。ルクスリリアとラザニアには常時空を飛んでもらい、あんまり動けない俺は、聖騎士にジョブチェンジして盾と剣スタイルでエリーゼを護衛していた。

 フレンドリーファイアが怖い異世界、エリーゼには基本的に防御に専念してもらい、ここぞという時に魔法を使ってもらっていた。

 

 迷宮探索は順調そのもの。俺たちはサクサクとこの気持ち悪い島を進んで行った。

 チートのお陰でどこにボスがいるのか分かるので、迷子になる事もない。チート様様である。

 

「さて、ボス戦だな。疲れてない? 飲み物あるよ」

「アタシは大丈夫ッス!」

「私も平気よ」

「そっか。じゃあ行こっか」

 

 ボスとして現れたのは、巨大なハエであった。

 そいつは俺たちを捕捉するなり、低音版の例の羽音を立てて飛び上がった。控えめに言って不快である。

 

「連携は打ち合わせ通りに!」

「了解ッス!」

「ええ……。範囲拡大、魔力過剰充填……“竜吠”」

 

 デカい虫など、地球人が目の当たりにしたらムシ・リアリティ・ショックで戦慄する事請け合いだと思うが、俺のパーティの女子二人は割と余裕そうであった。

 ていうか、俺は内心恐怖よりも気持ち悪さが勝ってるので、多分この中じゃ俺が一番ダメージ食らってるまである。エリーゼの指揮スキルがなければ勝手に虫デバフ食らってたかもしれない。

 カブトムシをカッコいいと思う少年心はあっても、ハエを可愛いと思える心を持ち合わせてはいないのだ。ボスのハエくんにはさっさと死んでもらおう。

 

「うわ、雑魚呼びやがった! リリィ! ガン逃げ作戦です!」

「おいッスー! 言われる前からすたこらさっさッスよー!」

「エリーゼ! 焼き払え!」

「準備はできてるわ。くたばれ(・・・・)……」

 

 ボス戦お馴染みの取り巻き召喚も対策済み。ラピュタバエの群れなど、巨神兵エリーゼの内閣総辞職ビームで一掃である。

 

 それからしばらく。

 

 激戦の末、巨大虫型ボスは粒子に還り、三人の身体に吸収されていった。ボスはキモいが、やっぱ経験値得る時は気持ちがいい。

 

「ふぅ……よし! 二人ともお疲れ~。怪我してない?」

「大丈夫ッスよ~。ていうか、淫魔は怪我してもすぐ治るの知ってるッスよね?」

「私も問題ないわ」

 

 と、こんな感じでエリーゼが来てからというもの、我がパーティのダンジョンアタックは極めて順調である。

 飛んでる敵、群れて襲ってくる敵、デカい敵に対してめちゃくちゃ刺さるのだ、エリーゼは。ルクスリリアも前に出てかく乱してくれるし、俺は状況次第で前にも後ろにも居れる。良い連携できてると思う。

 

「おっ、ルクスリリア今ので“淫魔騎士”レベル30になったね」

「おぉ~。よくわかんないッスけど、何か新しいのに成れたりするんスか?」

「えっと、新しく“淫魔騎士団長”と“淫魔姫騎士”ってのになれるね。どっちも上位職だ」

 

 

 パッと見、団長はバランス成長で指揮スキルも使えるジョブ。姫騎士は淫魔騎士の単純上位互換って感じである。

 どっちも使用武器に鎌があるので、好みでいいと思う。

 

「ひめの……きし? なんだか不思議な響きね……」

「団長? 団長ッスか~」

「どうする? リリィに任せたいけど」

「んー、じゃあ姫騎士になるッス!」

「はい」

 

 レベリングの方も順調。最近、経験値をエリーゼに取られがちなルクスリリアも今さっき上位職に到達できた。

 俺も俺で剣士ツリーは上位になれるようになったので、ランクだけ見ると並んだ感じだ。

 

「ルクスリリアも大分強くなったなぁ……」

「ま、こんだけ潜ってたら当然ッスね! 多分、同世代で一番強い淫魔だと思うッス!」

「よかったわね」

 

 わちゃわちゃしながら、ラザニアとお別れして帰還クリスタルに触れる。

 もう慣れたものである。俺たちは粒子となって転移神殿に帰還した。

 

 

 

 神殿に戻ると、なんかいつもと違う雰囲気を感じた。

 視線を集めてるとか、そういうのじゃない。神殿内の人の流れがいつもと違うのだ。

 

「なんスかね、あれ?」

 

 ルクスリリアが指差す方を見ると、そこには掲示板の前にできた人だかりがあった。

 皆、掲示板に書かれた内容を前にアレコレ話している。

 

「あの人達は、いったい何をしているのかしら……」

「さぁ?」

 

 転移神殿には、異世界冒険者ギルドお約束の“依頼掲示板”というのがある。

 ただ、これはゴブスレとかこのすばみたいなのとは趣が違う。どっちかというとその素材高く買います! 系の依頼が載ってるのだ。

 毎日確認してる訳じゃないから分からないが、あそこにソレらしい依頼が張り出されてるのを俺は見た事がない。

 

「ちょっと見に行ってみよう」

 

 普段はぱらぱら人がいる程度なのに、どうして今日に限ってという話である。

 その秘密を探る為、我々は神殿奥深くの掲示板へと足を進めた。

 

「あの、すみませんちょっと見せてもらえませんか?」

「あぁん!? 何だて……めぇ……?」

 

 異世界人は全体的に背が高い。中でも一等巨体なマッチョに声をかけると、彼は振り返りざまインネンをつけてきた。

 かと思えば、俺を見るなりしょんぼりピカチュウみたいな顔になっていった。

 

「すみません、少しでいいんで」

「は、はい、どうぞ……」

 

 ふむ、相手は鉄札か。冒険者界隈がどういう社会構造なのかは知らないが、ランクではこっちのが上である。もしかしたら、上のランクの人の言う事は絶対聞かないとダメだよみたいなのがあるのかもしれない。

 冒険者がそういう社会なのかどうかは知らないが、彼はそそくさとその場を離れていった。いや少し覗くだけなんだけど……。

 

「えーっと? 斥候募集?」

 

 掲示板には、珍しく異世界ファンタジーらしい募集が貼り出してあった。

 どうやら、俺が見かけてこなかっただけで此処もちゃんとこういう使われ方をしているようだ。夢が広がるな。

 報酬は、まぁまぁか。けれど依頼主はラリス王家だ、確かにこれは驚きである。

 

「まぁ俺達には関係ないな」

 

 なので、さっさと受付おじさんのところに行く事にした。

 

「イシグロは、ああいうのは興味ねぇのか?」

 

 いつもの様に受付にドロップアイテムを置いていると、おじさんが話しかけてきた。ああいうのとは、例の斥候募集の事だろう。

 興味がないではないが、別にうま味は感じない。ていうか俺斥候系ジョブあんま鍛えてないし。

 

「そうですね、それほどは」

「そうか。まぁお前にゃ合わねぇかもな」

 

 言うと、おじさんは何故か得意げに笑った。なんで?

 

「ほら、番号札返せ」

「ありがとうございます」

 

 雑談もほどほどに、俺たちは神殿を後にした。

 相変わらず、王都西区は活気がある。活気はあるが……。

 

「なんか、街そわそわしてるッスね」

「そうかしら……。私には、人間の弱い魔力は分からないわ」

「みんなエロい事あんま考えてないッスもん」

「すごいわね、淫魔って……」

 

 リリィの言う通り、確かに朝とはちょっと雰囲気が違うように感じた。

 別に何がどう変わった訳でもないが、どことなく住人がシリアスな顔になってる気がするのだ。

 

「戦争でも始まるのかな……」

「いやぁ? 今日日、ラリス王国とやりあう国なんて無いと思うッスけどね?」

「どこかの頭の悪い竜族が攻めてきたとか……?」

「だとしたら今頃王子とか王女とかがドッカンドッカンやってると思うッスよ。戦にしては雰囲気が地味ッス」

「さすが元兵士、詳しいね」

「訓練兵ッスけどね!」

 

 まあ、考えても仕方ない事である。俺は元来、物事を深く考えない性質なのだ。

 自分が動いてもどうにもならない事は、どうしようもない事として考えないのが一番だ。

 そんな事よりお腹が空いたよである。

 

「さて、今日は何食べようか」

「はいッス! 自分は昇進祝いに、故郷の料理が食べたいでありますッス!」

「あら、いいわね。確か、淫魔王国にもお酒があるのでしょう? 気になるわ」

「じゃあ今日は淫魔料理のお店に行こうか」

 

 なんか、きな臭い雰囲気を感じつつ……。

 俺たちはいつもと同じ日常を送るのであった。

 

 

 

 

 

 

 ある日の夜、宿屋に俺目当ての客人が訪ねてきた。

 なんとビックリ、客人は奴隷商人のクリシュトーさんであった。いつもより服が地味だ。

 彼は宿屋の店主に金を握らせ、人払いをさせていた。広い食堂で、俺とクリシュトーさんだけの状況である。

 

「イシグロ様、お久しぶりでございます」

「はい、お久しぶりです」

 

 二人っきりの食堂で、俺とクリシュトーさんは向かい合った。

 机に酒はない。世間話という雰囲気ではなさそうである。対面する彼の顔は、いつもより堅くなってるように感じた。

 

「あれから、ルクスリリアとエリーゼはどうでしょうか?」

 

 というジャブを打つ傍ら、彼は常にこちらの顔色を窺っていた。対する俺も無難に返し、話が進む。

 やがて話題も尽きたところで、彼は水で口を湿らせた後、重々しく口を開いた。

 

「イシグロ様、申し訳ありません……」

 

 突然の謝罪。何か悪い事でもあったのかと、なんだか心配になった。

 それから、彼は沈痛そうな顔で、云った。

 

「入荷予定だった奴隷が、輸送中に何者かの襲撃を受け、行方不明となってしまいました……」

 

 ん?

 

 彼が今、わざわざこんな話をしてるって事は、俺との契約の事だよな。良いロリ探すよ契約。

 入荷予定だった、奴隷? という事は、ロリなんだよな?

 つまり、良質ロリ奴隷だよな。エリーゼみたいな感じでなく、彼が探してくれてたという……。まぁ、最近は忘れかけていたが。

 とにかく、輸送中のロリが襲われて、行方不明だと……?

 

「……無事なんですか?」

 

 我知らず、硬質な声が漏れた。

 声に反応して、クリシュトーさんの表情が強張るのが分かった。

 別に責めてる訳じゃない。俺は神様気取りのお客様じゃあないのだ。

 

「不明です。現在、我が商会の者に探らせていますが、依然行方は知れず……。ちょうど今、占い師に居場所を占ってもらっているところです」

「そう、ですか……」

 

 この件について、買い手としての怒りはなかった。

 せいぜい、予約してたゲームが延期になった程度にしか、俺の怒りゲージは変動してない。

 楽しみにしていた奴隷商談、それが延期なり中止になった。それはいい。

 マジで、それはどうでもいいのだ……。

 

 けれど、そういうのとは別のところで、俺は怒髪天を衝く程の激情を覚えていた。

 

 ロリが、輸送中に襲われたとか、行方不明とか……。安否も分からないとか……。

 怪我をしたかもしれない。盗賊とか山賊とかに捕まったのかもしれない。あるいは、価値がないと殺されたかもしれない。

 ぐるぐると、俺の頭に制御不能のマイナス思考が渦巻いていた。

 

「ご安心ください。商品は必ず我々が探し出し、無事奪還してみせます。この度はイシグロ様に……」

「依頼を……」

 

 その時、俺の脳裏に今日の神殿の光景が過った。

 ずっと買取価格を張り出してるだけの掲示板だと思っていたが、違った。

 あそこは、冒険者に冒険者らしい依頼を貼り出す事もできるのだ。

 

「クリシュトーさんの依頼で、俺を雇ってくれませんか?」

「そ、それは……!?」

 

 俺は、俺が動いてどうにもならない事は、全部どうでもいいと思うようにしている。

 けれど、俺が動いてロリの生存率が少しでも変わるのなら、俺にとってそれはどうでもいい事にはならない。

 珍しく、性欲ゼロのロリコン魂が燃えていた。

 

「人探しの経験はありませんが……」

 

 机の下で、コンソールを弄る。

 ステータスから、ジョブを選択し、目当てのジョブを探す。

 ソードマスターレベル30で生えてきた“ソードエスカトス”。ソドマスの単純上位互換で、剣士系の上位職だ。

 それに、ジョブチェンジした。

 

「それなりには()れると思うので」

 

 俺は、迷宮外で冒険をする覚悟を決めた。

 細かい事は、後だ。

 

「協力させて頂けませんか?」

 

 そもそも、助けない方がいいんじゃないのとか。

 悪いのはこっちサイドで、襲撃側のが正しいんじゃないのとか。

 そもそも自分の奴隷にしようとしてるのお前じゃんとか。

 

 そういうの、ひとまず置いておく。

 

 いずれにせよ、襲撃犯は暴力を振るってきたのだ。

 ならばこっちも暴力で返すのが道理だろう。

 

 人生は知恵捨て(チェスト)なり。




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 現在、本作に登場するキャラクターを募集しています。
 興味のある方は是非、お気軽にご応募ください。
 詳しくは活動報告にて。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296177&uid=59551

 一緒に世界観を広げていきましょう。



 あと、設定資料集のご要望があったので、活動報告に載せておきます。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296527&uid=59551

 すごい雑ですが。
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