誤字報告も助かっています。ありがとうございます。申し訳ない。
今回、最後にアンケートがあります。
しょうもない変化ですが、お答えいただけると幸いです。
こういうの普通にやります。
俺はロリコンである。
それも二次限定のロリコンでなく、普通に三次もイケちゃう類のヤバめのロリコンだ。
二次の初恋はとある金髪ツインテ高速戦闘型魔法少女だった。実在女性への初恋は友達の妹だった。
そして、画面の中の三次ロリへの初恋は、とある映画のヒロインだった。
前世、俺はハリ〇タのハーマ〇オニーが好きだった。
金曜ロードショーでたまたま見た「〇リー・ポッターと賢〇の石」。この映画に出ているハーマイオ〇ー・グレン〇ャーに一目惚れしたのだ。
なんだあのメスガキ可愛すぎるだろ! というのが率直な俺の気持ちだった。
あまりにも可愛くて、休みの日にさっそく続編映画を観た。秘〇の部屋のハーマイオニ〇も信じられないくらい可愛かった。
□ンに呪文を教える時の勉強のできるクソガキっぷり。あのクソ長マフラーを巻いていたウィンタースタイルの悪ガキっぷり。完全にツボだった。今思うと、ハーマイオ〇ーは俺のメスガキ嗜好の走りだった気がする。当然、俺はメスガキ大好きだ。
魅惑の魔女〇ーマイオニー・〇レンジャー。
しかし、またも俺の恋は砕け散った。
秘密の部屋を見終わり、さて次の映画を観ようかなと思って、ワクワクしながら見始めたアズカ〇ンの囚人。
そこには、すっかり大人になったハー〇イオニー・グ〇ンジャーの姿があったのだ。
メスガキというよりティーンエイジャー。幼女というより少女。少女というより美女。ハーマ〇オニーは、大人になっていたのだ。ロリコンの俺、無事死亡。
そんな事もあり、俺はアズカバ〇以降のハリポ〇を知らない。俺にとってのハーマ〇オニー神話は、秘密の部屋で終了したのだ。
おそらく、この経験をしたロリコン諸兄は結構多いのではないだろうか。
仮に、である。
仮に秘密の部屋のハーマイ〇ニーが、ずっとあのままの姿であったなら。
身体的に成長せず、ずっとメスガキのままであったなら。
それは、とても素晴らしい事だと思うのだ。
自分、ロリコンですから。
あの後、結局俺は奴隷商人にルクスリリアを購入する旨を伝えた。
例の奇行にはちょっとビックリしたが、理由はどうあれああも求められると断る選択肢はなかった。
そも、エタロリだ。最高である。言い方はアレだが、ルクスリリアはハーマ〇オニーより好みだったのだ。此方も抜かねば不作法というもの。
「……と、このように淫魔の奴隷には様々な制約がありまして。もしこのいずれかに違反してしまった場合、その責任はすべてイシグロ様が負う事になります」
購入するぜと言ったら、今度は店主の口からいくつか注意事項を伝えられた。
事項は色々あったが、要するに大型犬とかに近い印象だ。もし犬が他の人噛んだら飼い主の責任になるよ、みたいな。これのサキュバス版だ。
「では、こちらの契約書にサインと指印を」
で、説明を受けると、前世基準でも綺麗な紙を渡された。その紙はA4用紙ほどの大きさで、ところどころに装飾のついた豪華な契約書だった。また、その紙全体からうっすら魔力の反応があった。
そこには異世界語で書かれた文章と、サイン箇所と指印箇所であろう空白部分があった。書くべき場所は明白なのだが、ちょっと問題があった。
「すみません。私、この国の公用語が書けないのです。母国語なら書けるんですけど……」
「左様にございますか。ですが、ご安心ください。こちらの契約書には翻訳魔術が施されてありますので、イシグロ様の母国語でも問題ございません。ですが、偽名はお使いになりませんよう。偽りの名では契約魔術を結ぶ事はできないのです」
「あ、そうなんですね。では」
よく分からんが、この紙は翻訳こんにゃく化されてるらしい。多分、ここが高級奴隷商会だから施されてるサービスだな。
言われた通り契約書に日本語でサインすると、書いた漢字が青白い光を放ち、収まると同時に「石黒力隆」の上にこの世界の文字でフリガナが振られていた。何気に凄い魔法だ。まさにファンタジーである。
OKらしいので指印も押すと、ほんの僅かに魔力を吸われた感覚があった。これで契約完了である。
「ご契約頂きありがとうございます。では、奴隷証を」
契約書を確認したおじさんは、次いでこれまた高そうな小箱から“奴隷証”なるものを渡してきた。
促されるまま手に取ると、それは細いチェーンと板で構成された銀の首飾りであった。
「これは?」
「奴隷の身分を証明するものです。これを身に着ける事により、その者が誰の所有奴隷であるかを証明します。魔力を注いでいただければ、イシグロ様の名が刻まれます」
奴隷証というそれは、前世でいうドッグタグによく似ていた。表面にはこちらの文字でルクスリリアの名前があり、裏面にはこの店の情報が書いてある。
手で握って魔力を流すと、空いたスペースに俺の名前が浮かび上がってきた。イシグロ・リキタカの所有奴隷。ルクスリリアちゃんの証明証だ。
「これをルクスリリアの首にかければ、奴隷契約が完了します」
「なるほど……」
ドクン、と。俺の心臓が高鳴った。
それは、そのまんま、飼い犬に首輪をつけるのと同じではないか。
あのルクスリリアにつける、俺の奴隷であるという証。
たぎらない訳がなかった。
それからしばらく、ルクスリリアには準備がいるとの事で店主と雑談して時間を潰していた。
その間、俺は店主から商談を受けていた。
「ええ。私であればイシグロ様のお好みに合う奴隷を選別し、良い状態で提供する事ができます」
奴隷商人のおじさん曰く、俺が求めるような奴隷……美少女ロリ奴隷というのは、あまり奴隷市場には回ってこないらしい。需要がないからだな。でもまぁ、いない訳でもないと。
そこで、界隈に顔の広い店主が手ずから選別して上質なロリ奴隷を俺の為だけに紹介してあげるよとのお話だった。俺の好みは既に伝えてあるので、そこはある程度信頼していいと思う。
その代わり、お値段は手間相応とな。
「ありがたいですね。ぜひ」
当然乗るよね。
ルクスリリアは俺が夢見たエタロリだが、俺の夢はロリハーレム。ハーレムというからには、第二第三のロリが必要不可欠なのだ。
それを集めてきてくれるというのだ。感謝、圧倒的感謝である。もともと最上級のフェラーリを買うつもりだったのだ、ハイエースくらい全然余裕である。
「かしこまりました。商品を見つけ次第、使いの者を出しますので、それまでお待ちください」
あと、ルクスリリアは存外安く買えた。
雑談で提示してきた金貨150枚は冗談だったようで、実際にはその四分の一程度の値段で買えた。
俺にとってのルクスリリアと、商人にとってのルクスリリアの値段の差だな。少なくとも、俺からすると金髪赤目ロリサキュバスを買えるのなら王国金貨150枚程度普通に出せるし、そのつもりだったのだが。
そうこうしていると、再度敵味方識別レーダーに感があった。
ルクスリリアと従業員がやってきたのである。
ノックの後、店主の許可が下りる。ドアが開くと、そこには素顔のままのルクスリリアがいた。
前と違い、今度はちゃんとした服を着て……なかった。
別に全裸って訳じゃない。全裸じゃないが、今のルクスリリアはとても露出度の高い服を着ていた。隠しているのは胸周辺と股間周辺だけで、肩も腹も太もももガッツリ出ていた。前世でいう水着程度しか着込んでなかったのである。
サマーメスガキ、そんな第一印象を受けた。
「ルクスリリア、今日からあなたのご主人様になるイシグロ様です。挨拶を」
「は、はいッス!」
店主の命令に、ルクスリリアは新兵の様にピシッと返事をした。聞いていた通り、従軍経験をうかがわせる起立姿勢だった。
見ると、彼女の肌艶はさっきよりも良くなっていた。契約書を書いてる間に風呂に入っていたのか、むさい男共の中にあって石鹸に混じった甘酸っぱいロリの匂いがした。
「い、イシグロ様! 買ってくれてありがとうッス! あーっと、頑張るッス!」
新兵のような起立姿勢から、童貞のような挨拶が飛んできた。
気持ちは分かる。見なくても分かる、多分店主は「あちゃー」みたいな顔をしている事だろう。
というか、今気づいたのだが、ルクスリリアの背後に黒い紐みたいなのが見えた。それは小指程の太さで、先端にはたけのこの里みたいな突起がついていた。
これ、アレだ。悪魔の尻尾だ。尻尾は彼女の感情を表すように左右に揺れており、先端が常にこちらを向いていた。どうやら感情と動きが連動しているタイプの尻尾であるらしい。まるでシャミ子みたいである。新刊読みたかったなぁ。
「あーっと……こちらこそよろしく」
などと考えていたからか、俺も俺で童貞みたいな返事をしてしまった。間違っちゃいないが、なんだか恥ずかしい。
「イシグロ様、奴隷証を」
「あ、はい」
ソファから立ち上がると、俺はルクスリリアに接近した。手が届く距離まで近づくと、その目線の差に驚いた。
わかっちゃいたが、ルクスリリアは本当に小っちゃかった。彼女の背丈は俺の肩ほどもなく、こうも接近すると首が痛くなるくらい見下ろさないといけない。逆にルクスリリアの視点だとほぼ真上を見ている構図だ。
これだとキツイだろう。俺は片膝をついて、目線を合わせた。
「じゃあ、付けるよ」
「はいッス。んっ……」
そして、極力彼女の肌に触れないように、ドッグタグの鎖を通していった。
鎖をくぐらせる際、手の甲が髪に触れると、ルクスリリアはくすぐったそうな声を漏らした。
後頭部の辺りで鎖を繋げる。動作の都合上、顔と顔の距離が近い。真紅の双眸が俺の黒目を反射しているのが見えた。
「これからよろしく。ルクスリリア」
手を離すと、奴隷証がちゃりんと鳴った。
「はいッス!」
ルクスリリアは、何か物凄いにんまり顔になっていた。
〇
「本日は我が商会の奴隷をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。それでは、イシグロ様。今後とも我が奴隷商会をどうぞご贔屓に」
館を出ると、時刻は既に夕方になっていた。
店主自らお見送りをされ、俺とルクスリリアは奴隷商館を後にした。
主人と奴隷、二人きり。とりあえずはと、俺は人生初奴隷を連れて宿屋の方へと歩き出した。
「きひひっ、イシグロ様はどんなトコロに住んでるんスかぁ?」
「あぁ……同じ西区の宿屋で生活してるよ」
「へぇ~? そこどんな部屋なんスかぁ?」
「まぁまぁ広いよ。一階にはお風呂があるし、それなりに綺麗なトコロ」
店を出て、しばらく。
奴隷商館が見えなくなったあたりで、ルクスリリアは道中あれこれと話しかけてきた。
最初の方は奴隷らしく? 三歩後ろをついてくる感じだったのが、いつの間にか俺の真横を歩いていた。
見ると、彼女は何が愉快なのかにまにまと笑みを浮かべていた。
「きひひ……歩き姿もサマになってるッスねイシグロ様ぁ♡」
「そ、そうかなぁ……?」
なんか、よく分からない表情だった。
初対面の時、彼女は俺に土下座して自身の購入をせがんできた。それが叶って喜んでるのかもしれないが、ちょっとベクトルが違う気がするのだ。
「イシグロ様ぁ♡ 迷子になるといけないんでぇ♡ お手々繋いでもいいッスかぁ?」
「お、おう?」
「わぁ~♡ イシグロ様の手ぇ♡ 大きくてカッコイイ~♡」
うん、あの……なんだろう、これ。
ロリと手をつなぐのは、前世からの俺の夢だった。それをこんなガチかわ美少女と叶えられるなんて、最高にハッピーだしめちゃくそ興奮する。
するんだけど、なんだろうこの気持ち。行った事ないけど、キャバクラとかの接待を受けてるような感覚がするのだ。
「きひひひひっ……!」
横目をやると、ルクスリリアはなおも満面スマイルだった。
ついでに握った手をもう片方の手で包んでいた。さながら遊具のタイヤにしがみつくパンダの様。
「え!? イシグロお前、そいつぁ……?」
と思っていると、何やら聞き覚えのある声がした。
振り向くと、そこには見るからにオフな雰囲気の受付のおじさんがいた。彼は屋台で買ったと思しき串焼き肉とお酒を持っていた。
「お疲れ様です。今日は休みですか?」
「あ、まぁな……。いや、お前こそ街で見るの初めてなんだが」
「普段から休みは取ってますよ」
「そりゃ、そうなんだが……」
言うと、おじさんは目線を下げて俺の手を握ったままのルクスリリアを見た。
ルクスリリアは何故か首の奴隷証を見せつけるようにして堂々とした態度を取っていた。
「えっと、サキュバスの、奴隷か……?」
「はい。ルクスリリア、この人はギルドのおじ……お世話になっている職員さんです。挨拶して」
「はいッス」
主人ってこれでいいのかなと思いつつ命令すると、ルクスリリアは軍隊仕込みの起立姿勢を取り、自信満々に答えた。
「アタシはルクスリリア! 出身は淫魔王国ッス! この度、イシグロ・リキタカ様の奴隷となりましたッス! 元淫魔王国軍所属、退役後はボンキュー侯爵家に侍従として仕え、その後紆余曲折あってイシグロ様の奴隷となった身でありますッス!」
「お、おぅそうか……。元王国兵で元貴族の侍従……?」
「はいッス!」
おじさんが神妙そうな顔をしている。
「へっ……そういう事か。なるほど、流石だ」
かと思えば、何やら合点がいったみたいな顔になった。
何がどう流石なのかは知らないが、異種族奴隷を買うなんて凄いわねみたいなノリだろうか。
「じゃあな。急に声かけちまって悪かったな。次も、生きて帰って来いよ。お嬢ちゃんもな」
「はあ」
「はいッス!」
何が流石なのかは分からないが、そう言うとおじさんは街の喧噪に消えていった。
そして、何故かルクスリリアはドヤ顔になっていた。異世界人特有の何かだろうか。
「イシグロ様、尊敬されてるんスね♡」
「どうだろ。真面目な冒険者やってるとは思うけど」
「銀細工持ちなんてそうそういないじゃないッスか♡ そんな主人に仕える事ができて、アタシは嬉しいッス♡」
そう言って、今度は大胆に腕を組んできた。
いや腕を組む、というよりしがみ付いてきたのが近いだろうか。
と思った、次の瞬間であった。
――ふにゅん、と。
前腕に、柔らかい感触があった。
柔らかいといっても、それはふわふわもちもちした感じじゃなかった。ほんの僅か、ほんの小さなソレ。BでもCでもない、Aのアレだ。
手をつなぐ、なんてチャチなもんじゃあ断じてない。触れ得ざる胸。即サツボンバー。前世における、禁忌の中の禁忌。
「さっ♡ アタシ等のお家に行くッスよ♡ イシグロ様ぁ♡」
「はい……」
イエス・サキュバス・ゴー・タッチ。
その瞬間、俺の思考はふにゃふにゃのマシュマロ状態になった。
布一枚隔てた平たい胸の感触が、俺のどうでもいい葛藤を取り去って行ったのである。
そうだった。そうだったのだ。
この子の身体はもう俺のものなのだ。
普段努めて奥底にしまっている危ない欲望がむくむくと鎌首をもたげてきた。
あ、ヤバい。
勃起した。
ぼんやりしたまま宿屋に着くと、俺たちは主人への挨拶もほどほどに借りた部屋へと直行した。
部屋に入ると、俺は前かがみ歩行を止めて息を吐いた。
仮の宿だが、やっぱり落ち着く。
広いワンルームといった感じの部屋である。部屋の隅には大きなベッドがひとつあって、クローゼットとテーブルセット。それと魔法式暖炉の前のソファ。異世界基準、結構いい部屋だ。
そんな部屋に、俺とロリだけがいた。
「お着換え手伝うッス♡」
「ん、あぁ、ありがとう」
言うと、ルクスリリアは服を脱ぐのを手伝ってくれた。
今は奴隷商館用に買った高い服を着ているので、色々と着込んでいるのだ。着慣れないこれは、ごてごてしていて着るのも脱ぐのも大変である。
上着を脱ぎ、銀細工を外し、そのままシャツとズボンも……。
「どうなさいましたッスか? イシグロ様ぁ♡」
「あ、いや、なんでもない」
一旦止まってしまったが、もうどうしようもない。
俺は購入したばかりの奴隷に、ズボンを脱がしてもらった。
「あは~っ♡♡♡」
そうして、前世から愛用していたボクサーパンツ越しに、俺の股間のジオングがパオングになっている様を視られてしまった。
あぁやっちまったという感覚。前世、こんな事やったら間違いなくポリス案件だった。後戻りできない気持ちと、毒を食らわば皿までの精神が俺の心を押していた。
するとどうだろう。見られた事でGジェネ進化を果たしたのだろうか。俺のパオングはα・アジールとなり、ネオ・ジオングと化していったではないか。
いや、これはユニコーンだ。
デストロイモードになったのだ。
もう止まれそうになかった。
「ルクスリリア……!」
「はいッス♡」
ルクスリリアの肩をつかみ、立ち上がらせる。
見上げる瞳を見つめる。視線を下げ、唇を見た。とても小さくて、柔らかそうだった。荒くなる鼻息を我慢できなかった。
呼吸する度、俺の心臓はドクドクと大きく跳ねた。心身ともに、興奮が最高潮にまで達していたのだ。
思えば、よく我慢できたものだ。
三か月間、ずっと戦ってきた。来る日も来る日も化け物を斬り、潰し、時に死にかけたりした。
それもこれも、今日この日、この時の為だったはずなのだ。
なのに、今になってチキってどうする。
もう分かるじゃん。相手はサキュバスだ。散々話を聞いて、そういう種族なのわかってるじゃん。
据え膳だろう。このまま、食うしかない。
「服を脱げ」
俺は、ついに一線を超える覚悟を決めた。
〇
一旦切り替わって、ルクスリリア視点。
運命の相手を見つけ、無様購入懇願土下座をぶちかまし、色々あってマジで買われてしまった訳で。
所有物である証明をつけられ、手を握って歩き、話してみて、分かった。
ついに我が世の春が来たのだ、と。
しかしこのこじらせ処女、生まれつき性根がひん曲がっている。
ルクスリリアという淫魔は、純朴でも純真でも純粋でもないのだ。犯罪やっても懲りないし、生まれてこの方反省なんてした事ない。
割と性格の悪い女であり、良い性格をした女であるのだ。
さて、そんな彼女はこの時、何を考えていたか。
宿に連れられ、身体を掴まれ、逃げ場を失くした拗らせ処女が、
今にも純潔を散らそうとしていた淫魔が、何を思っていたか。
それは……。
(あは~! 童貞ヒトオスくんクッッッソちょれ~! 最初はびっくりしたッスけど、淫魔女王が言ってた通りアタシに勃起する男もいたんスねぇ~! 顔真っ赤にして鼻息荒くして、かっわいい~!)
(きひひっ……! この男、強いだけの阿呆ッス! 戦っても勝てやしねぇッスが、夜のバトルで淫魔が人間なんぞに負ける訳ねぇんスよね! いっちょここでアタシのテクでわからせて、主導権握ってやるッスよ! そんでじっくり調教してアタシ専用ミルクタンクになってもらうッス!)
(さぁ! いつでも来いッス! その童貞、もらい受けるッス!)
なんて事を考えていた。
まあ、お分かりだと思うが。
無理な話である。
イシグロ・リキタカは、既にこの世界基準でも相当な強者である。
レベルという絶対法則をその身に宿し、幾多の怪物を屠ってきたイシグロは、既にそこらの魔族を鼻で笑える程度の肉体能力を持っているのだ。
さて、そんな英雄が、
英雄の力を持つロリコンが、
ただの耳年増の淫魔に、
20年間処女をこじらせてきただけのメスガキに、
負ける道理があるだろうか。
感想投げてくれると喜びます。
今回のアンケは頂いた感想に触発されて実施したものになります。
このように、本作は皆さまのご意見・ご感想を積極的に取り入れていくスタイルでやってく予定です。
ぼんやりちょっとずつ世界観を広げていきましょう。