【一巻発売中】たのしい異世界ハクスラ生活、あるいは超紳士的英雄譚   作:いらえ丸

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 感想・評価など、ありがとうございます。これのお陰で書けていると言っても過言ではありません。
 誤字報告も感謝です。ホンマ助かっとります。

 キャラ・ボスのご応募もありがとうございます。
 そろそろリンジュのキャラ募集は打ち切ろうと思います。

 アンケのご協力、ありがとうございました。
 結果、イシグロの弓はクソデカボウになりました。
 そのうち出てきます。

 今回はダンジョン回。
 情報量の関係で、一旦切って投稿します。
 よろしくお願いします。

 リンジュ編といいつつ、行くのはもうちょい先です。


一年目・剣とイリハと東国編
橘と湊


 最強議論。最強装備。史上最強の弟子……。

 

 古今東西、最も強いと書いて二文字のこのワードは、世の少年達――もちろん、それ以外の人たちも――の心を捉えて離さない。

 スポーツ然り、ゲーム然り、当然として競争あるところには優劣がある。そうなると、その分野で一番強い奴を決めたくなるのが人情だ。あるいは、本能なのかもしれない。

 

 が、まぁある程度の年齢になると、遊びにおいては単なる勝ち負けとか、そういうのどうでもよくなるもんで。

 興味関心が無くなる訳ではないのだが、熱くならなくなるのは仕方ない。

 

 男と生まれたからには、一生のうち一度は夢見る「地上最強の男」――。

 とは言うが、俺みたいな一般ピーポーがそんなん考えるなんて一生のうち一度もないと思うんですよ。

 少なくとも、俺はそうだった。

 

 紆余曲折あり、力こそパワーな異世界に来ても、その気質に変化はなかった。

 転移以後、俺が積極的にレベリングをしてるのはハクスラが楽しいからであって、何も俺自身が最強になりたいからではない。

 そういったモノは自分の身を守る為……ひいてはロリを守る為にあるのであって、過ぎたるは及ばざるが如しだろう。

 第一、強くなってやりたい事などないのである。

 

 ジョブレベルも、武装整えるのも、ハック&スラッシュも。

 一定のラインを超えたら、あとは安穏無事に暮らしたいよね。

 そう思っていた。

 

「強くなってから、解放しなさい」

 

 が、どうだ。

 

「そして、私と結婚しましょう?」

 

 極まった強さの先に、真のロリハーレムがあるならば。

 叶わぬと知り、諦めていた“幸せ”を掴む事ができるというならば……。

 

「ねぇ、私達の“王”になってくださる?」

 

 股間(このへん)に、シコエッチパワーが溜まってきただろう?

 

 求めるものは、「最強」という名の称号。

 ロリコンの意思が、すべてを変える。

 この戦いの果てに、答えはあるのか? あるんです。

 

 性癖を自覚してから、結婚なんてのは完全に諦めていた事である。

 それも、向こうが乗り気で求めてきたんだから堪らない。

 ロリに求婚されたのに、最強になンの日和ってるロリコンとかいる? いねぇよなぁ?

 

 ならば、全力で。

 大真面目に、地に足着いて、なってやる。

 

 最強のロリコンに。

 

 

 

 鎧虫迷宮。

 

 ダンジョンのタイプは屋内型で、エリア全体がボロい石壁に囲まれた迷路で構成されている。迷路といっても道幅は広く、感覚的には二車線道路くらい。ランクは中位。

 屋内型故、四方は石で囲まれていて空が見えない。代わりに天井はめちゃくちゃ高く、等間隔に光が差している。下は公園の砂場みたいになっていて、足を取られないよう注意が必要だ。

 行った事も入った事もないが、何かピラミッドの中って印象を受けた。エジプト味を感じる。

 

 ダンジョン名の通り、出てくるエネミーは鎧を纏った虫系オンリーであるが、以前行った浮蟲迷宮とは雰囲気がかなり違う。

 あっちが不快度極振りのキモ虫なら、こっちは巨大メタリックテントウムシやフルアーマー甲虫王者、鉄玉コロガシくんなどなど比較的見てくれの良いデフォルメ虫が出てきてくれるのだ。

 

 鎧虫……まんまだが、鎧みたいな甲殻を纏った虫の事だ。例によって、こういうアーマー系のエネミーは各種耐性が高い。

 物理耐性が全体的に高く、斬撃属性に関してはほぼ無効。同じく土系や水系、氷系の魔法も無効である。状態異常に関しても、精神デバフは無効で、毒とか酸とかも高耐性。

 代わりに効くのが打撃系であり、エネミー次第では刺突も効く。あと、魔法も通りやすい。特に炎と雷属性が効果抜群だ。

 

 攻略で対策すべきなのは、まず虫の体液にあるらしい毒や病等の状態異常系。各種解毒ポーションは多めに持って行きたいし、酸的なアレを吐いてくるエネミーもいるので、一応武器破壊対策もしておきたい。

 前述の通り、特効属性は打撃と炎と雷。それで言うなら、俺の場合は以前購入した炎&打撃の“アンデッド絶対殺すメイス”を使えば良い感じだ。

 他、グーラは生状態で炎と雷を出せるし、エリーゼは前に買った炎の杖でOK。ルクスリリアは……まぁ鎌にも刺突属性あるし、基本は魔法で援護してもらおう。

 

 まとめると、鎧虫迷宮とは硬くて強いメタル虫が出てきて、打・炎・雷が刺さり、斬撃や精神デバフがほぼ無効な迷路ダンジョンなのである。

 そんなダンジョンを、俺は刀を持った“侍”ジョブで挑んでいた。

 

 何故か? 簡単だ。練習である。

 最強になり、俺はロリと結婚するのだ。

 不利な状況でも、勝てるよう訓練せねば。

 

「ふんッ!」

 

 伸びあがった影を縫う。殴りかかってきた二足歩行カブトムシの攻撃をジャスト回避し、返す刀で肘関節に攻撃。のけ反るエネミー、噴出する体液の合間を縫うように前へ。続く角攻撃の“後の先”を取って十八番の“切り抜け”で甲殻の隙間に刃を迸らせた。

 斬撃無効の鎧虫だが、脆弱部位にヒットさせりゃあダメは入る。倒すだけならメイス殴打のが手っ取り早いが、俺はあえて刀を使って戦っていた。

 

「オラァ!」

 

 脇を抜け、背後に回る。背中越し、俺には視えている。振り向く挙動を制するように、“先の先”を取りヒトガタカブトの肩を断つ。

 振り向き様、舞い上がる片腕。間隙を逃さない。俺は武器の握りを確かめ、肩の断面に刀を突き刺した。流れるように刀を引き抜くと同時、人型カブトムシは粒子に還っていった。

 心を残して。足を止めない。血を払いつつ、俺は仲間の方へ駆け出した。

 

「ご主人様!」

「任せろ!」

 

 最低限の合図。敵を倒した勢いに乗って、俺はグーラが相手をしていた二足歩行クワガタに後ろから全力チェストをぶちかました。忍殺(シノビエクスキューション)! 卑怯とは言うまいな!

 背後からの強襲に怯むクワガタ。まだ死んでない。だが、怯む時点で試合終了である。

 

「はぁーっ!」

 

 文字通りの火の玉ストレート。炎を纏ったグーラの拳が、人型クワガタの腹に炸裂した。哀れ、鎧虫鍬形は爆発四散。

 カブトとクワガタ、ヤバい二体は始末した。あとはザコ散らしだ。

 

「リリィ! 落としてくれ!」

「了解ッス! 範囲拡大、魔力過剰充填……“妖姫淫魔緊縛”!」

 

 空中の敵を引き付けてくれていたルクスリリアに合図を出し、空飛ぶ虫を拘束魔法で落としてもらう。

 魔法のネットが射出され、デカい羽虫が落ちて来る。さながら網漁である。俺とグーラは、哀れな羽虫を一匹一匹殺していった。

 

「こうなると楽でいいですね。やあッ!」

 

 今現在、グーラは剣士ではなく武闘家ジョブで戦ってもらっている。

 これも強くなる為だ。覚えたスキルは他ジョブでも使える事は確認済み。武闘家は立ち回りを強くしてくれるスキルの宝庫だ。色々応用が利くので、慣れないだろうが今は頑張ってもらおう。

 ……いや、まぁ普通に戦えてる訳だが。やはり天才か。

 

「エリーゼ、リフレッシュお願い」

「ええ、ありがたく受け取りなさい(・・・・・・・)……」

 

 待機してくれていたエリーゼに祝福付きの状態異常回復をもらい、蓄積していた毒を治療する。グーラとルクスリリアも念のためにリフレッシュだ。

 それから、俺は復帰しかけている虫の装甲の隙間を斬って回った。網にかかった虫はもぞもぞ藻掻いて鬱陶しい。ジタバタするな、神経が苛立つ。

 

「これ、私が焼いた方が手っ取り早いんじゃないかしら……?」

「だな。まぁこれも経験値の為、ちょっと待ってて」

「アタシはこういうの嫌いじゃないッスけどね! ヒャッハー!」

 

 俺とグーラとルクスリリア、三人揃って羽虫駆除。完全に流れ作業だ。

 警戒はするが、思考が滑る。俺はその間、自身のジョブと武器に思いを馳せていた。

 

 ドワルフに注文した刀が届いてから、俺は本格的に剣士系中位職である“侍”のレベリングに手を出した。

 刀と剣の違いに戸惑いつつ、ちょっと使ってみて習得したのが“先の先”と“後の先”である。両方、パッシブのスキルだ。

 

 先の先は、予備動作中の敵に攻撃を入れると威力が上がるスキル。後の先は、攻撃動作中の敵に攻撃を与えると威力が上がるスキルだ。

 攻撃は最大の防御といった感じの二つのスキルは、新しく造ってもらった刀と最高にマッチしていた。ドワルフにアドバイス聞いて良かったと、心底思うね。

 

 

 

◆橘◆

 

・物理攻撃力:1000

 

・補助効果1:弱点特効(大)

・補助効果2:会心特効(大)

・補助効果3:先制特効(大)

・補助効果4:反攻特効(大)

・補助効果5:自動修復

 

 

 

 先制特効とは、スキルである“先の先”と殆ど同様の効果だ。反攻特効も“後の先”とほぼ同じ。重複しているが、デメリットはない。普通に上乗せできる。

 元々、刀というカテゴリー自体の性能がクリ重視の技量アタッカー武器だ。基礎攻撃力、クリ威力、モーション値や物理属性値も高い。それに先述の補助スキルを組み合わせると、それはもう凄まじい火力が出せる。

 

 パッと見だと俺の愛剣である“無銘”よりも強そうだが、橘はあくまで攻撃用。刀の特性であり、投げたり受けたり雑に使うと一瞬でポキンだ。下手な扱いはできないし、汎用性は無銘のが優れている。

 刀は強いが繊細だ。使う時はそれこそロリの様に丁寧丁寧丁寧に扱う必要がある。故に、銘を“橘”とした。橘とお呼び下さい。

 

「ご主人! 大群が来たッス!」

 

 虐殺終了後。しばらくU149に思考を回していると偵察淫魔から報告がきた。俺とグーラはエリーゼの元に向かった。

 エリーゼに近づき、ドラゴンロードのスキルでバフをかけてもらう。レーダーでも確認した。必要なのは、ザコを殺す火力だ。

 

「来るッスよ! 1,2,3……会敵!」

 

 警告通り、L字の曲がり角から大量のアイアンバッタがエントリーしてきた。中には空飛ぶゴールデンテントウムシもいる。

 訓練に従い、隊列を整える。俺が先頭。間を空けてグーラ。その後ろにエリーゼで、上の遊撃可能位置にルクスリリアだ。

 

「迎撃戦! 練習通りいくぞ!」

「うッス!」

「畏まりました!」

「やっと出番ね……」

 

 号令をかけつつ、俺は腰に佩いていたもう一振りの刀――脇差を引き抜き、二刀流の構えを取った。

 迫りくる虫の群れ。迎え撃つは防御に優れぬ大小の刀。盾も持たないロリコン侍が、後ろのロリを守れるのか?

 できる、できるのだ!

 

焼け死ね(・・・・)……!」

 

 閃光、爆発、轟音。射程に入った瞬間、宝杖から放たれたエリーゼの広範囲炎魔法が炸裂した。爆風が俺の髪型をオールバックに変える。炎の隙間に青白い粒子が垣間見えた。

 だが、数が多い。炎の中から、生き残ったバッタが先頭にいる俺へと跳躍してきた。

 メタリックバッタ。大きさは野良猫ほど。凄まじい脚力で突撃してきたそれを、俺は左手の脇差で“受け流し”た。

 

「はッ!」

 

 受け流されたバッタは、まるで虫取り網に絡まったように動きが止まる。隙だらけだ、弱点部位が見えている。無防備となったバッタの隙間を、右手の橘で切り裂く。

 間髪入れずバッタが迫る。焦る事なく“受け流し”をして、今度は後方にいる仲間にパスした。

 

「やぁ!」

 

 あえて逃がしたバッタは、控えのグーラがサッカーボールめいて蹴り飛ばした。曰くボールは友達らしいが、バッタ型の友達はシュートと同時に砕け散ってしまった。

 

「範囲拡大、“妖姫淫魔緊縛”!!」

墜ちよ(・・・)……!」

 

 飛んでる奴はルクスリリアが落とし、エリーゼは広範囲魔法のクールタイム終了までフレンドリーファイアしない魔法でザコを撃ち落としていた。

 やはり、鍛錬場の日々は嘘をつかない。連携が上手くいくと、自然と心がヒートする。さぁ、本番はここからだ。

 

「おぉぉぉぉぉぉッ!」

 

 流し、斬る。流し、突く。後ろにパスして、次のバッタをカウンターでぶった斬る。

 今の俺を俯瞰すると、さながらモンハン双剣の乱舞でもしているように見える事だろう。

 

 刀は繊細だ。“受け流し”は武器耐久度を減らす。そう何度も使えるものじゃないし、セオリーからは外れている。

 普通ならできない、やってはいけない。だが、この脇差ならできる。そういう風に出来ているのだ。

 

 

 

◆湊◆

 

・物理攻撃力:500

 

・補助効果1:武器防御

・補助効果2:自動修復

・補助効果3:剛性強化(大)

・補助効果4:魔法装填(武器の呼び出し)

・補助効果5:鈍化柔性(大)

・補助効果6:魔法装填(抗魔の武器)

 

 

 

 武器防御は“受け流し”含む武器ガード時の耐久度減少を抑えてくれるやつで、剛性強化は攻撃ヒット時の耐久度減少を抑えてくれる。これらは無銘とぶちぬき丸にセットしてある補助効果だ。どちらも武器が壊れないようにする工夫である。

 それに加え、この脇差には“鈍化柔性”という補助効果も付けてもらった。効果は単純で、攻撃力を下げる代わりに武器耐久度を高くするというもの。

 

 刀は繊細な武器だ。剣の様に雑に使うとすぐ壊れてしまう。

 だが、この脇差は違う。これは完全防御仕様。盾を使えぬ侍の盾、フロムの狩人が持つパリィ銃。ザコでもボスでも捌いてみせよう、受け流し特化の守り刀である。

 故に、銘を“湊”とした。故にと言いつつ特に意味はない。A山先生、異世界でも俺は元気です。

 

「エリーゼ、魔法まだー!?」

「もう少しよ。持ちこたえて頂戴」

 

 脇差で捌き、打刀で斬る。

 まるで、無銘の性能を二振りに分けて特化させたような大小の刀。

 これが俺の二刀流。我が愛刀、橘と湊だ。

 

「行くわよ、避けて頂戴ね……!」

 

 第二波が来る。俺は跳んで来たバッタに蹴りを入れ、即座に背を向け退避した。

 

灰になれ(・・・・)……!」

 

 太陽が落ちる。エリーゼの広範囲殲滅魔法が、今度こそバッタの群れを焼き払った。

 生き残りはいない。結局、大艦巨砲主義が最強ってワケ。

 

「ふっ、汚ぇ花火だ……」

「花火……とは何でしょうか?」

「えっ? この世界、花火ないの?」

火吹き怪花(フレイム・マンドラゴラ)の事かしら?」

「なにそれ怖い」

「ちなみに、淫魔王国には潮吹き淫花(スプラッシュ・マンドラゴラ)っての咲いてるッスよ」

「なにそれ怖い……」

 

 話しつつ、勝って兜の何とやら。目とレーダーで警戒し、安全を確認する。

 よし、生き残りは居ないな。流石エリーゼだ。

 俺は肩の力を抜き、二刀を下げた。他メンバーも各々警戒を解いた。

 

 状況終了。さて、ドロップアイテムはどうだと見てみたが、残念ながら全部黒焦げになっていた。

 ダンジョンエネミーの良いトコは死体が残らない事だが、エリーゼの大魔法だとドロップアイテムまで燃やしちゃうんだよな。

 

「ボスは目の前だ。ちょっと行って、そこで休憩しよう」

 

 チート持ちの俺にとって、迷路なんてあってないようなもんである。被害はないので、ドンドン進んでボス部屋に到着。

 堅く閉ざされた石扉の前で、一党は小休止となった。

 

「はいどうぞ」

「ありがとうございます!」

「今日は、そうね……、リンゴの蜂蜜漬けがいいわ」

「あ、じゃあアタシもそれで!」

 

 小休止、我が一党はお菓子やジュースを食べて英気を養うようにしている

 ボス前の休憩。冒険者歴はまだ一年未満だが、そんな俺でもこれは結構有用な習慣だと思っている。

 美味いモン食うと気分が良くなる。気分が良いと上手くいく。そんな気しないだろうか。データなんてないが。

 

「ふぅむ……」

 

 皆が休憩してる横で、俺は腰にある大小の刀を確かめた。

 どちらも、見た目は実にシンプルだ。グーグル先生で画像検索したらすぐヒットしそうなシンプルカタナである。

 けれど、中身は実にファンタジーなサムライソードだ。折れず曲がらずよく斬れるとはその通りで、侍ジョブのDPSは体感ソドマスより高い気がする。

 

 これまで、剣にしろメイスにしろ俺は片手をフリーにできる武器を愛用してきた。

 理由は簡単で、両手が塞がっているとポーションを飲むのに手こずってしまうからだ。

 

 ダクソなどでお馴染みの盾と剣の騎士スタイル。アレは強いが不便である。状態異常を治したい時とか、一回盾置いてからポーション飲まないといけないのだ。

 ちなみに、この世界ではゴブスレさんめいて盾を腕にくくりつけるスタイルができない、盾スキル等々が使えなくなるのだ。実際、そうすると盾が装備欄から消えるし。

 

 その点、今は毒ったりしてもエリーゼがいるから安心して二刀流ができる。ヒーラーは大事。仲間がいるよ、である。

 言うなれば運命共同体。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が四人のために、四人が一人のために、だからこそ迷宮で生きられるのだ。

 嘘は言ってない。これだけはハッキリと真実を伝えたかった。

 

「よし、行こうか」

 

 各々準備が整ったところで、俺は刀を抜き、宣言した。

 ボス戦である。さっさと倒して、レベリングして、皆との結婚に一歩進もう。

 

 帰ったらウコチャヌㇷ゚コㇿだ。




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◆主人公たちの武器◆

・無銘=ロングソード。見た目は黒っぽいシンプルロンソ。基礎性能が高く、カウンター向き。
・アンデッド絶対殺すメイス=メイス。炎エンチャ+聖属性の打撃武器。
・橘=打刀。見た目はシンプルカタナ。性能は攻撃特化。
・湊=脇差。見た目はシンプル脇差。性能は受け流し特化の刀型の盾。

・ラザファムの大鎌=大鎌。MMORPGで一番レアっぽい大鎌。深域武装
・ルクスリリアの細剣=刺突剣。短くて細い。ちょっと装飾がある。

・月明かりの銀杖=王笏。エリーゼの杖。魔法装填に特化してる為、能力補正がない。
・烈火の宝杖=赤い宝石が埋め込まれた大杖。炎に特化。文字通り火力偏重なので、取り扱い注意。
・エリーゼの短杖=指揮棒。護身用の杖。小さくて短くて軽い。

・ぶちぬき丸=太く長く分厚い特大剣。クッソ重く、単純火力と頑丈さが特徴。
・グーラの短剣=石器めいたナイフ。サイズの割に重い。
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