ロリコンと奴隷少女の楽しい異世界ハクスラ生活   作:いらえ丸

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 感想・評価など、ありがとうございます。励みになってます。

 タグ増やしました。今回、少し過激な表現が出てくるので、もしダメだったら大人しく18版にこのエピソードだけ投稿します。
 まぁ大丈夫だとは思うんですけど……。直接描写はしてませんし。
 レビュアーズとかもOKなんやし、いけるはず。

 アンケートのご協力、ありがとうございました。
 アンケの結果、ルクスリリアからの主人公の呼び方は「ご主人」になりました。
 普段は「ご主人」。感想欄で頂いたアイデアで、デレると「ご主人様」みたいになりますかね。



ロリサキュのチュロスの夢は夜開き、勇者のランスは聖槍ならぬ性槍で、サンシタメスガキは永遠にわからせ!

 古代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウス著「自省録」には、このような一文がある。

 

『あらゆる行動に際して一歩ごとに立ち止まり、自ら問うてみよ。死ねばこれができなくなるという理由で死が恐るべきものとなるだろうか、と』

 

 

 

 前世、俺はそんなに“死”が怖くなかった。

 どうせ皆死ぬし、普通じゃね? くらいに思っていた。観たいアニメがあったし、やりたいゲームもあったから、死にたい訳でもなかったが。

 それはそれとして、いつ死んでもいいくらいの感覚はあった。その上で、まぁまぁ幸せを享受できていたのだ。元来そんな物事を深く考えないってのもある。ある意味、そういうのもあってすぐに異世界に順応できたのかもしれない。

 

 幸せだから、死にたくないし、生きてたい。

 しかし生に執着はしてない。

 そんな感じ。

 

 それは多分、俺の中の“生きがい”が稀薄だったから、そうであったのだと思う。

 アニメもゲームも楽しいが、それは楽しいから好きなのであってこれが無いと死ぬぜ! とはならない。

 アニメがなくても、まぁ生きれる。ゲームがなくても、まぁ生きれる。生きていきたくなくなるだろうが、死にたくなるほどのものではない。

 

「ちゅっ……ちゅぅ……。ん……ちゅ、はぁ♡ あぁ~、いいッスよイシグロ様♡ 上手ッスよ♡」

 

 が、今の俺は違う。

 これがないと死んだも同然、というモノが見つかったのだ。

 ルクスリリア。本物のロリサキュバス。俺の奴隷。

 この娘と離れる事など、考えられない。

 

「きひひっ、なんスか? 淫魔は母乳なんて出さないッスよ? ほら、良い子良い子♡」

 

 どこかの誰か、多分哲学者の言葉に、「愛されるにはまず愛しなさい」みたいなのがあったと思う。

 別に、恋愛がしたい訳じゃなかった。見返りを求める事自体、おこがましい事だとも思った。それでも俺は彼女を全身全霊で愛した。

 前世の偏った知識を総動員して、何とかよくなってもらおうと頑張った。けど上手くいかなかった。最初など、ほんの一瞬で腰砕けになってしまった。

 情けなさと、夢の一部が叶った幸福感で心がぐちゃぐちゃになった俺は少し泣いてしまった。

 

「も~、しょうがないッスねぇ~♡」

 

 ルクスリリアは、そんな俺を抱きしめ、頭を撫でてくれた。

 するとまた元気になった。

 

「あは~♡ 流石銀細工持ち冒険者~♡ こっちの方も不屈ッスね~♡」

 

 その後、俺は続けてルクスリリアと情を交わした。

 

「んん~♡ はぁ~、お腹いっぱい食べたの生まれてはじめてッス~♡ 他の淫魔が夢中になる訳ッス♡」

 

 何度も、

 

「へぇ? 人間にしては体力あるんスねイシグロ様ぁ? でも大丈夫ッスか? これ以上やると絞り殺しちゃうかもッスよ?」

 

 何度も……、

 

「はぁ……はぁ……や、やるじゃないッスかイシグロ様。童貞とは思えぬ勇気、賞賛に値するッス……! けどね、そういう勇気はヒップの勇、ホンモノの勇気じゃないッスよ。えっ、もっかいッスか?」

 

 何度も何度も、

 

「はぁ、ン! ……はっ、はっ、はっ! ちょ、ちょっと待つッス! 流石に吸精が追い付かないッス! あ、あんたホントに人間かよォ!? ひぎぃッ!?」

 

 何度も何度も何度も、

 

「んぐぉぉぉおおおおおッ!?」

 

 何度も、何度も、何度も、何度も、何度も……。

 

 

 

 で、多分12ラウンド――スプラッシュは計算しないものとする――が終わったところで、俺くん思った。

 流石に元気過ぎない?

 

 前世、俺は健康的な一般ロリコンだった。

 性欲も精力も並み程度で、そんな一日に何度もトランザムできるほどGN粒子貯蔵量は多くなかったはずである。

 しかし今は、どうだ。時間は分からないが、夕方から今にかけて12ラウンド。まだまだ余裕であった。余裕どころか、終わる度にすぐもう一回もう一回とライザーソードの発動準備に入るのである。

 おかしい、やっぱこれはおかしい。

 

「はあっ! はあっ! はあっ! はあっ! うっ、はっ! あぁ……はっ、はぁ……はぁ……!」

 

 12ラウンド終了直後、ルクスリリアは打ち上げられた魚みたいになっていた。

 淫魔であっても大連続狩猟クエストは厳しかったようで、身体びくびく息も絶え絶えといった様子だ。シビレ罠を使えば捕獲できそうである。

 

 ルクスリリアが息を入れている間、しばし休憩となって俺はいつもの癖でコンソールを開いてみた。

 したらビックリ。別にダメージを食らってもいないにも関わらず、HP・MPが減少していたではないか。死ぬ寸前とは言うまいが。

 HPは四分の一程度、MPに関しては五分の三程度減っていたのである。

 

 ゲーム的不思議法則がまかり通る異世界。多分、これはサキュバスの種族特性の“吸精”の影響なのだと思う。HPかMPか、あるいは両方かを吸われたのだ。もしくはトランザムバーストで減ったのか。

 

 ふむ、実に興味深い……。

 HPゲージとMPゲージをHUDに表示して……。

 実験してみよう。

 

「リリィ、もう一回いい?」

「ひぃ!? ま、まだやるんスかぁ!?」

 

 なので、13ラウンド開始である。

 いくら童貞の俺でも、こうも回数をこなすと上手くなる。俺は独りよがりにならないよう、ルクスリリアの弱点属性を攻めまくった。

 イシグロの みだれづき! こうかはばつぐんだ!

 それからしばらく、俺はノルマ達成からのハイドロポンプをぶっ放した。ルクスリリアは たおれた!

 

「はぁ……はぁ……! も、もう腹ん中がぱんぱんッス……!」

「お、やっぱりな」

 

 結果、俺のHPとMPが両方減少したのが分かった。

 その減少幅は若干MPのが多く、HPは僅かだった。多分ステータスの生命力と魔力の差だと思う。

 どちらが作用しているのかは分からないが、ステの高さが性の元気さにつながっている感じだろうか。実に不思議である。俺の身体どうなってんだ。

 

「ばび!?」

 

 なのでもう一回。

 気持ち良かった。

 

「でぃん!?」

 

 あともう一回。

 気持ち良かった。

 

「げるずげー!?」

 

 あともう1ターン。

 気持ち良かった。

 

 まだ終わらない。

 

 まるでかっぱえびせんの様である。止められない止まらない。

 ふと見ると、ルクスリリアは使い過ぎたボロ雑巾みたいになっていた。俺はルルーシュじゃないので捨てる気は皆無である。むしろ使い続ける。

 

「あっ……あひ……、ひ……あぁ……」

 

 まぁ世の中色々興奮するものってのはありますけど、一番興奮するのってのは所有奴隷のメス顔ですよね。

 間違いないね。

 興奮してきたな……よし行くか。

 

 

 

 そうして、時が過ぎ。

 

 気がつけば歳の数だけファイトしていた。

 恐るべしルクスリリア、魔性の女である。

 

 見ると、窓の外が明るくなっていた。

 どうやら徹夜してしまったようである。徹夜なんていつぶりだろうか。少なくとも、異世界に来てからは早寝早起きだったので新鮮である。

 

「ぁ……あぁ……」

 

 視線を戻す。ベッドの上、そこには真っ白に燃え尽きた淫魔の姿があった。たくさん吸精したのだ。生命力には満ちてるはずなのに。生命力に欠けた眼をしていた。

 灰となったルクスリリアはまさに轢かれたカエルといった姿勢で、力なく舌を出しながら時折痙攣していた。工口同人みたいに、工口同人みたいに。

 

「興奮してきたな」

 

 正直勃起モンの光景である。アサルトアーマーの準備が整った。

 が、如何せんどこもかしこも汚れていてその気になれない。幸い俺にそういう嗜好はなかった様である。

 けど、まだしたい。

 

 曰く、淫魔は吸精によって生命力を蓄積し、栄養に換えるらしい。以前聞き知った情報だけでなく、昨夜ルクスリリアの口から直接伝えられたのだ。嘘じゃないだろう。だから、「好きなだけイッて良いッスよ~♡」との事だ。

 なので、まだまだしたいのである。

 

 ところで、この世界の魔法には割と便利なものがある。

 多くは戦いで使う類の炎とか岩とかを打ち出すモノなのだが、中には普通に生活で使える魔法があるのだ。ただ水を出す魔法とか、マッチ程度の火を出す魔法とか。

 中でも、俺は“清潔”という魔法を愛用していた。

 

 この魔法、すごく便利である。魔力流して詠唱して、指定した物や人を綺麗に洗浄してくれるのだ。

 多分これ、迷宮とかの毒沼の汚れを洗い流す為の魔法なんだろうが、便利なので俺はこれを日常生活でも使っていた。

 洗濯にお風呂に歯磨きに。無論、それらの仕上げとしてサラッと使う感じだ。洗っても落ちづらい汚れとかあるじゃない。アレを洗浄する事ができるのだ。

 で、そんなこんなほぼほぼ毎日使っていると、その“熟練度”が上昇した。すると“清潔”で綺麗にできる範囲やモノを細かく指定できるようになったのである。

 

「条件指定、範囲指定……“清潔”」

 

 つまり、こうである。

 ベッドに“清潔”を使い、昨夜の諸々を綺麗にする。ついでに俺とルクスリリアに付着した諸々も洗い流し、部屋中に付着したアレやコレやも綺麗にした。

 魔力こそ消費するが、ぶっちゃけ掃除機より便利である。凄すぎだ。

 

「さて、ルクスリリア」

「ん……んちゅっ……ちゅっ……ぷふぁ……。ちゅぅ……はむ、ちゅ……」

 

 朝の一仕事を終えたところで、ルクスリリアにキスをした。

 したら興奮してきたので、覆いかぶさった。

 完全に徹夜明けテンションだった。そのくせ俺の股間のマキバオーはとってもウマナミであった。

 いや、多分そこらの競走馬超えてるな、今の俺。

 

 事後、俺のMPが枯渇しかけていた。やはりHPより先にMPが切れそうである。

 なので、俺は魔術師レベル10で習得できる能動スキル“魔力循環の活性”を使用した。すると、HPが減少し、MPが回復した。

 

 魔力循環の活性。

 これは、HPと引き換えにその名の通り身体の魔力循環なる機能を急速に活性化させ、MPを回復するスキルだ。例えるなら、ブラッドボーンでHP使って水銀弾補充する感じだろうか。

 基本前衛ビルドだけあり、俺はMPよりもHPが高い。これでトントンである。

 

 HPはまだまだ余裕。MPも回復したので大丈夫。

 俺はその後も、ルクスリリアをたくさん愛し続けた。

 

 

 

 それから何度目かの後。

 

 ふと思い至って、コンソールを開いてみた。

 そしてスワスワしてみると、あった。

 パーティメンバー、ルクスリリアのステータスだ。

 

 強さは……今はいい。

 ジョブもいい。

 HPとMPは……。

 

 やはり、今のルクスリリアはMPは満タンだがHPがレッドゾーンだ。

 道理で疲れてる訳である。いくら魔力=生命力な魔族でも、HPが減ると疲労困憊になるようだ。

 

 無論、なんとかせねばならない。

 さて、他人に使うのははじめてだが……。

 

「魔力過剰充填、“中治癒”」

 

 魔法を唱えると、手のひらから淡い緑色の光があふれ出し、ルクスリリアの全身に降り注いだ。

 これは回復魔法の“中治癒”という奴で、その名の通りHPを回復する魔法だ。

 あと、何気に驚いたのが、この世界の回復魔法は聖職者の奇跡とか祈祷とかじゃなく、がっつり魔法の一種にあたるらしい事だ。魔術師も聖職者も魔力を使って回復するんだな。

 

「あぁ……生き返るッス~」

「おっ、そうか。じゃあ続きしよう」

「……えっ!?」

 

 元気になったところで、再戦である。

 知り得たか。ロリコン紳士、イシグロを。

 もう一回遊べるドン!

 

 

 

 そして よが あけた!

 

 

 

 気が付くと、またまた朝になっていた。

 連戦の末、少し寝ていたらしい。見ると、俺の腕枕でルクスリリアが眠っていた。その身体はぴったり俺にくっついている。

 昨夜の後、なんか急にデレてくれたのである。

 

 二日目の夜だった。冷静になった俺は流石に近所迷惑を気にして、じっくりコトコト聖戦の系譜を紡いでいたのである。

 すると、何故かルクスリリアは急にしおらしくなり、俺にアレしてコレしてと甘えてきたのである。嬉しくなったので、俺はその要求ひとつひとつに応対していった。

 キスしてと言われればキスをして。抱っこしてと言われれば抱っこする。頭撫でてと言われれば優しく頭をなでなでした。

 その結果、最後には俺の事を「ご主人様」と呼んでくれるようになったのだ。

 それ以降の記憶がない。

 

 そして、今に至る。

 

「んんっ……え、ご主人……?」

「おはよう、リリィ」

 

 眠っていたルクスリリアが起き出した。

 その目はトロンと呆けており、焦点が合っていない。

 やがて、目が合う。

 

「ンンーッ……!?」

 

 かと思えば、瞬間顔を真っ赤にして背中を向けられてしまった。

 

「どしたの?」

「いや! あの! 申し訳ねぇッス! えっと、なんか凄い恥ずかしいっていうか! うわはずかし! 淫魔的にちょぉーっとNGな痴態晒しちゃったというか! うぅぅぅぅ……アタシは淫魔の風上にも置けない奴ッス! やらかしたッスゥ!」

 

 なんか分からんが、肌を晒す事は平気でも淫魔的に痴態? を晒すのは恥ずかしいらしい。よく分からんが。

 

「恥ずかしいの?」

「褥で淫魔が他種族に負けるなんて末代までの恥ッスよ! あぁ先祖に顔向けできねぇッスゥゥゥ……!」

 

 種族的なプライドだろうか。得意フィールドで負けるのがそこまで恥ずかしいのか。

 いや、勝ちも負けもないとは思うのだが。

 それはそれとして。

 

「リリィは可愛いなぁ」

「ひぅっ……!?」

 

 ともかく、昨日一昨日と今現在のルクスリリアは最高なので、俺はそのまま彼女の身体を抱きしめた。

 したら全身を震わせた後、恐る恐る俺の方を見てきた。その眼は何故か少し潤んでいた。

 

「あの……その……。ご主人、さまは……」

「うん?」

「その、アタシ……そんなに、良かったッス……か?」

「ああ、最高だった」

 

 横向きのまま、ぎゅっと抱きしめる。

 身長差がありすぎてちょっと不格好になってしまったが、仕方ない。いやむしろ良い。

 

「へ、へぇ? そうなん、スか……?」

 

 言うと、ルクスリリアは身体をもじもじし始めた。

 また顔を背けられてしまったが、口角が上がっているのは分かった。

 

「ご主人様♡」

「なに?」

「きひひっ、何でもないッス♡」

「そっか」

 

 なんだろう、一昨日の夕方は営業用の笑顔だったのが、今は素に近い笑顔のような気がした。

 あと、何気にこういう掛け合いには憧れていたので普通に嬉しい。

 

「ご主人様♡」

「なに?」

 

 と思っていると、再度反転したルクスリリアと正面から目が合った。

 その目は真っすぐ俺の双眸を映しており、そこに邪気や企みみたいなのは感じ取れなかった。

 

「その……チューして欲しいッス」

 

 顔を赤くして言われた言葉は、直後に目を背けられてしまった。

 俺は彼女の後頭部に手を添え、一昨日から何度も繰り返してきたキスをした。

 

「ん。ちゅ……」

 

 唇を合わせるだけの、子供みたいなキス。

 特に動きもないキスは、そう時間をかけずに終了した。

 

「……ん?」

 

 と思ったら、ルクスリリアは眉根を寄せて“何か”に反応した。

 まあ、分かる、俺が原因だもん。

 

「あの……ご主人?」

「なに?」

「……当たってるんスけど」

「まぁね」

 

 目が合う。ルクスリリアは引きつったような笑顔になっていた。

 ここまで来て、一度冷静になったから分かる。流石にやり過ぎたのだ。

 過ぎたるは及ばざるが如し。いくら栄養に変換できても、食べ過ぎは身体に毒である。多分そういう事だろう。

 

 しばし、沈黙。

 

 瞬間、身をよじって逃げようとしたルクスリリアを、俺はガバッと抱きしめてホールドした。

 

「も、もうお腹いっぱいなんス……! いくらご主人の精が美味しくても、もう食べきれないッス! あと普通に疲れたッス! ア゙ダシドカラダヴァボドボドナンズ!」

 

 吸精は淫魔にとっての食事兼筋トレ兼趣味である。流石にもう分かったが、やり過ぎはよくない。

 けど、別に吸精しなくてもやれる事はあるのだ。

 

「別に吸精しなくていいよ」

「え……?」

「こっちで楽しむから」

「ひぇぇぇぇ……!」

 

 なので、食事以外の事を教え込む事にした。

 まだまだやりたい事、試したい事はいっぱいなのだ。

 

 

 

 一時間後……。

 

 俺は宿屋の主人から怒られてしまった。

 素直に謝罪である。




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