IS 全知全能(に近いナニカ)が転生するようです   作:見知らぬ誰か

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第03話 コンタクト

2時限目は殆ど原作通りに進み(変わっていたのは一夏の他に転生者に山田先生が分からない所が無いかと聞く程度)、今は2時限目の休み時間に入った所だ。

 ここで織斑一夏と関わりを持つのも良いんだが……

 

「………………おやすみ」

「「「「寝るな!!」」」」

「アベシッ!!」

 

 まさかの転生組と織斑一夏がこっちの席に来るってオチかよ……面倒臭いな……

 

「えっと……お前が織斑 一夏だっけ?

 禊 祓だ。適当にどうとでも呼んでくれ」

「おう、よろしくな祓。一夏って呼んでくれ」

 

 わっは、イケメンだ……いや、案外どうでも良かったりするけどね。

 

 そして、男子組で話している最中にそれは起こった。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 ざっつ、チョロコットさんの登場でした。あれ、本名なんだったっけ?

 

「へ?」

「お?」

「ん?」

「あ?」

「よろしくない」

 

 順番は一夏、嘉寿、祐樹、志紀、最後に俺だ。

 俺さぁ、『不思議の国のアリス』のアリスが好きなんだけどさ、アリスと同じ金髪に碧眼なのになんでコイツには嫌悪感というかそんなのがあるのか考えた事があるんだ……で、結論は『髪が縦ロール』だから。

 やっぱ金髪碧眼と言えばロングのストレートだよね!(確定)

 

「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」

「知ったことか。一体何の用だよ。今は話すのすら怠いんだ……さっさと用件を話せ」

「だから、なんなのですか!?そのやる気の無い態度は!?」

「だ~か~ら~……話すのすら怠いんだって言うのがわっかんねーの?

 つか、相手してほしいなら自分からしっかりと自己紹介やり直しやがれ」

 

 なんだかさんは頭に青筋浮かべながら口を開いた。

 

「イギリス代表候補生。セシリア・オルコットですわ」

「あ、質問良いか?」

「ふん、下々の要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

 

 いや、お前のやっていることは貴族の務め(ノブレスオブリージュ)なんかじゃ無いと俺は言いたかったが、止めておいた。話がややこしくなっても面倒だ。

 

「代表候補生ってなんだ?」

「それぐらいは字面で分かるだろう、一夏」

 

 一夏って頭悪いのだろうか……と疑いたくなるな……。

 

「あ、そうか。つまり……エリート「(笑)」なんだな」

 

 十六夜、ナイス!

 

「そう!エリート「(笑)」なのですわ!…………ん?」

「そうか、所詮はエリート(笑)なのか……」

「ちょっ!?」

 

 まんまと十六夜に乗せられた金髪縦ロール。

 

「ちょっと、(笑)とはどういう意味で……」

 

 ここで3時限目開始のチャイムが鳴る。ご都合主義全開など世界だ。

 

「っ……!また後で来ますわ!逃げない事ね!!」

 

 何故俺が言っていないにも関わらず、それを俺に言うのか……謎だ……あ、違う違う……面倒な……。

 

「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する」

 

 1、2時限目とは違い、山田先生ではなく3時限目は織斑先生が授業をやるようだ……。

 専用機渡されるなら俺、実用1本の実体ブレードで良いや……うん、問題は無いはず。

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

 せんせー、それって一番初めに決めないといけなかったんじゃ無いんですか……?なんて聞けなかった。織斑先生怖いしね。

 

「クラス代表者とは…………まぁ、あれだ……クラス委員長だ。あ、1年は変えるつもりは無いのでそのつもりで」

 

 説明がざっくりなのは置いて置く。きっと説明が面倒だったんだ……ほら、織斑先生ズボラだから。

 

ヒュッ!!

 

「ファッ!?」

「今失礼なことを考えなかったか?」

「い……いえ、考えてなんていませんよ?」

 

 あやうく「イグザクトリィ」と言う所だった……危ない危ない……。

 

「はい!織斑くんを推薦します!」

「私は十六夜くんを!」

「私は東屋くんが良いと思いまーす!」

「茅場くんに一票」

 

 わっは、すっげぇ……え?俺が推薦されない理由?存在感そのものを消してるもん、推薦されるわけ無いじゃん。バレないチート万歳!!

 

「禊くんに~いっぴょ~」

 

 ……布仏 本音に邪魔された……こいつの第6感はバケモノか!?

 

「では、候補者は織斑、十六夜、東屋、茅場、禊で良いか?自薦他薦は問わない」

「お、俺!?」

 

 いや、一夏よ……無理だから……推薦されたんだから諦めろ、それが運命だから。立っていようが何しようが無駄だからさ

 

「織斑、席に着け……邪魔だ。さて、他にはいないのか?居ないならこの中から多数決で決めるぞ」

 

 そこに甲高いキンキンとした声が響いた。

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

 やかましい、そんなキンキンとした金切り声を出すな、鬱陶しい。

 てか、机をバンッて叩いて立ち上がるって随分と古いな……あれ?たまに使う……ま、いっかぁ……。

 

「そのような選出は認められませんわ!大体……男がクラス代表だなんて良い恥晒しですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を1年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 言いたいことは山の程あるが先にしよう。

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までISの技術の修練に来ているのあって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!!」

 

 ……いや、その理屈はおかしい。やはり言いたいことは山の程あるが先にしよう。

 

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

 

 だから、自薦他薦は問わないっつってんだから自薦すりゃ良いじゃん。エリートのくせに頭悪いの?あ、だからエリート(笑)なんだな……。

 

「大体……文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」

 

 で、ここで一夏がキレた。俺も言いたいことあるが……まぁ、いいや。

 十六夜あたりがやるだろう。

 

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」

「なっ……!?」

「いや、その前にそんな選出認められないって織斑先生は『自薦他薦問わない』って言ってんだから認められるだろ」

「……!?」

 

 さらに追い討ちを掛ける十六夜。

 

「てか、お前……自分の立場理解してるわけ?」

「……は?なんのことですの?」

「いや、お前の立場ってなんなのかって聞いてるんだけど」

「質問の意味が理解出来ませんわね……そうやって話を逸らすつもりですの?」

「うっし……分かった。お前のオツムの悪さはよっっっっく理解出来た」

 

 十六夜は席から立ち上がって織斑先生の方を向く。

 

「織斑先生、IS委員会に報告したいことがある場合はどうすれば良いですか」

「た、確かIS委員会直通の……特に査問委員会を呼び出す番号があった筈だ。だが、直訴するためには証拠が必要だが……」

 

 十六夜は制服のポケットからボイスレコーダを取り出した。

 

「証拠なら、あります」

「だが、十六夜……まだ1回目だ、様子見した方が良いのではないか?」

「織斑先生、欧州連合統合防衛計画『イグニッション・プラン』と言うものをご存知で?」

「ああ、知っているがそれが?」

「あくまで仮定の話です。

 もし、オルコット嬢の言った言葉がこの日本ではなく……欧州連合のどれかだった場合……イギリスはIS産業から脱退ものですよ?」

「まぁ……そうだな」

「これならまだ……査問委員会にオルコット嬢1人が立つだけの方がイギリスとしてはトカゲの尻尾切りで済みます」

「ふむ…………」

 

 織斑先生は十六夜の手からボイスレコーダを取ると……

 

「小娘、後悔するなよ」

 

 ボイスレコーダを再生した。

『実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までISの技術の修練に来ているのあって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!!』

『大体……文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛』

 

 致命的な部分のみを再生した。うまいね、織斑先生。

 

「オルコット、これは重大な日本への侮辱行為だ」

「それを言うならそこの男も……」

「黙れ……お前は代表候補生だ……つまり、お前は国の代表としてここでは扱われるのだ。一方、織斑は今や日本国籍も無く無所属だ……この発言力の重さの違いを認識した上で、この発言をしたのか?」

 

 オなんとかさんの顔が真っ青になっていく……お馬鹿さんだねぇ……

 

「い、いえ……少し興奮してしまい……」

「では、勢いか」

「は、はい」

「……ならば、今回に限り……不問とする。命拾いしたな、小娘」

「ありがとうございます」

 

 さて、この後どうなるんだろ?

 

「……さて、オルコットは自薦で良いのか?」

「はい」

「それに、オルコットが実力で選出したいというからな……クラス代表は模擬戦で決める。日取りは来週土曜日、第3アリーナで行う。

 では授業に入る」

 

 ……来週土曜日まで2週間近くあるんだよね……暇だ……。

※─※─※

 

 一方、とある場所では……

 

「へぇ~……禊 祓かぁ……面白そうな人間だねぇ……はーくん♪」

 

 『不思議の国のアリス』のアリスとウサギを1人で演じているような女性……『篠ノ乃 束』はニヤリと笑った。

 大天災は皮肉な事に祐樹ではなく祓に興味を持った様であった。

 

「おっと、白式を早く仕上げなきゃね」

 

 大天災はIS学園1年1組を映しているモニターから真っ白なIS(わがこ)に視線を移した。

 

※─※─※

 

 さらに神世界では……

 

「面白くないの」

「そうだな」

「そうね」

「うむ」

「どうにか出来ないのか?」

「やるだけやっとるが、祓のオモシロオカシクには届いて居らん……絶えず眠そうにして無気力なのがそのあらわれじゃ」

『…………あいつは一体どんな事を『オモシロオカシイ』と感じるんだ?』

 

 神世界…………神々が仕事をしないがために、色んなものが滞っています…………良いのかこれで…………。

 

「まぁ、寮に行けば多少はオモシロオカシクなるじゃろう」

「お?なんかしたのか?」

「なになに?どんな事をしたの?」

「教えろ」

「おいおい、言ってしもうたら面白くないじゃろが……少し待つがよい」

『………………むぅ……仕方がない。少し仕事をしてくるか』

 

 神々は漸く仕事をし始めるようです。この先大丈夫なの非常に気になります。

 ちなみにこの神世界のトップは元は名も無き神であった『らぬか』である。らぬかの正体は誰1人として知らない……何故なら彼は『知らない』を司る神様なのだから。




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