IS 全知全能(に近いナニカ)が転生するようです   作:見知らぬ誰か

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第04話 部屋割り

「………………zZZ」

「おい、起きろ」「ねぇ、起きないの?」

「……………………んぁ?」

「お、起きたな」

「一体いつから寝てたんだろ?」

 

 寝ていた俺は転生者3人に起こされていた。

 

「東屋の疑問に答えると……恐らく俺は5時限目半ばから多分通しで今まで寝てたと思うぞ」

「「ご、5時限目半ばからぁ!?」」

 

 まぁ、そりゃ驚くわな。6時限目はともかく5時限目は織斑先生の担当だったしな。つか、こいつらの反応見る限り恐らく6時限目も織斑先生担当だろうな……叩き起こされなかったのは奇跡に近いな……。

 

「こ、こいつ……織斑先生の授業で寝られるとかどんな神経してやがんだ」

「ていうか……織斑先生、寝ている事に気付いて無いんじゃあ……」

「あ……そうそう俺さ、かなり影薄いからもしかしたらそのせいで気付かれなかったかもしんねぇ」

「「………………いや、その理屈はおかしい」」

 

 理屈なんざどうでも良いんだよ。

 因みに話に混ざらない茅場は窓から空を見ていた。

 にしても茅場の能力が【ライトノベル再現】で良かったと俺は思う。【ラノベ・漫画再現】なんて事になったらみんなチートのあの漫画『めだかボックス』の『安心院 なじみ』が持つ1京超えのスキルとあのスタイルを相手にしないといけないし……いや、ラノベでも十分チートな奴は居るけどね!!

 ん……待てよ?【ラノベ再現】と【ISに関する全ての知識】って被ってないか?ISはラノベなんだし…………いやぁ、良かった良かった……じゃない!ラノベといやぁ、あの『禁書目録(インデックス)』があるじゃん……他にも『緋弾のアリア』とか『SAO』とか『AW』、とか……後は余り知らんと言うか見たこと無いが『ハイスクールD×D』、『人類は衰退しました』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『これはゾンビですか』……うわぁ……茅場とか一番相手にしたく無いんだけど……まだ、十六夜が可愛く見えるレベルだ(俺が全知全能使わないときに限る)。時間操作とかどうとでもなるし……いざとなりゃ、全知全能で能力(とくてん)の行使自体止める。

 

「あれ?一夏は?」

「ん……?自分の席でうなだれてるが?」

 

 一夏の席を見れば、それはもうぐってりとしていた。

 ……うん、まぁ……なんだ?その気分は分からないでも無い……教室の外でキャイキャイと騒いでいたら……そうなるわな……。鬱陶しいもんな(それは違うなんて言わせない)……やめて欲しいよねぇ……まだ普通に話し掛けてきた方が気が楽だ。

 ……にしても、今なら上野動物園のパンダの気持ちが分かる気がするぜ。

 

「ああ、皆さんまだ教室に居たんですね。良かったです」

「……んぁ?」

 

 起きた直後+何時もの無気力の所為でなんとも微妙な返事をした俺。

 

「え、えっとですね、寮の部屋が決まりました!」

 

 何かやり切ったような顔の山田先生……おそらくだが、午後からずっと部屋割りを調整して居たのだろう……ご苦労様です。

 そして部屋番号の書かれた紙と鍵を渡された。えーっと……部屋番号はっと…………

 

【2035号室】

 

 ……んっと……?見間違いかな?

 俺は目を擦ってからもう一度紙を見る。

 

【2035号室】

 

「山田先生~……見間違いかもしれないんですが俺の部屋、2035号室って書いてあるんですが~……間違いですよね?」

「あ……いえ、間違いじゃ無いですよ。正真正銘そこが部屋です」

「……これ、2年生寮ですよね?」

「はいっ!!」

 

 他の奴の部屋番号を見れば1030(一夏・十六夜)1031(東屋・茅場)の2つしかない……あっるぇー……?なんで俺だけ2年生寮!?

 

「1週間は家からって聞いてたんですが……」

 

 この質問は一夏。原作通りに行くらしい。

 この件はめんどいので省略。荷物はもう既にIS学園に配達済みだ。職員室に寄って受け取って、カート借りれば終了。

 あと、1年生寮、2年生寮、3年生寮は完全に別棟だ。例えるなら三角形の頂点が学生寮でその真ん中が食堂になっている形を思い浮かべると良い。

 

※─※─※

 

 で、やって来ました2035号室前……今更ながらに気付いたけどこれあのカミサマの仕業だよね、オモシロオカシクなるならそれで良いんだけど。

 鍵を取り出して刺して回してみるが……鍵が開く感覚が無い……ドアノブを回してみれば……

 

「なんだ、開いてんじゃん」

 

 ガチャリとドアを開けて(ドアは外開き)入ってみれば……

 

「お帰りなさい。ご飯……」

 

パタン……

 

 ……………………何も無かったよ。うん、何も無かった。楯無が裸エプロンでお出迎えなんて無かったよ。

 

ガチャリ

 

「お帰りなさい。私にします?私にします?それとも……わ・た・し?」

「すいません、逃げる若しくは部屋替えにチェンジで」

「無理」

 

 …………やってくれるな、カミサマ……これはあれだな、十六夜から楯無を奪ってしまえと言ってるんだな?まぁ、嫌いでは無いが……。

 

「……まぁ、兎に角入るのでそこからどけてください」

「は~い」

 

 楯無は部屋の奥へ入っていく。うん、素直でよろしい……ってこの世界での年齢が下の奴が考える事じゃないな。

 部屋に入れば廊下側のベッドが使われているだけで、窓側のベッドは空いていた。

 

「……ふむ」

 

 俺は荷物(ダンボール3箱)を窓側のベッド近くに置いて、軽く荷解きをする。

 高性能ノートPCに超ハイスペックデスクトップPC(処理速度スパコン並み)を窓側のパーソナルスペースに置き、適当に窓側のクローゼットに下着と服を入れる。これで終了……俺は唯一、キャリーバックに入れてきた部屋着の浴衣を制服(カスタム自由なので真っ黒に染めて学ランに近い。IS学園のロゴが胸ポケットに刺繍してあるもの)、シャツをちゃちゃっと脱いで着て帯を締める。

 制服は俺に白は似合わないから改造した(浴衣は黒地に桜の花びら模様)。

 

「い、いきなり女性の前でパンツ一丁になるなんて……度胸あるわね……」

「…………そうなのかね?」

 

 ちょっと俺には理解出来ないかもしれんが……

 

「そんな格好してるたっちゃん先輩に言われたか無いんですが……」

「あら、そうだったわ」

 

 楯無は俺に見えないように着替えるが、出てきた格好は……下着姿だった。

 

「………………」

 

バスッ!(エアガン『デザートイーグル』の発射音)

 

 俺は無言で浴衣の袖に入れていたデザートイーグルのエアガンを取り出して撃った。

 

「いたっ!」

「さっさと着ないと次撃ちますよ~」

「ち、ちょっと!女の子にその仕打ちは――」

 

バスッ!

 

「――あいたぁっ!」

「次、逝きますよ」

「それ字ちがーう!」

 

バスッ!

 

「わ、分かったからもう撃たないでぇっ!」

「おふざけは嫌いです」

「はぁい……」

 

 楯無は渋々(理由は知らん)と何かを着た。てか、その着たやつが大きめのYシャツって……

 

バスッ!

 

「あいたぁッ!?」

「男が同室でそれで良いと思うんですか?」

「はい、すみません……」

 

 随分としょんぼりとして何かを穿く楯無。もう、普通にしてくれよ?

 

「これなら良い?」

 

 えーと……なんて言ったかな……この短い短パンは……ホットパンツだっけ?女子の服装はよく知らんからどうも言えないが、普通に下着が見えない分だけ良いとしよう。

 

「んで?生徒会長権限を濫用してまで俺を同室にした理由は?」

「んー……?興味を持ったから」

「ふむ……一体何に?」

「色々よ、女に秘密は付き物よ♪」

 

 そうですか……さて……

 

「では、あんだけふざけた理由を教えてくれませんか?ハニートラップ?」

「教室でなにしてても澄まし顔、何にも興味無さそうなあなたに驚くようなサプライズをってね」

「はぁ…………」

「でも、赤面するどころか大した反応もなし……枯れてるの?祓くん」

「……興味が無い訳じゃ無いですが……今の所どーでも良いかなって」

「それって気になる子が居ないってこと?」

「いや、そう言う訳でも無いですよ」

「じゃあ、誰?」

「あんた、更識楯無と布仏本音」

 

 楯無はへぇ……と漏らした……どんな意味が含まれて居たのかは分からない。読もうとすれば読めるが、それではオモシロくない。

 

「なんで本音に興味を持ったの?」

「あのほんわかと言うかのんびり……あれが気になりました」

「……あれが?」

 

 楯無は何かを疑問に思っているようだ。

 

「どこが気になったの?」

「あののんびり……なんて言うんでしょう……不気味って訳でも無いんですが……何か裏を感じるような感じがするんですよね……

 ほら、言うじゃ無いですが。普段静かな奴ほどキレると怖いって。多分その類じゃないかなと」

「……………………成る程ね」

 

 随分間があったな…………思い当たる節ありか?

 ま、それにしても……

 

「腹減りました……食堂行きましょう」

「そうね。じゃあ、どっちに行く?」

「どっち……とは?」

「1年生寮食堂か2年生寮食堂かって話よ♪」

 

 そうだなぁ……よし、十六夜のことからかって来るとするか。

 

「1年生寮食堂で」

「じゃ、行きましょう」

 

 俺と楯無はその会話が終わると部屋を出て、食堂棟に向かう。

 

「あれ?更識会長連れてるのって5人目じゃない?」

「なんで5人目が2年生寮に居るの?」

「並んで歩いてるけど……何かお似合いね……」

「ていうか……5人目の浴衣の着こなしが凄い綺麗……似合ってる……」

 

 そんなひそひそ声が聞こえてくる……どうでも良いけど。

 

「……………………」

「……………………」

 

 一切話す事がない俺と楯無。いや、別に話さなくても良いんだけどね。

 不意に楯無の顔を見れば頬にほんのりと朱がさしていた……

 

「……何赤くなってるんだか……」

「何かしら?」

「いや、俺がここに居るのは場違いだなと思っただけです」

「話し方、わざわざ敬語遣わなくても良いわよ」

「そうか?なら、お言葉に甘えさせて貰うよ」

 

 俺と楯無は1階の1年生寮食堂に行くために階段を降りていく……と、ここでそれは起こった。

 

「きゃっ」

 

 楯無が階段を踏み外し、下の方にいた俺の方に落ちてきたのだ。

 

―カミサマ、遊びが過ぎるんじゃねぇか?―

――でも、楽しんどるじゃろう?――

―まぁ……な……―

――これからも出来る限りオモシロオカシクするでの……楽しみにしとれ?――

―楽しみだ―

 

 神様との会話が終わると(神様との会話は時間を必要としない)俺は落ちてきた楯無を抱き止める。お姫様だっこなのは偶然だ、神様がやったことだから偶然だ。他意は無いぞ。

 

「大丈夫か?」

「ええ、大丈夫よ。階段踏み外しただけ」

「降りる速度速かったか?」

「そ、そんなんじゃ無いわよ!ただ踏み外しただけよ」

「どもって、顔赤らめながら言われても説得力無いけどな」

「うぅ…………」

 

 俺は踊場で楯無を下ろす。何時までもお姫様だっこやってたら何時蒼流旋が襲って来るか分からん。

 

「うぅ~…………」

 

 何か物欲しそうなと言うか……やって欲しそうな顔してるな……

 

「たっちゃん先輩」

「な、なにかしら?」

「お姫様だっこ……そんなに良かったですか?」

「そ、そんなわけ無いじゃない!」

 

 ぷいっと後ろを向く楯無。その行動を選んだのはお前のミスだ。

 てな訳でお姫様だっこで抱き抱えてやる。

 

「ちょ、ちょっと!?」

「はい、行きますよ~」

「放して、放しなさい!」

 

 腕の中で暴れる楯無だが……

 

「いや、たっちゃん先輩?満更でも無いような顔で止めろと言われても……説得力が皆無ですよ」

「うぅ~…………」

 

 漸く階段を降り終えて、楯無をお姫様だっこで1年生寮食堂に歩いていく。

 周りの女子がきゃいきゃいと何か騒いで居るがこの際無視だ。

 

「は、祓くん……羞恥心とか無いの?」

「完全に無い訳じゃない」

「そうなんだ」

「かと言ってそこまである訳でも無い」

「どっちなのよ!?」

「多分人並み以下」

 

 ……と、漸くここで1年生寮食堂前に来たが……そこに居たのは男子組4人だった。

 面倒臭い事になりそうな予感。

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