超次次元ゲイムネプテューヌ Re;夢のヒーローを目指して 作:ホタチ丸
スマフォに乗り換えて、そろそろ1カ月。
まだたまに操作ミスをしてしまうorz
それでは、 勇者? 参上 はじまります
ミモザ達が囮になってくれたことにより、無事に合流できた4女神。
そのまま女神化した状態を維持して、マジェコンヌの元に向かおうとしたその時である。
「っ、何コレ!? どうなってるの!?」
「ねぷっ!? 元に戻っちゃってる!?」
先頭を進んでいたノワール、続いてネプテューヌの順で女神化が解除されてしまう。
それは続くベールとブランも例外でなかった。
「こ、コレもマジェコンヌの仕業なのかしら?」
「だとしたら、かなり不味いですわね」
女神化が解けたと同時に感じる虚脱感により、4人は立っているのもやっとの状態だった。
しかも、ブランの推測を否定もできず、ベールは辛そうな顔をさらに歪ませる。
「情けないこと、言ってんじゃないわよ。私達がやらなきゃ、外で頑張っている皆はどうするのよ?」
そんな弱気になったブランとベールに対し、ノワールは厳しい視線を送った。
それが強がりであることは、歯を食いしばる様子からすぐに分かる。
「ねぷ、ノワールも無理しちゃって」
「うっさい。あなた達が行かないのなら、私1人でも……」
「だから、そう言うスタンドプレイとか今はいいから。ねえ、2人とも?」
強がりを見せるノワールを見て、困ったように笑うネプテューヌはブランとベールに問いかける。
口に出さなくても頷くことで通じ合う3人。
そんな3人の様子に、ノワールは小さく鼻を鳴らす。
「ふん、だったら無駄話なんてするんじゃないわよ。さっさとこの騒ぎの元凶をとっちめてやらないとね」
憎まれ口を叩きながらも自分達に歩調を合わせるノワールに、ネプテューヌ達は口元を緩めた。
女神化の解除と襲ってくる虚脱感と言う2つのイレギュラーは発生したが、4人は作戦通りマジェコンヌの居るであろう部屋を目指す。
戦う力が残っているうちに決着をつけるために……
* * *
(……コレ、嵌められたかな)
夢人の突進を避けながら、シンは考えを巡らせる。
攻撃事態は真っ直ぐ突っ込んでくるだけなので、簡単に避けることはできる。
しかし、自分が避けた後の惨劇――粉々に砕かれた壁や抉られた地面を横目に見て、シンの冷や汗は止まらなかった。
だからこそ、こうなることを知っていたであろうデルフィナスに悪態をつきたくなってしまう。
(まあ、俺が言えたことじゃないとはいえ、もっと詳しく説明してくれてもよかったんじゃないのかな? それにデルフィナスはこの御波夢人の何に期待しているのだか……とりあえず、データを取りつつ逃げる機会を伺いますか)
単調な突進の繰り返ししかしてこない夢人に、シンは少しばかり冷静さを取り戻すことができた。
今後のためにも、ただ逃げるだけでなく少しでも情報を引き出そうとディスクを1枚取り出す。
「さて、頼むよっと!」
放り投げたディスクは光を放ちながら、中に入っていたモンスター達を呼び出す。
現れたのは4体の牛鬼とデータ収集用の使い魔1体である。
小手調べにはピッタリな布陣のように思えた。
(まあ、役に立たなくても壁くらいには……っ!?)
4体の牛鬼がいれば少しは休める時間が稼げるはずだと考えていたシンの目の前に、夢人はいつの間にか迫っていた。
自分に影を差す夢人の存在に気付き、シンは慌てて横に転がる。
振り下ろされた夢人の赤い右腕が地面を抉り、巻き上がる砂や石がシンの体に跳ねてくる。
(おいおい、時間稼ぎにもならないって、どう言う……っ!?)
体勢を整える隙を与えようとしない夢人の無茶苦茶な攻撃に、シンは考える時間すらなかった。
何とか立ち上がって距離を取らなければ、と焦りを表情に出している。
「ブオオオオオッ!!」
そんなシンの願いが通じたのか、1体の牛鬼が夢人を止めようと雄叫びを上げながら斧を振り上げた。
夢人を背中から両断するつもりなのだろう。
シンだけしか見ていない夢人の背中に、牛鬼は躊躇うことなく斧を振り下ろす。
――だが、斧の刃が夢人を傷つけることはなかった。
「なあっ!?」
目の当たりにした衝撃的な光景に、シンは思わず声を出してしまった。
それも当然だろう。
何故なら、牛鬼の斧は夢人の右腕に触れると同時に光の粒子となって消えてしまったのだから。
(何だアレは!? “分解”しているとでも言うのか!?)
その異質さにシンはひと目で気付いた。
斧は壁や地面のように力で破壊されたわけじゃない。
右腕が触れるか触れないかの距離で斧は光になって消えてしまったのだ。
「ゴ、ゴオオオオオッ!!」
斧がなくなったことで気勢は削がれたが、牛鬼は夢人を襲うことを諦めない。
硬く握った拳で夢人に殴りかかった。
……しかし、それも無駄に終わってしまう。
払うように夢人が動かした右腕に当たり、牛鬼は光となって完全に消えてしまったのである。
(やっぱり、モンスターを“分解”している!?)
モンスターの成り立ちを知っているからこそ、シンは夢人の右腕が何を引き起こしているのかを理解することができた。
同時に自分の持っている手札と相性が最悪なことも察してしまう。
(だからと言って、諦めるわけにはいかない! 俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ!)
不利な状況だと分かっても、シンは打開するための策を模索し続ける。
その間にも、残りの牛鬼はすべて夢人に“分解”されてしまう。
残されたのはデータ収集用の使い魔1体のみ。
立ち上がることはできたものの、シンに今の夢人から逃げる手段は1つも無かった。
――だが、そんなシンにチャンスが巡ってくる。
〔うおおおおおおっ!!〕
「っ!?」
爆音と共にシンの視界に飛び込んできたのは青いバイクだった。
シンしか見ていなかったのが災いし、夢人はバイクとの衝突によって吹き飛ばされてしまう。
そのまま壁に激突した夢人を、無人のバイクが前輪で押さえつける。
「……ワン、ダー?」
「大丈夫、2人とも!?」
「ファルコム姉ちゃん!」
立ち上がる力もなくなってうずくまっていたナナハが、青いバイクの名前を呼んだ。
すると、後ろの方からワンダーと一緒に行動していたファルコムが慌ててナナハとプルルートの傍に駆け寄る。
援軍の到着に、リュータは顔をパアッと明るくさせる。
「遅れてごめん。どう言う状況なの?」
「それがアタシ達にもさっぱりで……」
〔っ、ぐおおっ!?〕
状況を確認しようとするファルコムだが、そんな時間はなかった。
説明しようとしたREDの言葉を遮り、ワンダーの悲鳴が聞こえてくる。
ファルコム達が視線を向けると、そこには右腕だけでワンダーの車体を軽々と持ち上げる夢人の姿があった。
「フンッ!」
〔うおおっ!?〕
興味がなさそうに鼻を鳴らすと、夢人はワンダーを放り投げた。
タイヤのバウンドにより、ワンダーは2転3転と地面を転がっていく。
「とりあえず、夢人さんを止めないと……!」
ひと目で正常な状態でない夢人を止めるため、ファルコムは駆け出す。
いつの間にか姿を消しているシンを探して背中を向けている夢人の首筋へ、鞘に収めたままの剣を振り下ろそうとする。
「っ、なあっ!?」
――だが、完全に不意をついたと思った一撃は、赤い右腕に阻まれてしまう。
防がれたことにファルコムは驚き、すぐさま後ろへと跳ぶ。
(気付かれてた!? だったら、今度は正面から!?)
奇襲して気絶させることができなかったファルコムは、すぐさま次の手に出た。
正面から夢人を無力化させようと、こちらに振り向いた一瞬の隙を狙う。
そして、夢人が振り向くと同時に胴へと薙ぎ払うように剣を振るった。
……しかし、この一撃も右腕に阻まれてしまうのであった。
(まただ!? どうなってるの!?)
防がれている事実に、ファルコムは焦りを抱く。
自分には微塵も注意が向いていないはずなのに、どうして剣が防がれてしまうのが分からないのだ。
(なら、これでどうだ!!)
首筋への振り下ろし、胴への横薙ぎ、鳩尾への突き。
ファルコムの素早い連撃が夢人を襲う。
だが、その全てを夢人は受け切った。
振り下ろされた剣を右手の甲で弾き、胴への横薙ぎを不気味に脈動する前腕で受け止め、鳩尾を狙った突きを寸前で刃を握ることで止めたのである。
その事実を前にして、ファルコムは顔を青ざめてしまう。
(読まれてる!? あたしの攻撃が全部読まれてた!?)
導き出した有り得ない結論を否定できず、ファルコムは恐怖に身を強張らせた。
今のやり取りを通じて、ファルコムはそう直感してしまったのである。
何故なら、夢人の赤黒く染まった瞳は1度もファルコムを映しておらず、シンを探して彷徨っている。
当然、無力化させることが目的であったため手加減はしていた。
だが、太刀筋とスピードを加減したつもりはなかったのである。
まるで右腕が自動的に夢人自身を守るために動いているように思え、ファルコムは恐怖を感じて動けなくなってしまう。
「……あっ」
ファルコムが恐怖に自然と体を震わせて動けずにいると、夢人は握っていた剣を鞘ごと圧し折った。
呆気なく剣が破壊されてしまったことにより、ファルコムは腰から力が抜けて尻餅をついてしまう。
そのまま立ち上がることもできず、ファルコムは恐怖に顔を凍りつかせたまま俯くことしかできなかった。
〔夢人オオオォォォッ!!〕
そんなファルコムを一瞥すらせず、シンを探し続けていた夢人に再びワンダーが突っ込んでいく。
しかし、今度は夢人の体にぶつかることなく、右腕に止められてしまう。
キュルキュルとタイヤが地面を擦る音が響く。
夢人の右腕に受け止められたまま、ワンダーはまったく前進することができなかったのである。
〔夢人!? 私の声が聞こえないのか!? 返事をしてくれ!?〕
ヘッドライトの部分を掴まれたまま、ワンダーは必死に夢人へと呼びかけた。
だが、夢人は返事を返すことなく、あちこちを見回してシンを探し続ける。
〔いったい何があった!? その腕は何なんだ!? 答えてくれ、夢人!?〕
少しでも反応を引き出そうとするワンダーだが、夢人は応えなかった。
〔ネプギアはどうしたんだ!? 彼女を助けに行ったのではなかったのか!?〕
「……っ、ねぷ、ぎあ」
その名前に、夢人は肩を揺らして反応した。
ボソリと口を開く夢人を見て、ワンダーもようやく止まったのかとエンジンを落ち着かせる。
――だが、次の瞬間、それが間違いであったことに気付く。
「ねぷぎあ……あ、ああああっ――ウワアアアアァァァッ!?」
〔夢人!?〕
急に頭を抱えて叫び出す夢人に、ワンダーは慌てだす。
そんなワンダーの声が聞こえていないのか、夢人は叩きつけるように右腕を地面へと振り下ろした。
すると、夢人を中心として地面が陥没し、傍に居たワンダーも衝撃で吹き飛ばされてしまう。
〔ぐおっ!?〕
「ちょっ、何それ!?」
「うおわっ!?」
衝撃は遠くに居たREDやリュータ達にも届いた。
比較的近くに居たファルコムは声も上げることなく転がり、ナナハとプルルートも吹き飛ばされないようにするのが精一杯だった。
「どうして……何で……ウワアアアアアアアァァァッ!?」
泣き叫びながら、夢人は近くにあった壁を右腕で殴り壊す。
その様子はまるで癇癪を起した子どものように見える。
壁を壊すだけにとどまらず、目につくもの全てに右腕を叩きこんでいく。
「……やめろよ……何やってんだよ」
破壊活動を続ける夢人を見て、リュータはボソリと呟く。
リュータには目の前の夢人が、自分の知っている夢人だと信じたくなかったのである。
そんなリュータの小さな問いかけは夢人の耳に届かない。
「アアアアアアアアッ!?」
〔やめろ、夢人!? ――ぐあっ!?〕
「ワンダー!?」
そんなリュータと同じ気持ちだったワンダーが、再度夢人を止めるために走り出す。
しかし、押さえつける前に右腕で払われてしまう。
〔ぐっ、止まれ、夢人!?〕
ヘッドライトが砕け車体が凹んでも、ワンダーは夢人を止めるために動き続ける。
その度に弾かれ、地面を転がり、車体が傷だらけになろうとも、ワンダーは止まらなかった。
〔やめろ、夢人!? 正気に戻ってくれ!?〕
……ワンダー、元ハードブレイカーは夢人に助けられたからこそ犯罪組織から女神達の味方になった。
命令を聞くだけの機械になろうとしていた自分に、夢人が傷つきながらも1歩も退かずに大切なものを守る人間の強さを見せつけてくれたことは、今もワンダーのメモリーの中にしっかり残っている。
だからこそ、今の夢人を止めるためなら、ワンダーはどんなに傷ついても構わないと思っていた。
それこそ、スクラップになろうとも……
〔ぐっ!? ぬぅっ!?〕
「――やめ、て」
苦痛の声を上げながら壊れていくワンダーと壊していく夢人を見て、ナナハは立ち上がれない自分を憎んだ。
奇妙な虚脱感のせいで、声すらまともに出せない。
顔を上げることすら、やっとの状態である。
〔ガアッ!? ……まだ、だっ!?〕
大きく投げ飛ばされたワンダーは、変形機構のおかげでコントロールが出来る前輪と後輪を夢人へと飛ばした。
しかし、2つのタイヤも夢人を止められない。
鋭く伸びた赤い爪がタイヤを両断してしまう。
〔うおおおおおおっ!!〕
最後の手段――タイヤを失くしたことで唯一の移動手段となったブースターを最大出力で噴かせ、ワンダーは夢人へと突貫していく。
そこに待ち受けているのが赤い右手のひらだとしても、ワンダーは怯まない。
〔夢人オオオオオオッ!!〕
右手で受け止められ、バキバキッと音を立てながら握り潰されてる状態の中、ワンダーは夢人の心に届かせるように叫ぶ。
〔聞け!! お前はそれでいいのか!! 私に人間の心を説いたお前はどこに行ったんだ!!〕
ベキベキッと車体が潰れ、車体のあちこちがショートしようとも……
〔目を覚ませ!! 本当のお前はこんなこと望んでいないはずだ!!〕
力の限りに叫び、夢人に訴えたワンダーは……
〔私はそんなお前を――〕
――機能を停止してしまうのであった。
ぶつりと電源が切れるように言葉が途切れたワンダーを、夢人は放り投げる。
ガシャンッと音を立てて地面に転がったワンダーが立ち上がることはなかった。
「そん……な……わん、だー……」
息も絶え絶えの様子でナナハがワンダーの残骸を涙を流しながら見つめる。
犯罪組織との戦いから、ずっと一緒だった仲間の1人。
そんなワンダーを破壊したのが夢人だという現実に、ナナハは胸が張り裂けそうになる。
「何やってんだよ……何やってんだよ、夢人兄ちゃん!! ワンダーは夢人兄ちゃんの相棒じゃなかったのかよ!! 答えろよ!!」
ワンダーが破壊されたことで絶句していたREDやプルルート、ファルコム達と違い、リュータは怒りのままに夢人へ思いをぶつけた。
さっきまで感じていた恐怖よりも、怒りが勝ったのである。
しかし、夢人がリュータの言葉に耳を貸すことはない。
そんな態度が頭に来て、リュータは無謀にも夢人に掴みかかろうとする。
「――ダメだよ」
「うぐっ!? 誰だ――って、サイタマ姉ちゃん?」
制止の言葉と共に襟首を掴まれ、リュータは夢人に向かっていくことができなかった。
振り返り怒鳴ろうとしたリュータの目に映ったのは、この場に居なかったはずのサイタマである。
「えっ、どうしてここに?」
「あの人は任せて。サイタマが止めるから」
「って、待てよ!? どう言うことなんだよ!?」
リュータの質問に答えず、サイタマはゆっくりと夢人に向かって歩いていく。
慌ててリュータが問いかけると、サイタマは顔だけ振り向いて答える。
「サイタマ、1つだけ思い出したことがあるの」
「いや、そうじゃなくて……」
「サイタマ、ゲイムギョウ界を救う勇者だった――ような気がする」
「人の話聞かないどころか、すごく曖昧じゃないか!?」
マイペースな態度を崩すことなく親指を立てるサイタマに、リュータは場違いと分かっていてもツッコミを入れてしまう。
やけに不安を煽るような宣言を残し、サイタマは真っ直ぐに夢人へと歩いていく。
3メートル近くまで寄ると、サイタマは変身ヒーローのように腕を斜め横へと伸ばして言う。
「うにゅ!! サイタマの奥義を見せるです!!」
いきなり何を言い出すんだとツッコミたい気持ちをリュータとREDが感じているとは気付かず、サイタマはドヤ顔だった。
――だが、次に全員が目を開いた時、サイタマは既に夢人の懐に入り込んでいた。
「うにゅっ!!」
懐に飛び込んだサイタマは、夢人の無防備な顎を思いっきり蹴り上げる。
防御すらできずに空中に浮かび上がった夢人を逃がすことなく、サイタマはさらに逆の脚で蹴り上げる。
「えーっと……はやおきはさんもんのとく!!」
意味の分からない言葉がサイタマの口から飛び出す。
同時に2人を中心として風の渦が発生する。
サイタマは夢人の顎を蹴り上げた姿勢のまま、風の軌道に身を任せてどんどんと上空に昇っていく。
「次は、えっと……もー分かんない!!」
思い出すことを放棄し、サイタマは風の渦を抜けると意識を自分の脚へと向ける。
すると、自分の足のつま先と共に夢人の顔を氷漬けにする魔法を発動させる。
重さにより上下が逆転し、氷漬けになった夢人の頭から地面に落ちていく。
「悪い子にはお仕置き!!」
サイタマが高らかに宣言すると、氷が一瞬で炎に包まれる。
燃え上がる炎が2人の落下をさらに加速させる。
「ハアアアアアッ!!」
炎の加速以外にも目に見えない力が作用しているのか、サイタマの叫びに呼応してスピードが上昇した。
そのまま勢いよく地面に激突し、大量の砂塵を巻き上げる。
目も開けていられない砂塵を切り裂き、ジャンプしたサイタマは着地と同時にまたもや変身ヒーローのようなポーズを取る。
「名づけて、サイタマインパクト!!」
(名前ダサッ!?)
(と言うより、夢人死んでないよね!?)
決め顔で宣言するサイタマに内心でツッコミを入れながら、リュータとREDは夢人の安否を心配する。
やがて、砂煙が晴れると、そこには陥没した地面の上で横たわる夢人の姿があった。
呼吸は正常にしているので、一応は無事らしい。
その右腕も変化した禍々しい赤いものでなく、元に戻っている。
「今の……夢人の……」
そんな2人をよそに、サイタマの繰り出した技を見てナナハは驚愕に目を見開かせていた。
違うところもあるが、ほとんどナナハも知っている“あの技”にそっくりだったのだから。
――そんなナナハの体に、最後に残ったブレスレットの水晶が入るのを見た者はいなかった。
と言う訳で、今回はここまで!
さて、今回で今章の本編は終了です。
次回は女神通信でなく、超次元編の話に移ります。
それでは、 次回 「特命課活動報告書(超次元編)」 をお楽しみに!