超次次元ゲイムネプテューヌ Re;夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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はい、皆さんこんばんわ!
……結局三連休は本編2話あげるだけで終わってしまった。
でも、まあ連日投稿できてちょっとだけ満足気分。
それでは、 再会は新しいトラブル はじまります


再会は新しいトラブル

「ッ、キシャアアアアアアアアッ!!」

 

 ガーディアンは夢人の持つブレイブソードを見て、思わずたじろいでしまう。

 モンスター特有の本能と備えられている理知的な頭脳――その両方がブレイブソードを見た瞬間に警鐘を鳴らしたのだ。

 ブレイブソードが自分の脅威になりえると瞬時に理解してしまい、ガーディアンは考えなしに夢人に近づくのを恐れてしまったのである。

 だが、自分を召喚した魔女のような格好をした女性からの命令は夢人を殺すこと。

 そのためガーディアンは自らを鼓舞するかの如く、魔窟中に響き渡るほどの甲高い雄叫びをあげる。

 

「ハッ、何をしている!? 早くあの男を殺せっ!?」

 

「シャアアアアアアアッ!!」

 

 威嚇するような叫び声をあげるだけで動かないガーディアンに、女性は焦りを感じながら慌てて再度指示を飛ばす。

 女性もまた、夢人が錆びた剣をブレイブソードに変えてしまったことに驚愕していたこともあり、やや及び腰になっていたのだ。

 

(なんだ今の光は!? あの男はいったい何を……しかも、これは……)

 

「来ないなら、こっちから行くぞっ!!」

 

 1度ガーディアンの後ろまで下がり、女性は夢人が何をしたのかを冷静に分析しようとする。

 

 普通なら推測することしかできないが、今の女性は夢人が行使した力を把握するための条件を満たしている。

 それこそ女性だけが持つ能力であり、本来であればそれを向けられたのはネプテューヌであったのだ。

 しかし、サンドウォームの思わぬ行動により、能力の対象は夢人に変わってしまった。

 

 女性は手のひらの感触を確かめるように何度か開閉を繰り返しながら、ブレイブソードが現れた原因を探ろうと思考を巡らせていく。

 すると、ふと何かに気付いたように女性の眉がピクリと動き出す。

 だが、女性が施行に耽っていられたのはそこまでであった。

 

 ――単純に、ブレイブソードを両手に構えた夢人が動きだしたからである。

 

「キシャアアアアアアアッ!!」

 

「っ、せいやあああああああっ!!」

 

 近づいてくる夢人に対して、ガーディアンは剣による迎撃を選択した。

 離れている位置で蜘蛛の糸を放っても捕まえられない――ならば、懐に入り込まれる前に叩き潰してしまえばいいと判断したのである。

 加えて、夢人の速度がアイエフよりも遅いこともガーディアンの決断を後押ししている。

 

 真っ直ぐに自分に向かって走ってくる夢人に対して、ガーディアンはその手に持つ巨大な剣を振りかぶり、思いっきり叩きつけようとする。

 だが、夢人は振り下ろされる巨大な剣を前にしても横に避ける素振りを見せず、両手で握ったブレイブソードを気合いと共に下段から振り上げる。

 

 2つの剣は激突した音すら生じさせず、目に見えた形で優劣をはっきりと表す――ガーディアンの剣が音もなく斬り裂かれたのである。

 

「何っ!?」

 

 真っ先に驚きの声を漏らしたのは、魔女のような格好をした女性であった。

 そもそもガーディアンを召喚したのは彼女であり、その巨大な剣のことも充分に理解していた。

 合金を固めただけの粗い作りであったのは事実であるが、それでも硬さだけは充分に保証されていたのだ。

 実際、切断には向かない剣であったが、その大きさと硬さを活かしての打撃は巨大な岩をも砕くものであった。

 

 しかし、今やその姿は見る影もなく、ブレイブソードによって斬り裂かれた剣の切っ先は空中で光となって霧散してしまう。

 同時に、残っていた刀身も斬り裂かれた箇所から光が漏れだしていき、ガーディアンの手が握っている柄の部分まで淡い光が包みだす。

 

「ッ、シャアアッ!!」

 

 ガーディアンが短くされて役に立たなくなってしまった剣を投げ捨てると、すぐさま光は剣を覆い隠し、弾けるように空中で霧散してしまう。

 自分の武器が消滅してしまう原因を作った夢人に、ガーディアンは顎が外れんばかりに大きく口を開けて怒りの咆哮を上げる。

 

 ――だがこの時、ガーディアンはすぐさまその場から退避すべきであった。

 何故ならば、既に夢人は次の攻撃に移っていたのだから。

 

「はああああああああっ!!」

 

 夢人の体は、まるで頭上まで掲げたブレイブソードに導かれるように浮き上がり、ガーディアンとの間合いを一気に詰めていたのである。

 その勢いを活かし、夢人はガーディアンの前脚目掛けてブレイブソードを振り下ろす。

 ――瞬間、1本の脚を失ったガーディアンは前傾の姿勢で大きくバランスを崩してしまう。

 

「ッ、ギャアアアアアア!?」

 

 何が起こったのかわからなかったガーディアンであったが、前のめりになったことで自分の前脚がブレイブソードに斬り飛ばされたことを理解し、遅れてやってきた痛みに上半身を無理やりに仰け反らせて絶叫する。

 

 一方、地面に突き刺さるまでブレイブソードを振り抜いた夢人は未だガーディアンの真下にいた。

 痛みのせいか、判断能力の鈍りが原因で第2の口の前に夢人がいるのにも関わらず、ガーディアンは蜘蛛の糸を吐きだそうとしない。

 追撃をかける絶好のチャンスが巡って来たのだ。

 

 夢人は地面に突き刺さっているブレイブソードを両手で引き抜こうとして――――――足を滑らせるように頭から転んでしまうのであった。

 

 

*     *     *

 

 

『……はあっ?』

 

 わたし達は目の前で起こった不思議な現象に、思わず声を漏らしてしまった。

 多分、皆同じ気持ちなんじゃないかな?

 なんかモンスターの後ろに隠れているオバサンもポカンと口を開けてるもん。

 

 ――ゆっくん、何でそこで転ぶの?

 

 ぶっちゃけ、ありえないでしょ?

 だって、名前はわかんないけどピカーって光って出てきた剣でモンスターにトドメッ! ってところでどうして躓くの?

 そこはかっこよくビシッと決める所なんじゃないかな?

 

「っ、ふんんんんんっ!! ぐぬううううううっ!!」

 

 立ちあがったゆっくんは恥ずかしそうにしながらも、必死になって地面に突き刺さってる剣を引き抜こうとするんだけど――うん、ちっとも動いてないね。

 もう伝説の剣みたいに地面に刺さったまま少しも動かないんだよ。

 これには前脚がなくなって叫んでいたモンスターも唖然としているみたいで、隙だらけのゆっくんを攻撃できずにいる。

 ……なんか、ある意味ですごい光景を目の当たりにした気分だよ。

 

「うおおおおおおおおっ!! ……っだあ、ハア、ハア、ハア……抜けねえ……」

 

『はああああああああああ!?』

 

 ゆっくんが額からドッと汗を噴き出しながら苦しそうな顔でつぶやいた一言に、またもやわたし達の心はシンクロ状態に陥った。

 と言うより、わたしもコンパもあいちゃんもオバサンも信じられないって感じで叫んじゃったよ。

 声を上げていないのはゆっくんの目の前にいるモンスターとさっきから大人しいサンドウォームくらい。

 

 いやいや、だってここでその展開はありえないでしょ!?

 何が“皆は俺が守る(キリッ)”みたいなニュアンスのこと言ってたくせに、どうして肝心なところで情けないゆっくんに戻っちゃうの!?

 光の巨人だって3分間って制約があっても最後の1分1秒まで死力を尽くして戦うのに、ゆっくんってば戦い始めてから1分も経ってないよ!?

 かっこつけるのなら、最後までかっこつけてわたし達を助けてよ!?

 ゆっくんの馬鹿ー!?

 

「キシャアアアアアアアアッ!!」

 

「ちょっ、おい、タンマ!? もう少しで抜けそうだか――って、危なっ!?」

 

 さっきよりも怒気を増したモンスターが青筋を立てながらゆっくんを睨みだす。

 額から流れていた汗が冷や汗に早変わりしたゆっくんは、怒れるモンスターを宥めようと手のひらで押さえるような仕草をする。

 しかし、その行動が火に油を注いでしまったみたいで、モンスターは握りしめた拳をゆっくんへと振り下ろす。

 地面に突き刺さってる剣を手放したことでなんとか転がるようにして避けられたゆっくんだけど、モンスターの方は諦めてないみたいで……

 

「ジャアアアアアアアアアアッ!!」

 

「っ、こうなりゃ自棄だ!? 捕まえられるもんなら捕まえてみなっ!?」

 

「ジャホオオオオオオオオオオッ!!」

 

「って、そうやって来るのかよ!?」

 

 怒りのあまり鳴き声まで変わちゃったモンスターに憎々しげに睨まれているにもかかわらず、ゆっくんは自分から挑発するように手を叩く。

 ……もしかして、自分から囮になろうとしてる?

 わたしがそんなことを思っていると、モンスターは失った前脚を補うために腕を利用しながら這いずるようにゆっくんを追いかけだす。

 

 って言うか、わたしもあんな風に追いかけられたらゆっくんみたいなことを言っちゃうと思う。

 だって、動きに迫力が増したって言えば聞こえはいいけど、正直気持ち悪いもん。

 いちいち前に進むためにモンスターは上半身の肩を突き出すように動いている。

 それに合わせて顔が揺れて、開きっぱなしの口からは涎っぽいのがあちこちに飛び散ってるよ。

 まさにホラー……夏場に見たらトラウマものだね。

 でも、ゆっくんには悪いけど、追いかけられる役がわたしじゃなくてよかったよ。

 大抵あんな感じの化け物に追いかけられる役って、最初に恐怖心を煽るために用意されたチョイや……

 

〔あなたは何をのんきに構えてるんですか!!〕

 

「ねぷっ!? なになに!? 幻聴!? それとも幽霊!?」

 

 ゆっくんとモンスターの追いかけっこを眺めて考えこんでいると、突然頭の中に声が響いてきた。

 まさか本物のお化けがわたしを祟り殺しに来たの!?

 どことなく出そうな雰囲気をしているダンジョンだと思ってたけど、まさかモノホンに出会っちゃうなんて!?

 

〔違います!? と言うより、わざとですよね!? こうしてお話しするのは3度目なんですから、いい加減ふざけるのはやめてください!!〕

 

「……いやあ、だって繰り返しはお約束かなって」

 

 まるで心を読んでいるかのようにツッコミを入れてくる声――わたし達を助けてくれた天の声さん、もしくは悪霊さんには悪いけど、実はちょっと真面目に幽霊かもとか思っちゃったんだよね。

 まあ、仕方ないよね?

 誰だって急に頭の中に声が響いてきたら、もう1人の自分とかゴーストとかと勘違いしても仕方ないと思うんだ。

 それに前回はゆっくんとコンパを助けるために焦っていたから、『変身』する方法しか……って、あっ。

 

〔まったく、あなたがそうやって毎回毎回ふざけた態度でいるから、私もお願いしたいことをいつまで経っても……〕

 

「あー、はいはいストップストップ!! そう言うのは後でまとめて聞くから、早くもう1度わたしを『変身』させて!!」

 

〔……はあ、また忘れたんですか〕

 

 疲れたように愚痴をこぼす声を遮って、わたしはもう1度『変身』――女神化をしてもらうように頼んだ。

 すると、呆れを滲ませた声が頭の中に響く。

 中の人がわたしの目の前にいたとしたら、絶対にジト目で睨んでくるってわかるくらいに不機嫌そうでもあった。

 

〔私だって何度も力を使えるわけじゃないんですよ。そうでなくても、前回は急に声が届かなくなったんですから〕

 

「え、そっちが勝手に話を終わらせたんじゃなかったの?」

 

〔違います。今私は“鍵の欠片”と言うアイテムの力を媒介にしてネプテューヌさんに声を届かせているんです。近くに金属のパーツか何かがありませんか?〕

 

 そう言われて辺りを見渡すと、意外とすぐにそれっぽいのを見つけることができた。

 ……だって、それはゆっくんがいた場所の近くにあったんだもん。

 

「えっと、粘々した粘液に塗れてちょっと触りたくないなあって思っちゃう感じで転がってるね。あ、ついでに何か変な機械も一緒に落ちてる」

 

〔いったい何があったんですか!?〕

 

 声の人は驚いているけど、多分ゆっくんがサンドウォームから吐き出された場所の近くにあったから、わたしは食べられちゃってたんじゃないかなって思うんだよ。

 さすがに今までそこにあったのに気付かなかった、なんてことはないからね。

 後、機械の方はいったい何なんだろう?

 気になるけど、今わたしの足はモンスターの吐きだした蜘蛛の糸のせいで動かないんだよね。

 どうやって取りに行けば……

 

〔まあ、いいです。とにかく、あの人に気付かれる前に“鍵の欠片”を回収してください。そうすれば、直接私がネプテューヌさんを女神化させてあげられるはずです〕

 

「いや、そう言われても足の裏に蜘蛛の糸が張りついちゃってて動けないんだよ」

 

〔……足の裏、だけなんですか?〕

 

「そうだよ。もうこう、道端にポイ捨てにされたガムを踏んじゃった時みたいにしつこくくっついてるの」

 

〔……だったら、靴を脱げばいいじゃないですか〕

 

「あっ……」

 

 ――その発想はなかったなあ。

 

 

*     *     *

 

 

「ジェラアアアアアアアアアアアッ!!」

 

「ええい、何をやってる!! もっと速く!! もっと腕を伸ばせ!!」

 

 追いかけっこを展開する夢人とガーディアンを眺めながら、魔女のような恰好をした女性は苛立ちを隠す様子もなく眉を吊り上げていた。

 シャドーボクシングをしているかのように握った拳を伸ばしたり引いたりしている女性の姿は、まさに熱中している観客そのもの。

 自分の計画を邪魔した夢人のことを殺すことだけが頭の中を占めているため、女性はネプテューヌ達への注意が疎かになってしまっていた。

 それはガーディアンの吐きだした蜘蛛の糸で捕まえていると言う慢心もある。

 

 ――だからこそ、後ろでこそこそと動き出している影に気付くことなく夢人とガーディアンの追いかけっこを眺め続けていたのだ。

 

「そこだっ!! あっ、チッ!! もっと体を捻らせれば捕まえられただろうが!! 奴のスピードは落ちてるぞ!! 早く捕まえて八つ裂きにしろ!!」

 

(そんなことされてたまるかよ!?)

 

 逃げながら女性の飛ばす野次を聞き、絶対に捕まるものかと夢人は必死に腕と足を大きく動かす。

 だが、いくら前脚をなくしたガーディアンが不格好な形で這いずるしかないからとはいえ、その巨体と追いかけられるプレッシャーは確実に夢人の神経をすり減らしていく。

 幸い、ガーディアンが這いずることしかできないため、第2の口から蜘蛛の糸を発射できないことだけが夢人にとって幸運であった。

 もしもブレイブソードで前脚を切断していなければ、夢人は早々に蜘蛛の糸に絡め捕られていただろう。

 しかし、次第に夢人の息は乱れて行き、走るフォームも崩れていく。

 徐々にガーディアンとの距離も縮まっていき、焦りを感じる夢人はさらにペースを落としてしまう。

 

(だったらっ!!)

 

 何を思ったのか、逃げている途中で夢人は体を反転させてガーディアンと相対しようとする。

 止まり切れなかった勢いで後ろに足を滑らせながら、夢人は前傾の姿勢でガーディアンを睨む。

 

 ……夢人は自分が時間を稼げば、ネプテューヌ達が自力で蜘蛛の糸から脱出できると信じているのである。

 それには理由も根拠もない。

 “再現”したブレイブソードと言う唯一の武器を失い、逃げ回る体力も低下した夢人にできる最大限の行動は、諦めずに立ち向かうことだけ。

 ネプテューヌ達を見捨てるなんて選択肢は最初から頭にない。

 あるのは、全員で無事にプラネテューヌの街へと帰ると言う意思だけである。

 

(しがみ付きさえすれば、また時間が稼げる。それで足りなくても何度だってやってやるよっ!)

 

「キシャアアアアアアアッ!!」

 

(へっ、そのぐらいでビビって堪るかよ。お前なんかよりも強い奴や、今よりも絶望的な状況なんて何度もあったんだ。これくらいで諦められるかっ!!)

 

 反転した夢人が観念したと思ったのか、ガーディアンは雄叫びをあげながら逃がすまいとスピードを速める。

 しかし、迫りくるガーディアンの姿を見ても、夢人は口の端を軽く吊り上げて笑うだけであった。

 

 初めて勇者としてゲイムギョウ界に召喚されてから犯罪組織との戦いを経験した夢人にとって、今の状況は悲観するものではなかったのである。

 ――ガーディアンよりも強く恐ろしい存在を知っている。

 ――今の状況よりももっと絶望的な状況に追い込まれたこともある。

 そして何より、夢人の心には譲れないものが存在していたのだ。

 

(勝手にいなくならないって約束したんだよっ!! 俺は絶対にネプギア達の所に帰るっ!! ネプテューヌと一緒に絶対に無事に帰ってみせるっ!!)

 

 思い人であるネプギアと交わした約束を守るためにも、夢人は諦めるわけにいかなかったのである。

 例え、告白が失敗して恋人になれないと思っていても、夢人はもう2度と交わした約束を破ってネプギアを泣かせたくなかったのだ。

 独りよがりで勝手な決意であるが、それを貫くためにも夢人は現状と戦う覚悟を決める。

 迫りくるガーディアンの隙をついて、体にしがみつくタイミングを窺う。

 

 ――瞬間、魔窟内が明るく照らし出される。

 

 怒りのまま夢人を捕まえようとしたガーディアンですら、その異変に驚き動きを止めてしまう。

 女性が慌てて光の発生源である――ひと1人が包まれているような光の柱を見て目を見開く。

 やがて、光の柱は霧散し、中から女神化したネプテューヌが姿を現す。

 

「ふぅ、なんとか無事にこの姿になれたわね」

 

「なっ、貴様いつの間に!?」

 

「あなたが油断してくれたおかげで助かったわ。おかげさまで、こうして『変身』することもできたし」

 

「くっ、おのれ!?」

 

 涼しげな笑みを浮かべて余裕の態度でいるネプテューヌに、女性はたじろぎながらも鋭い眼光で睨み続ける。

 しかし、明らかに女性の失策だったとわかるように、その表情は苦々しげに歪められている。

 

 一方で、ネプテューヌはそんな風に睨みつけるだけの女性から早々に視線を外し、身に纏っているアーマー――プロセッサユニット《パープル》のウイングを使って浮かび上がると、素早く夢人とガーディアンとの間に割り込む。

 先ほどと違い、今度はネプテューヌが夢人を背中で庇いながらガーディアンと相対し出す。

 

「……ったく、遅いんだよ。いったい何してたんだよ?」

 

「ごめんなさいね、ちょっと『変身』の仕方を忘れてただけよ。でも、わたしとしてはゆっくんにもっとかっこいい姿を見せてもらいたかったわ」

 

「うっ、それはだな……」

 

「ふふ、冗談よ。ゆっくんが時間稼ぎをしてくれたおかげで助かったわ――だから、ここからはわたしに任せて」

 

 緊張の糸が解れたのか、夢人はふっと表情を和らげながらネプテューヌの背中に文句をぶつけた。

 だが、その声色にネプテューヌのことを責めるような感情はこもっておらず、からかうような気安さが存在していた。

 それを理解してか、ネプテューヌも顔だけ夢人に向けてクスリと笑いながら冗談を言ってしまう。

 痛いところをつかれた夢人が気まずそうに後頭部を掻き始めると、おかしさを堪え切れなかったネプテューヌの顔に笑みがこぼれる。

 そのまま口元に笑みを張り付けたままでガーディアンへと視線を戻すと、ネプテューヌは刀剣の切っ先を向けて凛とした声で言い放つ。

 

「さあ、今度こそ確実に仕留めてあげる。覚悟しなさい」

 

「ッ、キシャアアアアアアアッ!!」

 

 その威風堂々としたネプテューヌの姿に、ガーディアンは本能的に警戒し、ブレイブソードを目の当たりにした時と同様に無理やり上半身を起こして雄叫びをあげた。

 1度女神化したネプテューヌに敗北していることも、ガーディアンの警戒心を強める要因となっている。

 

 だが、武器である剣と前脚の1本を失ったガーディアンが吠えてもネプテューヌには虚勢にしか見えない。

 守らなければならない未だに蜘蛛の糸に捕まっているコンパとアイエフ、自分が女神化するための時間を稼いでくれた夢人のためにも負けられない決意を固めているネプテューヌは、自分の身に溢れる力を惜しむことなく全力で発揮するために力強く1歩を踏み出す。

 

「クロスコンビネーション!!」

 

 ――それは紫色の閃光が走ったように見えた。

 

 プロセッサユニットのウイングをフル稼働させた加速力を使い、ネプテューヌはガーディアンが反応できない速度で懐に飛び込んだのだ。

 そのまま刀剣で8の字を描くようにガーディアンの上半身を斬りつける。

 以前の戦いでつけた傷に重ねるように放った斬撃は、ガーディアンの体をさらに抉る。

 2度3度繰り返される連続攻撃により、ガーディアンの頭部と両腕は体から斬り離されてしまう。

 そして、残った腹部と蜘蛛のような脚部めがけて、ネプテューヌは刀剣を勢いよく振り下ろす。

 ちょうど第2の口の真上に刀剣を突き刺されたことにより、ガーディアンの体は完全に光に包まれ、肉塊1つ残すことなく消滅してしまう。

 

「まあ、こんなものね。楽勝だったわ」

 

 付着していないが、まるで刀剣についたガーディアンの血を払うかのようにネプテューヌはその場で斜めに空を斬る。

 すると、表情を緩めて刀剣の峰で肩を叩くと、鈴を転がすような声で戦いが終わったことを暗に告げた。

 

「チッ、ガーディアンがやられたか。仕方ない、ここは1度……」

 

「悪いけど、アンタを逃がすつもりはないわよ」

 

「大人しく捕まってくださいです」

 

 ガーディアンが倒されたことで、女性は悔しげに顔を歪めると夢人達から逃げるために行動を起こそうとした。

 しかし、逃げようと振り向いたその先には蜘蛛の糸に囚われていたアイエフとコンパが立ち塞がる。

 

 夢人が囮となって女生とガーディアンから時間を稼いでいる間、アイエフは残った魔力を使って蜘蛛の糸を焼き切っていたのである。

 夢人がサンドウォームの体内から脱出したことにより、わざわざ女性とガーディアンを相手にする理由がなくなり、4人で逃げると言う選択肢が発生したからだ。

 魔力の残りを気にせずに使い、後は全力で逃走するだけ――ただアイエフにとって誤算だったのは、ネプテューヌが女神化したこととガーディアンを倒してしまったことだけ。

 どちらも状況を悪くすることはなかったため、アイエフは同じように捕まっていたコンパを助けると、女性を逃がさないように道を塞いでいたのである。

 

「アンタにはいっぱい聞かなくちゃいけないことがあるわ。どうして私達を狙ったのかとかモンスターを呼び出したディスクのこととか、洗いざらい全部吐いてもらうわよ」

 

(チッ、あの男の身体能力を見る限り、コイツらから逃げ切れるとは到底思えん。どうすれば……)

 

 2人に道を塞がれて逃げることも困難になった女性であったが、それでもどうにか逃げるために思考を巡らせ続ける。

 既に全てのモンスターを出し尽くしてしまった女性の残る手札は自身の持っている特殊能力であるが、それも今の状況では効果が薄い。

 第一、夢人に対して使ってしまったことが女性にとって致命的であった。

 

 ――その時、魔窟内を激しい揺れが襲った。

 

「さあ、観念するで……って、あわわわわ!? 地震ですか!?」

 

「違うわ!? これは……まさかっ!?」

 

「っ、しめたっ!!」

 

『っ、きゃああっ!?』

 

 眉をキリッとさせていたコンパも一瞬で情けない表情へと戻って慌ててしまい、急な揺れの正体に心当たりがあるアイエフも焦って女性から注意を反らしてしまう。

 その隙をつき、女性は2人を突き飛ばすと、魔窟の奥へと姿を消してしまった。

 その姿を目撃した夢人とネプテューヌが慌てて尻餅をついている2人に駆け寄る。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「大丈夫じゃない!? 早くここから逃げないと!? ――このままじゃ、私達生き埋めになっちゃうわよ!?」

 

『っ!?』

 

 揺れのせいで上手く歩けなかった夢人であったが、立ち上がれずにいたアイエフに近づいて手を差し伸べた。

 しかし、アイエフは夢人の手を強引に掴んで力強く立ち上がると、揺れの正体を全員に聞こえるように叫んだ。

 瞬間、夢人達はその危機的状況に息を飲んで固まってしまう。

 しかし、アイエフは慌てながらも冷静に夢人達にもわかるように状況を説明する。

 

「ただでさえ、ここはバーチャフォレストの地下って言う不安定な場所なのよ!? この規模の地震が続けば、いずれ――きゃあっ!?」

 

「おっと!? 平気か!?」

 

「平気よ!? それよりも、早く逃げないと!?」

 

 振動の影響で上手く立っていられなかったアイエフは、目の前にいた夢人へと倒れ込みながらも必死に逃げることを訴え続けた。

 しかし、だからと言って、夢人達がすぐに魔窟から脱出する手段があるわけじゃない。

 ここから全速力で出口に走ったとしても、間に合わないかもしれない。

 

「ねぷねぷ!? またあの時みたいにわたし達を抱えて飛ぶことはできないですか!?」

 

「無茶言わないでよ!? さすがにこの姿でも3人を担いで飛ぶなんて……」

 

「そんな……」

 

 涙目になりながらコンパが前回魔窟から脱出したようにネプテューヌに飛んで脱出することができないかと尋ねた。

 しかし、ネプテューヌは眉根を下げて首を横に振る。

 その答えを聞き、コンパの心に絶望が襲いかかり、ジワリと目元に浮かんだ涙の粒が膨らんだ。

 そんな中、夢人は胸に倒れ込んでいるアイエフの肩を強く握って自分の体から離すと、急かすように声を張り上げる。

 

「だったら、出口まで急いで走るぞ!! こうしている間にも、いつ崩れるかわからないんだから!!」

 

「そうね。私が先頭を走るわ!! アンタ達もしっかり……」

 

「ゴオオオオオオオオオッ!!」

 

 アイエフも夢人の意見に賛同し、出口を知っている自分が先頭を走ろうと言おうとした瞬間――ガーディアンとの戦いの間大人しくしていたサンドウォームが夢人達の道に立ち塞がった。

 

「って、ああああああ!? すっかり忘れてたですぅ!?」

 

「っ、サンドウォーム!?」

 

 絶叫を上げながらサンドウォームを指さすコンパの隣で、ネプテューヌは眉間に深いしわを寄せながら刀剣を構える。

 いくらガーディアンに負けたモンスターと言えど、サンドウォームを倒している間に魔窟が崩れてしまうかもしれない。

 だが、避けて通れもしない様子に夢人達の焦りは増す。

 

「ゴオオオオオオオオオッ!!」

 

 ――次の瞬間、サンドウォームを狙い澄ましたように夢人とアイエフへと飛びかかるのであった。

 

 

*     *     *

 

 

 ……夜更けのバーチャフォレスト。

 モンスター達が出現するようになってからは、カップルの憩いの場としても使われなくなった自然公園の近くの森は虫の鳴く声だけが響く静かな空間であった。

 

「ゴオオオオオオオオオオオッ!!」

 

 ――地面から飛び出してきたサンドウォームの雄叫びが聞こえるまでは。

 

 サンドウォームは魔窟の天井をぶち破り、地上にあるバーチャフォレストの一画に全身を現したのだ。

 すると、サンドウォームは徐に口の部分を仰け反らせると……

 

「ゴウエッ!!」

 

「アダっ!? ぐえっ!?」

 

「きゃあっ!?」

 

 ――夢人とアイエフ、そしてブレイブソードを吐きだしたのだ。

 

 激しい揺れの影響で飛ぶことができるネプテューヌと傍にいたコンパと違い、夢人とアイエフは飛びかかってきたサンドウォームから逃げることができなかったのである。

 そのまま飲み込まれてしまうかと思われたが、サンドウォームは何を考えたのか、這うように動いて地面に突き刺さっているブレイブソードを回収すると、魔窟の天井を突き破りバーチャフォレストへと顔を出したのだ。

 

 サンドウォームが開けた大穴から、遅れてやってきたネプテューヌは抱えられているコンパと共に体液塗れで地面に転がっている2人を見下ろし、どこか納得の言ってなさそうな顔で口を開く。

 

「助けられた、みたいね。2人とも、大丈夫?」

 

「……ええ。体中が臭いことを除けば無事よ」

 

「……同じく」

 

 渋い顔をしているのはネプテューヌだけでなく、夢人とアイエフも同様であった。

 自分達を捕食しようとしていたサンドウォームがどうして自分達を助けたのかがわからないのである。

 

 そんな中、コンパはネプテューヌの腕の中から飛び降りると、笑顔でサンドウォームに近づく。

 

「ありがとうです。あなたのおかげで皆無事に脱出できたです」

 

「ゴオオ、ゴオオ」

 

「きゃっ、もうくすぐったいですよ」

 

 頭を下げてお礼を言われると、サンドウォームはまるで頬ずりをするようにコンパにその大きな口を近づけた。

 最初は驚いていたコンパであったが、すぐに捕食する意思がないことを理解し、くすぐったそうに目を細めてその行為を受け入れる。

 

 ……それを目撃した3人はやはり微妙な顔をしてしまう。

 

「……あれ、どうなってるのかしら?」

 

「……そんなの私に聞かれてもわかるわけないでしょ。確かにサンドウォームは気性が荒いモンスターじゃないけど、あんな風に人に懐くはずないのに」

 

(……もしかして、暴れてた原因は俺の剣のせいだったのか?)

 

 2人があれこれとコンパに懐くサンドウォームのことを話している隣で、夢人はその原因が横に転がっているブレイブソードなんじゃないかと推測する。

 人間で言うところの喉に異物が引っ掛かっている状態だったから、誰かに取ってもらいたくて自分のことを捕食したんじゃないかと考えてしまう。

 実際、ブレイブソードの元になった錆びた剣はサンドウォームの食道に食い込んでいたわけで、夢人の推測を否定する要素はどこにもない。

 

(はあ、それなら逃げる必要なかったんじゃないか……それにしても)

 

 モンスターの気持ちがわからない以上、いくら考えても推測の域を出ないことに考えがいたり、夢人はもう1つの懸念事項である自分の右手首に巻かれているブレスレットへと視線を落とす。

 ――9つあったはずの水晶が1つ数を減らしている。

 最初に10個あったはずの水晶が今や8個になっているのだ。

 

(これって、俺がまた『再誕』の力を使ったからだよな。つまり、制限はあるけどこの水晶を使えば……)

 

 元々、犯罪組織との決着のついた後に1度元の住んでいた世界に帰ったことで減らして以降、減ることのなかった水晶がなくなっていることの原因は明白であった。

 “再現”されたブレイブソード――間違いなく、夢人が1人で『再誕』の力を行使した結果である。

 その代償のように数を減らしている水晶を見て、夢人はブレスレットの力を使えば『再誕』の力を自分で操れるのではないかと考えてしまう。

 

(まあ、使わないことに越したことはないな。これは俺の生命線でもあ――っ!?)

 

 だが、すぐにブレスレットがなくなった時のデメリットを思い出し、夢人は『再誕』の力を使うことを自重しようと決める。

 

 ――しかし、その考えを裏切るかのようにブレスレットは強烈な光を放つ。

 

「なっ、いったいどうしたの!?」

 

「今度はいったい何なのよ!?」

 

 これにはサンドウォームと戯れるコンパを眺めていたネプテューヌとアイエフも驚きの声をあげ、思わず夢人から1歩跳び退ってしまう。

 それはサンドウォームにじゃれつかれていたコンパも同じで、2人のように声を出さないまでも体をビクッと反応させてしまった。

 夢人自身も『再誕』の力を使ったつもりがないため、何が起こっているのかを把握できずに困惑した表情を浮かべていた。

 

 すると、光は次第にブレスレットから離れ、夢人の目の前で形を作り始める。

 ――人型のシルエット。

 ――揺れ動く腰まで届く長髪。

 ――長袖のワンピース姿。

 次第に鮮明になっていくその人物の姿を夢人が見間違えるはずもなく、思わずその名前を呼んでしまう。

 

「ネプギア!?」

 

 ふわりと羽のように自分の目の前に横たわった状態で降りてくる女の子――ネプギアを慌てて抱きとめ、夢人はその顔を覗き込む。

 だが、夢人はネプギアの姿を見て軽く息をのんでしまう。

 ――白を基調としたセーラーワンピに所々付着する血痕。

 ――ズタボロになって破けているセーラーワンピと白とピンクのストライプ模様のニーソックス。

 目立った外傷は見当たらないが、夢人から見てネプギアはとても痛々しい姿を晒していたのだ。

 

「ネプギア!? おい、しっかりしろ!? ネプギア!?」

 

「……う、うん………………えっ」

 

 どうしてそんな姿になっているのかわからないが、夢人は周りで驚愕しているネプテューヌ達のことを忘れてしまう程焦り、必死に体を揺すりながらネプギアに呼びかける。

 すると、死んだように眠っていたネプギアのまつ毛が震え、ゆっくりと瞳が開かれていく。

 寝起きの影響か、暗い光を灯らせていた紫色の瞳が夢人の姿を確認すると、ネプギアは目を大きく見開かせて声を漏らしてしまう。

 

「ゆめ……と……さん……? ……本当に……本当に、夢人さん……なんですか……?」

 

「え、ああ。そうだけど、ネプギア。いったい何が……」

 

「夢人さん!!」

 

「うおっ!?」

 

 体全体を震わせながら恐る恐る確認するように尋ねてくる意味がわからなかった夢人であったが、戸惑いながらも肯定を示した瞬間――喜びの声を上げたネプギアに抱きしめられてしまう。

 自分が横抱きの状態になっているのにもかかわらず、ネプギアは力の限り夢人へと抱きついたのだ。

 急に首に腕を回されてガッチリと抱きしめられたせいで倒れそうになってしまった夢人であったが、なんとか踏ん張って耐えることに成功する。

 だが、そんな夢人のことなどお構いなしにネプギアは感極まった声を上げながら強く抱きつくのである。

 

「夢人さん、夢人さん、夢人さん、夢人さん、夢人さん!! 会えた!! やっと……やっと会えた!! 夢人さんにようやく会えた!!」

 

「ネプギア……ああ、大丈夫。俺はここにいるよ」

 

「っ、夢人さん!!」

 

 急に抱きしめられたことに戸惑いを隠せなかった夢人であったが、すぐにネプギアの声が震えていることに気付き、その背中を優しく擦り始める。

 抱きしめ返されたことに気付くと、ネプギアは夢人の肩に置いていた顎を浮かして顔が見えるように1度離れる。

 

 その目に涙が浮かんでおり、ネプギアは泣きながら夢人との再会を喜んでいたのだ。

 その顔を見て夢人は心に痛みを感じるが、すぐにネプギアを安心させるように柔らかくはにかんで見せる。

 すると、ネプギアは涙の粒を拭う素振りすら見せずに目を閉じ……

 

「んうっ」

 

「っ!?」

 

 ――夢人の唇に軽く触れるようなキスをしたのだ。

 

 この突然の行動に驚いたのは、目を大きく見開かせた当事者である夢人だけでなく、その光景を目の当たりにしたネプテューヌ達も同様である。

 いきなり現れた女の子が夢人とキスをした――3人にはそうとしか見えない。

 

 周りの驚愕をよそに、ネプギアは夢人とのキスを終えると、再び潤んだ瞳を開いてはにかむ。

 

「ずっと……ずっと会いたかったです、夢人さん。もう離れたくありません」

 

 そう宣言すると、ネプギアは幸せそうに眼を細めながら呆然としている夢人の首へと再び腕を回して強く抱きついた。

 ギュッと、その体の繋がりを離さないように……




と言う訳で、今回はここまで!
まあ、こんな感じで第2章の本編は終了です。
ネプギアがどうしてこんな行動をとったのかは今後明らかになっていきますのでお楽しみに。
さて、次回は恒例の女神通信なんですけど、その次に超次元側の話も少しだけお話して第3章へと移る予定です。
それでは、 次回 「new女神通信(ネプテューヌ編)」 をお楽しみに!
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