超次次元ゲイムネプテューヌ Re;夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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はい、皆さんこんばんわ!
久しぶりの本編の更新です!
ちょっとサブタイは変更しましたけど、お楽しみください。
それでは、 来訪×指導×誓い はじまります


来訪×指導×誓い

 ――早朝、ブラックハートは自室のベッドでうつ伏せの体勢のまま起き上がろうとしなかった。

 意識はすでに覚醒しており、まどろんでいるわけではない。

 しかし、ブラックハートはまったく起き上がろうとする気配すら見せずに四肢を投げ出したままつぶやく。

 

「……どうしようかな」

 

 その一言は今のブラックハートの状態を表しているかのようにか細いものであった。

 ここ最近日課となっている教会を抜け出してモンスター退治に出かける気力すら今のブラックハートにはなかった。

 ごろんと寝返りを打ち、天井をただボーっと眺め始める。

 その顔にはまったく覇気がなく、間抜けにも口をポカンと開けたままである。

 

 ――ブラックハートがこんな状態になっている理由は、昨日に会ったネプテューヌが原因だった。

 当初の予定では無断で自分の国にやって来て自分の神経を逆撫でしまくるネプテューヌを倒してプラネテューヌのシェアを根こそぎ奪ってやろうと画策していたブラックハートであったが、今ではやる気がまったく湧きあがってこなくなってしまったのである。

 別にネプテューヌのことを倒したくないと思っているわけではない。

 シェアの回復――ひいては自分の女神としての権威を復活させるためにも他国の女神を倒すことはブラックハートにとってとても意味のあることである。

 実際に相対するまではブラックハートも何のためらいもなくネプテューヌを倒す気でいた。

 しかし、今のブラックハートはネプテューヌを倒すどころか、顔すら見たくないと思っている。

 

(……またあの異次元に飛びこみたくはないのよね)

 

 大きく息を吐いて瞼を閉じると、試練の洞窟でのことが鮮明に思い浮かべられた。

 ブラックハートとしては思い出したくもない出来事でもあったのだが、あまりのインパクトにすぐには忘れられそうになかったのである。

 

 ――自分を置いてけぼりにして電波な会話を続けるネプテューヌとプルルート。

 ――夢人を中心に騒ぐネプギアやロム、ピーシェ。

 ――いきなり出てきてファルコムをヨメにすると宣言したRED。

 

 あの場にいただけで自分の足元が崩れ落ちるような錯覚に陥ったブラックハートとしては、もう2度とあんな現場には居合わせたくなかったのだ。

 ブラックハートには泣きながら自分を呼び止めようとするアイエフの気持ちがよくわかる。

 自分だったら……と考えて、心の中でアイエフに謝罪の言葉を思い浮かべながらブラックハートはこれからどうするかを思案する。

 

(ネプテューヌを倒して力を取り戻したいけど、もうあんな連中に会いたくない……だったら、ネプテューヌを放っておいて、今まで通り監視を抜け出してモンスターを倒しながら少しずつシェアを回復させる? ――駄目ね。私はすぐにでも力を取り戻さなくちゃいけないのよ)

 

 ネプテューヌを倒すこと――むしろ、会うことに消極的になって妥協案が頭をかすめるが、ブラックハートはすぐにその考えを却下する。

 弛緩していた表情も次第に強張り始め、爪先が白く変色するまで指をシーツに突き立てる。

 悔しさに堪えるように奥歯を噛みしめるブラックハートの心には焦りがあった。

 

 ――思い出すのは、試練の洞窟でリュータに投げかけられた言葉。

 ネプテューヌに変態痴女ストーカーと馬鹿にされるよりも、自分が不甲斐ないせいで苦しんでいるリュータの言葉の方がブラックハートの胸を抉ったのである。

 

(私だって、好きでこんなことになってるわけじゃないわよ……でも、そんなの言い訳にできない。全部私の不手際が招いた結果なんだから)

 

 ふいに目頭の奥が熱くなりかけるが、ブラックハートは涙を流すわけにはいかないと強く目を閉じて堪えようとする。

 手のひらで鼻から上を覆うと、ギリッと奥歯が擦れる音が漏れる。

 

 恨み事をぶつけられる覚悟はしていても、実際に苦しんでいるラステイションの住人の声はブラックハートの心に鋭く突き刺さったのだ。

 守護女神戦争でラステイションを離れていたせいで多くの愛すべき国民を傷つけてしまった後悔がブラックハートを追い詰める。

 そして何より、自分の身勝手な行動――ラステイションのために守護女神戦争の勝者になろうとした結果が今の状況を生んだと自覚している分、焦燥感を拭うことができない。

 加えて、不本意ながらも共闘したネプテューヌの実力も焦りを加速させていた。

 一瞬でも今の自分で勝てるかどうかを疑ってしまったのである。

 実力が拮抗していたせいで守護女神戦争の勝者が決まらなかったと考えているブラックハートにとって、自分がネプテューヌに劣っているかもしれないと思ってしまったことは実質敗北を認めてしまったように錯覚していた。

 

(違うっ! 私はネプテューヌなんかに負けてないっ! 私は負けてなんかいないのよっ!)

 

 言い知れぬ敗北感に襲われそうになるが、ブラックハートは慌てて頭を振って否定する。

 ふざけたことばかり言っていたネプテューヌよりも、少しでもシェアを回復しようとしていた自分が弱いかもしれないと言う弱気な考えを振り払おうとしたのだ。

 しかし、払拭しきれない悔しさと屈辱がブラックハートにより力を渇望させる。

 

 ――力さえ取り戻すことができれば、ラステイションを平和にすることもネプテューヌを倒すこともできる。

 

 ラステイションの女神としてのプライドがブラックハートを突き動かそうとする。

 ゆっくりと顔を覆っていた手のひらをどけると、そこには目的に向けて闘志を燃やす瞳が強い光を輝かせていた。

 天井を射抜くように見つめながら、ブラックハートは覚悟を言葉にするために口を開く。

 

「えり好みしていられるほど、私に余裕なんてない――ラステイションを守るために、私はネプテューヌを倒す……っ!」

 

 それが導き出した結論であり、ラステイションを守るための最善策だとブラックハートは微塵も疑っていない。

 弾むベッドの反動を利用して勢いよく上半身を起こすと、早速教会の職員の目を盗んでネプテューヌを探しに行こうとする。

 

 ――その時、扉をノックする音が聞こえてきた。

 

「お目覚めになられてますか?」

 

「……ええ、起きてるわよ。それでいったい何の用なの?」

 

 ノックの後に聞こえてくる扉越しの確認する声に、ブラックハートは警戒を強める。

 今の状況になってから教会の職員がブラックハートの私室を訪れたことは1度もなかった。

 しかし、扉越しのせいで多少聞こえづらかったとはいえ、聞こえてきた声はブラックハートも知っている職員のものであった。

 いったい何事だと眉間に力がこもってしまうのも無理はなかったのである。

 

「失礼します。朝早くから申し訳ないと思いますが、女神様にお客人が来ております」

 

「……こんな朝早くから私に会いにくるなんて、いったいどんな奴なのよ?」

 

 まったく申し訳なさそうな顔で部屋にずかずかと入って来た職員に不快感を感じつつも、ブラックハートはその客人のことを考える。

 軟禁状態になってからというもの、尋ねてくる人達を職員達が勝手に追い返していることを知っているからこそ、ブラックハートは自分と面会できる人物が気になってしまう。

 

「アヴニールの社長秘書です。何でも至急女神様のお耳に入れておきたいことがあるそうでして……」

 

「アヴニールが?」

 

 その人物の正体が職員の口から出た瞬間、ブラックハートの肩眉はピクリと動いて反応した。

 同時にアヴニールの者なら自分と面会ができることに納得する。

 何故なら、今のラステイションの教会職員はアヴニールの協力者で固められているからだ。

 しかし、言い淀む職員の姿に社長秘書がやって来た目的までは聞かされていないようである。

 

(今更アヴニールが私に接触して何を企んでいるって言うの? ――用心するに越したことはないわね)

 

 目的の読めない社長秘書の来訪を不審に思いながらも、ブラックハートに会わないと言う選択肢はない。

 下手に反抗しようものなら、今以上に不自由な生活になってしまう可能性があるからだ。

 それだけは避けなければならないとブラックハートは座っていたベッドの上から立ち上がると、職員へと言い放つ。

 

「いいわ。その社長秘書の所に案内してちょうだい」

 

「わかりました。それではついて来てください」

 

 ブラックハートの命令に事務的にお辞儀をした職員は、社長秘書が待っている部屋へと案内するために先に部屋を出ていく。

 その後ろ姿を睨むように見つめながら、ブラックハートも部屋を後にするのであった。

 

 

*     *     *

 

 

「頼む!! 俺に剣での戦い方を教えてくれ!!」

 

「……えっと、あたし?」

 

 ラステイション滞在2日目の朝、俺は頭を下げて目の前できょとんとしているファルコムに頼み込む。

 

 昨日の夜、ネプギアの衝撃発言であまり眠れなかったけど、1週間以内に強くならなければいけない俺はすぐに行動に移さなくてはいけない。

 だから、俺はブレイブソードと同じタイプの剣を使うファルコムに戦い方を教わろうと思ったんだ。

 

「でも、あたしもまだまだ修行中の身だから、あまり自信ないなあ……」

 

「そこをなんとか頼む!! ファルコムだけが頼りなんだ!!」

 

 困った顔をして頬を掻くファルコムに、俺は両手も合わせて頼み続ける。

 戦い方を教わるためなら土下座も辞さない。

 というのも、ファルコムに断られたら、俺には戦い方を教えてもらえる相手がいなくなってしまう。

 実はファルコムに頼む前に1度アイエフにも戦い方を教えてくれないかと頼んだのだが、すぐに断られてしまった。

 

【言ったでしょ? 私はアンタ達の関係がどう変化しようが別にどうでもいいのよ……後、惚気たいなら他当たりなさいよね】

 

 鬱陶しそうに言い捨てられ、俺も真剣に頼んでいるんだと訂正しようとしても、アイエフはまったく取り合ってくれなかった。

 昨日の山道を歩いていた時も思ったことだけど、アイエフは俺達から1歩引いた位置にいると思う。

 ……原因は俺達が迷惑かけてばっかりなんだろうな。

 知り合ってまだ間もないわけだし、仕方ないことなんだろう。

 すぐに俺達を受け入れてくれたコンパが例外なんだ。

 

「……う~ん、そこまで頼まれちゃ断れないなあ。うん、あたしでよかったら力になるよ」

 

「っ、ありがとう!! よろしくお願いします、先生!!」

 

「せ、先生だなんて大袈裟だよ」

 

 俺の願いが通じたようで、ファルコムは苦笑しながら了承してくれた。

 嬉しさのあまりバッと顔を上げたけど、俺はすぐにまた頭を下げる。

 頭の上からは聞こえてくるファルコムの声は照れているのか、少しだけ弾んでいるようにも聞こえる。

 

 本当によかった。

 ファルコムに断られたら、どうしたらいいのかさえもわからなかったからな。

 目の前のファルコムも俺の知っているファルコムじゃないことはわかってるし、昨日会ったばかりでアイエフよりも付き合いが短いのも承知していた。

 それでも藁にもすがる思いで頼み込んでよかった。

 ファルコムからしても、突然会ったばかりでよく知らない相手からのお願いだっただろうに……本当に感謝の気持ちしかない。

 

「とりあえず、顔を上げてよ。いつまでも頭を下げられたままだとちょっと……」

 

「あ、ああ、悪い。それじゃ、改めて……」

 

「――それに、夢人さんに確認したいことがあるんだ」

 

 頭を下げ続けていた俺に、ファルコムは困ったように言葉を投げかけた。

 これから面倒をかけると言うのに最初から困らせてしまったことを悔やみながら、俺が改めてお礼を言おうとして顔を上げる。

 しかし、そこには困った表情でなく、真剣な顔で俺のことを真っ直ぐに見つめているファルコムがいた。

 予想と違っていたことで戸惑う俺をよそに、ファルコムは低い声で問いかけてくる。

 

「剣での戦い方って言ってたけど、その剣での戦い方ってことでいいんだよね?」

 

「ああ、その通りだ」

 

 確認するようにファルコムが俺の背負っている竹刀袋の中身――ブレイブソードに顔を向けた。

 間違いないと俺が頷き返すと、ファルコムは1度瞳を閉じてしまう。

 そして、意を決したように両目を開いて口を開く。

 

「だったら、はっきり言わせてもらうよ――無理だよ」

 

「なあっ!?」

 

 ファルコムの言葉に俺は驚いて目を見開かせてしまった。

 それでもファルコムは構わずに、俺のことを真っ直ぐ見つめながら話を続ける。

 

「確かにその剣があたしの剣よりも凄いのはわかるよ――でも、その剣は重すぎて夢人さんじゃ扱えないでしょ?」

 

「っ!?」

 

「昨日ちょっと持たせてもらったからわかるよ。言い方は悪いけど、その剣は夢人さんのような初心者が扱えるような代物じゃない。あたしだって重すぎて扱えそうにないもの」

 

 はっきりとブレイブソードの重さに振り回されていたことを指摘され、俺は息をのんでしまった。

 

 ファルコムの言っていることは正しい。

 今のブレイブソードは、アカリがいた頃の物と違って重すぎる。

 人より力持ちとか体力があるわけじゃない俺が気軽に扱える物じゃないことなんて、ファルコムに言われる前から自覚していることだ。

 

「剣での戦い方を覚えたいなら、その剣は諦めた方がいい。最悪、もう2度と両手が使えなくなる可能性があるし、初心者の夢人さんでも扱える軽い剣に変えた方がいいよ」

 

 ブレイブソードじゃない剣を使うことを勧めてくるファルコムの気遣いを感じて、俺は竹刀袋の紐を強く握りしめた。

 

 ……ファルコムは何も間違ったことを言っていない。

 ネプギアとの強くなると言う約束を守るためにも、ブレイブソードよりも扱いやすい剣にした方がいいに決まってる。

 

「――悪い。この剣じゃなきゃ駄目なんだ」

 

 でも、俺の答えはブレイブソードを使い続けること以外にありえない。

 肩から紐をずらして、俺はブレイブソードが入っている竹刀袋の全体がファルコムに見えるように両手で支えて持つ。

 

「俺には過ぎた剣だってことはわかってる。でも、この剣には2人の男から託された願い――誓いがあるんだ」

 

「……それは絶対に譲れないものなの?」

 

「ああ」

 

 ブレイブソードの重みを感じながら、俺は2人の男――いや、2体のロボットを頭に思い浮かべていた。

 ワンダーとブレイブ・ザ・ハード……この“再現”したブレイブソードには2人から託された思いが詰まっている。

 ワンダーと交わしたゲイムギョウ界を平和にすると言う約束と、ブレイブの気高い正義の魂だ。

 2人から託された強い思いがあったからこそ、俺はあの時ルウィーでブレイブソードを“再現”することができた。

 それは例え今いる別のゲイムギョウ界だろうとも関係ない。

 ゲイムギョウ界の平和を守るための剣――それこそがあの時自爆して活路を見出したワンダーと、1体1でぶつかり合ったブレイブが認めてくれた俺達の絆の正義が1つになった証だ。

 だから、このブレイブソードを“再現”した以上、俺はただネプギアとの約束を守るためだけに強くなるんじゃない。

 状況も何もかも犯罪組織と戦っていた時とまるで違うけど、俺は“再現”したブレイブソードに誓ってこのゲイムギョウ界を平和にするために強くなる。

 それが結果的に、ネプギアとの強くなるとの約束を守ることに繋がるんだ。

 馬鹿だと思われようとも構わない。

 俺にとってネプギアとの約束も、ブレイブソードに立てた誓いも、このゲイムギョウ界で起こっている問題を解決することも全部見て見ぬふりなんてできないんだから。

 それが唯一と言ってもいい“勇者”じゃなくなった俺でも貫かなければならない譲れないものだからな。

 

「わかった。そこまで言うなら、あたしからはもう何も言わないよ――その剣を使いこなせるように頑張ろう!」

 

「っ、ああ!」

 

 黙ったまま考えるように瞼を閉じていたファルコムだったけど、やがて口元を緩めながら俺に手を差し出してきた。

 それが嬉しくて、俺は笑顔でファルコムの手を握る。

 力強く握り返してくれる手からもファルコムが俺の我がままを聞いても尚、力を貸してくれるのだとわかる。

 

「本当にありがとう! 俺、絶対にこのブレイブソードを使いこなせるようになってみせるよ!」

 

「うん、その意気だよ。普通の剣よりも辛くて厳しいだろうけど、夢人さんが諦めない限りあたしも精一杯指導させてもらうからね」

 

「ああ、よろしく頼む!」

 

 指導してくれるファルコムに応えるためにも、俺は絶対にブレイブソードを扱えるようになると言う決意を口にした。

 ほほ笑みながらお茶目にウインクするファルコムに、俺はしつこいと思われようとも同じ言葉を繰り返すことしかできない。

 それがおかしいのか、ファルコムは余計に頬を緩めてしまう。

 

「おっ、いたいた。おーい、2人とも! ちょっといいか?」

 

 ファルコムに感謝の気持ちしか湧いてこない俺の耳に、シアンの呼びかけてくる声が聞こえてきた。

 

 人前――特にネプギアの前では頼みにくかったため、アイエフにシアンの話を聞くことを頼んでおいたんだよな。

 今いる場所だって昨日寄ったシアンの母親が経営している食堂の近くにある空き地だ。

 俺達を探すためにシアンを走らせてしまったのだとすると、申し訳なく思ってしまう。

 

「そっちの話も終わったか? ちょっと夢人に頼みたいことがあるんだよ」

 

「俺に?」

 

「そう。実はその剣を1日だけでいいから貸してもらいたいんだ」

 

「……へっ?」

 

 竹刀袋――正確にはブレイブソードを指さしながら頼んでくるシアンに、俺は何を言われているのか一瞬わからなかった。

 

「頼む!! 無理にとは言わないけど、その剣をわたしに預けてくれないか? 今から作る“剣”の参考にしたいんだ」

 

「いや、そう言われてもなあ……」

 

 必死に頼み込んでくるシアンに、俺は困ってしまう。

 できる限りシアン達の力になろうと考えていたけど、俺もネプギアとの約束の期限があるからブレイブソードを手放せない。

 どうしたらいいのか視線をさまよわせて、俺はファルコムの方を向いた。

 すると、ファルコムは俺を安心させるように笑みを浮かべながら口を開く。

 

「シアンさんに剣を貸しても大丈夫だよ――だって、今日はその剣を使わないから」

 

「えっ、それってどう言う……」

 

「夢人さんの課題は剣の重さに振り回される以前の問題だからね……あっ、そうだ。代わりになる剣を貸してもらえないかな?」

 

「もちろんだとも。ついででいいから、使い心地を確かめて欲しい物があるんだ。ちょっとついて来てくれ」

 

 ファルコムの言ったことの意味を確かめる間もなく、俺達はシアンに連れられて工場へと向かっていく。

 

 とりあえず、シアンにブレイブソードを預けることに別に異論はないけど、俺の課題っていったい何なんだ?

 重さに振り回される以前って……本当に1週間以内で強くなれるだろうか?

 譲れない誓いを貫きたいと言う気持ちに嘘はないけど、もしかして強くなることを優先した方がよかったかもしれない。

 俺はちょっとだけかっこつけたのを後悔しながら、前を歩くシアンとファルコムの後をついていくのだった。




という訳で、今回はここまで!
もう今年も終わりに近づいてきているんですよね。
……今年はクリスマスと年末どうしよう?
とりあえず、第3章が終わってから考えますか。
それでは、 次回 「挑発×激突×思い出」 をお楽しみに!
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