とあるモブウマ娘が、ループするお話。こめでぃ! 作:ライドウ
最初からフルスロットルです。
時系列?こまけぇことは気にするな!
いつも賑やかなチーム『シリウス』のトレーナー室。
そこでは今、壮絶な戦いが始まろうとしていた!!
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[木槌の高らかな音]
「えーただいまより、メジロマックイーンのスイーツ消失事件の裁判を開始させていただきます。と言うか、なんで私がサイ〇ンチョの席なの?」
「公平な審判をできるのがパンプキンちゃんしかいなかったの~」
「大丈夫、似合ってるから頑張って!」
まあ・・・口論での壮絶な戦いだが!!
「弁護側、メグリメグル・・・準備完了しています。」
「検察側、アグネスタキオン・・・証拠、証言、すべて完了済みだ。」
なにやら、いちゃもん弁護士が立ってそうな位置にメグメグが立ち、キザで赤いスーツを身にまとう検察官が立つ位置にタキオンが立っている。
まあ、ここまでの流れを見て大体流れを掴めただろうが、マックイーンがスイーツを食べようとして冷蔵庫を開けた途端、メグメグが特別に作り置きしておいたスイーツが丸ごと消失していたのだ。
もちろん、メグメグがまた作り直せばいい・・・という簡単な解決方法はなく、その日限りの特性スイーツではない、特別なパフェ(本編 駆け出しの一等星編 メジロマックイーン1Rのあとがきに記載)だったことが原因だ。
『シリウスの顔』ともいうべきマックイーンを労うために作った、一日限りのスイーツを食べられマックイーンは気絶、しかも現場にいた犯人と思わしき人物は速攻逮捕(と言う名の正座を)された。
「では、検察側・・・タキオンさん。審理前に現場で起こったことを説明してください。」
「ふぅん、承知したよ。さて、シリウスのチームメンバーのみならず、暇だったから傍聴席にきた人たちのために、詳しく最初から説明しよう。」
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タキオンの現場説明
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まず、チーム『シリウス』において真っ先に顔が思い浮かぶのは、間違いなく今回の被害者、メジロマックイーン君だろう。
とうぜん、『シリウス』のエースと言うこともあり、マックイーン君はあちこちから引っ張りだこ。もちろん、大好物なスイーツ・・・それも、弁護士であるメグリメグル君が作った特別製のスイーツでさえ食べる時間があまりないほどだ。
しかし偶然、マックイーン君のスケジュールに穴・・・つまり、一週間分の休日ができた。チーム『シリウス』としては、常に私たちの為に動いてくれているマックイーン君の為に、弁護士であるメグリメグル君は特別なパフェを用意、そして事件があった日の前日、一昨日にはトレーナー室の冷蔵庫に入れていた。
ここまではまだよかった。しかし、事件当日・・・そのパフェは何と食べられていた!おっと、ザワザワするのは後にしてくれ・・・まだ説明の途中だ。
もちろん、特別なスイーツが食べられると聞いたマックイーン君は、大きなショックを受け、そのまま倒れてしまった!もちろんそれは、メグリメグル君の前でだ・・・もちろん、私たちは誰が食べたか捜索し、そして犯人と思わしき人物を確保した。
事件当日、トレーナー室に居て、最も犯行をおこなえた人物を!
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「以上だ、私の記憶に間違いはないよ?なんなら、今日のメグル君のおやつを賭けたっていい。」
「はい、私もそう記憶しているので問題はありません。では、問題の被告人に聞いてみましょう。酉川トレーナーさん、今の説明に間違いはありませんか?」
「・・・俺が捕まったこと以外は全く持ってその通りだ。」
今回掴まったのは、酉川トレーナーだ。おとといからしばらくの間、トレーナー室に一人で籠りっきりの作業をしていたため真っ先に疑われたのが運の尽きだった。
もちろん、こんなことがバレてしまったら、同じトレーナーから白い目で見られるだけでなく、もしかしたら理事長から減給が言い渡されるかもしれないため、意地もプライドもすべて放り投げてメグメグに弁護をお願いしたのだ。
「それで、被害者の様子は?」
「ふむ、現在はゴールドシップとライスシャワーの両名で介抱中だ。大きい彗星が光ったり消えたりする幻覚を見ている。と、聞かされているよ。」
「わかりました。では、最初の証人をお願いします。」
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シンと静まり返ったトレーナー室(裁判所モード)の証言席に立つ一人のウマ娘、ナリタブライアン。
じゃっかん、こめかみに青筋が浮かんでいるが・・・決して休日に唐突に呼び出されて、現場を調べろと言われて怒っているわけではない。
「では、証人・・・名前と所属チーム、学年、そして呼ばれた理由を頼むよ。」
「・・・ナリタブライアン、チーム『シリウス』所属、高等部だ。今回起きた事件の調査をこの場で言うために呼ばれた。」
「異議ありです! ギャグ時空だからって本編未登場のメインキャラクターを出さないでください!」
「異議ありだねぇ 残念ながら、ブライアン君はすでに本編に登場している。忘れたのかね、弁護人・・・無印6Rに登場したテイオー君を捕まえたブライアン君を!」
「異議ありです! それはそれ、これはこれです!本編はまだ(このお話が投稿された頃)は、『小さながんばり屋』編です!」
「いい加減にしろ 二人とも、落ち着け・・・ここはギャグ時空だ。」
「「ぐぅううううっ!?」」
被告人なはずの酉川トレーナーの一言で、メグメグとタキオンの顔が苦しくなり、悔しがる。
「おほん、では証人。証言をお願いします。」
「・・・ああ。」
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ナリタブライアンの証言
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「事件が発覚したのは前日の11時ごろ、被害者を含む一団がトレーナー室に入室して発覚した。」
「現場の様子は、冷蔵庫が開けっ放しになっており、それ以外の冷蔵庫の中身が手を付けられた様子はない。」
「そして、肝心の特別なパフェは、普段はお茶会でよく使うテーブルの上で完食された状態で発見された。」
「しかも、テーブルのすぐ近くのソファーで被告人がクリームのついたスプーンを持って寝ているのを発見され、即座にゴールドシップの手によって確保・・・正確には、起こされた。」
「個人的に、トレーナー室の窓が開いていたことが気になったが、調べた限りでは異常はなかった。」
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「そして、これがその証拠品・・・特別なパフェの容器と、被告人がもっていたスプーンだ。」
証拠品:特別なパフェの容器 を 入手した。
証拠品:特別なパフェの容器
・メグリメグルが、疲れているメジロマックイーンの為に作り上げた特製のパフェ。体重計算込みで作られたパフェだったが、誰かに食べられてしまった。少しだけクリームとイチゴジャムの跡が残っている。
証拠品:被告人(酉川トレーナー)がもっていたスプーン を 入手した。
証拠品:被告人(酉川トレーナー)がもっていたスプーン
・タキオンさんの協力の元、指紋鑑定済み。ついていた指紋は、酉川トレーナーのモノだった。少しだけ紫色が混ざったクリームがこびりついている。
「では、弁護人・・・尋問をお願いします。」
「はい。」
―――――
「事件が発覚したのは前日の11時ごろ、被害者を含む一団がトレーナー室に入室して発覚した。」を揺さぶる。
―――――
「では、初めにブライアンさん。被害者を含む一団・・・と言うのは、私、ゴールドシップさん、被害者、ライスシャワーさん、ショットブラストさん、サンドリリスさん、センコウパンプキンさんで間違いはないですか?」
「ああ。」
「そんなことを、質問してどうするんだい?」
「記憶違いがないかの確認です。」
「・・・いいだろう、それでどうしたんだい?」
―――――
「現場の様子は、冷蔵庫が開けっ放しになっており、それ以外の冷蔵庫の中身が手を付けられた様子はない。」を揺さぶる。
―――――
「冷蔵庫が開けっ放しだったことは許せませんが、冷蔵庫の中身はきちんと奥まで確認しましたか?」
「ああ、ナラクシンドロームの立ち合いの元、きちんと一つ一つ調べさせてもらった。だが・・・」
(・・・、ブライアンさんが黙った・・・もう少し、揺さぶってみよう。)
「何か減っていたんですか?」
「・・・ああ、冷蔵庫の奥に入っていた食パンが2枚、ブルーベリージャムが減っていた。」
「待った。そのパンは、俺が夜食の為に食べた。冷蔵庫を開けたのは認めるが、パフェは食べていない。」
「だが、被告人がもっていたスプーンには、被告人の指紋と
―――――
「そして、肝心の特別なパフェは、普段はお茶会でよく使うテーブルの上で完食された状態で発見された。」を揺さぶる。
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「そのテーブルに、不審な点はありませんでしたか?」
「なかったと断言しておこう。私も普段から見ている物だ。違和感があるなら、真っ先に証言している。」
「私も同感だ・・・ではブライアン君、その近くには何があったのかな?」
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「しかも、テーブルのすぐ近くのソファーで被告人がクリームのついたスプーンを持って寝ているのを発見され、即座にゴールドシップの手によって確保・・・正確には、起こされた。」を揺さぶる。
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「被告人は、すぐに起きましたか?」
「いや、弁護人も見ていると思うが、4~5回ほど揺さぶってようやく起きた。」
「たまっていた書類を徹夜で終わらせたからねぇ、ソファーに座ってそのまま眠ってしまったのかもしれない。」
「待ってください! それでは、被告人には犯行は不可能です!」
「しかし、被告人は発見された際にスプーンを持っていた。
―――――
「個人的に、トレーナー室の窓が開いていたことが気になったが、調べた限りでは異常はなかった。」を揺さぶる
―――――
「窓が開いていて・・・気になって調べたんですか?」
「ああ。普通、トレーナー室・・・いや、トレセン学園の大半の窓は外開きのものが多い。実際、空いていた窓も外開きのモノだ。念のために周辺を捜索してみたのだが、証拠品になるようなものは発見できなかった。被告人が犯人ではない場合の、真犯人の痕跡になるようなものもな。だが、一つだけ言えるのは・・・私はそれが妙に気になった。と言うことだな。」
「さて、弁護人。これで尋問は全部なわけだが・・・どうかな?被告人がやっていない。と言う、ことを立証できるかな?」
(・・・ブライアンさんの証言に、嘘はほとんどないみたい。でも、なんだか引っかかる気がする。)
「しかも、テーブルのすぐ近くのソファーで被告人がクリームのついたスプーンを持って寝ているのを発見され、即座にゴールドシップの手によって確保・・・正確には、起こされた。」に、被告人のスプーンを突き付ける。
「一つだけ気になることが。証人、アナタはこのスプーンにこびり付いたクリームの色は見ましたか?」
「いや、しっかりとは見ていなかったな。だが、落ち着いて見てみれば・・・変色しているな。」
「ふぅん・・・それがどうかしたのかね?」
「思い出してください、タキオンさん。私の作った特別なパフェで使ったパフェのジャムの色を」
「うん?何を言っているのかな、君の作った特別なパフェで使われたジャムはイチゴジャム・・・・あああああっ!!」
「待て!イチゴジャムとクリームが混ざったのなら・・・クリームが成る色は
ザワザワザワザワ・・・
[木槌が鳴る音]
「静粛に、静粛に!続けてください。」
「はい。ブライアンさんのおっしゃったとおり、仮にイチゴジャムとクリームが混ざった場合・・・ピンク色、もしくは薄いピンク色になるはずです。いくら、ジャムに加工したからと言ってそこまで速く腐るようなものでもありません。さらに―――」
「異議ありだねぇ!しかし、被告人がもっていたスプーンには被告人の指紋が残っている。寝ぼけて食べてしまった可能性が余計に浮上してきた!これについての反論は!」
「それは、ブライアンさんが証言したように被告人は、ゴールドシップに4~5回揺さぶられてようやく起きたのです。それほどの疲れなら、一度も起きていないという
可能性もありますが・・・」
「ぐっ・・・ぐぬぅ。」
「話がややこしくなってきたな・・・」
「・・・そうですね、ここはいったん10分ほどの休憩を―――」
「―――待った!」
デン!
デン!
デン!
デン!
デデン!
緊迫感のあるトレーナー室に第3者の声がかかる。その声をかけた人物は、秋川理事長の秘書、たづなさんだった。
「た、たづなさん?ど、どうしてここに?」
「わ、私が・・・」
「「「「?」」」」
「私がパフェを食べましたぁああっ!!」
「「「「「「「「「「エェエエエエエエエエエエエエエッ!?!?!?!」」」」」」」」」」
―――――
事の発端はこうだ。いつものように、たづなさんや各トレーナーは終業前に急に増えた書類の山に襲われ、また地獄の徹夜作業(4徹目)を強行。
チーム『シリウス』に対する渡し忘れた一枚の書類を届けるために、トレーナー室に移動し・・・ソファーの上で眠る酉川トレーナーと、開けっ放しの冷蔵庫の冷蔵庫にある特別なパフェが目についてしまった。
普段の
・・・結果的に言えば”事故”で片付けられ、たづなさんやトレーナーたちには5日間ほどの休日が与えられ、事務作業をする人の数を増員することになった。
Q.どうしてたづなさん達が徹夜してまで書類作業をしなくちゃならないの?
A.トレセン学園の教職員側は、『駆け出しの一等星 【契約の代償】』編で総入れ替えになってクリーンになったが、中央トレセンに残る闇の部分がまだまだあるため。
Q.たづなさんの奇行
A.疲れていると誰だって変なことをしだすんだよ。
Q.なんで逆転○○パロ?
A.やりたかったから。