ブルアカ妄想短編集   作:ミラト

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ユウカ誕生日おめでとう!!


ユウカと誕生日デート

「服装、よし……髪型、よし……財布、よし……うんっ、完璧!」

 

 本日3月14日。私、早瀬ユウカの誕生日である。

 先日、アリスちゃんに「ユウカ!ちょっとお時間いただきます!」と半ば強制的にシャーレに連れてこられ何事かと思いきや、次の日が私の誕生日だから一緒に買い物の予定を立てないと、という先生の呟きを聞いたアリスちゃんが気を利かせて、先生と会わせてくれた。後日アリスちゃんには何かお礼をしなきゃと思いつつ、先生との待ち合わせ場所へ向かうのだった。

 

 集合時間30分前にミレニアムのモノレールステーション前に到着。少し早く来すぎたかな…?と思いつつ、事前に決めていた集合場所へ待機する。

 25分経過したあたりでこちらに走ってくる人影を見つけた。

 

「ユウカ!ごめん、待たせちゃったかな!?」

 

「い、いえ、私もさっき来たところですから大丈夫ですよ。」

 

 ほんとは30分前に来てたんですけどね。

 

「いやぁ、ちょっと寝坊しちゃってさ。急いで身支度して電車乗ったら遅延しちゃってね…。何とか間に合ってよかったよ」

 

「また遅くまで仕事してたんですか?まぁ確かに今の時期はD.U地区の復興作業とかで忙しいですもんね」

 

「よし、じゃあ行こうか」

 

「はい。今日はエスコート、よろしくお願いしますね?」

 

「了解!」

 

 

 行先は無難にミレニアムのショッピングモール。ちょうど新しい電卓が欲しいと思っていたので先に家電量販店の電卓コーナーへ向かった。

 

「う〜ん、このデザイン良いですね……。機能も申し分無いし。あっ、これも中々…」

 

「色んな種類があるんだねぇ……」

 

「先生、どれがいいと思います?」

 

 先生と機能やデザインのことをやり取りしながら、新しい相棒を選んだ。途中見つけた、小型ロボットに変形する電卓を見た先生が輝かしい目をして「凄い!やっぱり変形ロボはロマンだよね!」と、興奮気味にはしゃいでいた姿は少し微笑ましかった。

 

「よし、じゃあ会計しに行くね」

 

 そう言って私が買おうとしていた電卓を取る。

 

「ちょっ、先生!流石にこれは自分で払いますよ」

 

「これくらい大丈夫だよ。今日はユウカの誕生日だからね。いつもお世話になってるから今日は色々とお礼がしたいんだ」

 

「……わかりました。じゃあお言葉に甘えて、よろしくお願いします」

 

 そこそこの値段をする最新型の関数電卓を先生に買って貰った。

 会計後次に向かったのはゲームセンターだった。

 

「ユウカ。あれやってみようよ」

 

 先生が指したのは2台のダンスゲームだった。

 

「2人プレイのダンスゲームですか。私あまりリズムゲームをやった事がないので上手くできるかどうか…」

 

「大丈夫だよ。ちゃんと難易度設定もあるし、前見た時に誰かとやってみたいと思ってたんだ。どうかな?」

 

「いいですよ。面白そうですし、のってあげます」

 

「よしきた」

 

 そうして私達はダンスゲームを協力プレイで楽しんだ。

 良い感じに体を動かせて、新鮮な体験ができてよかったし、先生がかなり上手だったのは驚いた。先生が言うには子供の頃は色んなリズムゲームを嗜んでいたとのこと。

 

 またひとつ、知らなかった先生のことを知れて嬉しくなった。

 

 昼食時は先生おすすめのカフェに入店した。ミレニアムに訪れた際によく寄るらしく、メニュー表に表示されてる写真より大きいサイズか出されるということで気に入ったらしい。

 ナポリタンとサラダが一緒に入っているランチプレートとブレンドコーヒーを2人分を注文し、数分経った後に運ばれてきた品は確かに写真で見たより少し大きかった。

 

「美味しいですね。ミレニアムのショッピングモールにこんな所があったとは…」

 

「いいでしょ。特にここの季節限定ケーキは最高なんだ。今度ノアも一緒に連れて来てみたらいいよ」

 

「…そうですね…」

 

「ん?どうしたのユウカ」

 

「い、いえ!なんでもないです!」

 

「?」

 

 今は私との時間なのに他の女の名前が出たことに対して少しムッとしてしまった。

 

 先生は好意で提案してくれたのに・・・妙な気分だ。

 

 その後ついでにデザートケーキも注文し、満腹になった所でカフェを後にした。

 もちろん先生の奢りだった。

 

 

 先生がお手洗いで離れている間、私は近くにあるアクセサリーショップを訪れていた。ふと目に入った星型になっている青色と白銀色のペアアクセサリーを手に取る。

 

(綺麗……)

 

「おまたせ、ユウカ」

 

「ひゃいっ!」

 

 見とれていたところに声を掛けられたため、慌てて反応する。

 

「どうしたのそんな驚いて?」

 

「いえ!何でもないです!さ、さぁ次の場所に」

 

 

 瞬間、建物内に爆発音が響く。

 

 

「うわっ、一体何事!?」

 

「1階からだ。様子を見に行こう、ユウカ!」

 

「わかりました!」

 

 もう!今日という日に限って・・・!

 

 1階の爆発音がしたエリアに向かうと、そこには多数のヘルメット団がイベントスペースを占領していた。今日は宝くじイベントが開催されており、さっき買った電卓の会計の時にくじの引換券をもらっていて、帰り際に寄ろうと思っていた。

 

「これが巷で噂の最初ゲーム機かぁ!他にも高く売れそうなのばっかりじゃねぇか」

 

「ちょっとお客様!おやめください!」

 

「あぁ!?うるせぇよ!ちょっと大人しくしてろ」

 

「ぐえっ!」

 

 恐らくリーダーであろうヘルメット団の一人が銃をイベント担当の店員に向かって発砲する。手下の人達も銃周りに乱射し、周りにいる他の客を脅していた。

 

「っ!先生危ない!」

 

 自分たちがいる方角に銃弾が飛んできたため、先生を私の後ろに避難させる。その際に先生に買ってもらった電卓が入った袋を落としてしまい・・・

 

「あっ・・・」

 

 乱射されている銃弾が落ちている電卓に被弾し、あっけなく煙を出して壊れてしまった。

 

「おら、早く車をよこせ!さっさとずらかるぞ」

 

「・・・・・・」

 

 

 今日はせっかくの誕生日で、先生に貴重な時間を頂いていて、プレゼントも買ってもらったりして幸せな時間だったのに・・・。沸々と怒りの感情がこみ上げてくる。

 

 

「・・・ユウカ、いけるかい?」

 

 先生は既にいつものタブレットを起動しており、戦闘態勢に入っていた。私も愛用している2丁のサブマシンガンを取り出す。

 

「はい。いつでも大丈夫です・・・。先生、指揮を」

 

「了解。いくよ!」

 

 そして私は少数のヘルメット団に向かって前進する。

 

 

「今日に限って色々と滅茶苦茶にしてくれちゃって・・・絶対に許さないんだからぁ!!」

 

 

 

 その後のことはとんとん拍子に進んでいった。幸い敵の数は少なく、先生の指揮もあって制圧はそこまで苦戦しなかった。

 

「そんなぁ・・・なんで今日に限ってセミナーの算術使いとシャーレの先生がいるんだよぉ・・・」

 

「何ですって?」

 

「いえ!なにも!」

 

 襲撃したヘルメット団はヴァルキューレ警察に連行され、気絶から目を覚ました店員とショッピングモールの店長からには大袈裟に感謝され、くじのあたり景品から好きなものを持って帰ってもらってもいいと言われた。アリスちゃんのこともあり、一番の目玉商品であった最新ゲーム機を報酬として受け取った。

 

 ヴァルキューレ警察の事情聴取を終え、私達はショッピングモールを後に予め先生が予約していたレストランに向かい、豪華なディナーを楽しんだ。

 

「今日は色々と大変だったね・・・」

 

「ほんとですよ!せっかく先生との買い物だったのに・・・それに、先生から買ってもらった電卓も壊れちゃって・・・はぁ・・・」

 

「まぁ電卓に関してはまた買いなおせばいいよ。まだいつもの電卓は使えるんでしょ?」

 

「それはそうですけど・・・」

 

「それに電卓とは別にもう一つプレゼントがあってね」

 

 そう言った先生は懐から何かを取り出す。

 

「これって・・・」

 

それは私が見とれていた青色の星型ペアアクセサリーだった。

 

「ユウカが物欲しそうに見ていたからね。事情聴取受けているときにこっそりと買いに行ったってわけ」

 

「って、見てたんですか!?」

 

「あはは」

 

 私はプレゼントを受け取り、早速付けてほしいと言われたので首にかけてみた。

 

「うん、似合っている。ユウカにピッタリだ」

 

「っ~///。そういえばもう片方の方は?」

 

「あぁ、それなら」

 

そういうと先生は自前のスマートフォンを取り出す。それにはもう片方の白銀色をしたアクセサリーが付けられていた。結構いい感じでしょ、と先生は笑顔で言う。

 

 もう・・・本当にこの人は・・・。

 

「これからまた色々と迷惑かけちゃうかもだけど、よろしくね」

 

「ふふっ・・・はい!こちらこそよろしくお願いしますね、先生」

 

 あぁ・・・。やっぱり私、先生の事・・・。

 

 

 

 

 

-翌日-

 

「・・・えへへ」

 

「あらあら。ユウカちゃんったら、またニヤけちゃって」

 

「ふえっ!?え、またって」

 

「午前中だけでそのアクセサリーを眺めて幸せそうに笑った回数はさっきで7回目です」

 

「ノア~っ///」

 

「うふふ」

 

 

そんな可愛らしいユウカちゃんをしっかりと記録し・・・ちょっとだけ羨ましいなと思った、生塩ノアなのでした。

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