ある約束の話、或いはただ一つの後悔の話   作:鎮竹燐

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ブルーアーカイブ最終章のネタバレを含んでおりますので閲覧する際はご注意ください。

最後まで読んで涙腺崩壊して、とある絵師さんの絵を見て情緒が盛大にバグり散らかしたので自給自足として書きました。初めて書いたので誤字脱字など酷いと思いますが、これを読んでくださった誰かに刺さってくれると幸いです。

なお、この先生は私が先生ならこんな感じかなって書いたやつですので解釈違いはあっても、どうか微笑ましく見てください。

それではどうぞ


とある方舟にて、或いはもう果たせない約束について

 

 先生……これからも、■■■をあっためてくださいね

 

  ■■■との約束

 

 

 

 

 

崩壊する方舟、ある生徒がそこから脱出したのを確認した途端自身の肉体に致命的なダメージが入ったのを自覚した。

うまく口を動かせず前も見えず、重い体でここまで来れたのは自身の代わりに目と耳、そして足になってくれた彼女がいてくれたからである。

そうして彼女の事を思い浮かべた時、ある事を思い出した。

 

 

 

 

 

あれはいつの事だったか。

確か冬の寒さに負けないよう私を温めるために■■■が教室にこたつを出したのが始まりであったはずだ。とっておきであると言って出したこたつに2人で入りながら会話を重ねる。伸ばした足が当たってしまったことに気恥ずかしくなりながら、そのあたたかさに包まれていた。

 

 

どちらが先に寝てしまったのか、気づけば時間はかなり経っていた。恐ろしいこたつの魔力に取りつかれ■■■ちゃんねるを毎回寝落ちで中断するわけにはいけない。そのためこたつを封印することに決めたのだ。

最後にポツリと呟かれた一言は彼女もこたつを封印することを名残惜しいと感じているようだった。

 

 

 

 

春の訪れを感じる季節になってきた頃。

ある日の■■■ちゃんねるにて、何か重いものを引きずった後とみかんの皮の端っこを発見した。彼女の手を握りその手の温度を確認する。

急に両手を握りしめた事に対して微かに頬を染めていた■■■だったが、発見した証拠と手のあたたかさから私が何に気づいたのか察したようであった。

前回しまうとは言ったものの寒い日が続き我慢できずに出しっぱにしていたようだ。こたつの魔力には抗えなかったのだと、はにかむ■■■の手はどんどん温かくなっているように感じる。そう言うと、ずっと手を握りしめてくるからだと、私がそばにいればこたついらずだと言う■■■。

 

そうだ、この後に彼女と約束したのだ。

これからも、■■■をあっためるのだと。

頬を染め、こちらを見上げ、両手を握る彼女と約束したのだ。

 

 

 

 

 

指先一つ動かす事が出来なかったあの時よりも筋肉が落ち、包帯を指先まで巻き、細くなってしまった手だと自覚する。もはや何も見えず聞こえず、動かせない体。生徒たちはきっと大丈夫だ。自分ならば必ずやり遂げるだろう。仮に色彩の嚮導者にならず、別の自分がこのように生徒を託しにきてくれたのであれば自分は必ず応えるのだから。

 

あぁ、でも1つだけ、たった1つだけ後悔があるのだとしたら、

すこし硬くて大きくてあたたかい手だと笑ってくれた彼女との約束を

骨と皮だけであるが故に硬く、大きくとも細く、冷たい手になった己は叶えることが出来ない。それが、とても、すごく、悔しい。

 

■■■、■■ナ、■ロナ、アロナ。我が愛しき生徒よ。先生としての始まりから最後の最期まで共にいてくれた相棒よ。君の手をもう一度握りしめたかった。あたたかいのだと笑い合いたかった。

 

でも、もう私にはできないのだ。

 

崩れ壊れていく体で笑い、祈る。

 

私の、私たちの生徒たちに。

そしてなによりも約束を果たせなかったアロナへと。

 

君の君たちの未来が、その生が、幸多からんことをわたしは




きっと誰よりも幸せだった




アロナちゃんねるに出てきてほしいなぁ
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