ある約束の話、或いはただ一つの後悔の話   作:鎮竹燐

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実は前話は短編で出そうと思っていたら連載で出してたのでそのついでに。
彼については書いたけどそういや彼女は書いてなかったなと思ったので

前話と同じくネタバレと独自解釈を含んでいます。やべぇ無理だなって思ったら。お体に気をつけてブラウザバックしてください。

それではどうぞ


とある教室にて、或いは少し違う変わらないぬくもりについて。

 

D.U.シラトリ区の復旧作業も無事に終わり騒がしいキヴォトスが戻ってきたころ先生はある教室にいた。

 

 

 

何個か置いてある机と椅子。崩れた壁から見える外の景色は青く透き通っている。かつては1人の姿しか確認することが出来なかったその教室には現在2人いる。

 

 

 

1人は先生の超有能なスーパーアロナちゃんこと、アロナ。

もう1人はかつては敵対していたが、とある先生から託されたことでこちらに来たシッテムの箱メインOSのA.R.O.N.Aこと、プラナ。

 

 

 

違う世界線の同一存在である2人だが、その容姿は異なる。

 

 

アロナは青い制服、白いスカート、白い靴、青い髪ショートにしておりまるでこの教室そのものといった容姿をしている。

 

 

プラナは黒い制服、黒いスカート、黒い靴、白い髪は腰まで伸ばしたロングでありその姿からは夜を連想する。

 

 

 

2人の仲は至って良好。アロナは自身をプラナの姉であるといい、お姉ちゃんぶろうしているがプラナはアロナを先輩と呼び慕っているように見える。

お姉ちゃん呼びは達成できていないが2人で夜の教室から見える星についてお喋りしている姿を見たことがあるので意識せずともアロナはプラナの姉であると言えるのかもしれない。

 

 

 

 

 

それは置いておいて。

先生が教室に入るとアロナもプラナもいた。

しかし、アロナは机で寝てしまっておりプラナはそんなアロナを起こそうとしているようだった。

程なくしてプラナがこちらに気づく。

 

 

 

 

 

「こんにちは、先生。お仕事を始める時間でしょうか。

 アロナ先輩は現在寝ています。起こされますか。」

"こんにちは、プラナ。"

"大丈夫だよ。ここのところ手を借りっぱなしだったからね。"

"ゆっくり寝かしておこう。"

「そうですか。

 それでは、どういったお仕事から始めますか先生。」

 "実は仕事が終わって時間ができてね。"

 "生徒たちからのモモトークも無いし、買い物とかの予定もないから

 様子を見にきたんだ。"

 「……成程。理解しました。先生は今、特にやるべきことがなく

  暇なのですね。」

 

 

 

 

 

その通りである。普段の仕事量からは考えることが手がないほどの自由時間を手に入れてしまった為、手持ち無沙汰になっていたのだ。

いつもであればこんな時は、モモトークから連絡の来た生徒の所へ向かい買い物や特訓、相談に乗るなどしているのだが今日はそれも無い。

どうしようかと考えた時に、ふとアロナたちのところへ顔を出そうと思ったのだ。

 

 

 

 

 

 "最近までは忙しかったからね。"

 "久々の自由時間をどう使うか全く考えていなかったのさ。"

 

 

 

 

 

そう言って寝ているアロナの頭を撫でる。起こさないように、寝るているせいか少しだけ乱れてしまっている髪を整えるように、優しく撫でる。

いい夢を見ているのか顔を緩ませて、うひひなんて言うアロナに思わず笑みがこぼれる。

そうしてプラナの方を見ると、プラナは寝ているアロナの頭を撫でる私の手に注目していることに気づいた。

 

 

 

 

 

 "どうしたの?"

 

 

 

 

 

アロナの頭を最後に一撫でしてからこちらをじっと見つめるプラナに近寄る。撫でていた時に視線を感じたからもしかして撫でてほしいのかもしれない。そう考えてプラナの頭に手を伸ばす。抵抗する様子は見られないので、頭を撫でる。寝ているアロナを起こさないように撫でた時とは違い、少し力を込めてそれでも優しく頭を撫でる。

 

 

 

その時後ろでガタッと音がした。

どうやらアロナがが起きたようだと、確認するために後ろを振り向こうとする。手がプラナの頭から微かに離れる。

 

 

 

 

次の瞬間、私の手はプラナの両手に捕まっていた。

そうしてプラナに導かれ、頬に手を添える。

 

 

アロナの抗議する声が聞こえる。

しかしプラナはそんなもの聞こえないとばかりに手に擦り寄っている。

 

 

 

 

 

 「あーーっ!!!なにしてるですか‼︎それはズルですよ‼︎

  ズルっこですよプラナちゃん‼︎」

 "まあまあ、少し落ち着いて。"

 「先生も先生です‼︎この状況を楽しんでいるのがまるわかりです!

  そんなニマニマしてないで離れてください‼︎」

 

 

 

 

 

そうやってアロナと戯れていると手にプラナの温かさとは違う感触と冷たさを感じた。そうして聞こえてくるくぐもった声。ヒートアップしていたアロナも気づいたようだ。

 

 

 

 

 

「……あったかい…。……ちゃんと……あったかい…。」

 

 

 

ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら、けしてけっして離さないのだといわんばかりに強く、それでいて壊れ物を扱うかのように丁寧に、確かめるように手に縋り付いているプラナ。

 

 

 

 

オロオロとどうしたらいいか分からずとも、泣いているプラナを慰めるように声をかけるアロナを横目に見ながら、とある人物を思い出す。

 

 

 

骨と皮しかのないような薄さの腕と指

ミイラのように包帯を指先までぐるぐると巻き

血や煤、埃などのせいかボロボロになって汚れた大人のカード

 

 

 

あぁ、プレナパテス。生徒たちの為に戦い続けた我が同僚よ。

君もきっと約束していたのではないだろうか。

その手で彼女にぬくもりを与える機会を望んでいたのではないだろうか。

もはや見る影も無い己の姿に、筆舌に尽くしがたい感情を覚えたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

アロナと2人でプラナを抱きしめながら決意する。

己の生徒たちを、託された生徒たちを、大事な大切な生徒たちを。

決して悲しませないのだと。幸せにするのだと。

あの応えを違えるようなことにはしないのだと。

 

 

そして願うのだ。

誇り高き先生よ。

どうか君にも幸多からん事をと




君に幸あれ





プラナちゃん凄い好き。アロナも好き。てかブルアカのみんな好き。
うぉーみんなーしあわせになってくれぇーハッピーエンドをむかえてくれー
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