研究にふけっていた森丘敬は、劈くような着信音によって、目の前の世界から日常の世界へと引き戻された。その着信音は彼の耳元で鳴っていた。それは組織の解散後、残った研究メンバーの間での連絡手段を確保するために作った通信システムだった。
彼に連絡してきたのは青海空翔だった。
「どうかしたのですか」
《敬、落ち着いて聞いてくれ》
彼が友から下の名前で呼ばれるのは十年以上ぶりであった。ただ事ではないと悟った森丘敬は、静かになって相手の話を聞こうという姿勢になった。
青海空翔は森丘敬に、自分の見た一部始終を話して聞かせた。彼の娘が受けた暴力。それが原因で彼女が自らの命を絶ったこと。また、それを見た自分が咄嗟に彼女の身体を凍結させたこと。
娘に起きた悲劇を知った森丘敬は椅子から崩れ落ちた。ドタンという音を通信のマイクが拾い、相手に伝えた。
《落ち着くんだ、敬。まだ終わったわけじゃない。君が今研究しているものが完成すれば、彼女を救える》
たしかにそうだ、と森丘敬は思った。彼はなんとか気持ちを持ち直した。
しかしそれとは別で、やはり自分の娘が悲惨な目に合わされたということを思うと、怒りや悲しみが湧き出て仕方がなかった。どうしようもない感情が、ぐるぐると彼の身体中を駆け巡った。
《君の娘とともにそちらへ行くよ》
通信はそこで切れた。
森丘敬は自責の念にかられていた。なぜもっと早く、娘に危険が迫っていることに気づいてやれなかったのだろう。なぜ娘を守ってやることができなかったのだろう。研究などという下らないことは隅へ置いて、娘に会いに行けば良かったのだ。そうしていればあるいは、こんなことにならなかったかもしれない。
なぜ自分はいつも、自分の決断と行動を後悔することになるのだろうか。なぜ正しい選択ができないのだろう。事が起こったあとにいくら嘆いたところで全くの無意味だ。
十年前にも、彼は妻を魔の手から守れなかった。彼はそのとき、二度と同じ過ちは繰り返さないと心に決めたのだ。だが悲劇は避けられなかった。
自分は家族を守ることさえできないのか。残された息子と娘、たった二人の子供を守ることさえ。ならばこの脳みそは無価値だ。科学にしか能のないこの頭なんてくそくらえだ。
彼は自覚していなかったが、このとき彼はぽろぽろと涙をこぼしていた。それに加えて、叫び声のような嗚咽をあげていた。
「いおりになにかあったの」
少年の声がした。森丘敬が後ろを振り向くと、彼の息子がぎらぎらとした目つきで彼を見ていた。少年の身長は父親のそれと同じくらいであったから、床に膝をついている森丘敬からは、息子が自分の方を見下ろしているように見えていた。
森丘敬は、息子が自分の目の前に姿を現したことに驚いた。彼の息子──森丘あきらは、闇に取り憑かれた他の構成員たちとともに、青海空翔の生み出した巨大な結晶の中に閉じ込められているはずだった。
「あきら、どうやってここに……」
「氷は叩き壊した」
「内側から突き破ったのか……あきら、正気なのか」
「俺はなんともない。そんなことより、いおりに何があったんだよ」
森丘あきらは重ねて父親に問いかけた。
しばらくの間、沈黙が流れた。森丘敬は、娘に起こった出来事を、息子に話すべきかどうか迷っていた。正確には、話す覚悟を決めかねていた。しかし目の前の息子から注がれる鋭い眼差しに負けて、彼は口を開いた。
「あきら、お前の誕生日は一ヶ月先だが、今日がその日だと思えばお前ももう十六だ。父さんは、お前を一人の大人だと思って本当のことを話すぞ」
森丘あきらは真剣な顔つきで頷いた。
森丘敬は自分の息子に、先ほど青海空翔から聞いた内容をそのまま、しかし誤解のないように補足しつつ話して聞かせた。
話を聞き終わった後の数秒の間、森丘あきらは茫然としていた。それから、哀しみに満ちた瞳をもって、口を開いた。
「いおりは今どこにいるの」
「青海と一緒にここへ向かってる。もうすぐ到着するはずだ」
森丘敬が言った通りに、二人の間でこのような会話がなされた数分後、青海空翔と森丘いおりを乗せた自動車が旧VELOURGWA拠点にたどり着いた。
森丘いおりの身体は水晶のごとき氷に覆われ、担架に乗せられていた。水晶は半透明であったから、中にいる彼女の様子がはっきりと見えた。彼女の首元には縄の目の跡が残っていた。
森丘あきらは妹のそんな姿を目の当たりのすると、胸の苦しみがいっそう強くなった。
「一体誰がいおりを殺そうとしたんだ」
森丘あきらはそう尋ねた。担架の後ろにいた青海空翔は、その質問に答えてやった。
それを聞くと、森丘いおりの心を覆っていた深い悲しみの海は、途端に火山の奥深くに眠る溶岩の海と化した。十六歳の少年の抱く怒りに、限界はなかった。
森丘いおりを封じた水晶は、拠点の施設内に保管された。その後、森丘敬が研究の途中段階で生み出していた治癒剤を用いたことで、彼女の身体はほぼ生きている状態に戻った。しかし、彼女は依然として目を覚まさなかった。それで結局のところ、再び彼女の身体を凍結させることによって保護することとなった。凍結された森丘いおりは特殊なカプセル内に保管された。
このようにして、悲劇はひとまず幕を閉じた。ところで、森丘あきらがマスカーシルヴァの凍結から脱したのと同時に、他のHEXASたち──闇に取り憑かれたと見られる、HEXASたち──もまた、凍結の封印から解き放たれていた。しかし彼らは森丘あきらと違ってまだ正気を取り戻していなかったため、再び青海空翔の手によって封印された。それから一人ずつ、別々のカプセルに入れられた。彼らも時間が経過すれば闇から逃れられる可能性があるし、そうならなかったとしても、森丘敬の開発する治癒剤が完成すれば正常な状態に戻る希望があった。
森丘いおりを自害に追い込んだ張本人である男は、そのときもなお日常の生活を送っていた。森丘敬は男の犯した罪について警察に訴えることも、はたまた自らその男の元に出向き、その命をもって罪を贖うように告げることもしなかった。どちらの行為によっても、自分たちHEXASの秘密が世間に暴かれてしまうことに繋がる恐れがあったからだ。森丘敬は一人の大人として、溢れそうになる感情を責任という名の蓋で押さえ込んでいた。
しかし、彼の息子はそうではなかった。十五歳の少年は、自分の胸の中に生まれた火山の噴火口の蓋の在り処も、また蓋の嵌め方も知らなかった。さらにいえば、若さという名の油が噴火口の中へと注がれていた。
森丘あきらは怒りに身を任せた。妹に暴力をふるった家庭教師の男に復讐しようと決めたのだ。
その男の名前は篠宮遊星といった。現在三十二歳で未婚の彼は、七年ほど前から家庭教師をやっていた。
森丘あきらは篠宮遊星とチャットアプリで繋がっていた。だが事件の後には篠宮遊星の方からブロックされていて、連絡がとれない状態だった。
しかし、森丘あきらはそこいらの少年ではなかった。彼は相手の使っている端末の識別番号を事前に調べていたのだ。それを手がかりにして(非合法的なやり口の二つや三つを用いて)、彼は篠宮遊星の端末の位置情報を取得することに成功した。
その情報が示すところによれば、篠宮遊星の端末は東京の官庁街にあるらしい。
なぜあの男が政府機関の集まるような場所にいるのか、という疑問が森丘あきらの脳裏をよぎる。誰かが、事件のことを通報したのかもしれない、と彼は考えた。だが、仮にそうだとしても、国からしてみれば大した犯行をしていない容疑者を、わざわざ霞ヶ関に連れていく理由はないはずだった。
森丘あきらは、しかし、そのような余計な考えはすぐに捨て去った。彼の目的は篠宮遊星──森丘いおりに暴力をふるい、苦痛を与え、自害に追い込んだ男──に復讐を果たすこと、ただそれだけだ。
森丘あきらは三時間ばかりかけて、東京の霞ヶ関に向かった。
その道中、森丘あきらの復讐作戦を狂わせるような、厄介なことが起こった。篠宮遊星の端末の位置情報が、途中で途絶えてしまったのだ。何らかの方法により、相手側が外部との通信を妨げている可能性が高かった。位置情報が途絶える直前まで、それが示す場所に変化はなかった。したがって、篠宮遊星が、外部との通信が遮断されるような区域──たとえば地下に移動した、と考えられた。少なくとも、他に手がかりがない以上、そう考えて行動することが森丘あきらにとって一番の選択であった。
さて、森丘あきらは位置情報が途絶える直前まで示していた建物の前にたどり着いたが、そこは警備が厳重だった。とてもじゃないが、一般人が立ち入れるような場所ではなかった。
すなわち、彼に与えられた選択肢は一つしかなかった。
森丘あきらはマスカーゼランの姿に変身した。それから勢い任せに突っ走った。
建物の出入口付近にいる警備員は、マスカーゼランの俊敏な動きに翻弄されるばかりであった。当然、彼らもすぐに超人の後を追おうとしたが、無意味であった。
マスカーゼランはいくつもの壁と床を通り抜けた。彼は着実に、相手の居場所に近づいていた。そのことが分かったのは、彼が建物内に侵入してからしばらくして、位置情報が再び受信できるようになったからであった。
そうして彼はついに、相手がいる部屋の目の前にたどり着いた。
そこでふいに、彼の中には復讐心とは別に、謎を解き明かそうとする好奇心が芽生えた。一体全体どういうわけで、こんな部屋の中に篠宮遊星がいるのか。何の事情があって、家庭教師をやっているだけの三十路の男が、どう考えても政府の秘密機関が隠れていそうな地下階にいるのか。その謎を、彼は明らかにしてみようと思った。
そういうわけで、彼は復讐の相手がいる所へすぐに突入せず、部屋の中の様子を窺っていた。マスカーゼランとしての優れた聴覚のおかげで、部屋の中の人物たちの会話を聞き取ることができた。その会話の内容は次のようであった──
「したがって、今後は情報漏洩を防ぐことが非常に困難になる。何か手を打たねばならない」
「アクシデントを隠すために、より大きなアクシデントを起こす、という手はよく使われるわ。その手法を用いれば良いのよ」
「……つまり、敵側の情報を先に暴露し、我々の情報の漏洩をかき消すということか?」
「ええ。彼らの生み出したHEXASと呼ばれる改造技術……その非倫理性を暴けば、世間の目はそちらに向くわ。それに、タイミングを見計らえば、こちら側とは無関係なスキャンダルのように見せることもできる」
「だが、そのためには確実な情報が必要だ。それに、奴らの存在が明るみに出れば、我々の研究を続けることも困難になるだろう」
「それなら、研究対象だけを保護下におけば良いわ。あの子──森丘いおりはまだ、生きているんでしょう?」
妹の名前を聞いた途端、会話を盗み聞きしていた森丘あきらは身の毛がよだち、ほとんど考えもなしに部屋の中へ突入した。そこには、見覚えのないスーツ姿の大人たちが四、五人集っていた。その中には篠原遊星もいた。
彼らは扉の勢いよく開いた音に反応して会話をやめた。それから、正体不明の侵入者の姿を認めると、警戒した様子で後ずさった。
しかし、森丘あきら──マスカーゼランには、そんなことは眼中になかった。彼が真っ直ぐに睨みつけていたのは、篠原遊星ただ一人だった。マスカーゼランは猛獣のごとく、復讐の相手に飛びかかり、その皮膚を切り裂いた。
篠原遊星は彼の目の前で倒れた。
マスカーゼランが復讐を果たしている最中、他の人間たちは部屋から退却していた。
部屋の隅にあるデスクの上に、ファイルがあった。彼らが置き忘れていったものだ。復讐心が燃え尽きたマスカーゼランは、そのファイルを手に取った。そこにはZKRという印字があった。見覚えのある文字列だ。
ファイルをひっくり返すと、そこにはZECKARと書かれていた。
森丘あきらはファイルの中を調べ始めた。
ZECKARというのは、政府の秘密機関であるらしく、VELOURGWAが有していたHEXAS改造技術と大きなかかわりがあるようであった。
彼が知り得た情報はそこまでだった。なぜなら突然、けたたましいサイレンのような警告音が鳴り響いたからだ。マスカーゼランという侵入者に警報が作動したのだった。
森丘あきらはファイルを持ち、急いで部屋を出た。それからこの場所へ来た時の記憶を頼りに、地上へ出ようとした。
ところがそうはいかなかった。彼の行く手を阻んだのは、真っ黒のジャケットの武装部隊だった。ライフル銃のようなものを構えている。自衛隊ではなさそうだが、それに近いものであろう、と森丘あきらは思った。
彼がそんなことを考える余裕があったのは、人間の力では自分を止められまいと過信していたからであった。マスカーゼランが持つ俊敏さと攻撃力。さらに、どんな槍も銃弾も通さぬ鋼のごとき戦闘スーツ。それらをもってすれば、たかが人間が武器を持ったところで自分に敵うはずはない。彼はそう思っていた。
森丘あきら──マスカーゼランは、全速力で武装部隊の中心に飛び込む。それに反応した部隊は一斉に銃を撃ち始めた。
四方から連続射撃を受けたマスカーゼランは、その場に膝をついた。そのことに、彼自身が驚いていた。武装部隊が構えているのは並大抵のライフル銃ではなかった。その銃口から放たれる弾丸は、マスカーゼランの戦闘スーツを貫くことはないけれども、小さな窪みをつくる程の威力を持っていた。そしてその衝撃は着実に、マスカーゼランにダメージを与えていた。
マスカーゼランは力を振り絞って立ち上がり、視線の先にいる武装部隊に飛びかかった。それから一人、また一人と、敵を打ち倒していく。標的を一つに絞ればマスカーゼランの方が圧倒的に有利であったが、何にせよ相手の数が多い。マスカーゼランの体力は底を尽き始めていた。
そのときだった。何者かの影が、その場所に現れた。もっとも、そこにいる全員がそのことに気づいていなかったが。その何者かは、並んで銃を構えている武装部隊の背後に飛び込んだ。それから、左から右へ、瞬間的に、一直線に動いた。背中を切断された武装部隊はほとんど同時に倒れ、地面に伏した。
マスカーゼランを救ったのは、マスカークロス──彼の父親だった。
森丘あきらは、自分が助かったことにまず安堵した。それから、父親の力の凄さを改めて思い知った。それと同時に、またしても父親を越えられなかった自分を恥ずかしく思うのであった。
「大丈夫か」
彼の父親は、落ち着いた口調で彼にそう問いかけた。彼は小さく頷いた。
「良かった。さあ、帰るぞ。でないと援軍に囲まれてしまう」
彼の父親は息子に手を差し伸べた。森丘あきらは素直にその手を取る。
彼の父親は、彼の勝手な行動を叱らなかった。無茶な真似をするなとも言わなかったし、危ないから一人で乗り込むなとも言わなかった。彼の父親は、ただ息子のピンチに駆けつけた、それだけであった。そのことが森丘あきらには余計に、父親と自分との差を感じさせるのであった。
二人が旧VELOURGWA拠点に戻ると、青海空翔が倒れていた。
森丘敬が急いで応急処置を施すと、彼は目を覚ました。
「悪いな、森丘」
「……凍結能力の副作用ですか」
「ああ。一度に能力を使いすぎると、細胞寿命が普段よりも大幅に縮まるようだ」
それから数日後に、青海空翔は息を引き取った。ともにHEXASを作り上げた友と、一人の息子を世に残して、彼は唐突にこの世を去った。
森丘あきらは、謎の組織ZECKARについて、父親に話した。すると彼の父親はこう言った──
「ZECKARは、VELOURGWAが立ち上がる前の我々研究団体の名前だった。今はもう存在しない」
「でも、まだ存在するんだよ」
「なんだって?」
森丘あきらは父親に、官庁地下室で発見したファイルを渡した。
彼と父親は、ファイルの中身を調べた。ファイルには五枚程度の紙の資料が挟まれていただけだったので、そこから得られる情報は少なかった。森丘あきらがそのファイルを見つけたときにはもっと多くの紙が挟まれていたはずだったが、おそらく戦闘の最中に資料の一部を落としたのだろう。
僅かな情報源から分かったのは、おそらく秘密の政府組織として新生ZECKARが作られたこと。ZECKARの名前を引き継いでいる時点で、その組織が旧ZECKARの研究メンバーの誰かによって作られたものであると推測できたが、それが誰なのかまでは分からなかった。また、何の目的かは不明だが、森丘いおりが彼らの研究対象にされているらしい、ということも明らかになった。
森丘敬たちは新生ZECKARの秘密を暴こうと計画した。
やがてそのことは相手にも知られることとなった。それが引き金となった。
森丘あきらが官庁を襲撃してから数週間後、とあるメディアが、HEXASについての記事を取り上げた。どこから情報を得たのかは不明だった。その記事では、HEXASは非人道的な研究によって生み出された兵器であると主張され、国民の不安を仰ぐような内容になっていた。
しかし、HEXASによってデーモン・スカーが駆除されたのも事実であった。民衆の間ではHEXASに対する様々な意見が飛び交った。
それでも、メディアの持つ見えざる圧力に抗えるものはなかった。人々はしだいに、改造手術の痕跡を残すHEXASたちを人外として見下し、人間社会の排除対象とするようになった。それに乗じて、政府がHEXASの排除を公式に宣言した。
民衆がこうまでも悪辣になったのには、デーモン・スカーがばら撒いた闇の欠片が原因なのではないか、と森丘敬たちは考えた。しかし仮にそうだったとして、どうすることもできなかった。
後世に語られるところによると、民衆を巻き込んだ国の一連の動きは、新生ZECKARによる計画の一部だった。森丘敬たちに正体を暴かれることを恐れた政府機関が、自分たちの秘密を隠し通すため、HEXASを叩き潰そうとしたのだ。
かくして、改造人種と非改造人種の間で戦争が始まることとなった。
森丘敬たちは国軍に対抗するため、かつての仲間たちを呼び集めてVELOURGWAを再結成した。新たな構成員の中には、かつてオペレーションを受けた者たちの他に、その親族も含まれていた。
森丘敬──マスカークロスの指揮で、HEXASたちは人間兵と戦った。VELOURGWA拠点に基地を据え、日本社会とは完全に分断された区域──七都が建設された。
超人的な力を発揮する改造人間たちでも、敵軍の圧倒的な数に勝ることはできなかった。VELOURGWA勢力の兵士たちは次から次へと命を落としていった。
しかしその中でも、森丘敬と森丘あきらはしぶとく生き残っていた。彼らは戦争の最前線に立ちながらも、驚異的な戦闘能力で各地の戦場に勝利の旗を掲げていた。
彼らにとって、戦争の勝利は夢物語ではなかった。起こりうる現実として、その目標を目指していた。
だが、それとは別に、VELOURGWA拠点では問題が生じていた。
昏睡状態になっていた森丘いおりの凍結が、解け始めていたのだ。
お読みいただきありがとうございます。感想などお待ちしております。
次回で劇場版ハルガは最後になります。
シーン4:ビギンズナイト
御期待下さい。