アーカムハウスのヨコハマ暗躍記 作:DUN.ネコノカンリニン
突然だが、異能力という物をご存じだろうか。
異能力とは、異能力者と呼ばれる者達が生まれながらにして持つ特別な力の事を指す。
そして、日本でその異能力者達が集まり、結社することには、総務省異能特務課が発行する異能開業許可証が必要である。
つまり、何が言いたいかと言うと、日本で異能力営業をするには許可証が必要だという事だ。
そして、私達の組織――アーカムハウス、もとい所長――ダーレス・Aに異能開業許可証が発行された。
これで、私達はこの北米方面から、日本で活動をすることになる。
そして、その活動する都市の名は、
ヨコハマである。
そして、私の名前は――――小泉八雲である。
―――ここは、日本――ヨコハマにある出版社。
出版社と書いたが、実際はほとんど何でも屋のようなところで、言うなれば、探偵事務所の様な場所になっている。
その中で、私と所長はいつも通り激務に追われていた。
「ちょっと!所長!この書類ちゃんと整理してください!こっちが迷惑なんですよ!」
そう叫ぶのは私――小泉八雲――異能力「骨董の怪談」――である。
そして、もう一人追われているのが、
「うるさいなぁ!!ちゃんと整理してるのに書類が勝手に倒れたんだよ!イコール僕は何も悪くない。」
「いや、整理してないからこうなってるんですけど。ちゃんと整理してください。」
僕は悪くない理論を提唱するこの無精ひげを生やした年代の男性は皆さんご存じ――ダーレス・A――異能力「旧神(ザ・エルダーゴッズ)」である。
まぁ、このやり取りを毎日――恐らく二年近く――絶対日本に来る前から――続けている。
そして、それ――激務に追われる私と所長――を横目にチェスをする二人がいた。
「うーん。ホームズ、ここどうすればいい?」
「あぁ、そこか、そこはこうして...」
「おぉ!!凄いよホームズ!!君こそ天才だよ!」
「そうだろう、そうだろう!!」
そのような会話を繰り広げる一組は、この出版社――アーカムハウスの頭脳担当、もしくはバカ担当――コナン・D――異能力「シャーロック・ホームズの奇怪な冒険」――とホームズ・S――コナンの異能生物――である。
その正面で何やら彼らを睨む少女が一人、
「...それはズルくない?普通チェスは一対一でやるものでしょ。」
「いいじゃん、いいじゃん、だって君チェス強いんだもん。」
「それは当然。だって私は多方面に精通している天才少女だから。」
そう言うのは、金髪で長髪の少女――ワーグナー・R――異能力「ニーベルングの指環」、そして、それを遠くから眺める少女――ジョルジュ・S――異能力「薔薇色の雲」――である。
その光景を横目に見ながら、私達は異能開業許可証で開いた折角のアーカムハウスジャパンの登録資料その他を整理し、必要なら申請していた。
そして、私の異能力「骨董の怪談」は調伏した妖怪を使役したり、その力を自分自身の身に宿して使うことが出来る異能力。
ちなみに、これは異能生物に対しても有効であり、感覚で十数回殺せば調伏完了、と言う感じだ。
今手元に置いている妖怪は「雪女」、「耳なし芳一」、異能生物「食屍鬼(グール)」、「屍に跨る男(仮称)」である。
恐らく分かるだろうが、一応「雪女」の解説だけしておく。
「雪女」は周りを低温にし、雪を降らせ、人を氷漬けにすることも可能なほど強力な妖怪である。なぜこんな妖怪が手元にあるかと言うと、実は私は陰陽道の家系であるようなのだ。ヨーロッパに渡ったある一人の陰陽師がそこで結婚し、その子孫が私らしい。そして、幼少期はその陰陽道の力が使えたのだが、今となっては、もう、子供のような純粋な心を無くしてしまったためだろうか、その力の大半を失ってしまった。
そして、その陰陽道の力が使えた時期に調伏した妖怪が、この「雪女」である。
東北の北の方――北東北で雪の日、歩いていた。そして、数十分ほど歩いていると、家が見えてきた。ちょうど手足の感覚が無くなってきた頃だったので、少しそこで休憩――日本人は全員優しいと聞いたから――させてもらおうと思い、その家を訪ねてみると、そこにいる誰もがまるで雪の日に長時間放置されたかのようなほど、肌の青白さが目立った。 私は、この様な凍死死体と言うのは初めて見たので、後退りした。
しかし、奥の方に何か見えてので近づいてみると、それは病的までに透き通った白色の肌をした和服姿の全体的に白い女性だった。
そこで、私は、自分の身を守るために、もしもの事があった場合に備えて懐に忍ばせておいた形代を使ってその女性を討伐した。
その女性こそ、今私が使役している「雪女」である。
その他にも、墓で討伐した「耳なし芳一」、とある異能力者が所有していた異能生物「食屍鬼(グール)」、墓荒らしをしていた所を討伐した「屍に跨る男(仮称)」である。
まぁ、そんなことは置いといて、さっきベルが鳴ったので、依頼人――もしくは政府関係者――が来たのだろう。
少し出てみる。
「すみません。所長。少し席外します。」
「な、何故だ!!この量絶対終わらないって!!」
「違います。依頼人です。」
「あぁ、なるほど。なら行って良し。」
そして、私が出たときに居たのは、銀髪の小柄な青年だった。
「おや、いらっしゃい。依頼人かな?」
私が、そう尋ねると、少年は、
「あ、ここがアーカムハウスですか?」
「あぁ、そうだが...何か依頼かね?」
「いえ、少し挨拶に...」
「挨拶?」
出来れば、依頼にではないないならこちらとしても書類整理に戻りたいのだが。
しかし、私の心の中の叫びは空しく、
「はい、僕は武装探偵社の中島敦と言って...」
と、少年は語り始めた。
第一話fin.
どうも、DUN.ネコノカンリニン(「なろう」だとセカイノ/ネコノカンリニン)です。いや、ちょっとね、オリ小説の休憩にね、こういう二次創作を書いていくことにしたので、なんか「大罪の歌唱偶像」見て、更新遅いな、と思ったならそれは恐らく「転生したらインターネットだった件」、又はこの「アーカムハウスのヨコハマ暗躍記」の執筆中だと思ってくれて良いです。なお、これも超不定期投稿です。半年以上更新がないとかあるかもしれないのでそこはご了承ください。
いやー、久しぶりに「転生したらインターネットだった件」の第一話を読み返してみたんですよ。もう、酷いね。読みにくいし、何も捻っていない。はい、何が言いたいかと言うと、この半年間で何故にこんなに成長してるかと言う事です。何か成長してたんだけど。
まぁ、良いです。と、言う訳で次回もサービスサービスぅ!!!!!
この中ならどの文豪が出て欲しい?
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ゲーテ・J――異能力「ファウスト」
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紫式部――異能力「源氏物語」
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ダンテ・A――異能力「神曲」
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幸田露伴――異能力「風流微塵蔵」
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ジョン・M――異能力「失楽園」
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カーター・L――「ネクロノミコン」