…
……
………
2025年か、なるほど…………2025!?!?
大地を埋め尽くす深緑の海は、人類の知的好奇心を持ってしてもその侵入を拒み続けている。
大陸最東端、テロス密林を抜け、海を越え、遥かなる大地を埋め尽くす広大な樹海『バテュバトム』そしてそれより更に北。正しく人類未到のエリアに存在したのは、ある筈のない人類の痕跡であったのだ。
樹海に聳え、天を穿つ。その矛先は宙へと、月へと向けられる。
かつて幾人もの強者が訪れてはしかし、二度と帰ることはなかったと言う塔の頂。下を見れば濃密な霧が樹海を埋め尽くし、上を見れば雲もなく夜空を埋め尽くす星々に、優しい月光が、舞台を照らす。
そして今回もまた、新たな足跡が刻まれる。
今宵、彼の地はこれより戦場。退屈などとは無縁であろう。
…
……
………
「…………。」
いつ程の年月が経っているのだろうか。捲れ、ひび割れた石畳。足を取られぬ様慎重に、いつもとは何もかも違うのだから。
「……ッ」
空気が変わる。空を三度見上げれば、あれよあれよとその全て、星は陰り、月は闇に蝕まれ、陰りは直様雲天井。そのあちこちか、脈動するかの様に蒼く鮮やかな光が隙間を巡り、その行先は今まさに侵食されたそうとする月へと向かって行く。
月輪沈蝕、闇が全てを覆い尽くすその一瞬。月光が閃きそして……。
空に開いた暗い穴。雲も蒼も光さえ…
「………!」
ーーーーッ"ッ"ッ"!!!!
最早光と無縁の空でありながら、それは輝く白鱗と体毛に包まれ、禍々しくも神々しい壮麗な大翼を羽ばたかせ、淡く、そして煌々と輝く王冠の如き4本の角を冠する。
名状し難き王の咆哮。滅びの伝説が蘇る。
「………。」
5乙目
一つ動けば紅の雷雨。
「………ッ!?」
18乙目
二つ動けば白煌の猛襲。
「………クソッ!」
24乙目
確かな経験。しかし足りない。何もかもが足りていない。
軽い軽い命が軽い。一回の死があまりにも呆気なさすぎる。
今回もまたほら、避けられない。
32乙
掴みどころは特になく気付けばもうここまで来た。
「…。」
いつか見た同じ猛撃。ではない。余念なき本気の攻撃。だからこそ付け入ることは出来ない、隙を見出せない。
その落雷はかの紅蓮に滾る爆鱗竜の様に気まぐれでありながら、爆発までの時間は無く、一閃の後に命を容易く奪って行く。
では肉弾戦は?此方もなかなかに厳しい物がある。その頭は遥か頭上。此方はいつも見上げる側だ。龍の一挙一動が致命傷だと言うのにも関わらず、此方は死ぬ気の一撃が精一杯。その癖狡い黒狼鳥の様に狙いは正確。
そして何よりその攻撃力。防具がまるで機能し無い。致命傷を避けられたからと言ってなんだ。攻撃を受け、血を流し、痛みに悶え、行動を制限された。それは既に致命傷だ。捨て身の攻撃などもっての外。腕を代償?腕を代償にしたからと言って『次』に繋がなければ意味がない。
「………グぁッ!……。」
68乙
無傷で完勝。それより他に道は無し。
刃は届く。斬れば血は出る。龍属性には悶える。攻撃は避けられる。行動は分かる。ならばやることは一つ
狩れ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……クソッ!持ってかれたッ………。」
(い"ってーーー!!!あのアマ俺の腕持って行きやがったな!?こんなの勝てるわけないだろ!スカポンt)
100乙
「………。」
(お願いお願いお願い!直下ブレスだけはしないでお願い死んじゃうから!懐に潜り込めたの久しぶりなんです許してお姉さん許して〜あっ(絶望))
龍のブレスに龍が焼かれるなど笑い話にもなりはしない。
「………龍穴に入らずんばッ!」
(虎穴に入らずんばなんとやら!何度でも潜り込んでそのつら地面に引き下ろす!出なけりゃ俺が上に行く!あっ召されちゃう。……ん?)
ッ!!!!!
不意に行動を中断し四足歩行に。かなりオーバーに腰を引きに後ろに這いずる祖龍。
「……!?…今ッ!」
(ファ!?なんだ?でもやっと下がったなタコ!これでも!…あっ。)
確かに後退はしたが、何もただで隙を晒すわけがない、飛び込んだ先には、真紅の口腔に溢れんばかりの雷が込められていた。
「……どうなっている?」
(ン?ン?ン?一向にさっきの行動が引けない。さてはお前気まぐれ型だな?(絶望)やめてくれよ。)
確かに、祖龍ミラボレアスともなれば最適解の行動でなくとも、適当な攻撃で相手は沈むため行動制限は受けないとも言えるが……、やはり癖はある。それも圧倒的強者なればその様な物会ってない様な物……強者で、癖を誤魔化せる奴が異常なだけだ。
「……もっと、まだ生きて次にッ。」
(まだ死ねん!隙はある!巨体故のどうしても誤魔化しの効かない決定的な隙が!悟られるな、それを知られたら対策される、必ず絶対ここぞの域で。)
180乙
「………。」
(前回戦った時よりも更に濃密な落雷と追尾性能!たかが俺一人にやりすぎるだろ……)
その全てを紙一重で回避する。回避しなければならない。紙一重でなければ次に繋がらない。
「…ブレスッ」
(ブレス迎撃!高い精度と広範囲攻撃が厄介、しかぁし!効果範囲は着弾してからの事、なんなら着弾してから前方に炸裂するから怖じける方が死ぬ!なら玉を避けて仕舞えば問題無し!)
ワザと突っ込み雷球を避け、着弾地点から急いで離れる。後方の炸裂音は気にしない。着実に距離を詰めて行く。
「………ッ!」
(うし!目の前!しかし此処は高確率で雷薙ぎ払いだから此処は更に突っ込む!)
首を左右に、その後一瞬の閃光を残し、紅雷が迸る。閃光自体は耐えられる。なら場もば、その隙を逃す訳がない。
「……待たせたなッ……」
(待たせたなッ!そして此処は直様位置を確認……目の前には左脚、つまり雷足踏み!バックステップ一択!からの!)
ズドンと岩を踏み砕き、オマケとばかりに紅が閃き、避けたハンターにすかさず紅雷を纏った右腕叩き付け、も、また潜り込む事で回避成功、すかさず胸部へ得物を滑らせる
ーーーッ!!!!!
耳を穿つ金切り声。直様体勢を二足に移行させ、直下へ雷を放つ。
「……グぅ!!!」
(これを!死ぬ気で避ける!猶予が全然ないし、早過ぎると別の行動移るからほんとシビア!行動誘発が義務とか俺の人生後攻ばっか!)
再び距離が空くがこれでいい、このまま続けていてはいずれこちらが力尽きる。焦ってはいけないのだ。……かと言って余裕があるわけでもないが。
ッ!!!!!
胸に刻まれた傷を確認する祖龍。滴る赤は果たして何か、混じる黒雷は龍殺しの力、その片鱗。
「……効くらしいな……痛そうだ。」
(効いてんじゃぁあん(知ってる)流石屠龍剣。全然反応してないから戦々恐々だったけど、効くとわかった時の安心感ときたら、軽く3回は死んでたわ。)
…………
淡く、そして煌々と輝く王冠の如き4本の角、その全てに真紅の脈動が巡り付く、各部位白に紅を重ね、余剰の力が漏れ迸る。
ーーーーッ"ッ"ッ"!!!!
「……驚くなよ。」
(さてさて第二形態!今度こそ俺の研究成果をとことん披露してやる!その目ん玉にもういっぺんぶち込んでやるからな?覚悟しとけよ〜。)
………?乙目
「………。」
(…ァ“(消滅))
……………
「………。」
(避けられるわけないだろ!いい加減にしろ!(憤怒)もう許さねえからn)
…
……
………
「………よし。」
(あっぶねぇ!!でも接近完了!てかなんだよ紅雷カーテンって、完全ランダム落雷軌道の合間を掻い潜れってクソゲーにも程があるゾ!それを5連波で通常落雷もしっかりあるし、ブレスが球から光線になってるし、もう尾張だ猫の龍。)
ッ"!!
接近を確認した祖龍は直様、しなやかで長く強靭な尾による薙ぎ払いを敢行、ただ一回薙ぐのでは無く、返しで2回目、更に3回目の後に振り返り、すかさず爪撃を繰り出すも、気味が悪いほどに、いやいっそ清々しいほどに紙一重で回避されてしまう。
「……素直な奴だ。」
(確かにお前は強い、しかししかししかぁし!お前は行動が素直過ぎる!ディレイも無いし、コンボは激く一ミスも許されないのはヤバいが、適切にやればノーダメージ余裕。なんか音ゲーか、……フロンティアやってる気分だ。)
ッ!!!!!
「………ッ!」
(へ?この距離でビームっすか!?あぁ困りますお客様、それは避けらr)
「………ネルギガンテ程では無い。」
(奴の頭にちゃんとした一撃見舞えば何とかなる。その為にダウンか、は少なくとも四足歩行にしないといけない。その為には兎に角傷をつけて隙を作ることだ、どんなに突拍子の無いやつでも、生きてるなら傷がつけば動きが鈍る。大丈夫心配するな、ネギはどの再生はない心配するな(自己暗示))
!?!?
今まさに攻撃を放たんとした直前、不意に行動が、一瞬だけ遅れてしまう。そして、それを見逃すほど節穴ではない。
「………!」
(千載一遇!その右!もらったぁ!)
右後ろ足の内側その付け根、胴体と脚を繋ぐその関節、普段は絶対に狙いないその絶対領域。それを正に穿って見せたのだ!
k……K…ッ……!!!!
悲鳴と共に、その巨体を支えられなくなり、強制的に四足歩行へ移行する。いや、4足どころではない。崩れたバランスは最早復元不能。右を下に、左を上に、なすすべなくして倒れ込む。
「…終わりだ!」
(終わりなんだよぉ!!!ファ!?それは聞いてない!まずいどうしよう消し炭になる!……知るか!脳筋万歳!狩れ!屠れ!立つのは俺だ!」
何もせずに倒れるなんてありえない。倒れた瞬間に溜めは終了、相手から顔に向かってくるのなら好都合、そのまま回避不可能な接射で一泡吹かせてやろう。
この好機を逃すなんてありえない。覚悟も構えも既に準備万端、相手から向かってくるなら好都合、ブレスが何だ、その大口ぶち抜いて終わりにしてやる。
ーーーーッ"ッ"ッ"!!!!
「あ"あ"あ"ア"ァ“ァァァ"ア!!!!」
真紅の口腔は艶かしく、鮮血と紅雷が吹き出し、禍々しい黒と混ざり合う。
龍殺しので龍封の力。確かにそれは効くには効くが、決定打にはなりえないあくまでオマケ。しかし、それは状況によっては致命的になるのもまた事実。例えば今の様に、その能力が発現する最も不安定なその瞬間、無意識に行われる途方もなく繊細なそれを雑に激しく中断され、対抗の属性に掻き乱されればそれは、致命傷だ。
ーーーーッ"ッ"ッ"!!!!
「あ"あ"あ"ア"ァ“ァァァ"ア!!!!」
力の奔流が身を焦がす。反発する属性が、制御不能なその力が、臨界点を超えて、炸裂した。
…
……
………
「…………。」
(根性様々。本当に…見守ってくれてありがとう。)
装着された腕輪を見る。使い込まれているのか既に劣化が激しい。所有者に『根性』のスキルを発現させる不思議なお守り。幾度となく、勝手に斬れてしまう細い細い希望の糸を、確かに補強し続けたお守り。今立っていられるのも、こいつのおかげだ。
「…………心配は、されなくなったのか。」
(まあ、確かにクソガキだったな、不本意ながらも。)
仄かに光を宿していた水晶はすでに暗く、ふと触れれば、砕け散ってしまった。
「………終わったのか?」
(………。問題は……祖龍、やったか?……ごめんこれ思いっきしフラグだわ、撤回求ム繰り返す撤回求ム。)
恐る恐る倒れ込む祖龍を見る。
…………
「…………。……満足したか。」
(ほら動き出したよ、え?これやり直し?自慢じゃないけど今立ってるの奇跡だからね?本当に、今武器持ってるけど持ってるだけでこれ今ただのカカシ状態だから本当にクエスト完了って事にして!頼むから撃退判定でどっか行って!そして依頼者をボコボコに……ハンターだから一般に手上げられんな……ん?武器が駄目だったけ?………何言ってるの?俺もお前も。)
……
「……依頼は、完了だ。」
(ん?そりゃそうしたいけど、俺にその決定権あるの?絶対ないやろ。どうせこいつも今すぐ立ち上がって第3ラウンドなんでしょ?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
負けた。完膚なきまでに叩きのめされた。この我が、だ。奢っていた訳ではない。本気だった。本気の攻撃を、しかし涼しげに容易いと言った様に悉く外していった。攻撃回数は我の方が上。攻めているのも我、先に行動しているのも全て我。
なのに、なのになのになのになのに、なぜ?傷を負うのは我、情けない声を上げるのは我、驚くのは我、奴は余裕で我は常に追い詰められている。そして何より、今この場で伏せているのは他でもない我。何故?何故?何故?何故?
「……満足したか。」
まんぞく?満足。あぁ、満足だ。これ以上に無いほどに、此処まで叩きのめされては、認めざる負えない。我はどこぞの紅いミラボレアスとは違う。この現実を否定するのは、我を否定するのと同義。
………だから、討たれるならばこれ以上にふさわしきものもいない。普通の武器では我を殺せない。ただその剣、その刃、忌々しき、忌避すべきそれならば、【龍】を殺すそれであるなら、我であってもまた例外では無いだろう。
「依頼は、完了だ。」
……なにを、言っている?これ以上に無いこの好機を!?我を討つ事が何を示しているのか!分かっているのか!?我はミラボレアス。ミラボレアスとは何を表すのか!人間にとってどれほどの意味を持つ言葉なのかを!
「俺はやるべき事が山程ある。」
……それは……。
「知るべき事が山程ある。」
…………知る…。
「俺は依頼者に、文句を言わなければならない。」
???何を?我に?
「帰る。だから、帰れ。」
………帰る。…つくづく思いしらされる…しかし、そうか…我は、まだこの世界の事を、何も知らないのか………。
この英雄的出来事は、決して、後世に語り継がれることは無い。
誰の何処の記録にも残らず、時代の闇に葬られるべき事象として忘れられる。
人類未到の、存在しない存在に挑むなど、まして存在しない生物の討伐など、あるわけが無いのだ。
だからこれまで通り、伝説は伝説に、御伽話は御伽噺として、これからも永久に、語り継がれ…………いや、あるいは、御伽話が、伝説が、蘇るその瞬間が来る、運命のその日まで。
それは【運命の戦争、】今や本気で信じるものはいない御伽話の怪物。
それは『ミラボレアス』、古くより伝わる忌まわしき言葉。
初源の運命はまだ何も知らない。
メインターゲットを達成しました!
拠点へと帰還します。
???の達成 1/1
力尽きた回数 0/1
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「凄いにゃ!本当に生還しちゃうにゃんて!…いや!信じてましたにゃよ!?ただ、心配なものは心配なもので!……そのにゃにがあっ……やっぱりいいにゃ寿命が何だか縮みそうにゃ。」
やはり人間より鋭いのか、何かを察知して言葉を切り上げる。
「長旅になるにゃ。安全運転でしっかり休むにゃ。」
「………。」
(頼むよ、やっぱり和むなぁ、流石モンハンのマスコット。)
竜車に揺られて帰路に着く、英雄様の凱旋だ。
…
……
………
「ハンター様!"私達の家"で待っているつもりでしたが、その!いても立ってもいられず!あぁ、帰って来てくださり、ありがとうございます……。」
彼女も無意識なのだろう。此方を認めた途端にハンターの胸に飛び込んだ。一方のハンターはといえば、確かに大怪我はしたものの、最後の爆発を除けばかすり傷なので、大丈夫と言えば大丈夫だった。
「………飯は。」
(おっふ、おおお、ほほほほほ、んんんんん。スゥ、えっえっえっ……ナイス俺!意味不明だけどナイス!いやきつい!Dの者だから……。)
中身は大丈夫では無い様だ。自分のファインプレーにより難を逃れる。
「あっ…あっあっあっあっあっあっあっあっあっ、すみません!?あっあっご飯忘れ!いや、抱きついてしまったあっあっご飯「シナラ。」はい!……材料を、買ってきます。」
あっbotと化してしまったシナラを軌道修正しつつ、家に帰る。ギルドへの報告は明日、落ち着いてからで良いと言われているためお言葉に甘えたのだ。
…
……
………
「………。」
(報告どうしようかな、これ言っていい奴?禁忌でしょ?大丈夫?俺暗殺されない?あと地味に防具修繕必須なの辛い。)
今後の予定を練りつつドアノブに手を掛けたその瞬間、彼の有りとあらゆる感覚が激しい警笛を鳴らし始めた!
「……ッ!」
(いる!?予感とかじゃない何がとかは分からんが兎に角「確実に居る」…どうする?開けるのか?)
圧倒的な既視感。言い様な無い漠然とした不安に駆られ、恐る恐る扉を開ける。
「久しぶりですね!私の英雄s」
ガチャンッ!!!
「…………。」
(?????)
脳が理解を拒むとはこの事か、ドアノブに手をかけたままフリーズをかましてしまう。
「なにをするのじゃあ!!折角出迎えてやったというのに!この不届きものが!」
今度は彼方からドアを開け、目にも留まらぬ早業でハンターを自宅へと引き込んでいく。
「おっほん、改めて、久しぶりね、私の英雄様。」
「………?。」
(えぇ……。帰れとは言ったけど、此処いつの間に家判定喰らってたんですか?あと口調、どしたん?)
「何よ、私が居るのは迷惑とでも?……あっそうそう口調なんだけど、人間的にこの肉体年齢であの口調はチグハグらしいようね、私自身、そんな大した奴じゃ無い気がしたから余計にバカらしくなっちゃって。うふふ…。私にこんなこと言わせる人は貴方くらいでしょうね。と、言う訳で、暫くは慣れないでしょうけど、まぁ、慣れるのは得意でしょ?人間って。」
「……お前が、大した事がない?」
(ほら驚愕してんじゃん。じゃあ俺は?ウンカス以下ですか?」
「あら、持ち上げてくれるのは悪い気しないけど、なんか私、生きてきた割には何も知らないし、その癖して達観してる自分が滑稽に見えちゃったのよ。だ、か、ら、貴方について行って、この世界についてもっと詳しく知りたいの。貴方と居るのは、退屈しないから。………その、駄目?」
「………。」
(ぐばっ!?何だその上目遣いは!?落ち着け!コイツは俺を殺そうとしたサイコパスだ!可愛い。)
「それに、私はもう貴方のものよ…。何だってしてあげる。望むなら交b」
「待ちなさいエロトカゲ!」
「……………は?」
突然の乱入者、買い物から帰ったシナラが、顔を赤らめながら息を荒くしてルーツに詰め寄る。
「許しません許しません!人間様の領域にトカゲが入り込んでおりますハンター様!即刻駆除を申し上げます。」
「卑しいメスが!我がトカゲで駆除だと!?おまえ…消されたいのか?」
「…………。」
(口調戻ってて草。いや笑い事じゃねえょ。)
どう足掻いてもいつも通り。
これは特異なただの一般ハンターと、特異で希少で盲信的なG級ハンターと、英雄に脳を焼かれた禁忌の古龍が紡ぐ、正直で美しく、過酷で残酷な自然を生き抜く不敗の物語。
「うぷぷっ、事後処理は何とかしときますから、安心しておいてくださいね、ご友人。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハンター君
ノーダメージ縛りとか辞めたくなりますよ人生。
シナラ
破廉恥!エッチなのは死刑!でも…わ!………死刑!
ルーツ
戦闘は殆どゴリ押しか相手が逃げるだけなので実はまともな戦闘経験はあまり無い。なのでゲームで戦うとかなりメリハリがあって素直。フレーム回避が楽しいモンスターになります。
ジード
有能。
補足
ガルルガ
ガルルガも楽しんでるから怒ってません。ガルルガ族特有の怒ると冷静になるというスキルは発動してない。
ネギとルーツ
ネギはルーツの事を馬鹿でかい飯としか認識していません。勝てるとかそう言う事は何も考えてないです。取り敢えず齧り付くことだけ考えてるバカです。出なきゃゾラや、ストーリーズ2ラスボスに殴りかかったりしません。
此処まで読んで頂きありがとうございます。一旦此処で限りとさせて頂きます。本当に感謝しかありません。
終わらせ方自体、これ投稿する前から三つくらい決めてたんですけど、この形で落ち着きました。俺たちの戦いはこれからだ!なのは許して下さい何でもしません!
驚いたのが本当にキャラクターって生えてくるんですね。バゼルもガルルガも猫も勝手に生えてました。ルーツは言わずもがな、シナラも主人公が古龍倒せると思ってないので(え?)お助けとして出す予定でしたが、いつのまにか主人公に脳を焼かれてました。
一応、この後のストーリー考えてはいます。しかし、それをまた完結させる自信が無い……。
兎も角、この作品をお楽しみ頂けたのなら嬉しいですね。