モンハンは狩ゲー?いや死にゲー   作:Ωが来た!

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 至らない点を指摘してくれる事自体とても嬉しくい思います。調べて見ると本当に発見しかない…。
 何処まで続くのかわかりませんが時間とモチベの限り続けたいなぁ……てか誰かこう言うの書いてくれんかな。(本音&他力本願)
 て事で強化イベントです、てか少し長いです。


執着は誰にでも
五乙目、躍進


 

「リオレイアの狩猟中に乱入して来たから紅蓮バゼルを討伐しただって!?そんなついで感覚で片付けられる様なモンスターじゃないんだぞ!?他のニ馬鹿とは訳が違う。【大災難】、なんて言われてるからにはおっかねぇ奴なのによ…。」

 

 驚嘆の声を上げたのは、討伐したモンスターを回収する為に来た回収班のリーダー。もう二人と五匹と一頭を連れ、文字通り、狩猟ないし捕獲されたモンスターの回収するのが彼らの仕事。上位成りたての筈のハンターが、下位ジャギィ一式でリオレイアを狩猟したからと向かって見れば、そこは一面焼け野原。肝心のリオレイアは酷い有様、何があったと聞けば耳を疑った。なんとあの紅蓮滾るバゼルギウスを狩ったと言うではないか!

 

「だが、目の前のそいつは間違いなく紅蓮バゼルだ…、俺も見るのは初めてだが、死体のはずなのに身震いが止まらねぇ、…死んでもその身が巨大な爆弾だ、皆んな!気を付けてかかれ!こんなので解体中に爆死だなんてした日には、家族に合わせる顔がねぇ!」

 

「「はい!」」

「「「「「にゃぁ!」」」」」

 

「……。」

(ついで?むしろこいつが本番だったよ!っと言っても事情を知らないから仕方がないか……死に戻りしてるだなんて、信じられる訳がない、地震雷火事嵐、果てには不死身から完全生物まである世界でも、流石に死に戻りは訳分からん。)

 

 物思いにふけながら、手際よく解体していく様子を遠目に見る。出立の竜車がそのまま帰還の竜車になっているのだが、諸事情により帰してしまったので、回収者に連れて行って貰わなければならないのだ。

 

「………成る程。」

(へ〜、ゲームじゃアイコンくらいでしか分からんかったけど、爆腺ってああなってるんだ……。こいつの鱗と甲殻って何で分けているんだ?素人目じゃ同じに見えるぞ。)

 

 初めてと言いつつやはりプロ、慎重に、手際よく進めていく様は見ていて清々しい。解体現場は確かにグロテスクだ。だが、丁寧に、計画的にばらされていく様子は不思議と不快ではない。捕食で食い荒らされた物とは全然違う。ただ、捕食以外で荒らされてしまったものもある。焼き引き潰されたリオレイアの遺骸が……。

 

「ハンターさん、すまねえがリオレイアはダメだ。ああなっちゃあ自然に任せた方がいい、それに無理に漁るのはリオレイアに、そして命に失礼ってもんだ。ん?バゼルギウスはまだ余ってるぞってか?ま、命懸けで狩猟したんだその気持ちもわかるが、何事もがっつくのはお行儀が悪いって事だ。全てを育む自然に幾らかは還してやらねえとな?」

 

「…大丈夫だ。感謝は…大切だ。」

(これでも多少の裏設定は知ってるよ。「自然に感謝」、「命に感謝」、だからな。バゼルギウスはどんなもんになったか気になっただけだぞ。やましい事なんてな〜にもない。いや本当に嘘じゃない。)

 

「お?いや済まない。謝らせてくれ、やっぱり人は見かけに寄らねえな、勝手に勘違いして悪かった。さってと、全員!荷物を纏めろ!帰還の時間だ!」

 

 運び易いよう部位ごとに纏められ、竜車に積んで帰還する。ふとポーチから二つの鱗を取り出す。ゲームで言うところの『落とし物』、翠の鱗と銀の鱗だ。

 翠の鱗を注視する。なんて事はないただの鱗。刻まれた細かな傷が物語る。女王の強さと命を証明するその欠片、かつてありきたりであったが、今となっては一つだけになった、ただの鱗だ。

 

 銀の鱗を手に持ち空に掲げて見上げてみる。なんて事はないただの鱗、灰を被ったかの様な銀の鱗は、夕陽を反射し紅蓮に滾る竜の闘志を、そして誇りの証を写し続けている。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 所変わって現在、ハンターの姿は熱気と活力に満ちた工房にあった。

 『加工屋』、ハンターの武器と防具、その他諸々を作ってくれ、更には一般人にも必要な必需品も請け負う、街の最重要施設の一つだ。

 

「よう!ルーキーの癖して紅蓮バゼルを狩り飛ばしちまったんだってか?街はその話で持ちきりよ!それで!ここに来たって事はその素材を加工しに来たって事だろ!任せとけ!鍛冶屋歴1253年のこのオレが、お前にぴったりの武器と防具を見繕ってやる!…にしても紅蓮バゼルだなんてな!ふらっとやってきた奴以来か?128年ぶりだ!腕がなるぜぃ!」

 

「……。」

(流石加工屋の親方、けっ桁が違う…やはり竜人族、とんでもない長寿だ…。)

 

 事あるごとに桁の違う数字を、当たり前の様に叩き出す目の前の竜人族の加工屋、長生きとはいえかなりお年を召している様で、普通は人類と同程度の身長も、流石に歳なのか成人の腰の下までにまで縮んでいるが、その元気さはまるで歳を感じさせない。身の丈ほどのハンマーを肩にかけ、目を輝かせていた。

 『竜人族』、人類とは違う、人類と似た進化を遂げた一つの生物。気の遠く成る程の寿命を持ち、尖った耳、四本の指に、足の形もどちらかといえば竜に近い。多くのものがその寿命故に植物の様な思考の元、人から離れて日々を生きているが、人と共に暮らす事を選ぶ者も多い。長寿故に蓄えた貴重な知識と経験は、様々な分野で重宝されている。

 

 

 

「お前さんの体格はお世辞にもいいとはいえねぇからな。やっぱり軽装か?それとも気分を変えて重装か?何処を盛って何処を削る?武器は片手剣か…、リオレウスの防具は難なく装備できたのなら限界パフォーマンスはそこまでだな、最重要部位は残しつつあとは腕の見せ所だ!」

 

 久方ぶりとあって興奮冷めやらず、マシンガントークは止まらない。

 

「武器はどうする?やっぱり片手剣か!…だが、バゼルギウスの片手剣は製造されてない。…うむ、お前さんなら太刀か双剣が使えそうだ、重量級の武器は無理だろうからな。どうだ?どっちにする?」

 

 

「…………。」

(装備重量は軽量か?…てかあれ?片手剣無かったけか?ないなら仕方がないか…。うーむ、双剣はそこまで攻撃的になれないし、太刀はかっこいいし実際強いけど…俺じゃ2メートル越えの武器なんか振り回されるだけだ……、ここは無理を言って片手剣にして貰うか?どうしよう……。)

 

 

 何も言ってないのに言葉の濁流で攻めてくる加工屋の親方に、されるがままのハンター、話をふられて考えに考えるも答えは出ない。が、体は正直だった。

 

「片手剣だ。」

(言うべきか…は?何勝手に言ってるんですか?金積んでも無理なもんは無理やろがい!)

 

 

「済まないがバゼルギウスの片手剣は造られた事がn「片手剣だ。」……。」

 

「金ならいくらでも積む、片手剣だ。」

(親方困らせてんじゃねえよ馬鹿!何度でもいうぞ?例え金積もうとないものはないんだよ!…あのさぁ(諦観))

 

 

「……………。」

 

「……。」

(ほらやっぱりダメだ。今からでも取りk「面白い!」は?)

 

 

「それはワシへの挑戦か?ワシを見込んでの注文か?まぁんな事はもうどうでも良い…面白い!それもそうだ!前例が無いなら作って仕舞えばいい!こんな事に気付かんとは…カァー!歳はとりたくない、頭が固まって仕方が無いわ!金なんて積まんでええ!通常料金で最高の一振りをお前に持たせてやる!」

 

「………軽量で、最低限だ。」

(なんか上手くいったのか?…あっあと軽量化でオナシャス!…ビッグウェーブには乗れたようだな!)

 

 

「お?そうじゃ防具も必要だったな!武器の事で頭がいっぱいでもう忘れとったわ!採寸取らんといかんからな、あとで他のもん向かわせるからそこで待っとれ!出来次第呼ばるから明日はクエストに行くな。わかったか?よぉ〜し、久々に加工屋魂が震えてきたわい!」

 

「…………。」

(……。下手なモンスターよりも生命力に満ち溢れた爺さんだ。)

 

 

 そのあと来たお弟子さんに採寸を取って貰い、軽く要望を伝えた後家路に着くハンターだった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「………。居る、閉めたはずだが。」

(体感的には懐かしの我が家なのに………侵入確定ですねはいありがとうございました出てってくれ頼むからお願いしますお願いします。)

 

 ガチャリ

 

「ようやく帰ったのか!だが、何処寄り道してたのかは聞かないでやろう、我は機嫌が良いからな!見ておったぞ?ハンターよ、流石『我』の見込んだ【英雄】じゃ!火竜の雌も極熱の爆鱗竜もお前の敵ではなかったか!」

 

「…何故居る、何故知っている、何故分かっている。」

(え?何で居るん?てか知ってるん?てか何でそんなに分かるの?何でこんなに喋ってくれるん?)

 

 

「?何故?我はお前を観なければならないのだぞ?一緒に居て、お前を把握しなければ、観るものも観れなかろうて。」

 

 飛び出る言語の全てに思わず困惑。さも当たり前の様に語ってきた自身のプライベート破壊宣言に声が出ない。

 

「お前の動きは見てて飽きる事はない!ハンターとしてはまだまだの筈のお前が、まるで狩り慣れたかの様な動きで持って動きを見切り、一方的な攻撃に持っていく。更に竜ですら気付かなかったあの奇襲を難なく感じ取り完璧に回避!予測不可能な爆発を避けて泥臭く駆け回り、雌伏を持って場を制する!特に最後の一撃!あれは我の左眼が疼いた!それに…。」

 

「観なくていい、居なくていい。…聞いてない。」

(いや観るなし居るなし、って言っても無駄か…頼んでも無いのに語り始めたよ、この祖龍系自己中美少女、何でそんなに事細かに情景を喋れるんですかね?)

 

 永遠に狩猟情景を語り続けるルーツを無視して中に入る。完全に自分の世界に入っているのか、無視しても後ろを付いて来て永遠と喋り続けるルーツ。時に横へ、時に覗き込み。

 

(普通に恥ずかし過ぎるし、え?なに普通に可愛いくて困る、何この下からこちらを覗きながら後ろを着いてくる生物、こいつがあの龍ってマ?)

 

 

「……成る程可愛げがあるな。」

(は?確かに絶世の美少女とはこいつのことを言うんだろうが、それを実際に言うのは違うだろ!…恥ずかしいやん…。)

 

 

「竜と龍の一線を力のゴリ押しで乗り越えてくるあやつを制する……え?なんて?」

 

「何だ、今のお前には可愛げがあると言った。」

(だからち〜が〜う〜だ〜ろっ!!違うだろ!あかん!恥ずすぎる!)

 

 

「かっ可愛げだと!?龍である我を?かっ仮にもお前ら人類が【禁忌】と定義し忌み嫌う存在であるのだぞ?それは確かに好かれる様な見た目は目指したが…、そもそも人間如きが我に対して上から物を言うなど、前代未聞だ!」

 

 

「…恥じるんだな。」

(ほらみろ、真っ赤になって困惑していらっしゃる(絶望)この英雄様は肝っ玉がラオシャンロンよりも大きいらしい。あー飯でもつくろうなかぁー(現実逃避))

 

 

「なんッ!?なッなッ!?!?〜〜〜〜ッ!」

 

 

「何を固まっている、飯を作る…待っていろ。」

(祖龍をガルクみたいに扱ってますよ、やっぱ好きなんすねぇ(錯乱))

 

 

「〜〜〜〜ッ!」

 

 驚いて声も出ない。生まれてこの方、誰が相手であっても恐れられる存在であり、英雄にだってこんなに適当に扱われた事がない彼女に取ってして見れば、正に前代未聞。

 普通なら激怒するのであろう。しかしことハンターに対して怒りは湧かず、満更でも無い自分がいる事に激しく困惑する。形容し難い感情で胸が埋め尽くされてしまい、果てには気にもなく飯を作ると台所へ向かっていってしまった彼に、まるで理解が追いつかずフリーズしてしまう。

 

 

「……うへっ、か、かわいい?我が?……は!……いかんいかん、我ともあろうものがこれしきのことで……。そうかぁ、…やっぱり?」

 

 

 その顔と声に威風は無い。彼から得られる全ての事象を楽しむみ喜ぶ彼女にして見れば、過去と未来どちらを選ぶかなど考えるまでも無いのだろうか?ただ残念と言うべきかは分からないが、彼女は変わってしまった。彼女の威厳という名の過去は日々崩れていっているのかもしれない…。

 

 

 

 夜、各家庭では1日の話に花開く団欒の時間だ。一部を除いては

 

 

「…………。」

 

「………。」

(なっ何だこの地獄の空気は……気不味い、その全てが気不味い!)

 

 無言の食事。互いに話どころか何もない、味のしない夕飯をひたすら口に運び、この場から離脱したい気持ちもあるが、空気が重すぎて手が思う様に進まない。

 

 

「……何処に寄っていたのだ。もっと早く街に戻ってたのであろう。」

 

「……加工屋に寄った。」

(え?加工屋ですが…、話した?この空気で?何か裏でも…。)

 

 まさか話を振られるとは予想しなかった。低めの声で機嫌がいいとはいえないものの、先程よりはまだマシと、何とか明るく努めるもののもちろん上手くいかない。

 

 てかなんで自分を疑わなければならないのかこれがわからない。

 

 

「加工屋?何故?」

 

「…武器と防具の為だ…。」

(装備作成の依頼です。いゃ、とんでもなく長生きの竜人族のおっちゃんがいてな?年甲斐にもなく目を輝かせて……ってそれだけだと空気が変わらないだろ!)

 

「バゼルギウスであろう?そんなもの使わなくても我に頼めば鱗な一枚や二枚、お前にくれてやる事もないのだぞ?」

 

「要らない。」

(祖龍素材なんかいきなり出しても困惑しかないでしょ。正直無用の長物ではあるけど…いや拒絶早すぎひん?)

 

「お前など役に立たん。クンチュウの方がマシだ。」

(そこまで棘のある事言ってない。絶対言ってない。お前本当に嫌いなんだな(自問自答))

 

 

「…我が言うのもなんだが、我の鱗は多くの人間どもが喉から手が出るだのと例えるほどの素材なのだぞ!?…役立たずと言われた挙句にそれをあの虫けら以下の価値だと?遠回しに我を虫以下と貶しているも同然。お前、わかった上で言っているのか?」

 

「勿論だ。俺は寝る。お前も寝ろ。」

(言ってないんだよなぁ〜。いや待てよ?クウチュウって切れ味紫でも弾くよな……。)

 

 こうもはっきりと面と向かって貶された事のないルーツ。それもこの姿故に舐められて言われた訳でもない。本当の姿を知り、その身を殺されかけたのにも関わらず、なんの躊躇いもなく言い放ったハンターに押されてしまった。

 

「『我』が押された?誰に?『人間』に?……。」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 昼頃

 

 

「ガハハッ!徹夜で完徹!ワシの技術が恐ろしいわい!ホラッ『バゼルアヴター』、どっかの言葉で『無法者』って意味だ、未だ製造されたことのなかったこいつには『縛り』なんて必要ねえ、それに常識破りのお前さんをピッタリお似合いだ!」

 

 中心に行くにつれて赤熱していく円形の盾と、バゼル武器の太刀バージョンを短く、太くした感じといった風貌。試しに一振り、リオレウスとは違う重みを感じる、切れ味も威力も確実に上、癖のある形をしていないので振りやすそうで、何より属性の『爆破』がとてもいい。

 

「………。」

(爆破属性。ゲーム内では取り敢えずもっとけば問題ない雑に強い状態異常。……何よりカッコいい!本当にドキドキが止まらない!)

 

「ん?気に入った様だな?取り回しやすさを追求した、お前さんみたいなやつにはピッタリだと思うってな、爆破属性については知ってるか?『コロナ』は斬りつける度に炎が噴き出るが、こいつは斬りつけるたびに爆破性の粉塵が引っ付いていくんだ、その果てに小規模な爆発が発生する。どの段階で爆破するかは色を見ろ、すぐ分かる。試しにそこのを斬ってみろ。」

 

 試しにそこの丸太を斬りつける。成る程斬る度に粉塵が飛び、それが段々赤くなっていく。そして五回目、起爆した。

 

「………っ!……。」

(えぇ、木とはいえ木っ端微塵かよ。)

 

 爆破で剣がぶれるなんて事はなかった。起爆までタイムラグがあるらしく、何も斬った瞬間に爆発するわけではない様だ。

 

「久しぶりに見たがやっぱ爽快だ!次は防具か…ほれこいつだ、機動性重視で通常設計より軽めに作った。スキルは…『高級耳栓』と『爆破強化』と『根性』だな。そのまんまだ。」

 

「………。」

(あんまり変わってね?確かに普通のバゼル防具全然覚えてないからわからないけど、まあまあ重厚そうよ?)

 

「ん?変わってないってか?ところがどっこい、着てみりゃわかる。」

 

 促されるままジャギィ防具からバゼル防具へ変更すると、成る程確かに思ったよりも軽いではないか!皮を主軸に作られたジャギィに比べれば重いものの、リオレウスと同等かそれ以下にまで重量が抑えられ、関節部位も出来るだけ干渉のない様な作りになっている。

 

「バゼルギウスは長距離飛行に長けた飛竜種だ、見た目の重厚さの割に軽くて丈夫。衝撃に強く壊れにくい、防具としてこれ以上の物はなかなかない!」

 

「………成る程。」

(はえ〜、ありがとうございました!……、もう突っ込まんぞ、さて一旦家に帰ってギルドに寄ってクエストに行くか、試しは必要だからな。)

 

 生まれ変わっても男の子。強い物はカッコいい。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 龍は暇だった。最強の個故に暇だった。

 

 ふと龍は人を見てこう思った。

 

 面白そう。

 

 凄く弱いのに凄く強い。複雑で突拍子の無い事をして、独自の世界を生きる種族。単純な世界で生きる龍にとってしてみれば、何から何まで違う生き物だ。

 

 龍は手始めに人に成り、人に紛れて人を見た。そして人の考えは面白かった。

 

 人が作った面白いもの。

 

 人から見た自然のあれこれ。

 

 人の価値観、物事の捉え方。

 

 人が感じた『心』の表現。

 

 特に『心』と『価値観』、龍どころか自然から逸脱した独特で不思議な考え方、あの時はよくわからなかったが今なら何となくだが分かる。

 

「………今となっては【英雄】が好きなのではない。『我』を睨み喰らいつく『我』だけのハンターが好きだったのだな…好きで気になって手に入れたくて仕方が無い。みれば見るほど魅入ってしまう。」

 

 ただの人でありながら、ただの人ではない、全てが気になって仕方が無い、それに思考が埋め尽くされる、一挙一動に注目してしまう。窮地に足掻く姿を想像するだけで蕩けてしまう。

 

『可愛げがある』。自分を見てそう言った。自分に対してそう言った。自分を意識してそう言った。

 

 正直なところ自身の容姿には自信があった。故に靡く様子のない状況は……不安…であった。

 

 

「変わってしまったのだな、我も。だが拒否感などまるでない。」

 

 広く浅い刺激は深く狭く、彼女だけを突き詰める。

 

 気まぐれに差し伸べた手を払い、いつまでも、何処までも反抗的なその姿。思い通りにいかない事が心地よい。考え無しに信じ続けれる事が気分が良い。単純なのに表せない。自分だけとは何と良いのか。

 

 

 

 

「あぁダメだ。つくづくお前は常識破りだ……その足掻きが美しい。その瞳が眩しい。その在り方が愛おしい。這い上がるその時が姿が待ち遠しい。そしてあわよくば………その終わりが『我』であって欲しい……。」

 

 

 愛しの愛しの【英雄】よ、我の為の【英雄】よ、

 愛しの彼が傷だらけで立ち上がる姿を……見ていたい。

 愛しの彼が傷だらけで立ち向かう姿を……見ていたい。

 

 私は貴方の輝きに魅入ってしまったのだから…。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハンター

 新しい装備にウッキウキ、根性が強化されてよりしぶとく死に難くなるよ!(死なないとは言ってない)

 死んだ表情筋に目が行きがちだが、別に目は死んでない。ソロ専だから気づかれてないが、戦う姿は誰よりも眩しくある。

 

ルーツ

 人化が続き、人に触れたせいで軟化してきている。英雄大好き厨だったのが、いつの間にかハンター大好き厨になってた事にちゃんと気付く。その上で愛しい人が地獄で足掻く姿を想像して胸を熱くする変態。

 

親方

 人間数世代分の技術を会得しているため、普通に知識の宝庫。若い頃は他のもんと同じく、大人しく、何となくで生きてた為、チャレンジする発想がなかなか出ない。

 

弟子

 親方の技術に惚れ込みました!

 

回収リーダー

 ポッケナイナイとかしないから信頼されてる。板前の料理人みたいな手際の良さ。

 




 よくわかんなくなってきたから4gでミラルーツしばいて来ます。
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