蟲惑魔とGX世界   作:メリルメリルメリル

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 誤字報告ありがとうございます。

 オリカ注意!


初対面

 

 ~デュエルアカデミア正面入り口付近の草原~

 

 無事にデュエルアカデミア高等部への引っ越しが済んで数日が経った。

 

 初めてパンフレットを見たときは驚いたよね。

 まさか高等部が太平洋に浮かぶ南の島にあるなんて。

 

 そして何より自然豊かで凄く生活しやすい。

 

 真っ先に森の奥の方に行こうとしたんだけど万丈目に全力で妨害されてさ。

 

 

『僕のロードに立ち塞がるなら万城目だって容赦しないよ!』

 

『ほう、お前がこの俺に勝つつもりか!』

 

『『デュエル!!!』』

 

 

 ……で、ボコボコにされましたとさ~。

 先行1ターン姉さん達4人並べて勝ち誇ってたらコストでライフが半分になってたのを良いことに破壊輪の流れはいくらなんでも酷くない!? 

 またしても破壊輪で自分のモンスター破壊してたし……

 

 その様子を見て何事かと近付いてきた明日香も万丈目の味方して結局奥の方には行けずじまい。

 来たばかりでやること多いから歓迎会が終わるまでは大人しくしていろというのも納得できる理由だからね。

 それに種族的な問題を考慮して夜間に外出してても良い特例の許可をもらえたからこれ以上のわがままは悪い。

 

 ただね、やること多いのはそうなんだけど……

 

 

『私はレスキューキャットを攻撃表示で召喚。

 カードを2枚セットしターンエンドですわ』

 

『(えっ?ターンエンド?効果は?)

 ……僕のターン、ドロー!

 速攻魔法サイクロン。最初に伏せた方を破壊。

 ランカの蟲惑魔を召喚して効果発動。

 ランカ姉さんは蟲惑魔の仲間を呼ぶ、コールゲート!

 この効果によりトリオンの蟲惑魔を手札に加え、そのまま墓地に送り破邪の大剣-バオウを装備。

 手札から死者蘇生を発動。来て、トリオン姉さん!

 トリオン姉さんの効果で伏せカードを破壊する!

 バトル!レスキューキャットを破壊!ダイレクトアタック!カードを1枚伏せてターンエ……』

 

『あ…勝てませんわ……』

 

『えっと………ターンエンドですわ?』

 

 

 女子のレベルが低すぎる!!!

 あとお茶会?みたいなのが多い!

 まあ僕の場合お茶会の時間=光合成の時間に変わってるから良いけど明日香がお茶会の時間はめったに顔を出さない理由がよくわかったよ!

 

 うん……この数日本当にいろいろあったなぁ……

 

 

「んあ!?おい翔!なんかスゲーのがいるぞ!」

 

「待ってよ兄貴ー!」

 

 

 ……ん?こっちに真っ直ぐ来てる?

 姉さん達と光合成中だったけれど2人のオシリスレッド生が何かを見つけてこっちに来てるから周囲を確認する。

 

 僕がいる場所はほんのちょっとだけ坂道になっているけど寝っ転がりやすくて日当たりの良い草原で海がよく見える見渡しの良い場所。

 スゲーのがいるって言うからトカゲか動物でもいるかなと見渡したらデカイ毛玉が近付いてきた。

 

 

【クリクリ~】

 

「この子って確かハネクリボーって言ったっけ?」

 

「お~い、お前達何してるんだ?ていうかその背中の何だ?」

 

「僕たちは光合成をしてたんだけど……もしかして姉さん達が見える?」

 

【そうだね。この人は見えてるね】

 

「うわぁ!?」

 

「あ。もう、トリオン姉?」

 

 

 トリオン姉さんが眼鏡の人の真横で実体化して話しかけたからそれに驚いて尻餅ついて、そんな様子を楽しそうに見ているもんで叱る感じの口調で注意する。

 

 

【あははごめんごめん。君大丈夫?立てる?】

 

「えっと……君は?」

 

【カードの精霊トリオンちゃんだよ~。よろしくね】

 

「カードの精霊!?あっ!この人サラさんだよ兄貴!」

 

「サラさん?有名人なのか?」

 

「世界で唯一精霊の力を使え、精霊に愛されているデュエリストだって有名じゃないっすか!」

 

「そうなのか!?スッゲーんだなお前!」

 

「お前じゃ無い。僕は蟲惑魔一族で一番下の落とし子のサラだよ。

 ここにいる姉さん達で全員じゃないけど、順番にティオ姉さん、トリオン姉さん、カズーラ姉さんだよ」

 

 

 僕が名前を挙げると実体化して一言挨拶をする。

 最初に話しかけてきた子は目をキラキラさせてるけど、眼鏡の子は顔を赤くして落ち着かない様子。

 

 

「俺は……」

 

「ちょっとまって、君どっかで見覚えあるような………」

 

「………ちょ、ちか」

 

 

 おっと近付きすぎた。

 ちょっと距離をとって全体を見て、隣に浮かぶハネクリボーとセットで入ったところで思い出す。

 

 

「あ!思い出した!クロノス先生に勝った遊城十代くんだ!」

 

「え?知っているのか?へへへ、先生に勝ったもんな。

 俺ってもしかして有名人?」

 

「う~ん……有名人かって言われたらそうでもないような………」

 

「なんだ~そうなのかよ~」

 

「ビルの天辺に立つフレイム・ウィングマンかっこよかったよ」

 

「へへ、俺のマイフェイバリットカードだから当然だぜ」

 

「けど、あの時押収で死者蘇生じゃなくて融合を取られなくて良かったね」

 

「それでも俺が勝ってたと思うけどな」

 

 

 いや無理でしょって思ったけど言う必要もないか。

 それよりも……

 

 

「君の名前は?」

 

「ぼ、ボク?ボクは丸藤翔っす」

 

「翔くんだね、よろしく」

 

わぁ、手ぇちっちゃくて柔らかい……

 

 

 両手で握手したらなんか小さな声で嬉しいこと言ってくれてる。

 この子、あのカイザーである丸藤先輩の弟と同姓同名みたいだけど全然似てないし流石に別人だよね。

 

 

「なあサラ、せっかくだしデュエルしようぜ!」

 

「う~ん……別に構わないけど僕は翔くんとしたいかな」

 

「え!?ボクっすか!?」

 

「ん。遊城くんはE・HEROを使うのを知ってるし、中等部でもE・HEROとは何度か戦ったことあるから。

 けど翔くんのデュエルは知らないから翔くんとしたいな」

 

「え~!俺とデュエルしてくれないのかよ!?」

 

「デュエルの相手なら姉さん達もいるじゃん」

 

「え!?この人達精霊だろ!?デュエルできるのか!?」

 

「それを言ったら僕も精霊なんだけど?

 ほら、これ見えてないの?」

 

「あ、わりぃそうだった。

 ……その背中の葉っぱ、どうなってんだ?」

 

「遊城くんのエッチ」

 

「え?エッチなのか?わりぃ、もう言わねえ」

 

 

 別にエッチじゃないけど万丈目が男に葉っぱの事を詳しく聞かれそうになったらそう言えって言われてたから仕方なく。

 

 

【ふふ~ん。ここは現代っ子のトリオン姉さんがデュエルの相手をしてあげようか少年よ!】

 

【え?】

 

「ティオ姉さん珍しくやる気だね」

 

【ん……元気な子は好き、だから………」

 

【くっ!こうなれば恨みっこ無し!カズーラは!?】

 

【パス】

 

【今この瞬間我々の道は違えたッ!!!

 このトリオン例え身内であろうと容赦はせん!覚悟は良いな?いくぞ!】

 

【ん!】

 

【最初はグー!ジャンケンぽん!っしゃ!セッセカチュー!】

 

【……ざんねん】

 

【さあ少年よ、私のゲームデッキでミックミクにしてやんよ!】

 

 

 ……あ、このポーズ見たことある。

 トリオン姉さんはよくわかんないポーズでよくわかんないことを言う時があるんだけど、このポーズは僕も知っているッ!

 あれだ、取巻くん一押しで読み始めたジョジョの奇妙な冒険のDIO様の「貴様見ているな!」の時のポーズだ!

 

 

「よっしゃー!デュエルしようぜ!」

 

「【デュエル!】」

 

「姉さん楽しそう……それじゃあ僕たちも少し離れてデュエルしよっか」

 

「えぇ……オベリスクブルーの優等生っすよね?

 ボクには無理っすよ」

 

「僕とじゃデュエルしたくない?」

 

「え、そういうわけじゃ……い、良いっすよ?」

 

「やったあ!じゃあやろっか」

 

かわいいなぁ……

 

 

 姉さんの先攻でジェイドナイトを守備表示で召喚した辺りで翔くんの手を引いて移動をする。

 

 

「そっちは大丈夫?」

 

「いつでも良いっすよ!」

 

「じゃあいくよ!」

 

「「デュエル!」」

 

「僕の先攻、ドロー!……むむむ」

 

 

 あ~あ、手札1枚使い道無いや。

 僕が引いたのはペガサスさんに渡されてアトラ姉とティオ姉からも強くデッキに入れておくようにって念押しされて仕方なく入れたペガサスさん曰く僕自身のカード。

 僕をカード化しようとしたらしいのだけれど、どうにも筆がのらなくて完成させることができなかったとか言いつつ、過去に同じような事があったからデッキに入れておけば『いずれ馴染んでカードとして完成すると思いマース』とか言われたカード。

 

 効果も絵も名前すら書かれていないそんなカードを引いちゃったよ。

 大事な時に限ってコレを引いて負けた事がいったい何回あっただろうか……

 

 

「まあ初手に引いただけマシだよね。

 裏側守備表示でセット。

 カードを2枚伏せてターンエンドだよ」

 

「ボクのターン、ドロー!

 パトロイドを攻撃表示で召喚!」

 

 パトロイド☆4、地、機械族

 攻撃力1200

 守備力1200

 

「いけーパトロイド!シグナルアターク!

 よし!モンスター撃破!」

 

「素早いモモンガの効果を発動するね。

 僕のライフを1000回復して仲間を呼んでくれる。

 おいで!素早いモモンガを2体セット」

 

 素早いモモンガ☆2、地、獣族

 攻撃力1000

 守備力100

 

「増えた!?流石ブルー……」

 

「……ブルーって言っても女子はたぶん半分以上が弱いんだけどね」

 

「そうなんすか?」

 

「うん。ライフ半分も無いのにマシュマロンを攻撃表示で出すくらいに」

 

「えぇ?それ弱いとかそういうレベルの話しじゃ……」

 

「僕もそう思う」

 

「それで……サラさんは強いんすか?」

 

「う~ん……負けることの方が多いけど、強い弱いは翔くんに決めて欲しいな~」

 

「そ、そうっすか……カードを2枚伏せてって、あぁ!」

 

「どうしたの?」

 

「ぱ、パトロイドの効果発動!

 相手の伏せているカードを1枚確認することができるって、奈落の落とし穴!?」

 

「あらら~翔くんもエッチ」

 

「え、エッチというか、えげつないカードっすね……

 ボクはこれでターンエンド」

 

 

 サラ、LP5000、手札3

 ・モンスター×2

 伏せ×2(素早いモモンガ)

 ・魔法、罠

 伏せ×2(1枚奈落の落とし穴)

 

 翔、LP4000、手札3

 ・モンスター×1

 パトロイド

 ・魔法、罠

 伏せ×2

 

 

「僕のターン、ドロー!

 僕はジーナの蟲惑魔を守備表示で召喚し、ライフを2000払い同胞の絆を発動!」

 

 ジーナの蟲惑魔☆4、地、植物族

 攻撃力1400

 守備力1400

 

 サラ、LP5000→3000

 

「同胞の絆だって!?」

 

「この効果でカード名の異なる同じレベル、同じ属性の異なる2体を特殊召喚する。

 僕はリセの蟲惑魔とカズーラの蟲惑魔を守備表示で特殊召喚するよ!」

 

 リセの蟲惑魔☆4、地、植物族

 攻撃力1200

 守備力1600

 

 カズーラの蟲惑魔☆4、地、植物族

 攻撃力800

 守備力2000

 

「サラさんのお姉さん達、本当にカードの精霊なんだ……」

 

「ふふん。自慢の姉さん達だよ。

 同胞の絆を使用したターンはバトルフェイズを行えないけどみんな守備だし関係無いね。

 これで僕はターンエンドだよ」

 

 

 サラ、LP3000、手札2

 ・モンスター×5

 ジーナの蟲惑魔

 リセの蟲惑魔

 カズーラの蟲惑魔

 伏せ×2(素早いモモンガ)

 ・魔法、罠×2

 伏せ×2(1枚奈落の落とし穴)

 

 翔、LP4000、手札3

 ・モンスター×1

 パトロイド

 ・魔法、罠×2

 伏せ×2

 

 

「同胞の絆はあの武藤遊戯が使ったと言われているけど、使い方の難しい超上級者向けのカード……

 凄い、やっぱりブルーは強いんだ……」

 

「ん。ありがとう。でも万丈目や明日香の方が強いよ」

 

「そうなのか。……僕のターン、ドロー!

 僕はサブマリンロイドを攻撃表示で召喚!」

 

「サブマリンロイド……初めて戦うけどロイドってテーマがあったんだね」

 

「あれ?知らなかったんすか?」

 

「うん。僕はデュエル始めてまだ2年くらいで知らないカードが多いんだよね」

 

「2年!?嘘でしょ!?」

 

「って言っても僕は姉さん達って事前知識アリだから」

 

「そ、そうなんすね。

 パトロイドの効果発動!もう1枚のカードは、アームズ・コール?」

 

「アームズ・コールはデッキから装備魔法を1枚手札に加えて、そのカードが装備可能な状態であるならばそのまま装備する事ができるんだよ。

 もちろん翔くんのターン中でもね」

 

「そんなカードがあるんだ。

 じゃあこのままバトル!

 サブマリンロイドは相手モンスターを無視して直接攻撃する事ができるっす!」

 

「えっ!?」

 

「いけー!サブマリンロイドでダイレクトアタック!

 ディープ・デス・インパクト!」

 

「くぅ、ちょっと効いたよ」

 

 サラLP3000→2200

 

「直接攻撃したサブマリンロイドは守備表示になる。

 僕はパトロイドを守備表示に変更してターンエンド!」

 

 

 サラ、LP2200、手札2

 ・モンスター×5

 ジーナの蟲惑魔

 リセの蟲惑魔

 カズーラの蟲惑魔

 伏せ×2(素早いモモンガ)

 ・魔法、罠×2

 伏せ×2(奈落の落とし穴、アームズ・コール)

 

 翔、LP4000、手札3

 ・モンスター×2

 サブマリンロイド

 パトロイド

 ・魔法、罠×2

 伏せ×2

 

 

「僕のターン、ドロー!

 僕は手札から融合を発動。

 フィールドのカズーラの蟲惑魔と素早いモモンガで融合召喚!

 セラの蟲惑魔!」

 

 セラの蟲惑魔☆4、地、植物族

 攻撃力800

 守備力0

 

「攻撃力800?融合モンスターにしては弱く無いっすか?」

 

「そうかな?この状態の能力はとびっきり強いと思うよ?

 セラの蟲惑魔は蟲惑魔モンスター1体とレベル3以下のモンスター1体で融合召喚可能で守備表示になると強制的に墓地に行くデメリット効果を持っているけど……

 トラップ発動、アームズ・コール!

 この効果によって僕は団結の力を手札に加えてセラの蟲惑魔に装備するよ」

 

 セラの蟲惑魔

 攻撃力800→4000

 

「こ、攻撃力4000!?」

 

「う~ん、残念。攻撃力4800だよ」

 

「え?」

 

「罠カードが発動したからセラの蟲惑魔の効果を発動!

 僕はデッキからトリオンの蟲惑魔を攻撃表示で特殊召喚するよ」

 

 トリオンの蟲惑魔☆4、地、昆虫族

 攻撃力1600

 守備力1200

 

「本当に4800だ……」

 

 セラの蟲惑魔

 攻撃力4000→4800

 

「トリオン姉さんの効果発動!

 特殊召喚に成功したら相手フィールドの魔法罠を1枚を破壊する!」

 

「あぁ!マジックシリンダーが!」

 

「えぇっ!?む~……僕より翔くんの方がえげつないカード伏せてんじゃん」

 

「そ、そうっすか?」

 

「そうっすよ!

 でもまあ、堅く勝ちに行くからこれ以上は言いっこなし!

 蟲惑魔モンスターの効果が発動したからセラの蟲惑魔の効果が発動!

 落とし穴かホールと名の付いたカードを1枚セットするよ。

 デッキから底なしの落とし穴をセットする。

 さあ、全員攻撃表示に変更してバトル!

 セラの蟲惑魔でサブマリンロイドに攻撃!

 上位攻撃術ブレイジングレイ!」

 

「トラップカード、進入禁止!ノーエントリー!を発動!

 この効果でフィールドのモンスターは全て守備表示にッ!?

 そんな!?何でサブマリンロイドが!?」

 

「蟲惑魔モンスターには共通効果で落とし穴・ホール罠カードの効果を受けない効果があるけれど、融合したら罠カード全部の効果を受けなくなるよ」

 

「だからセラの蟲惑魔だけが攻撃表示なんすね」

 

「僕はこれでターンエンド」

 

 

 サラ、LP2200、手札2

 ・モンスター×5

 ジーナの蟲惑魔

 リセの蟲惑魔

 セラの蟲惑魔

 トリオンの蟲惑魔

 素早いモモンガ

 ・魔法、罠×3

 伏せ×2(奈落の落とし穴、底なしの落とし穴)

 団結の力(セラの蟲惑魔)

 

 翔、LP4000、手札3

 ・モンスター×1

 パトロイド

 ・魔法、罠×0

 

 

「ううう、あんなに可愛いのに強すぎるよ……

 僕のターン、ドロー……このカードは………」

 

「……ん~?どうしたの?」

 

「あ、いや、なんでもないっす!」

 

「そう?てっきり僕と同じで使えないカードでも引いちゃったのかと」

 

「どうしてそれを!?」

 

「え?当たったの?そんな事してるの僕だけだと思ってた」

 

「サラさんも?」

 

「ん。ほらこれ、ペガサスさんから渡された白紙のカード」

 

「えぇ?なんかボクのとは全然違うっす。というかそれデッキに入れて良いの?」

 

「デュエルディスクが正常に作動してるから良いって鮫島校長先生も言ってたよ?」

 

「校長先生公認なんすね……ボクのは使っちゃダメって自分でルールを決めているだけで流石に白紙じゃないっすよ。

 それに、今使っても奈落の落とし穴に落ちるだけだし」

 

「じわじわと獲物を追い詰め味わうのが蟲惑魔一族の狩りの仕方だよ」

 

「こんなに可愛いのに……ボクはパトロイドを生贄に、ユーフォロイドを攻撃表示で召喚!」

 

 ユーフォロイド☆6、光、機械族

 攻撃力1200

 守備力1200

 

「攻撃表示?……ッ光!?させない!トラップ発動底なしの落とし穴!

 ユーフォロイドは裏側守備表示になり表示形式を変更できなくなる」

 

「そんな!」

 

「これでオネストは使わせないよ!」

 

「……オネスト?」

 

「んん?……違ったの?」

 

「オネストってカードは知らないっす」

 

「そっか~、知らないか~」

 

「ボクはこれでターンエンドっす」

 

 

 サラ、LP2200、手札2

 ・モンスター×5

 ジーナの蟲惑魔

 リセの蟲惑魔

 セラの蟲惑魔

 トリオンの蟲惑魔

 素早いモモンガ

 ・魔法、罠×2

 伏せ×1(奈落の落とし穴)

 団結の力(セラの蟲惑魔)

 

 翔、LP4000、手札3

 ・モンスター×1

 ユーフォロイド

 ・魔法、罠×0

 

 

「僕のターン、ドロー!

 姉さん達を攻撃表示に変更してバトル!

 お願いジーナ姉さん!」

 

「ユーフォロイドが戦闘破壊された事で効果発動。

 ジャイロイドを攻撃表示で特殊召喚」

 

「攻撃表示で良いの?」

 

「ユーフォロイドは攻撃表示でしか特殊召喚できないから」

 

「そっか。じゃあ遠慮無く。姉さん達で攻撃!」

 

「うわああああああああ!!!」

 

 

 

 

「ねえねえ、それで何でさっきユーフォロイドを攻撃表示で出したの?」

 

「ユーフォロイドなら破壊されても次が出せるし、それにこのカードを使おうとして……」

 

「ん」

 

 

 デュエルが終わってティオ姉と十代のデュエルが終わるまで反省会中。

 トリオン姉さんは十代の攻撃をフォトナイズで防いでフォトナイズとオネストで攻撃力モリモリのビクトリー・バイパーダブルエックスゼロスリーの攻撃と同じ打点のトークンを生成して瞬殺したらしい。

 トリオン姉さんのデッキは瞬間火力がおかしいからなぁ~。

 

 

「初めて見るカードだね。

 ウェポンチェンジ……このカード、次のスタンバイフェイズを待たないと効果使えないみたいだけど?」

 

「えぇ!嘘!?……本当だ。

 昨日初めて入れたカードだから効果勘違いしてたっす……」

 

「あはは、あるあるだね~。

 でも落ち込まない、今回が本番じゃなくて良かじゃん。次気をつけようよ」

 

「……えへへへ、そうっすね~」

 

 

 そんな会話をしているとH-ヒートハートで攻撃力を上げたフレイム・ウィングマンがネフティスの鳳凰神を貫いた。

 

 

「ネフティスの鳳凰神撃破!

 破壊したネフティスの鳳凰神の攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与えるぜ!」

 

【く……】

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

【ん、強い子】

 

 

 そう言って勝者の遊城くんの頭を優しく撫でるティオ姉。

 だけど今回の試合は遊城くんの力を引き出せるよう姉さんが導く感じにデュエルしていたから当然の結果かもしれない。

 じゃないと途中から見始めてその時からずっと表側になっていた憑依解放の説明がつかないもん。

 さてはあのネフティスの鳳凰神は生贄召喚したね姉さん。

 

 

「へへ、けどあんたの姉さんには負けちまったけどな」

 

【姉さん?……トリオンちゃんは、私の妹】

 

「え!?そうなのか!?」

 

【そだよ~。ティオ姉は口数の少なさを除けば完璧で優しい姉なんだぞ~】

 

【ん。……ところで、君たち、どこ行く途中……だった?】

 

「ちょっと翔と一緒に校内探検しようと思っててその途中でさ」

 

「へ~、そうだったんだ。

 それじゃあ僕たちもそろそろブルー寮に戻るし途中まで一緒に行こうか。

 でも今日はそれぞれの寮で歓迎会があるみたいだからあんまり長くいちゃダメだよ?」

 

「わかってるって!」

 

 

 この後寮に戻って歓迎会を楽しんで、終わり次第森の中に入って探検と聖域の作成をしたりとして数日過ごして戻ってきたらちょっと叱られた。

 それは良いんだけど……いや、良くはないけどさ、なんか戻ってきたら万丈目の様子がちょっと変だった。

 この時は些細な変化で気にもしなかったけど、それがあんな事になるなんて。

 





 オリカって言うかリンクモンスター融合化。

 遊戯王GXは2004年~2008年に放送された作品で、みっくみくも2007年に生まれた曲だという事に驚きを隠せません。

 トリオン姉さんはネラーの影響をけっこう受けている。
 セッセカチューはピッピカチューと同じ感じで叫んでた。

 ちな『セカチュー』とは。
 2004年に流行った片山恭一の小説、『世界の中心で愛をさけぶ』のこと。
 この頃大にヒットした作品で映画にもなりセカチューは流行語大賞トップ10に入賞するまでなっている。

 ロックマンEXE楽しみすぎるんじゃ~。
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