蟲惑魔とGX世界   作:メリルメリルメリル

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 誤字報告ありがとうございます。

 注意。
 アニメ効果が出ます。
 遊戯王GXっぽい演出の為に効果の順番が変になる部分があります。


身体検査

 

 ~オシリスレッド寮食堂~

 

 

「……酷すぎません?」

 

「そう……だね………」

 

 

 テーブルにカードを並べながら万丈目とどんな会話をしていたのか、十代が何を感じてどうデュエルしていたのかを聞いていたのだけど……

 

 なんなの?このデュエルの内容は。

 XYZ-ドラゴン・キャノンとVW-タイガー・カタパルトを並べたとこで止めておけばまだマシだったじゃん。

 そこから合体させなきゃ勝ってたんじゃないの?

 

 ヒーロー見参でバーストレディを守備表示で出されたとしてもタイガー・カタパルトから先に攻撃していただろうからドラゴン・キャノンでダイレクトアタックして勝ててた。

 

 もっと言うならドラゴン・キャノンなんて出さなくても良かったんじゃ?

 僕とのデュエルで横並びの恐ろしさは身に染みて理解してるんじゃないの?

 もし驚異に感じられてなかったならわりとショックだよ?

 

 ……流石に、ここまで目の曇った万丈目でも直接攻撃の時は攻撃力の低い順っていう基本の部分まで間違えるなんて事は無いと思うしやっぱりVWXYZードラゴン・カタパルトキャノンは悪手だよ。

 

 

「どこで聞いたかは忘れてしまったのですが、本当でしたわね。

 エリートは一度挫折すると際限無く転げ落ちていくというのは……

 このままではもっと転げ落ちていきますわよ?」

 

「うん。僕もそんな気がしてきた。

 というかこのデッキ何なの?万丈目デッキじゃないじゃん。

 ドラゴン・キャノンは元々入ってたけどVWXYZなんて僕知らないし」

 

「確か買い占められたパックに新規として収録されたレアカードで……まさか買い占めたのは」

 

「あり得ないと思うよ?

 万丈目が自分のデッキは完成されてるって言ってて、あのプライドの高い万丈目がそんなすぐバレる嘘付いてまでするわけないじゃん」

 

「そうですわね。

 パックもテストの日にアカデミアに届けられましたし、仮に買えて実技テストまで1時間程度しかない状態なのに改造し、1度も試したことの無い状態のまま持っていくとも考えられませんし……」

 

「謎が謎を呼ぶってこういう事……なのかな?」

 

「ですわね~」

 

「……なあ~、そんなに酷かったのかこのデュエルの内容?

 俺も万丈目も全力で戦っていたんだぜ?」

 

「貴方は全力でも、万丈目さんは全力にはほど遠いわよ?

 ただ……この様子からして全力で叩き潰すつもりではいたのではなくて?

 空回りしているだけで」

 

「うん。少なくとも本来の実力は僕を相手に危なげ無く無敗を貫き通すほどだもんね」

 

「うそだろ!?え、マジかよ……」

 

「ですが今の状態では間違いなくサラが勝つでしょうね。

 それも10回すれば10勝してしまうほどに。

 ……よほど酷い事故を起こさない限りはですけど」

 

「例えばどんな感じにっすか?」

 

「サラの場合初手が全部装備魔法とかかしら?」

 

「それなら流石にボクでも勝てそうっす」

 

「いっその事これ以上転げ落ちる前にサラがコテンパンにしてしまったらどうかしら?」

 

「やだ!僕は万丈目の味方でいたいの!」

 

「どうしてあの方にそこまで……」

 

 

 そこでノックというにはあまりに強い、もう叩いている感じの音がしたかと思えば勢い良く扉が開かれた。

 

 

「サラちゃん!スッゲー美人のお姉さんがサラちゃん呼んでるけど誰あの人!?」

 

「美人のお姉さん?」

 

「そうなんだな!

 銀髪で外国のスッゴイモデルさんみたいな人なんだな!」

 

 

 部屋に戻った筈の義則くんがデス・コアラ先輩を引き連れて入ってきて、遅れて長い銀髪を揺らしながら見慣れたお姉さんがヒョコっと入り口から顔を覗かせた。

 

 

【ここにいたんだ。

 ヤッホー、サラちゃん元気?】

 

「ハイネさん!」

 

 

 椅子から立ちハイネさんに近付くと頭を撫でてくれた。

 次に葉っぱに触って【抜き打ち検査をするからね~。もう少し伸ばしてくれる~?】と言われたので言われた通り伸ばすと【ちょ~っと削るからじっとしててね~】と小さなカミソリを取り出して撫でるようにして表面をちょこっと削られた。

 

 削り取られた部分を試験管に入れてヘカを込めて軽く回すと元から入っていた液体の色が変わる。

 

 

【ふむふむ……なるほど。とりあえずそこ座って】

 

「はーい」

 

【次は体触るからそこへ魔力を集めてみて。

 肩……胸……膝……指……腰……手の甲……

 うん、じゃあ口を大きく開けてキバのとこに魔力込めて属性付与してみて~】

 

「あ~……」

 

【うんうん、もう閉めていいよ~。

 う~ん……サラちゃんがそこそこの使い手だから不自由無いでしょうけど、ちょっと魔力移動がよろしくない……

 これは軽いストレスを感じてるわね。

 何か心当たりはある?】

 

「あ~……うん。

 あるにはあるんだけど、これはどうしようもないかな~……」

 

【そういうこともあるでしょうね。

 けれど今はサラちゃんにとって大事な時期なのだから魔力の多用もそうだけど、精神面も気を付けなきゃ駄目よ?】

 

「は~い、ごめんなさ~い」

 

「えっと……サラ、その方は誰でしょうか?」

 

 

 いつもの検査を終えたところで声をかけられて気付いたのだけど、今と同じようにマジマジと検査してるところ見られてたんだよね?

 それ、ちょっと恥ずかしいかも……

 

 

「え、えへへ。

 えっと、この人はアトラ姉さんの友達ですっごく偉い人のハイネさんだよ」

 

【初めまして。

 ウィッチクラフト所属、現在はバイスマスターという地位にあるハイネと申します】

 

「ウィッチクラフト?聞き覚えあるが……どこの企業だ?

 翔は知ってるか?」

 

「初めて聞いたっす」

 

【精霊界にある組織の一つと考えてくれて構いませんよ】

 

「精霊界!?」

 

「大徳寺先生みたいに錬金術のような先生だと思ってたんだな」

 

「なるほど精霊界……え?

 じゃあお前も精霊なのか!?

 ……はぁ~見えね~。ここまでくると完全に人間じゃん」

 

「それは魔法剣士ネオとかにも言えると思うけど……

 それより私はサラにキバがあった事の方が驚きですわ」

 

「ん?あるよ~。ほら。い~」

 

「おぉ~……てっきり八重歯みたいな感じかと思ってたら途中から左右全部キバになってるっす」

 

「不思議ですわね……これ何で前歯は普通の……人間の歯なのでしょうか?」

 

「それは頬と同じで口に含んだモノを外に出ないようにする為だね~。

 ちなみに姉さん達もだいたいこんな感じの歯だよ?」

 

 

 このあとけっこう質問攻めされた。

 たぶん普段は当然のように過ごしてるから『そういうものなんだろう』で済まされていた体の違いなんかが具体的にわかって、どんな感じなのか気になったんだと思う。

 

 幸子がいてくれたから好奇心とはいえ世間一般的にアウト(僕だけだったら間違いなく答えてた)のを止めてくれたからそれは凄く助かった。

 

 そんな様子を一通り楽しそうに見ていたハイネさんが口を開く。

 

 

【それでサラちゃん、アトラが今何処にいるか知らない?】

 

「あれ?姉さんに用があったの?

 てっきり抜き打ち検査が目的かと……」

 

【そっちはサラちゃんに聞きに来たついでかな。

 あのむらさ……アトラは本気で気配を消すとうちのマスター・ヴェール以上に痕跡を残さなくて……

 まったく、頼りにはなるけど探すこっちの身にもなってほしいものよね~。

 あっちこっち探し回ってね、そろそろ本当にこの島にいるのかしら?って不安に思ったところでサラちゃんの魔力を感じて助かったわ】

 

「姉さんは凄いもんね~。

 でもごめん。僕も姉さんの居場所知らないや」

 

 

 アトラ姉さんどころか最近は姉さん達皆何処にいるかわかんない。

 夜になると2~3人戻ってきてくれるんだけど、それまでは誰もいない。

 何をやっているかは教えてくれるけど……

 故郷の島にいた頃の話になるけど、僕が過去に似たような事で余罪があるから場所を教えてくれなくてさ、姉さん達が本気で気配消したら僕みたいな未熟者じゃどう頑張ったって追いかけられないって。

 

 

【そうなの?まあ事が事だし……】

 

「……あ!でもでも!姉さんの居場所なら僕より鮫島校長先生の方が詳しいかもしれない!

 そこでいいなら案内しよっか?

 たぶんハイネさんならすぐ会えると思う」

 

【それは助かるわ。ありがとうサラちゃん】

 

「えへへ、それじゃ行こっか」

 

「ちょ~っと待ったぁ!

 ハイネさんちょっと良いですか!」

 

【はい、何でしょう?】

 

「あんたさ!サラの姉さん達みたいにスッゲー強いんだろ!?

 だったらさ、俺とデュエルしてくれね!?

 頼む!な!一回だけだから!」

 

「十代の一回だけって……一回だけだったことないじゃん」

 

「そうっすよ兄貴。それに忙しそうじゃないっすか」

 

【いえ、少々お待ちください】

 

 

 そう言って中位魔法コールゲートを発動しメモを取り出してにらめっこすると、一分もかからずパタンと閉じ笑顔で答えてくれる。

 

 

【そうですね。急ぎでもありませんし構いませんよ?】

 

「よっしゃー!ダメで元々聞いてみるもんだぜー!」

 

「それでしたら私も良いかしら?」

 

【ええもちろん】

 

「ちょ、ちょっとハイネさん。

 デッキパワーが違い過ぎるから手加減してあげて……」

 

【大丈夫です。当然その辺は心得ています】

 

「ん?デッキパワーが違う?

 まさかそれって……リミッター解除からのオネスト3連打コンボよりヤベーのか!?

 あれはマジでヤベーぞ!?」

 

【そんな頭のおかしい事するのは一人しか心当たり無いわね】

 

「何やってんのトリオン姉さん……」

 

 

 トリオン姉さんはよくデュエルしてるって話聞いてたけど手加減してないねこれ。

 それなら少しくらい平気かも?

 そう思ったのは僕だけじゃなかったみたいで手に持ってたデッキを変えていた。

 

 

 

 

 ~オシリスレッド寮前~

 

 

【それで、十代くんだったわよね?

 準備は良い?】

 

「あぁ!いつでも良いぜ!

 手加減無用で頼むからな!」

 

【わかっています。

 ……と言っても、マスターヴェールは不在なんですけどね~ハハハ……はぁ~………】

 

「え?えっ?」

 

「十代、ハイネさんの役職はバイスマスター。

 言ってしまえば仮の最高責任者で本当の最高責任者は逃げちゃったの」

 

「え?」

 

「精霊界も世知辛いのですわね」

 

「十代のデッキで例えるならフレイム・ウィングマン抜きデッキって感じかな?」

 

「それは……マジで大変だな………」

 

【いえ、お気になさらず。では始めましょう】

 

「【デュエル!】」

 

「俺のターン!ドロー!

 俺はE・HEROバブルマンを守備表示で召喚!

 バブルマンの効果!このカード以外にフィールドにカードが無ければ2枚ドローする事ができる!

 2枚ドロー!カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

【私のターン、ドロー。

 手札よりテラフォーミングを発動し魔法都市エンディミオンを手札に加え、そのまま発動】

 

 

 発動したフィールド魔法により魔法都市の……

 ここは三番通りかな?遠くに見えるエンディミオンの塔的にそう見えなくもないんだけど………

 

 こんな殺風景なエンディミオン初めて見たなぁ~……

 

 

【魔法カード名推理を発動。

 十代くんに1~12までのレベルを宣言してもらって、私は通常召喚可能なモンスターが出るまでデッキの上からカードをめくって墓地へ送る。

 通常召喚可能なモンスターがめくれて宣言されたレベルと同じ場合は墓地へ送る。

 違った場合はそのモンスターが特殊召喚されます】

 

「そうだな……じゃあレベル8に、いや!ウィッチクラフト、ウィッチ、魔法使い!

 ここはズバリ、ブラマジと同じレベル7だぜ!」

 

【1枚目、ウィッチクラフト・ドレーピング

 2枚目、魔法吸収

 3枚目、魔法族の結界

 4枚目、マジック・クロニクル

 5枚目……レベル4、魔導騎士ディフェンダーを守備表示で特殊召喚】

 

 

 魔導騎士ディフェンダー☆4、光、魔法使い族

 攻撃力1600

 守備力2000

 

 

【あまり落ちなかったのは残念ですが十代くん、上を見てください】

 

「上?お?何か浮いてるな。何だあれ?」

 

【魔力カウンターです。

 魔法カードが1枚発動する度に魔法都市エンディミオンの上空に魔力の結晶が生成されていきます。

 そして魔導騎士ディフェンダーの効果は1ターンに1度フィールドの魔力カウンターを使用する事で魔法使い族を破壊から守る能力があります】

 

「へ~。見た目もそうだが魔導戦士ブレイカーの防御版みたいな効果だな」

 

「それよりも十代くんはかなりラッキーだったにゃ」

 

「うわぁ!大徳寺先生いつの間に!?

 いきなり後ろに立たないでほしいっす!」

 

「わざとじゃなかったのにゃ~」

 

 

 わざとじゃなかった訳がなく、あきらかに驚かすつもりの動きで接近していたのにと呆れていたら驚くことを口にし始めた。

 

 

「ウィッチクラフトモンスターは共通してフィールドで魔法カードをコストに発動する効果と、墓地で発動する効果の2種類を持っていると思うのにゃ。

 もしここでウィッチクラフトモンスターがめくれていたら確実に上級モンスターを出されて十代くんの伏せカードやハイネさんの手札にもよるけれど、最悪場合は負けていたのにゃ」

 

「え?何で先生そんな詳しいの!?」

 

 

 ウィッチクラフトは発言力はあるもののかなり新しい組織なのでまだ人間界ではカード化されていないはず。

 ほら、大徳寺先生がそんなこと言うからハイネさんが完全に仕事モードの鋭い視線を向けてるじゃん。

 

 

【本当によく知っていますね。現代に生きる錬金術師さん】

 

「そんなに驚かないでほしいのにゃ~。

 知ってるも何も、未知のカードを目撃すれば誰だって知ろうとするモノにゃ。

 そういうわけで僕は一応ウィッチクラフトモンスターを知っているけれど、知っているのはシュミッタとポトリーだけなのにゃ!

 残念ながらサラちゃんはウィッチクラフト魔法カードを1枚も持っていないからウィッチクラフト・ドレーピングはどんな効果か知らないのにゃ」

 

「あぁ!どうりで聞き覚えあると思ったぜ!

 ウィッチクラフトってサラのデッキに2枚だけ入ってるアイドルカードじゃんか!?」

 

「は?十代お前何言ってんだ?

 サラちゃんのアイドルカードはパルラちゃんに決まってんだろ?」

 

「何言ってんすか?クラリアちゃんに決まってるっす」

 

「俺的にはカズーラさんなんだな」

 

「ちょっと男性方、場所をわきまえなさい」

 

 

 なんだ私のせいか。

 ハイネさんがこっちに視線を向けてきたのでデッキからシュミッタ姉さんとポトリーちゃんを取り出して見せつつ頷いておくと少し嬉しそうなのだけど、それ以上に複雑そうな顔をした。

 

 

【あの、サラちゃん?

 いくらお友達だからってそんな無茶苦茶な採用の仕方しなくても良いんじゃないかな?】

 

「やだ!」

 

【やだか~。じゃあしょうがないわね。

 さて、十代くん。ここから飛ばしていきますからしっかりと付いてきてくださいね?

 魔力掌握を発動し魔導騎士ディフェンダーに魔力カウンターを付与します。

 更にデッキより魔力掌握を手札へ加え続けて発動】

 

「魔力カウンターを一気に溜める気だな!?」

 

「……ん?」

 

「魔力掌握は1ターンに1度しか発動できませんわよね?」

 

【えぇ、発動できませんよ?

 手札に加えるカードを確認のために適当なことを言いながら見せただけです。

 しかし……これで十代くんは私のデッキのほぼ全てのカードを知らないという情報を得ましたよ?】

 

「あ、あはは。

 いや、ほらだってさ、知らないカードが多い方がわくわくするだろ?」

 

「もう何が何だかわからなかったっす……」

 

「俺もなんだな」

 

【えぇ……?

 学生は勉強が本分でしょうに】

 

「言われてしまっていますわよオシリスレッド」

 

 

 呆れた様子だったハイネさんが首を軽く振り、次の瞬間スイッチを切り替えたように目つきがキリッとなり空気が変わる。

 

 

【手札抹殺を発動し手札3枚を墓地に捨て3枚ドローします】

 

「俺は5枚だ」

 

【手札より天使の施しを発動し3枚引いてウィッチクラフト・ジェニーとマジカル・コンダクターを捨てます。

 愚かな埋葬を発動しウィッチクラフト・シュミッタを墓地へ。

 墓地のシュミッタとジェニー効果を発動します。

 シュミッタを除外しデッキからウィッチクラフト・パトローナムを墓地へ、

 ジェニーとウィッチクラフト・クリエイションを除外しウィッチクラフト・ポトリーを手札へ加え、カードを1枚伏せます。

 手札を全て墓地へ送り、永続魔法マジック・クロニクルを発動します。

 と言っても、私の手札はポトリーだけですけどね】

 

 

 手札を墓地へ送るとマジック・クロニクルが出現し、ハイネさんの後ろに5枚のカードが浮かび上がる。

 

『ウィッチクラフト・コンフュージョン』

『ウィッチクラフト・デモンストレーション』

『ウィッチクラフト・サボタージュ』

『メガトン魔導キャノン』

『ウィッチクラフト・バイストリート』

 

 

「なんだ?なにか浮かんだぞ?」

 

【この5枚はマジック・クロニクルの効果で今デッキから除外したカードです。

 十代くんが魔法カードを発動する度にクロニクルカウンターがこの書物へと宿り、カウンターを2つ取り除きこの5枚の中から1枚を私の手札へ加えることができます。

 ただし選ぶのは十代くんですし、マジック・クロニクルを破壊されたらその時点で浮かび上がっている枚数1枚につき500ポイントのダメージを私が受ける事になりますけどね】

 

「へへ、つまり破壊しちまえば良い訳だな」

 

【その通りですね。

 今墓地に送ったポトリ-を除外し墓地のウィッチクラフト・ドレーピングを手札へ。

 ちなみにですがウィッチクラフト魔法カードにはそのターン中に効果を使っていない状態で、尚且つ自分フィールドにウィッチクラフトがいる場合墓地から手札に回収することができる共通効果があるから覚えておいてくださいね。

 私はこれでターンエンドです】

 

 

 十代、LP4000、手札5

 ・モンスター×1

 E・HEROバブルマン

 ・魔法、罠×2

 伏せ×2

 

 ハイネ、LP4000、手札1

 ・モンスター×1

 魔導騎士ディフェンダー

 ・魔法、罠×2

 マジック・クロニクル

 伏せ×1

 ・フィールド魔法

 魔法都市エンディミオン

 

 

「強いですわね……」

 

「強いよね~。

 ハイネさんはアトラ姉さんの監視役をエンディミオンの連盟から受けているだけあって物凄いエリートなんだよ」

 

「監視役?」

 

「なんか姉さんも昔はヤンチャしてたんだってさ~」

 

「行くぜ!俺のターン、ドロー!

 手札より強欲な壺を発動し2枚ドロー!

 スパークマンを攻撃表示で召喚!

 メタモルフォーゼ!

 自分フィールドのモンスター1体を生贄に、融合モンスターを出すぜ!

 バブルマン・ネオ!

 装備魔法、バブルショットを装備!」

 

 

 E・HEROスパークマン☆4、光、戦士族

 攻撃力1600

 守備力1400

 

 E・HEROバブルマン・ネオ☆4、水、戦士族

 攻撃力800→1600

 守備力1200

 

 

「スパークガンを装備し魔導騎士ディフェンダーを狙い撃て!」

 

【通します】

 

「スパークガンの効果で攻撃表示になってもらったぜ!

 まだまだ!R-ライトジャスティスを発動!

 俺のフィールドのヒーロー達の数だけお前の魔法・罠を破壊する!

 さあ、2500ポイントのダメージを受けてもらうぜ!」

 

【手札の魔法カードを1枚墓地へ送り、

 カウンタートラップ、八式対魔法多重結界を発動します。

 十代くんが発動した魔法を無効にし破壊します】

 

「くっ……簡単には通してくれねーか。

 ならバトルだ!

 くらえ!ネオバブルシュート!

 攻撃力は同じだがバブルショットが身代わりに……あれ?効果使わねーのか?」

 

【使ってもバブルマン・ネオの効果でどのみち破壊されるでしょう?】

 

「ちぇっ、知ってたのか。

 だがこれでそっちのフィールドはがら空きだぜ!

 スパークマンでダイレクトアタック!

 スパークフラッシュ!」

 

【ぐ……】

 

 ハイネLP4000→2400

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

 

 十代、LP4000、手札2

 ・モンスター×2

 E・HEROバブルマン・ネオ

 E・HEROスパークマン

 ・魔法、罠×4

 スパークガン

 伏せ×3

 

 ハイネ、LP4000、手札0

 ・モンスター×0

 ・魔法、罠×1

 マジック・クロニクル

 ・フィールド魔法

 魔法都市エンディミオン

 

【私のターン、ドロー。

 墓地よりトラップカード、ウィッチクラフト・パトローナムを発動】

 

「墓地からトラップ!?」

 

「そんなのがあるんすか?」

 

「ありますわよ?

 攻撃力を上げるスキル・サクセサーなんかが有名どころでしょうかね?」

 

「へぇ~、知らなかったっす」

 

【このカードを除外し、除外されているウィッチクラフト魔法カードを任意の枚数対象にし、そのカードを手札に加えます。

 ただし同名カードは対象に取れません。

 私が対象に取るのは……】

 

『ウィッチクラフト・コンフュージョン』

『ウィッチクラフト・デモンストレーション』

『ウィッチクラフト・サボタージュ』

『ウィッチクラフト・バイストリート』

『ウィッチクラフト・クリエイション』

 

【この5枚のカード!】

 

「5枚!?」

 

「なるほど!そのためのマジック・クロニクルでしたのね!?」

 

【その通りです。

 そしてマジック・クロニクルの効果発動。

 さあ十代くん、好きなカードを選んでください】

 

「1枚しかねーじゃねーか!

 くっそ~、俺はメガトン魔導キャノンを選ぶぜ!」

 

【では遠慮無く。

 ……十代くん、上を見てください】

 

「また?って、うおっ!?魔力カウンターがスゲー数ある!?」

 

 

 上を見上げれば無数の魔力の塊がまるで太陽系を彷彿とさせるような、ゆっくりとした動きで軌道を描いている。

 

 

【はい、その通りです。

 そして、このカードを発動する事で相手フィールドのカード、

 つまり十代くんの盤面を全て破壊させて頂きます!】

 

「なにっ!?」

 

【この空に浮かぶ魔力結晶から10個をメガトン魔導キャノンへ装填!

 さっきはスパークガンとバブルショットで2回も発砲されましたからね、お返しですよ?

 エネルギー充填完了!メガトン魔導キャノン!

 てーーーーーーー!!!!】

 

「速攻魔法……」

 

 

 耳を塞ぎたくなるような、というよりハイネさんは耳を塞ぎ口を開けて音から身を守っている。

 それほど大きな音と光のエネルギーによって十代のフィールドが飲み込まれる。

 

 

「兄貴ー!!!」

 

「気張るんだな!十代!」

 

 

 光がはれた時いた十代は……

 

 

「……今の、すっげーなマジで。

 クリボーを呼ぶ笛を発動させて貰った。

 マジで今回は助かったぜ相棒」

 

【クリクリ~】

 

【……助かった?】

 

「さらにヒーロー・メダルが相手の効果で破壊された事で効果発動!

 このカードをデッキに戻しシャッフル、そして1枚ドロー!」

 

【む……保険があったとは……】

 

「へ、勝負はまだまだこれからだぜ!」

 

【それはどうでしょう?

 ウィッチクラフト・サボタージュを発動。

 墓地よりウィッチクラフト・エーデルを特殊召喚します】

 

「えっ!?いつの間に送られていたんすか!?」

 

「どう考えても手札抹殺の時ですわよ」

 

【エーデルの効果発動。

 エーデルをコストに墓地からマジカル・コンダクターを攻撃表示で特殊召喚】

 

 

 マジカル・コンダクター☆4、地、魔法使い族

 攻撃力1700

 守備力1400

 

 

【ウィッチクラフト・クリエイションを発動しピットレを手札に加え召喚。

 魔法カードをコストに、私を攻撃表示で特殊召喚!】

 

 

 ウィッチクラフト・ハイネ☆7、闇、魔法使い族

 攻撃力2400

 守備力1000

 

 

「ついに来たなハイネさん!」

 

【いえ……これは過去の私で、理想の仕事量だった頃の私です……】

 

「そ、そうなのか……わりぃ………ま、まあ元気出せって!」

 

【そうですね。

 手札からウィッチクラフト・コンフュージョンを発動。

 手札のマジカル・マリオネットと私を融合し、現在の私を特殊召喚します。

 ウィッチクラフト・バイスマスター!】

 

 

 ウィッチクラフト・バイスマスター☆8、闇、魔法使い族

 攻撃力2700

 守備力2800

 

 

【ウィッチクラフト・コラボレーションを発動。

 このターン私は2回攻撃ができ、攻撃時ダメージステップが終了するまで十代くんは魔法、罠を発動できません】

 

「ん?このターン墓地へ送られたハネクリボーの効果で俺は戦闘ダメージを受けないぞ?」

 

【ゑ?……まさかそんな効果が………

 なら少し修正するとしましょう。

 魔法カードが発動したので私の効果を発動。

 墓地よりウィッチクラフト・スクロールを手札へ加え発動します。

 マジカル・コンダクターの効果を発動し、彼女に貯まった7個の魔力カウンターを使用し墓地より過去の私を特殊召喚します。

 さてと……バトル!

 過去の私でダイレクトアタック!】

 

「はあっ!?」

 

 

 ハイネさんが巨大な縫い針を飛ばすも謎の光により軌道が逸れて十代には届かない。

 

 

「おいおい、戦闘ダメージは受けないんだって言っただろ?」

 

【ええ、聞いていましたが念の為に。

 私は人間界でデュエルをするのは初めてなので、人間界へ逃げた精霊の犯罪者とデュエルした時にそのまま鵜呑みにして勝利を逃すなどあってはいけませんので教範通りに試しておく癖を付けておいているんです】

 

「そんなことしてんのか!?」

 

「十代~。

 僕もあまり詳しくないけど今の精霊界はちょっと不安定でね、

 ハイネさんの本来の職務からは外れてるんだけど、必要な事だったから大目に見てあげて」

 

「やっぱり大変なんだなこの人」

 

【ですのでこうして息抜きができて助かっています。

 私のエンドフェイズにドレーピングとデモンストレーションを手札へ、

 そして永続魔法ウィッチクラフト・バイストリートを墓地から発動】

 

 

 永続魔法が発動すると三番通りから私も良く行くバイストリートへと場所が移る。

 

 

【永続魔法は手札へ行かない代わりに発動できます】

 

「やっぱつええなぁ……ん?

 じゃあ何でさっきスクロール手札に加えたんだ?」

 

【魔力カウンターが足りなかったのでその分を補填する為ですよ】

 

「なるほど、そこまで計算して……」

 

【さあ、十代くんのターンです】

 

 

 十代、LP4000、手札3

 ・モンスター×0

 ・魔法、罠×0

 

 ハイネ、LP2400、手札2

 ・モンスター×3

 ウィッチクラフト・バイスマスター

 ウィッチクラフト・ハイネ

 マジカル・コンダクター

 ・魔法、罠×3

 マジック・クロニクル

 ウィッチクラフト・バイストリート

 ウィッチクラフト・スクロール

 ・フィールド魔法

 魔法都市エンディミオン

 

 

「俺のターン!ドロー!

 よし!天使の施しを発動!」

 

【魔法カードが発動したので私の効果を発動します】

 

「相手ターンでも発動するのか!?」

 

【その上3つの能力があります。

 1つがフィールドのカードを選び破壊する効果。

 2つ、手札デッキよりレベル6以下のウィッチクラフトモンスターを特殊召喚する。

 最後に先ほど使用した魔法・罠を回収する効果で、

 これらは1ターンに1度ずつ使用する事ができます】

 

「つまりハイネさんがいるだけでアドバンテージの差は開く一方ですわね……」

 

【その通り。私はサボタージュを手札に加えます】

 

「3枚ドローし2枚捨てる。

 お?引いたぜNEWヒーロー!

 E・HEROエアーマンを攻撃表示で召喚!」

 

 

 E・HEROエアーマン☆4、風、戦士族

 攻撃力1800

 守備力300

 

 

「へへ、このカード実はティオ姉さんに貰ったんだぜ」

 

「ティオ姉が?」

 

 ……え?

 NEWヒーローって事は今までエアーマン抜きだった事に驚きを隠せないって言いたいところだけど、それ以上にティオ姉さんが何か渡すって事は、あのティオ姉さんが人間を認めた???

 

 つまりティオ姉さんが示した試練を乗り越えた事になる。

 それって場所が場所なら神の試練を乗り越えたって事だって十代は知っているの?

 

 ハイネさんも同じ事を思ったのか、今までは真面目に遊ぶという雰囲気だったのに完全に戦う状態になっちゃったよ。

 

 

【それは……凄いですね。

 彼女は優しいですがその分厳しくする部分があります。

 ですからきっと、十代くんは彼女が差し向けた試練を1つ乗り越えたから貰えたのでしょうね。

 彼女はそういう性格の人ですから】

 

「そうなのか?

 それじゃあこのターンで試練を乗り越えた俺の力を見せてやるぜ!

 E・HEROエアーマンの効果によりエッジマンを手札に加え、墓地に捨てることでこのカードを発動する!

 スペシャルハリケーン!」

 

「ここでスペシャルハリケーン……」

 

「ええ、羨ましいまでのドロー力ですわね」

 

「この効果によりハイネさんのフィールドの特殊召喚されたモンスターは全て破壊……何!?」

 

【永続魔法バイストリートの効果。

 ウィッチクラフトモンスターはそれぞれ1ターンに1度戦闘、効果で破壊されません。

 そして私の効果を発動。エアーマンを破壊します】

 

「くっ!ミラクルフュージョンを発動!

 墓地のスパークマンとクレイマンで融合!

 E・HEROサンダー・ジャイアントを融合召喚!」

 

 

 E・HEROサンダー・ジャイアント☆6、光、戦士族

 攻撃力2400

 守備力1500

 

 

「場に出た時に元々の攻撃力がサンダージャイアント以下のモンスターを1体破壊する!

 くらえ!ヴェイパースパーク!」

 

【過去の私の効果発動!

 手札の魔法カードを1枚捨てサンダージャイアントを破壊し、くぅ!】

 

「ぐうう!まだまだぁ!

 ホープ・オブ・フィフスを発動!」

 

『E・HEROフェザーマン』

『E・HEROワイルドマン』

『E・HEROバーストレディ』

『E・HEROエアーマン』

『E・HEROバブルマン』

 

「この5枚をデッキに戻し、フィールド・手札に他のカードが無い場合3枚ドローできる!」

 

【3枚!?】

 

「来た!手札から死者蘇生を発動しE・HEROエッジマンを攻撃表示で特殊召喚!

 H-ヒートハートを発動!攻撃力を500ポイントアップ!」

 

 

 E・HEROエッジマン☆7、地、戦士族

 攻撃力2600→3100

 守備力1800

 

 

「いっけぇー!パワーエッジアタック!!!」

 

 ハイネLP2400→2000

 

「どうだ!!!

 俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

【私のターン、ドロー……十代くん、本当にお見事。

 誇って良いです。ですが……手札よりウィッチクラフト・サボタージュを発動。

 特殊召喚するのは当然この私、バイスマスター!】

 

「そんな、あんなに苦労して倒したのに……兄貴!」

 

【十代くん、君は確かに強い。

 あのティオさんが認めたのもよくわかります。

 ですがそれは可能性も加味しての評価です。

 たかがその程度の実力であぐらをかいてはいけません。

 さらなる高みがあると知りなさい!】

 

 

 この後、十代の抵抗もむなしく次のハイネさんのターンに魔法石の採掘で回収されたメガトン魔導キャノンで2発目を撃たれ、今と過去のハイネさんの攻撃によってライフポイントを削りきられた。 

 

 

 

 

 幸子とのデュエルはハイネさんが魔法吸収を発動していたのもあり、妨害を潜り抜けた幸子にネオダイダロスの効果を放たれ本当に負けそうになっていたけれど、ライフギリギリの状況で意地でネオダイダロスを撃破し勝利した。

 

 幸子のデッキは僕も一緒に調整したりカードの交換して強化したデッキだったからネオダイダロスが通った時は勝ったと思ったんだけどLP10000以上の壁は厚かった。

 

 

 デュエルも終わりハイネさんを校長室に連れていくとアトラ姉さんが出迎えてくれた。

 どうやらハイネさんがデュエルをした時の気配を感じておおよその到着時間を把握していたみたいで準備万全でおやつを楽しんだら部外者の僕達は出された。

 

 それでデュエルアカデミア正面入り口辺りで解散ってなったところで十代が、

 

 

「なあ、今夜暇か?

 翔と隼人で肝試しに行くんだけどお前達も来るか?」

 

 

 と、誘われて参加する事にした。

 

 幸子が夜遅い時間帯に女子を誘うなんてと噛みつきそうになったけど、今のデュエルアカデミアの現状を考えると心配じゃん。

 たぶんハイネさんが来てるのだって三幻魔関連だろうしさ。

 





 ロックマンEXEアドコレ発売されました。
 楽しいです!ただ、無印だけストーリーの再認識の為100倍バスターでとっととクリアしてフォルテは面倒なんでやりません。
 気が向いたらやるかも程度。
 EXEは2以降が素晴らしい!4は……うん。100倍バスターあるし多少はね?
 順番にプレイしていくつもりでEXE2はサンクチュアリ入手まで頑張りたい!
 なんか凄く今が楽しいです!

 土日のスイッチの充電休憩や通勤中と休憩時間にちょくちょく書くのは続けます。
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