蟲惑魔とGX世界   作:メリルメリルメリル

18 / 19

 誤字報告ありがとうございます。


肝試し

 

 ~レッド寮からアカデミア正面入口の途中にある謎オブジェ周辺~

 

 肝試しをするからと誘われて集まることになった。

 本当は夜間に外出するのは校則違反なんだけど十代達オシリスレッド寮の警備は適当っていうか、

 それ以前に防犯ってものが存在するの?ってくらいに待遇が酷い。

 教員も大徳寺先生一人だし、大徳寺先生も声かけはするけどそれ以上の事は何一つしないって話を耳にしている。

 

 なので夜間に外出しても咎める人がいなくて、もしこのままほっといたら絶対に行ってしまう。

 そうなってもしもの事があったなら、ハネクリボーが付いてる十代はともかく翔くんと隼人先輩が本当に行方不明になるかもしれない。

 人間が起こす魔術的事故の9割が好奇心から引き起こされる無謀な行為からくるものだからなぁ………

 

 これはエンディミオンの連盟の調査によって出されたデータだから巻き込まれないよう気をつけるようにって昔ハイネさんが注意してくれたんだよね。

 

 

「待った~?」

 

「おう!やっと来たか~!」

 

「って、サラちゃん!?その格好……」

 

「随分と薄……その、可愛いんだな………」

 

「えへへ、似合う?

 そう!僕こそがサラの蟲惑魔!

 蟲惑魔一族として完全武装状態だよ!」

 

「この格好だと普段より強い魔法を使えるようになるそうですわよ。

 言ってしまえば装備魔法の攻撃力上昇のように……私は、止めましたのに………」

 

 

 本人の言うように幸子には止められそうになったけど押し通したんだよね。

 完全実体化している個体とはいえ自分の未熟さは理解しているつもりだし仕方ないじゃん。

 

 

「確かにアトラさんの服に似てるな。

 けど完全武装って何と戦うつもりだよ?

 その杖から魔法出るのか?ドカーン!ってよ」

 

「室内でドカーン!なんてしないし何とって、オバケでしょ?

 ほら、万が一魔法が効かない時に備えてオバケ倒すように掃除機もカード化して持ってきたんだよ?

 発動。セット。ねっ?」

 

 

 発動と言うとカードから掃除機が出現し、セットと言えばカード化される。

 もう慣れきった行動だったけど、十代達からしたら珍しいモノだから目をキラキラと輝かさせる。

 

 

「スッゲェ~!俺にも貸して!」

 

「良いよ~。『発動』って言うと出るから」

 

「よっしゃ!掃除機発動!

 うおっ!マジで出てきたヤッベー!!!」

 

「ご丁寧にバッテリー式掃除機なんだな」

 

「ジョジョは知らないけどゴーストバスターは流石に知ってるっす。

 ……見たこと無いけど」

 

「そういや俺も見たことねーな。

 けど掃除機でオバケをやっつける話ってのは知ってるぜ」

 

「僕もそんな感じっす」

 

【あんたらちょっとうるさいよ。

 見つかったら何もできなくなるんじゃないの?】

 

「いっけね、そうだった。ランカさんありがとな」

 

【ん、元気なのは良いこと……でも、し~………】

 

 

 今日戻ってきてくれたのはティオ姉とランカ姉さん。

 光合成スポットがオシリスレッド付近に多く存在しているから自然とオシリスレッド生との交流も多くなって姉さん達がいきなり実体化しても十代と翔くんは驚かなくなっている。

 

 ただ隼人先輩と幸子はいきなり出てきた姉さん達にビクリと体を跳ねらせていた。

 

 

「な、なんか自然と現れたけど、これ、もしかしなくても保護者同伴って事になるんだな?」

 

「あっ。………そこまで考えてなかった。

 良い?姉さん達も一緒で?」

 

「俺は全然問題無いぜ!」

 

「う、うん。僕も全然……でも、女子と男子の比率が逆転しちゃったっすね。しかも可愛いし……

 

「ありがとう!」

 

「ひぇ!……え?ボク、声に出てたっすか?」

 

「どうだろうね~。じゃあ行こ~!」

 

「え……えぇ、あうぅ………」

 

 

 翔くんは思った事をすぐ小声で出すから可愛いよね!

 ただ簡単に罠にかかるから狩り概が無いのはちょっと頂けない。

 

 

 

 

 暗い林道を歩いていく。

 

 僕達蟲惑魔の目が赤く光っている事に驚いた翔くんが気絶しかけるというトラブルがあったりしたけど、

 それはティオ姉さんが使用した変態染みた魔力操作技術によって繭のような形の光を展開したおかげで解決した。

 

 僕達蟲惑魔は暗い中でも眼が光る事で僅かな星光で見通す事ができるんだけど、それって息をするのと同じくらい当然の現象で止めろと言われてもできないんだよね。

 

 だからってティオ姉が術式も無しに即興でサラッ起こしたこの現象に関してはちょっと意味がわからないです。

 わかるけどわかりたくない。

 

 ティオ姉さんを中心に展開された柔らかな光の中にいる限りは真昼のような明るさで、繭の外に出るとソコに光があると認識できないようになっている。

 これを術式にするなら光の魔法術式と幻術の魔法術式と魔法効果範囲術式を組み合わせて初めてこの現状を引き起こす魔法として成立するのに、そもそも術式を作り上げず魔力操作だけでこの現象を引き起こしている。

 

 例えるなら8桁の掛け算を僕達が計算機使って必死に計算しているのに、

 その横で暗算で、それも1桁の足し算でも解いたかのような気楽さで平然とやってのけたって感じなら異常さが伝わるかな?

 

 これには僕だけじゃなくてランカ姉さんもドン引きしたくらいにはヤバイ事なんだけど、この凄さがわからない十代達は姉さんを純粋に賞賛しててなんか羨ましかった。

 

 そんな些細な出来事……で片付けたくないけど、

 些細な出来事があったくらいで今は普通に会話しながら進んでいる。

 

 その会話の中で隼人先輩が何で授業サボってばかりなのにアカデミアに居続けているのかという話題になり、

「嫌なんだ、デュエルで勝つ事だけの授業が」

 との言葉が出た。

 

 

「勝つ方法以外にデュエルで勉強することなんてあるの?」

 

「えっと、あるよきっと。闇のゲームとか」

 

「闇のゲームねぇ……」

 

【闇のゲームがアリならば考古学や神話学でも勉強すれば良いんじゃないか?

 丁度オシリスレッドの担任は錬金術師なのでしょ?

 ならその手の事には詳しいのではないか?】

 

「考古学や神話学?何で錬金術が当てはまるんすか?」

 

【何でかと言われても……少し説明が難しいな】

 

【まかせて……】

 

「え!?」【ティオ姉無茶しないでよ】

 

【2人して、私をなんだと思って……?

 例えば、人間がスポーツ、を……するのに、筋肉を付ける。

 けど、腕の筋肉を、付けたい……だからって、腕だけは鍛えない……よね?

 錬金術を学ぶ……それには、まず、数学と、科学が必要。

 けど、それ以上に過去の失敗……知る、必要がある。

 それも神話に、なっているような……うんと昔の事柄を。

 それく、らい、錬金術は足りない?……ううん、衰退している。

 うん、こっちのがしっくり。

 錬金術は衰退してしまっている、んだよ。

 衰退した技術を……蘇らせるに、を?……は、過去を見る、しかない。

 だから必要……】

 

「錬金術を学んでれば自然と身に付くのか。

 けどよ、それの何がデュエルモンスターズに関係あるんだ?」

 

「大ありだよ。

 デュエルモンスターズの精霊、僕達の始まりは人類の始まりよりずっと前から始まっているらしいんだよね。

 それでね、飛行機は当然として、

 船も海を渡るなんて無理な時代なのに全く別の大陸で似たような神話が存在していたりするんだよ」

 

「そうなのか?」

 

「初めて知ったっす。

 ……でもこの流れからすると神様は精霊で、例えばだけど片方の神様はハーピィ・レディ1で、もう片方はハーピィ・レディ2みたいな感じだったり~………」

 

「ピンポンピンポンその通り!」

 

「マジで?」

 

「うんマジで。というか神様なら実際ここにいるし」

 

【ん……元神様、褒め称えたまえ………人の子よ?】

 

「ははー!ティオ神様なんなりとー!

 なんちゃって~」

 

「でもこれだけ可愛くて優しい神様なら貢ぎ物をするのもわかるかも」

 

「それはもうアイドルに送るファンの構図なんだな」

 

【正にそれじゃないのか?

 ファンはファナティック、狂信者が語源だぞ?】

 

「そうなのか!?」「そうなんすか!?」

 

「俺も知らなかったんだな……けど、そうじゃないんだよな~。

 う~……なんかモヤモヤするんだな~」

 

「本人がわかってなきゃ誰もわかんないよ」

 

【そう言う……サラちゃんも、そういう時………あったよね?】

 

「そうでしたの?」

 

「うん。ほら昼間に十代にお願いした時に魔法が使えなくて泣いた時があるって話したじゃん。

 その時の解決方が自分探しだったんだよね。

 とにかく何でも気になった事に手を出して自分がどうしたいのか見つめ直すの」

 

「自分探し………」

 

「ですが隼人先輩は留年してますわよね?

 それは時間的にあまり……」

 

「うぐぅ」

 

「隼人先輩が女子でしたら私と同じように社交界デビューに備え、社交デュエルの勉強をしてるだけでしたから話は早いのですがねぇ~」

 

「社交デュエル?」

「ほ、本物のお嬢様なんだな」

 

「ん~……じゃあさ、何で今ここにいんだ?」

 

「本当ですよね。

 社交デュエルの為にアカデミアへ来ているのに。

 私は、何故、こんな場所に………」

 

「来てくれて嬉しいけど、無理しなくて良いんだよ?」

 

「はぁ~……あのですね、私がこんなにも心配して、こんな場所に来ているのは貴女が無防備すぎるせいですわよ?」

 

「確かに」

 

「うん。わかるっす」

 

「同感なんだな」

 

「え?そんなに?」

 

「そんなにですわ。自覚なさって、お願いですから」

 

 

 

 ~元特待生寮入り口~

 

 

 目的地に近付くにつれて何か嫌な気配が濃くなっていく。

 そして、確実に何かの境界線を越えた事で悪意のある、けれど慣れた親しんだ性質の力を感じたところでランカ姉さんが僕とティオ姉にコネクトの魔法を使用し脳内で会話を送り会う。

 

 

【『ティオ姉、この気配って……』】

 

【『うん……神の力。

 それも、私のような……偽物、と違う………

 初めから、神、そんな存在……』】

 

『でもこれってちょっと変じゃない?』

 

【『ん、でも確実に本体ない私達の落とし子の封印されていたるかも?思う』】

 

【『ちょっと意味わかんない。

 ゆっくりで良いからもう一度』】

 

【『いるのは、私達みたい、な、落とし子………本体じゃない………

 封印は、強くなくても……今は寝てる、から、そうそう……大丈夫。

 それに、万が一……なら、私がいる。だから平気』】

 

『流石ティオ姉、凄い自信』

 

「貴女たちこそ何してるの!?」

 

 

 目的の館の目の前までたどり着いてところでずっとコネクトを使用した会話に集中していたから、叱るような声を耳にするまで新たに増えた人物に気付かなかった。

 

 そこにいたのはまさかの明日香でビックリした。

 コネクトの魔法は苦手でどちらかにしか意識を向けられないから普通に気が付かなかったよ。

 

 僕と幸子はここで初めて十代達から今回の詳しい詳細を聞いたのだけれど、どうやら大徳寺先生からこの場所の話しを聞いて探検ついでに肝試しをしようという話しになったらしい。

 正直十代達がこういう性格なのは知っているんだから余計なことを教えないでほしかったという気持ちになったけど、やっぱり付いてきて正解だった。

 

 そう思ったのは明日香からの話しを聞いたから。

 この寮では本当に行方不明者が出ていて、その中には明日香のお兄さんもいるのだと話してくれた。

 だから興味本位で近付かないように忠告してくれたのに十代達は中へと入っていこうとしている。

 もしここで無理矢理連れ帰ったとしても、いずれ十代達は僕達の目を盗んで入っていくだろうからここで探検させた方が良い。

 

 

【私……明日香ちゃん、送る……ね?】

 

「うん。じゃあ僕達は十代達見てるね」

 

「本当に保護者みたいな事言っていますわ……ひっ!く、暗いですわ!」

 

「あ、光源……じゃなくて姉さんが行っちゃったから」

 

 

 ティオ姉がいなくなったので先ほどまでの真昼のような明るさはなくなってしまったから懐中電灯をつけて幸子と一緒に向かう。

 

 幸子は帰ろうと言ってくれた。

 けれど今行かなきゃいけない理由を説明をしたら付いてくると言ってくれたのでしっかりと手をつないで進んでいく。

 

 寮の中は元特待生寮というだけあってホコリをかぶっているもののしっかりとした造りになっていて、

 十代が「オシリスレッドの寮からこっちに引っ越すか?」って言うくらいにはしっかりしている。

 

 ただそう思ってるのは十代だけみたい。

 

 翔と隼人先輩は嫌だと言い、幸子に関しては「ここに住むくらいならオシリスレッドの寮の方が100倍マシですわ!」と評価していた。

 昼間はオシリスレッド寮を「本当に人が住んでいますの?」みたいなこと言っていたのに。

 

 それにしても闇のゲームに関して研究をしていただけあってそれに関連した資料が多い。

 

 

「へ~……千年アイテムって7個あるんだ」

 

【正確には贋作なんかもあるからもっと存在しているのだが、ファラオを含め古代エジプトの神官達が所持していた千年アイテムの数が7個だった筈だよ】

 

「そういえばランカ姉さんって古代エジプトより前からいたんだっけ?」

 

【それより1世紀くらい前にはいたと思うけど……記憶が曖昧だな。

 けれどエジプトの奴らの精霊技術が頭一つ突出していたから耳にしやすかった事はよく覚えているよ】

 

「……ランカさんって何歳なんすか?」

 

【わからない。

 私の頃は歳を数える習慣なんて無かった。

 数えだしたのはサラの時に人間の文化も少し混ぜようって考えで……かなり最近のことだね。

 だから古代エジプトと同じ4000歳で良いんじゃないか?】

 

「あり?古代エジプトは5000年前だった気がするんだけど、俺の記憶違いだったかな?」

 

【じゃあ5000歳で】

 

「適当っすね~……ひうぅ!」「ひぃ!」

 

「な、なんだネズミか………」

 

「ネズミ……脅かさないでくださります!?」

 

「わ、わざとじゃないっすよ!」

 

 

 なんか手を繋ぐを越えて人形でも抱きしめるように持ち上げられたのだけど、

 それで幸子の気が紛れるなら良いかなと思い魔法で自分の体重を軽くした時の事だ。

 

 静かだった寮の中に悲鳴が響き渡った。

 

 

「この声」

 

「明日香の声だ!」

 

 

 こうして僕達はまんまと敵の待ち受ける場所へと辿り着いたのだけど……

 

 

「ねえランカ姉、ティオ姉楽しそうだけど何してると思う?」

 

【ん~……あれは、アレだな。

 あの人、遊城十代がかなりお気に入りみたいだから。

 勇者への試練のつもりかもしれない……今回で4回目かな?】

 

「2回目じゃなかったの?

 何て言うか……よっぽど気に入ったんだね」

 

【だねぇ~……】

 

 

 その場所は岩肌の露出した洞窟内部のような広い円形の空間だった。

 

 そこでタイタンと名乗る、闇のアイテムと言いつつ何のヘカも感じられないアクセサリーを自慢気に見せ付けるおじさんが待ち受けていた。

 そのおじさんの背後にはかなり斬新な棺が2つ立て掛けるように並んでいて、片方には明日香が、片方にはティオ姉が入っている。

 

 明日香に関しては眠っているけど、ティオ姉に関しては完全に寝た振りをしていて、

 十代が「二人を返せ!」と言った時の嬉しそうな反応ときたら。

 僅かながら口角が上がってティオ姉にしては本当に珍しい反応をして凄く嬉しそう。

 

 

「そうでしたのね。

 一瞬ティオさんが笑ったように見えたの見間違えでは無かったのですわね」

 

 

 そして幸子も気付いていたみたいで、僕とランカ姉が少し離れた位置でこそこそ話してると翔くんと隼人先輩にバレないようこっちに入ってきた。

 

 

「あはは……姉さん、寂しがりやだから構って貰えるの嬉しいんだと思うよ?……たぶん」

 

【そんな事より千年パズルか……

 何のヘカも感じられない偽物とはいえちょっと不味いかも】

 

「ん?どうして?」

 

【そもそもあの形状が不味い。

 例えヘカを感じられなくても視界に入れば万が一、一時的に力を失っただけの本物の可能性があるなら奪おうと考えるのが普通だ。

 それほど魅力的なんだよ、千年アイテムというものは。

 偽物とはいえ、そんな物をこういった場所に持ち込めば自然と寄せ付ける事になる】

 

「なるほど。じゃあどうする?」

 

【ここはティオ姉に任せて周囲の警戒でもするのが良いだろうね】

 

「そっか。じゃあ幸子はここで待ってて」

 

「いえ、私も行きますわ」

 

 

 幸子が「私も」まで発言した時には僕達の後に付いて通路に出ていて、幸子が出たその瞬間十代がデュエルしていた場所の入口が音もなく消失した。

 

 

【これは……やられたね】

 

「ん……敵意を感じない?」

 

「どうしまし……部屋が………」

 

【そうだね、敵意が無い。ライトニング】

 

 

 ティオ姉が指先から低位の雷魔法を放つと通路に光が走り、それは感電し塵のように消滅した。

 

 

「……今の骨、凄く見覚えがありますわ」

 

「ブルーアイド・シルバーゾンビだね」

 

「それって確か、レベル3で何の効果も持たない弱小モンスターですわよね?」

 

「うん。そうなんだけど……」

 

 

 周囲を見渡せば一見今までと変化が無いのだけど、所々僅かに輪郭が歪んでいたりしていて別の空間だということがわかる。

 けどこれは魔法的に説明すると難しいな……

 

 とりあえず幸子にはコピペして雑に編集した感じのダンジョンへ放り込まれたと簡単に説明したのだけど、何故かまたしても抱き上げられた。

 

 普通なら危険な状況なのだけど、ティオ姉さんがあれだけ近くにいて見逃した時点で危険性は薄いだろうし大人しく持ち上げられておこうかとも思った。

 けれど聖域の作成くらいはしとかないと不味いなとすぐに考え直す。

 

 聖域の作成は必要だとはわかっているけれど。

 やはり幸子はとても大切なので「大丈夫だよ」と確信を持っているからこその強い言葉で励まし、強く抱きしめ返すして1分程してようやく降ろしてくれた。

 降ろしてくれたけど怖くないよう手をつなぐ事は忘れない。

 

 

「……それで、ランカ姉はどう思う?」

 

【そうだね……サラの言うとおり敵意は一切感じないし邪魔されたくないんじゃないかな?】

 

「やっぱり封印されてるのとは別?」

 

【うん。そうだろうね。

 ただコイツは敵じゃない。味方でもないけど。

 単に面白い方に事態を転がしたいってところだろうか……

 はぁ……きっとトリオン姉さんみたいな性格の奴の仕業だろうな】

 

「ん~?

 ……でもそれって精霊の価値観的にわりとポピュラーなんじゃ?」

 

【うっさい。ささっと原因ぶっ壊す。

 こっちには完全な実体化をしているサラがいるのだから火力じゃそうそう負けるわけが無いんだし。

 ほら行くよ】

 

 

 こうして唐突に異空間からの脱出が始まった。

 





 ロックマンエグゼ2てポイズンアヌビスWを手に入れる為にファラオマンを少なくも30回は倒していて沼ってる。
 バスター100倍はあえて使ってないけどそろそろ使うか悩んでる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。