蟲惑魔とGX世界   作:メリルメリルメリル

2 / 19
常識が違いすぎて学ぶことが多すぎる

 

 あの孤島で暮らしていたのだけれど飛行機の墜落から調査隊が来るようになって、主に私達のせいなのだけど人間目線で説明できない事柄が起こるとか口コミ?とか言うの?

 

 いつの時代も人間は噂好きで怖いモノ知らずだった。

 

 やがて噂も収まって完全に人間が来なくなったと思った頃に変なしゃべり方をするペガサスと名乗る男が現れた。

 

 人が来なくなったと油断していたのもあってペガサスにサラムトリフィの姿を見せるなんて失態をさらしてしまったのだけれど、結果的に良かったと思っている。

 

 何故なら私は、人間の事をあまりにも知らなかったから。

 

 人間は病気という呪いと似た状態だけれど全く別の状態に陥るのだと、サラムトリフィを治してくれと魔法都市に懇願したあの時まで本当に知らなかったのだから。

 

 そして現在、そこそこ広い部屋の窓際にてこの子、サラムトリフィと……

 サラとデュエルをしている。

 

 

「僕のターン、ドローして500回復するね」

 

 

 身分証というものも作ってもらって人間の世界で13歳という事になっているサラは腰まで伸びたキラキラと光って見える綺麗な金髪を揺らしながら嬉しそうに(テーブルの盤面とか見たらどうしてそんなに嬉しそうなのかちょっとよくわからないけど)カードを引く。

 

 

・アトラ、LP2400、手札5枚

・モンスター×4

 スーパースター

 ホーリー・ドール

 マグネッツ1号

 ボルト・エスカルゴ

・魔法、罠×4

 凡骨の意地×2

 伏せ×2

 ・フィールド魔法

 闇

 

・サラムトリフィ、LP6300、手札2枚

・モンスター×0

・魔法、罠×3

 神の恵み

 伏せ×2

 

 

「スタンバイでゴールデン・レディバグを手札から見せてライフを500回復するね。

 僕は手札からアトラ姉さんを召喚してバトル。

 アトラ姉さんでスーパースターに攻撃するね」

 

【………】

 

「……アトラ姉?」

 

 

 う~ん……この攻撃をどうにかする事はできるのだけど、絵面的に嫌だしされるの私な訳でしょ?

 物凄く嫌なんだけど……

 

【………ットラップ発動、はさみ撃ち。

 私のフィールドのマグネッツ1号とボルト・エスカルゴを突撃させ【ブフッ!】……トリオン?後で覚えておいてよ?】

 

 

 サラの隣に座ってデュエル見ている半透明な少女、トリオンが余計な想像して笑いこらえている。

 こんなんでも私の全盛期の半分くらいの頃にできた落とし子なのよね。

 もう何千年と姿を見ていなかったのに、サラを拾ったその1年以内に散り散りになった落とし子達が皆して集まってくるとは思わなかったわよね。

 その時はこれがこの子のヘカの力かって驚いたけど、これだけ集まっておいて誰も人間の子育てなんてしたことないから勝手がわからなくて大変だわね。

 

 ちなみにトリオン以外の他の落とし子達もここに来ているのだけど今は日光浴中ね。

 本当はサラも皆と日光浴をしている時間なんだろうけど、人間の生活の常識を学ぶ必要もあるから。

 

 

「はさみ撃ち?……破壊する!?困る!あっ!そうだった!永続トラップ、リビングデットの呼び声を発動!

 この効果によってトリオン姉さんを呼んではさみ撃ちを破壊するよ」

 

 

【お?私?私にお任せ!

 私の効果発動!私は特殊召喚に成功したら相手の魔法か罠を一枚破壊する強制効果が発動するのさ!

 でもちょおぉ~っっっっとタイミングが遅かったかなぁ!】

 

「そうなの?」

 

【うん!そうなのだ!お姉ちゃんでも発動しちゃったものを止める事はちょっとできないかなぁ!?】

 

【最初のターンから伏せてたそれ、何かと思っていたらリビングデットの呼び声だったのね】

 

「うん。でもどうしよう。これどうなっちゃうの?」

 

【そうね。まず私が……】

【アトラの蟲惑魔は大きなカタツムリと半裸のお兄さんでサンドイッチにされます!】

 

【……先にあんたが出てたらあんたをサンドイッチにしてたのに】

 

【え~?こんな可愛い娘に容赦無さすぎない?】

 

【だって嫌だし……】

 

【まあただ除去されるならともかく絵面がねぇ~……

 ……コホン、はさみ撃ちの効果が終わったら私の能力が発動するんだけどさ、もうはさみ撃ちは無いから別の何かを破壊しないとね~。

 ちなみにトリオンお姉ちゃん的には~……】

 

【トリオン?】

 

【おっと。は~い、ごめんなさ~い】

 

 

 今しているのはデュエルを学ぶ為の学校へ行くのに必要な勉強なのですぐに教えてしまったらこの子の為にならない。

 だからトリオンも自分の口元で指をバッテンをして教えないよう黙ってくれた。

 

 

「じゃあ……凡骨の意地を破壊するね」

 

【凡骨の意地ね】

 

【うん、凡骨の意地だね。わかった】

 

 

 ついトリオンと目を合わせてしまった。

 トリオンは【コレだったら私が先に出ててもはさみ撃ち使わなかったよね?】と目で訴えかけながら私の凡骨の意地をひょいと持ち上げて墓地に置いた。

 

 私の手札5枚もあるし今更2枚が1枚に減っても痛くも痒くもないかなぁ。

 ただこの動きで手札アドバンテージの重要性を少しは理解してくれたのと、キチンと攻撃力が届かなくなっている原因のスーパースターに攻撃できたって収穫があるし今回はこれで良いかな。

 

 

「今度こそトリオン姉さんでスター・ボーイに攻撃するよ」

 

【トラップカードオープン、地縛霊の誘い。

 これによってトリオンが戦う相手はスーパースターからホーリー・ドール変わるわ】

 

【あ、オワタ】

 

 

 そうね、終わりだね。

 前のターンはサラがメインフェイズ1で落とし穴をコストにレインボー・ライフを使ってきたから装備しなかったけど、私の手札に巨大化もあるから次のターンで削りきれる。

 それにしても、もっとデッキ弱くした方が良いのかしら?

 まさかデッキの最高攻撃力がダーク・エルフのこのデッキで5連勝って流石に問題よね?

 今は楽しそうだけど勝てなさすぎてすねちゃわないかしら?心配だわ。

 





サラムトリフィのプレイング等の状態
 ライフポイントに謎に厚い信頼を置いている。
 トリオンの蟲惑魔の②の破壊効果を最強サイクロンと同じ感覚で使っているがそもそも発動に対してトリオンの蟲惑魔を呼んでも無効にしたい(できないが)カードを破壊すらできていない。
 新エキスパートルールなので?デッキの枚数が76枚デッキ。
 ただ蟲惑魔の精霊達が無意識に答えてくれるので蟲惑魔モンスターを引けない事は無い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。