人生初誤字報告というモノを体験しました。
報告ありがとうございます。
いや~、マイナーなカードをうろ覚えで名称確認もせずに入れ込むなんてしてはいけませんね。
デュエルアカデミア中等部には学園祭が存在する。
優秀生クラスは成績10位内に収まる優秀生のみが集められた特別なクラスで今年は例外的に今年は11人、つまり僕を含めてその人数になっている。
ちなみに優秀生クラスには取巻くんと慕谷くんはもちろん、ジュンコさんとももえさんもいないから明日香さんには悪いけど平和だ。
万丈目は僕がいるんだから良いでしょ!
そんな優秀生クラスも学園祭の出し物の何にするかと話し合いをしている。
各々が意見を言い、出た中で多数決をしていくという方針だったんだけど………
「貴様正気か!?女子は何人だと思っているんだ!?
なのにウェイターは全員メイド服だと!?ふざけるな!
そうなれば必然男も着ることになるんだぞ!?
メイド服を!!!」
こう発言した万丈目曰く、何をとち狂ったのか1人の生徒があろう事か男だらけの優秀生クラスで「メイド喫茶」とか言い出しやがった。
僕も身分証的には男性って事になっているから女子は1人である。
正確に言うと男子9人女子1人、蟲惑魔が1人だね。
なおウェイター全員メイド服は僕の発案。
だって万丈目が本気でメイド服着たら格好良さそうって思ったんだもん……
ちなみにメイド喫茶と最初に言い出した生徒曰く、「天上院さんとサラちゃんのメイド姿が見たい。コレを逃したら2度と見れない」と堂々と発言し、万丈目は「ふざけたことを!」とか言っていたけど、その叫びに隠れて何人かが「確かに……」とか言っていたから羞恥心よりも欲望が勝っている人が多いみたい。
どれだけ賛成が多くとも万丈目は反対し続ける中で、着てほしいと言われた明日香さん本人は嫌ではないのか、口には出してないけど「一度なら経験してみるのも良いんじゃないかしら?」というスタンスをとっている。
なので万丈目が圧倒的アウェイであり万丈目が折れれば全てが決まる状況。
「あのさ、万丈目は……僕のメイド服姿、見たくない?」
「お前は何を言って!?ち、近い!近いぞ!?」
「そっか、見たいんだ。えへへ、嬉しい」
「何も言ってないだろ!?」
その反応で言ってないの一言だけで誤魔化すのは無理があるよって言ったら面倒くさいことになるのは目に見えてるから言わないけど、そんな反応されると嬉しくて仕方ないね。
よく「サラちゃんは天然だよね」って人間さん達から言われるけどさ、僕は蟲惑魔一族だよ?
この人間世界だと知らない事柄が多いからそう映るだけで、こういう事の手法や裏の読み方に関しては人間も精霊もあまり変わらないし詳しくないわけないじゃん。
まあそれはそれとしても、よぉ~し。
万丈目が見たいっていうなら全力を出そ~っと。
今回に限ってはヘカもコネも惜しまないよ。
「けれど万丈目くん、もう反対しているのは貴方だけよ?」
「天上院くん……だ、だが俺は絶対に着ないぞ!?
それで良いなら別に良いぞ!?本当に良いんだな!?お前らはその覚悟があるんだな!?
もう一度自分の覚悟を確認して答えろ!吐いたつばは戻せんぞ!?」
万丈目のその必死の抵抗と取れる熱弁に対して、皆して「元より覚悟の上じゃい!」といった感じの万丈目以上の熱意の籠った返答を受け、なんか攻撃力3000級のダイレクトアタックを受ける直前みたいな反応してる。
「ぐっ……な、ならば好きにするが良い!」
「ッしゃー!」「決まりィ!」「やったー!!!」「天上院さんのメイド服!」「勝った!」
「貴様らも着るんだよ!!!」
「……僕は?」
え?僕の名が上がらない???
蟲惑魔である僕がチャームで人間さんに負けるのは凄く釈然としないんだけど。
「お前は……普段からコスプレみたいなもんだろ」
「失礼な!純度30%アトラ姉さんの糸で作られた蟲惑魔の正装になんてことを!」
「100%じゃないのかよ」
「だって、理由はわからないけど100%は危険すぎるから駄目って姉さんが……」
「ハイハイ、一区切り付いたけどまだ時間あるしメイド喫茶をどうするかの話し合いに移りましょ」
こうして僕達のクラスはメイド喫茶をすることになった。
・
なったのだけれど、準備の段階で明日香さんと2人きりになる時があって、
その時の出来事なのだけど……
「ねえサラさん。貴女にずっと聞きたかったことがあるのだけれど、良いかしら?」
「ん~?改まってどうしたの?」
明日香さんに呼ばれたから手を止めて近づく。
うん、普段から思っていた事だけどこうやって二人きりで対峙すると明日香さんが大きいって再認識させられる気分だよ。
真っ直ぐ向いてると明日香さんの胸より少し下くらいの位置に僕の視線が行くから目を見て話すには自然に上を向かないといけなくなる。
見上げて見る明日香さんの表情は難しいと言いたげな様子で、呼んだは良いけれど聞くか聞かないかまだ悩んでいると感じ取れる。
それでもこうやって見つめあう状態になったのだから話そうと思ったんだろうね。
意を決したように口を開く。
「サラさん……貴女と万丈目くんは仲良さそうだから、その……凄く聞きにくいのだけれど、どうして彼なの?」
「ん?どうしてって、何が?質問の意味がよくわかんないよ?」
「何故、あんなにも彼と仲良くして、一緒にいるのかしら?
貴女の優しくて穏やかな性格と、優秀なのは確かだけれど彼とでは性格があまりにも違うし……」
「???……えっと、その解釈だと僕と明日香さんも全然違うじゃん?
違うからこそ興味を持つようになるし、仲良くもなれるし敵対する事だってあるんだと思うよ?
これは姉さんからの受け売りなんだけど、仮に自分と全く同じ存在がいたとしたら、敵対する事はあっても仲良くなる事なんて無い。
違いが無いから興味を持てない。
自分にとって魅力的に感じるものを全く同じその人が持っているなんて事は絶対にないんだから。
何故なら、自分にとって魅力的に映るものは常に自分が持っていないモノだけなんだよ?」
「………驚いた。
確かに、言われてみればそうかもしれないわね……」
これを僕に話してくれたのはティオ姉さんだ。
ティオ姉は誰よりも自分の意思を口に出すのが苦手な人なのに、この事は必死に伝えようと何回も、言葉を変えてみたり僕が理解できるように言葉を続けて、その気持ちは強く僕の胸に染み付いているからこうやって口にできたのだけど……
「けど……ごめんなさい。
私が伝えたいのはそうじゃないのよ」
どうやら明日香さんが言いたい事に対しては的外れだったみたい。
「……もう率直に聞くわよ?
あのね、万丈目くん達の良い噂は聞かないわよ?
なのにどうして貴女はあの人達の側に居続けて……」
「え?そうなの?」
「………えっ?まさか、知らなかったの?」
「うん。初耳だよ?
でも言われてみれば確かに、僕から見てもちょっと傲慢すぎて目に余る時はあるかも……見下す時とか特に………」
「でしょう?
なのに、どうして貴女は彼の側にいるのかしら?」
「なんでって、大切な友達だからだよ。
万丈目はね、区別はしても、初めて会った時からずっと僕の事を差別しないでいてくれたんだよ。
精霊だから、
そんな些細な事で僕のことを過剰に特別扱いしないし、怖がるような様子も無いから側にいて気が楽なんだもん。
それに、言葉遣いはともかく万丈目は凄く優しいよ」
「……そう、なるほど。差別をしていない……そうね。
そう言われてしまうと、もう強く言えないわね。
私も、貴女のことを少なからず特別扱いしてしまっているもの………」
「大丈夫だよ。明日香さんは凄くマシだから。
もしこのデュエルアカデミアに万丈目がいなかったら明日香さんの側にいたかもって思うくらいには、ね?」
「それは……ありがとう、そう言ってもらえると助かるわ」
「うん。どういたしまして?で、良いのかな?こういう会話はあまりしないから難しいね」
……ということがあったんだ。
この後で万丈目に関する皆の評価を聞いてみたりしたのだけれど、やっぱり明日香さんの言うように良くない噂が出てきてほんのちょっとだけ、不快だったな。
・
それからしばらくして学園祭の日がやってきた。
この日の為にラドリーちゃん……には悪いけど今回はこちらの都合でパルラさんにメイドの作法というものを教わったりして、それを明日香さんを含めたメイド役の人達にも教えたりと久しぶりに忙しい期間だった。
それで私達の出し物はメイド喫茶ではあるもののここはデュエルアカデミア。
抽選でメイドさん、僕と明日香さんのデュエルが見れる予約券を手に入れられて午前と午後の2回だけ。
このデュエルに関してはわざと事前告知無しにしておいたのに席が埋まっていた。
「予想以上の客の数ね。まさか満席になるなんて……
そんなにメイド服が良いのかしら?」
スカートをおさえ自分の着ているメイド服を見直すような素振りをしながらそう口にする。
明日香さんと僕が着ているメイド服はパルラ姉さんの服をイメージしたものを着ているよ。
少しだけ違いがあってね、僕のメイド服の背中にはちょこっと穴が空いていて小さくだけど葉っぱを出す事ができるようになっているんだ。
ちなみに他の人はラドリーちゃんとこの一番上の立場のハスキーさんのメイド服を真似したデザインで大人しい雰囲気がするしロングスカートだからあまりダメージが無いって皆が言っていた。
こうすれば皆黒と白の布で済むから予算に優しい。
それにしても友達に見習いとはいえ本職がメイドさんの子がいるのに、その子のお姉さん的な存在を頼ったり参考にすることばかりだった気がするなぁ………
まあ仕方ないよね。パルラさん面倒見が良くて立派な……立派な………………立派………かなぁ???
コホン、これは今はあまり関係の無い話なんだけど実はハスキーさん。
何度か顔を見たことがあるから一応知り合いなのだけど、実際に名前を知ったのは最近だったりするんだよね。
だけどハスキーさん側は僕の事を一方的に知っていて何か変な気分だったよ。
「そうだね~。そうかもね~。
僕はそれよりこんなに集まるなんて思ってなかったから緊張しちゃってるよ」
などと現実逃避していたのを戻して辺りを見渡す。
いつもは30人くらい入れる教室をたったの11人で使っているからだだっ広い教室なのだけれど、今日は沢山席があって満席。
満席な席の上には半透明な姉さんや協力者達がいるので手を軽く振れば皆して返してくれるのがなんか恥ずかしい。
あ、ジュンコさんとももえさんもいたんだ。
二人とも手を振り返してくれた。
人数が30人近くいる通常クラスだからきっと交代まで時間が沢山あるんだろうなぁ~。
それにしても姉さん達は小さくなってくれてるとはいえこれだけいると、物凄く部屋が狭く感じるね。
これだけ近い距離だから自然と視線が固まって向けられちゃうから……
「あはは……ほら、ちょっと手、震えてるもん」
「そういえば貴女は大勢に見られながらのデュエルは初めてだったかしら?」
授業でもっと多い人数に見られる事あるけど、その時はもっと広い場所でするからここまで見られているってプレッシャーは感じないし初めてって言って良いかもね。
「うん。初めてだから恥ずかしいところ見せないよう頑張らないと」
「そうね。けど、力みすぎてプレイングミスをしないように余裕は持っておいた方は良いわよ」
「ん、ありがとう。……それじゃそろそろ始めよっか」
「ええ、そうね。行くわよ!」
「「デュエル!」」
アニメでデュエルアカデミア中等部の話しは出るのですが調べてもどんな場所にあるのかはわからなかったので中等部は孤島なんかじゃなくて普通に都内にあることにします。
そうした方が学園モノ鉄板の学園祭がしやすいですし、簡単に考えてる話しの内容的に必須なんですよね。
保護者が来るという機会が。
今回の学園祭回ですけどデュエルパート書き始めたら一万文字超えたのでこれはアカンと思って分ける事にしました。