盾の英雄記   作:トッポ(チョコ無し)

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局長代理(50連勤)「し、死ぬ。仕事が終わらない!」
局員(休暇明け)「今月の決算書の書類お願いします」
局長代理(残業確定)「アッ」
局員(5徹)「旧ロシア方面にて社会主義集団の南下が確認されました。」


神秘

 中は酷い有様であった。

 奴隷達は檻に入れられていたが、痩せ細り床に寝転ぶ者、無言で回り続ける者、ピクリとも動かない者と様々であった。

 そんな中、奥側の檻にまだ、痩せ細っておらず正気も、ましてや死んでもない者達も居た。

 

「手前は病や怪我で死にかけもしくは死んでいる者達で、奥は病や怪我で死ぬのを待つ者や呪いによって表に出せない者が居ます、ハイ。」

 

 奴隷商の顔は判決を待つ囚人の様な顔となり反応を待っている様だ。

 

「手前側はもう無理だろう。奥のみを見せてもらおう。」

 

 そう言うと奴隷商は微かに安堵した雰囲気になり歩き出した。

 見れば見るほどにあの戦場では無く戦後の収容所に見えてくる。

 

「左から順にレッドウルフ種の兄妹、とある魔物の死に際の呪詛によって常に激痛を与えられております。私共も解呪しようと手を尽くしましたが何分命を対価にした呪いでして最上級の聖水であろうとも駄目でありました。」

 

 朱殷のの髪髪をし、狼の耳と尾を持つ彼らはおそらく魂にまで焼き付けられている呪いの痛みに耐え、俺と奴隷商個人を認識して敵意の籠った目を向けてきている。

 見上げた根性だ今度新人局員の指導に精神を鍛える訓練を追加しておこう。彼らの根性に敬意を示し使う気の無かった秘術を使うか、

 

「魂の呪いか…もしかしたら解呪できるかもしれないな。他はどうなんだ?」

「ハイ。隣はオルグ種の元長ですな。オーガと言う鬼種の突然変異と人が交わりできた新興種族でありましたが、昨年ファブレイの王子を襲撃したとして王子を信じる団体によって種族根絶が行われたと言われております。彼女は唯一の生き残りであり、王子から逃れるために奴隷になったのだと私は考えております。ハイ。」

「王子の名前は?」

「タクト=アルサホルン=フォブレイと言います。」

 

 ナチか?いや、中華のアカか?それとも似たナニカか?まぁ、どうあろうとも動向に気を向けないといけなさそうだ

 それに、タクトと言ったか?露天商達から集めた情報によるとマッチロック式とは言え銃を作り、黒色火薬を作り、航空兵力を築き上げた。明らかに自衛隊やアメリカ軍の警戒体制を構築している。始まりのぎこちない運営体制ではない洗練された体制だった。奴は転生者か転移者なのだろう。どちらにせよ注意が必要だな。更なる情報集積システムの構築が必要だ。奴隷達や協商団が必要だろう。

 情報局のメンバーが居れば楽だっただろうな。

 

「…奥の訳ありを全て買おう。」

「なんと言いました?」

「全て買うと言ったのだよ。早急に手数が必要になった。表に出せない事情を簡潔に伝えてくれ。」

「…おお!お買いになられるのですね!では、オルグ種の隣からホワイトエルフ種、フルス種、ファル種、それぞれ敗血症、魔法とは違う力を持った為、翼を失った為でございます。」

 

 早速と言わんばかりに部下を呼ぼうとしていた奴隷商を止め、話をしなくてはならない。

 

「…奴隷商、この場所の漏れることは無いか?」

「?私共の建物ですので他に出ることは無いです。ハイ。」

 

 それは好都合。

 

「今この場で呪いの解呪を始める。」

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