盾の英雄記   作:トッポ(チョコ無し)

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注意 
軽く戦争の話が軽く出ます。
嫌な方は読むのを辞めて自分のよりも面白い小説に向かってください。



第1回勇者会議 1

来客室の豪華なベッドに座り、みんなそれぞれの武器をマジマジと見つめながら説明に目を向けている。

窓の方を見ると何時の間にか日がとっぷりと沈んでいる。

それだけ集中して説明を読んでいる訳だ。

 

伝説の武器はメンテナンスが不必要の万能武器である。

持ち主のLvと武器に融合させる素材、倒したモンスターによってウェポンブックが埋まっていく。

 ウェポンブックとは変化出来る武器の種類を記載してある一覧表であると。

俺は武器のアイコンにあるウェポンブックを開く。

瞬間、壁を越えてアイコンは長々と記載されていた。

そのどれもがまだ変化不可能と記載されている。

 

多い…

 

ふむふむ、特定の武器に繋がるように武器を成長させたりも出来るみたいだな。

アレだ。ネットゲームのスキルツリーモドキだな

スキルを覚えるには変化出来る武器に収められた力を解放する必要があるっと……。

ホント、ゲームっぽいな。

 

「なあ、これってゲームみたいだな」

 

 俺以外の連中もヘルプを見ているのだろう。俺の問いに空返事しながら答える。

 

「っていうかゲームじゃね? 俺は知ってるぞ、こんな感じのゲーム」

 

 元康が自慢げに言い放つ。

 

「え?」

「というか有名なオンラインゲームじゃないか、知らないのか?」

「いや、俺も結構なオタクだけど知らないぞ?」

「お前しらねえのか? これはエメラルドオンラインってんだ」

「何だそのゲーム、聞いたことも無いぞ」

「お前本当にネトゲやったことあるのか? 有名タイトルじゃねえか」

「俺が知ってるのはオーディンオンラインとかファンタジームーンオンラインとかだよ、有名じゃないか!」

「なんだよそのゲーム、初耳だぞ」

「え?」

「え?」

「皆さん何を言っているんですか、この世界はネットゲームではなくコンシューマーゲームの世界ですよ」

「違うだろう。VRMMOだろ?」

「はぁ? 仮にネトゲの世界に入ったとしてもクリックかコントローラーで操作するゲームだろ?」

 

元康の問いに錬が首をかしげて会話に入ってくる。

「クリック? コントローラー? お前ら、何そんな骨董品のゲームを言ってるんだ? 今時ネットゲームと言ったらVRMMOだろ?」

「VRMMO? バーチャルリアリティMMOか? そんなSFの世界にしかないゲームは科学が追いついてねえって、寝ぼけてるのか?」

「はぁ!?」

 

錬が声高々に異を唱える。

そういえば、コイツは一番早くステータス魔法ってのに気が付いたな。

何か手馴れている印象を受ける。

 

「あの……皆さん、この世界はそれぞれなんて名前のゲームだと思っているのですか?」

 

樹が軽く手を上げて尋ねる。

 

「ブレイブスターオンライン」

「エメラルドオンライン」

「エスポワールヒストリー」

 

造ったゲームに似ているがあまり当てにできない。

マルロマルクなんて国作ってないし最後に確認した時もなかった。

 

「あ、ちなみに自分はディメンションウェーブというコンシューマーゲームの世界だと思ってます」

 

 みんなそれぞれ聞いたことも無いゲームの名前を告げる。

 

「まてまて、情報を整理しよう」

 

 元康が額に手を当てて俺達を宥める。

 

「錬、お前の言うVRMMOってのはそのまんまの意味で良いんだよな?」

「ああ」

「樹、錵寅。お前も意味は分かるよな」

「SFのゲーム物にあった覚えがありますね」

「数世代前のゲーム機だな。今はフルダイブ式」

「俺だけか。じゃあ錬、お前の、そのブレイブスターオンラインだっけ? それはVRMMOなのか?」

「ああ、俺がやりこんでいたVRMMOはブレイブスターオンラインと言う。この世界はそのシステムに非常に酷似した世界だ」

 

錬の話を参考にすると、VRMMOというものは錬にとって当たり前のようにある技術で、脳波を認識して人々はコンピューターの作り出した世界へダイヴする事ができるらしい。

 

「それが本当なら、錬、錵寅、お前らのいる世界に俺達が言ったような古いオンラインゲームはあるか?」

 

錬は首を横に振る。

 

「これでもゲームの歴史には詳しい方だと思っているがお前達が言うようなゲームは聞いたことが無い。お前達の認識では有名なタイトルなんだろう?」

 

俺も元康も頷く。

間違ってもオンラインゲームに詳しいのなら聞いたことが無いというのはおかしい。

そりゃあ、俺達の視野が狭い可能性があるかもしれないが、間違っても有名タイトルくらいなら言えるはずだ。

 

「ちなみに俺も聞いたことがない」

「じゃあ一般常識の問題だ。今の首相の名前は言えるよな」

「ああ」

「湯田正人」 

「浅間宗治」

「小高縁一」

「壱富士茂野」

「「「「……」」」」

「今の西暦は」

「第二次世界大戦の戦勝国は」

 

聞いた事のない名前だった。間違っても歴史の授業に出てきた試しは無いし、戦勝国の一部が違ったりした為、平行世界であると確認できた。俺の世界と同じ感じにならないか少し不安になった為、聞いておくことにした。

 

「俺から聞きたいことがある。元康の世界は大丈夫かもしれないが、良く聞いておいてほしい。中国は台湾を併合したか?」

「してないですね」

「同じく」

「どうしてそんなこと聞くんだ?」

「簡単に言うと、第三次世界の引き金だよ。自治領として一応国として認められていた台湾は勿論抵抗、長期に渡る併合政策にて中国共産党の支持率が低下し、中国政府は武力併合を開始した。勿論各国は中国を非難、アメリカにとって台湾は日本の次に大事な貿易国だった為、これ以上の軍事侵攻の場合、制裁を加えると声明を出す、中国はそれをいつもの脅しだとして続行、その2日後に中国政府の官僚1人が心臓発作で死亡、そこからずるずると同盟国が引き摺り出されて戦争に発展、日本は憲法第9条の撤回をアメリカに宣言、自衛隊と大学、高校生を徴兵、一月の訓練の後、最も激しい戦場であった台湾に派兵、その頃になるとWW1の頃から何も変わらない小国ですら参戦し、殺し合いが発生していない地域はほぼ無い状態でありました。我々、日本兵士は台湾で共産連合会との戦闘を行なっていました。このWW3はわずか一年で終わりました。何処ぞのバカ…半島北部の国がアメリカに核を発射、アメリカは複数の戦場の管理に忙しくアラスカ州に打ち込まれました。アメリカはバカ国家に対し報復措置で核を発射、半島北部は完全に壊滅し南部も人が生存できない状態になりました。それにロシアは報復としてアメリカのカリフォルニア州にクラスター爆弾を投下し、それに対するアメリカのと報復に対する報復によってアメリカ、ロシア、巻き込まれた中国を含む158カ国はこれによって政府機関は壊滅、事実上WW3は終戦、奇跡的にほぼ被害を受けなかった日本とイギリスが戦勝国と考えられる。なお、日本とイギリスはなぜ被害を受けなかったと言うと、『島国だし帝国時代ならともかく牙の抜かれた今の日本なら一瞬で併合できるだろう。』と考えたと予想されている。日本兵士約5万人のうち900人前後しか生き残らなかった。俺はその生還者の1人だ。だからこそ君たちの世界がどうなっているか知りたかったのだよ。長話すまない。」

 

もっと細かく説明することもできたがある程度の概要を知っておけば元の世界に戻った後で彼等の世界で発生を遅らせることができるだろう。

ふと元康達を見ると顔が引き攣っていた。

言い忘れていた事を思い出した。

 

「ああ、PDSDには罹ってないから安心してほしい。と言うか生還者全員の殆どがPDSDには罹って無いよ、罹った者から死んでいったからね。で、どうだ?」

「僕のところは大丈夫です。」

「俺の所も大丈夫だ。」

「どうしようカイン、召喚されるちょっと前に中国が台湾に圧力を掛けたって報道があった。」

 

元康の世界だけなりそうだな。帰還者達と考えた策とも言えない策だけでも教えておくか

 

「元康、意外とナイフもバカにできないぞ。ナイフで2度生き残れた。」

「戦争の回避は?できないのか?」

「はっきり言って無理だ。」

 

そう言うと元康は項垂れてしまった。

話を元に戻すか。

 

「こんな話は置いといて、これだけ時代や歴史が違う平行世界なんだここに来た原因も違うだろう?」




第三次世界大戦の原因
①中国が台湾に軍事侵攻した為。
②沈黙を保てばよかったロシアが中国を支持した。
③アメリカが軍事圧力を掛けた時に運悪く中国の官僚の心臓発作が起きたこと。



リンセイさん
書き換えミスの指摘ありがとうございます。
編集点
「樹、尚文。お前も→「樹、錵寅。お前も
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