全ては漫画とゲームが悪い
迎えたテスト当日
「いやぁ過去問があって助かったね」
「出題範囲が途中変更されている場所があったのを早めに見つけられたのは僥倖だったわ」
テスト3日前堀北さんは過去問をクラス全体に共有した
出題範囲が一部変更されてる事も過去問を見て分かっていたので特に勉強していれば点が取れるはずだ
茶柱先生が伝え忘れてただけで他のクラスは知ってたっぽいけど
まぁ赤点組みも勉強会の主に堀北さんのお陰か平気そうだし
その後無事、赤点組もあれ!?あと一点足りない!なんてテンプレが起こる事もなく終わったのだった
これで暫くは平穏な日々に戻れそうだ
・・・・・・・・・・
「クソッ!Cクラスの奴らに嵌められた。もしかしたら長期停学になるかもしれねえ」
「はぁ....冗談キツいなぁ」
テストが終わって6月の支払い日にポイントがまた入らず不思議に思っていると須藤が何かCクラスとトラブルを起こしたらしい
トラブルメーカーどころかもはやフィクサーだろ須藤
「で、どうするのさ。堀北さんに綾小路さん。僕としては須藤は友達だからね、助けてあげたいのだけど...」
この二人が見捨てると言ったら諦めるしかないしなぁ
「わざわざテストであれ程手間をかけて助けた人材よ。助けない選択肢は無いわ。それより何故Cクラスがこのタイミングで仕掛けてきたのかが怪しいわね」
「私は須藤とあまり話した事はないが丹羽と堀北が言うなら私も手伝う」
こうして須藤を助ける為に僕達で当時の状況を調査する事になった
「に、丹羽君これ須藤くんとCクラスが争ってた時の動画。証拠になると思うからど、どうぞ!」
「ありがとう佐倉さん。・・・これで貸し借りなしだよ。まぁまた何か困った事があれば力になるよ」
しばらくして何か情報を持ってるらしいクラスメイトの佐倉さんと話していたら決定的な証拠を貰えた
それを二人に報告すると
「....おかしい。何で私や堀北の時は話すどころじゃなかったのに丹羽とは普通に話していた。....もしかして脅した?」
「僕は君達と違って割と友人が多いんだ。佐倉さんもその友人のうちの一人だよ」
「どんな手を使ったかは知らないけれど....これで一先ず須藤君の停学処分は無くなりそうね」
「丹羽って可愛い子にしか話しかけないゴミクズ野郎なの?」
「綾小路さんはちょっと落ち着こうか」
綾小路さんは未だに僕を誤解しているようだが堀北さんの言う通り今は須藤の停学取消が先なので無視することに
佐倉さんに関しては何か困り事があったようなので助けた見返りとして
証拠を貰っただけだ
佐倉さんも困り事が無くなるし、僕も証拠が貰えて助かるWin-Winの関係だ
証拠は堀北さんと綾小路さんに任せて僕は普段通りに過ごす事にした
三日後Cクラスは訴えを取り下げて問題自体無くなることになった
「そういえば、Bクラスで僕達に協力してくれた人達がいたらしいね。僕はまだ会ってないから今度お礼を言いたいんだけど」
「....駄目。丹羽は大人しく本でも読んでて。須藤の問題の後にまた問題起こされても面倒だし」
「そうね。貴方が一人で問題起こすのなら平気だけれど他人を巻き込むのはやめて欲しいわ。特にBクラスとの関係は今の所友好的なの。悪化させられたら大変だわ」
「君達の中で僕は一体何をやらかしている事になってるのか小一時間程問いただしたいね...」
一体どんな風に僕を見ているのだろうか
綾小路視点
須藤の停学を阻止する為に私達は動き回った
私はあまり須藤と関わりがなかったが
友達だし助けたいと言った丹羽と
堀北の手伝いで私は協力している
問題が起きた特別棟に向かい聞き込みや事件の詳細を須藤から聞いて話し合ったりもした
「もうそろそろ夏だからかな。特別棟ってこんなに蒸し暑いんだね」
特別棟に手掛かりを探す為に来た私と丹羽はあまりの暑さで参っていた
「...確かにここはちょっと暑い。すぐ移動したい」
「綾小路さんも人間だったんだね。ちょっと安心したよ」
丹羽は私の事をロボットか何かと思っていたようだ
甚だ遺憾であるがそれよりも暑さに嫌気がさして私達は特別棟を出ることにした
出てからすぐに丹羽がまた話しかけてきた
「それで...どう?解決策か何か思い付いた?」
「....まだ把握しきれてないから何も。逆に丹羽は?」
「君と堀北さんに丸投げした時点でもう僕の仕事は終わっているんだよね」
おどけた様子で笑う丹羽を見て少し怒りが込み上げてくる
それのどこが仕事だというのか
「....丹羽は私達に任せっきりで申し訳ないと思わないの?」
「適材適所ってやつだよ。僕は君や堀北さんのように頭を使う事はしたくないんだ。女の子に頼るのが情けないって風潮が今もあるかも知れないけれど....たまたま君が女の子だっただけって考えだし」
丹羽は本当に私を何だと思っているのか?
私は確かにあの空間に居た時は性別など気にしていなかったが今は普通の女子高校生だ
多少
「・・・・・」
「何か僕に不満がある目だねこれは。まぁ君の言いたい事は分かるけどさ、僕の知る限りとても高い能力を持ってるし頼っても恥ずかしくない理由を素直に言っただけじゃないか」
違うそこじゃない
「....丹羽は私に対して余りにも....デリカシーが無い」
僅かに丹羽が瞠目し、笑顔でこう返した
「フッ....君意外と繊細なんだね。....まるで女の子みたいだ」
「!?...そういうところがデリカシーが無い」
「...困ったな。まるで僕がデリカシーが無いみたいじゃないか」
無いみたいじゃなくて無いと言っているのだが
私に対してもう少し配慮して欲しい...せめて櫛田みたいに
そんな私の思いも知らずに丹羽は
まぁ...確約は出来ないけど気を付けるよと言って寮に戻って行った
誰か殴らなかった私を褒めて欲しい
その後はBクラスの一之瀬が協力者として加わり、更に目撃者かも知れない佐倉まで見つけられたが
「佐倉と話そうにもすぐに逃げられてしまう...」
「佐倉さんはあまりあてに出来なさそうね。他に何か方法を探しましょう」
佐倉はコミュニケーションが私と同様に苦手らしく私達が話しても警戒されてすぐに逃げてしまう為証拠について聞けない状態でいた
「なら佐倉さんから証拠貰うの僕がやるよ」
今までやる事がなく私達に丸投げしていた丹羽が佐倉を説得すると言い出した
「人選的に僕がこの中だと最善だと思うしね。佐倉ってあのうちのクラスの眼鏡かけた可愛い子だよね?」
「貴方が最善かは疑問だけれど・・・確かに試していないからやってみる価値はありそうね」
そして丹羽は無事、決定的証拠になる映像を貰ってきた
一体どんな手を使ったのだろうか
一応佐倉が心配で丹羽が話しているところは見たが特に問題なさそうだった
疑問が尽きないが......一先ず須藤の停学を取り消せる事が出来そうだ
その後私と堀北、Bクラスから協力してくれた一之瀬でCクラスの関係者を呼んで証拠を見せ、須藤に対する訴えは取り消された
取り下げられた次の日ポイントがしっかり振り込まれており丹羽の思い付きでパーティーを開く事になった
場所は丹羽部屋でやる事になった
初めて来たが私物が殆どなく私と似て生活感が全く感じられない部屋だった
だからこそ広いので集まりやすいが
「須藤も無事だし、ポイントも9000だけど入ってきた。二人とも頼りになるよ、本当」
「もう今回みたいな事はないと良いのだけれどね」
「流石に健ももうしないだろ。なぁ?」
「あ、ああ池の言う通りだ。皆助けてくれてすまねえ。今度は堀北に言われた通り俺からは絶対に手を出さない」
流石の問題児も堀北の言葉か堪えたのかしっかりと謝罪している
「ま、気にすんなよ健。俺様にかかればこんなの余裕だったぜ」
「山内は何もしてないけどね。あ、僕はしっかり貢献したからね。須藤、君もポイントが最近入っただろ?少しだけ誠意として分けてくれれば僕は満足かな」
山下が最低だと思った瞬間もっと質が悪い最低な奴が須藤にポイントをせびっていた
「丹羽君は相変わらず金欠なんだね....少しだけなら分けて上げようか?」
「櫛田さんは優しいね。ちなみにどのくらい貰えるのかな?」
「その男にはあげるだけ無駄よ。ポイントが支給されるまで私が何度かあげてもすぐに使っておしまいだったわ」
どうやら私が預かり知らぬ所で丹羽は堀北からポイントを貰っていたらしい
そもそも私は堀北が丹羽にポイントをあげる事自体に驚いたが
「丹羽、お前堀北さんに養って貰ってんのかよ!?羨まし過ぎだろ!
クソッ俺とお前で何が違うんだよ!」
山下が何か叫んでいるが堀北が誰かにポイントをあげるなんて思わなかったので皆少なからず驚いていた
「違うって借りただけ。ポイントが振り込まれたら返す約束をしてたんだよ。ポイントの貸し借りぐらい皆する時はするだろ?」
どうやら堀北の言葉足らずと私達の早とちりだったようだ
「まぁそれは置いてといて....取り敢えず食べようか!」
色々あったが友人と盛大に盛り上がったのが初めての私からしたら少し疲れたが楽しかった貴重な経験だった
€€€
「わざわざありがとう。いやぁ我がクラスの女の子達は優しいねぇ。それに比べてアイツらは本当にモテないな」
「貴方も何もしていないのだから彼等と変わらないわよ」
「ん、私も堀北の言う通りだと思う」
「そうなのかなぁ?櫛田さん」
「あははは、皆良い所があると思うから気にしなくて大丈夫だよ」
解散した後に片付けを申し出てくれた櫛田さんと煽ったら片付けを手伝ってくれた堀北さん、そして当たり前の様に居る綾小路さんの三人が片付けてくれたおかげですぐに片付いた
「じゃあ丹羽くんお疲れ様!」
「ありがとうお疲れ様、櫛田さん」
櫛田さんが最初に帰り他の二人も帰そうと部屋の方に戻る
二人とも既に片付けは済んでおり勝手に部屋の物を物色していた
特に物など置いていないから面白いものもないはずだが
「二人もそろそろ帰って良いよ。何も面白くないでしょ?」
「貴方の部屋思ったより何も無いのね」
「それより、丹羽、このスマホ誰のか分かる?」
そう言って見せて来たのは櫛田さんのスマホだった
「あれ、櫛田さん忘れ物したのか。さっき出たばかりだし今から僕が届けてくるよ」
「・・・別に私と堀北が居るし行かなくても良い気がする...」
確かに二人の方が手間が掛からないし良いのかもしれない
が、
「ああそうだね、でも悪いけど僕に行かせてもらうよ。櫛田さんと合法的にいちゃつけるかも知れないチャンスだし。それに櫛田さんに君達そこまで仲良くないだろう?」
「....丹羽が山内みたいな事言ってる」
おい、それは山内にも僕にも失礼だろ
時間がないと急かして櫛田さんのスマホを貰い急いで後を追いかけた
櫛田さんも可愛いし仲良くなれるならなっておきたいからね
※この後ちゃんとオリ主はフラグ回収しました