敵幹部でも主人公見たらテンションあがる…あれ?(冷や汗) 作:苦い経験100%
次話投稿じゃなくてすまない、抑え切れなかった
コメ返信は次回更新時に行います
いつもありがとうございます!もっと寄越せ(豹変)
未来話-若い夫婦の日常
これは、今から少し先の話。
全ての問題がとりあえず片付いた後に必ず来る、そんな数ある未来の中で、確定した一つ。
全てが終わった後の幸福の一枚絵。
季節は真冬。雪が降り頻り、曇天の灰色を枯れ枝が彩る日の朝方。同じベッドで、お互いの体温で暖まりながら寝ている一組の男女がいた。
一人は青白い髪を伸ばしている少年。朝が弱いのか、寝が深いのか目を覚ます気配は無い。
「ん……やば、ねすぎたかも…」
今しがた目を覚ましたのは、緑色のショートヘアが特徴的な少女。彼女は目を覚ますなり、時計を見ては毛布から出ようと身じろぎする。
しかし出れない。真正面から自分を抱き締めてる腕があって、それにガッチリとホールドされていたから。
彼女が身じろぎしたせいか、布団が微かに剥がれる。冷たい空気を浴びて、少年が微かに目を開く。
「……さむ」
「ほらほら、起きてブラス。ボクが布団から出れないよ」
「…やだ…でんな、さむい…」
「出ないとお腹空いたままだよー、朝ごはん抜きになっちゃうよ?」
自分を抱きしめたまま動かないブラスの腕を、少女は何度もぺしぺしと叩くが動く気配は無い。
それどころか、少女の首元に顔を埋める。
まるで番に甘える犬だ。
「……なんで抱きしめる力が強くなるかなぁー?」
「…あまね……はなれんなー…さむぃっていったろ…」
「うひぃっ!?」
眠気に浸った低い声が、首筋を撫ぜた。
ぞわりとした感覚に、アマネから悲鳴じみた声が出る。それでもブラスは彼女を抱きしめて、微動だにしない。
これはもう抜け出せないな、そう思いながらアマネは諦めたように力を抜いた。
「朝抜きでいいの?」
「ん……」
「駄目だこりゃ、完全に寝ぼけブラスだ」
しょうがないなぁ、と少女は柔く笑む。
彼女は観念したと言わんばかりに身動ぎし、自身に抱きつく少年の頭を強く抱きしめ返す。
そして彼の顔を、自身の胸へと埋めた。
「………ましゅまろ? …やいといて……あと、あいつらように、とっとく…」
「……ふふっ、かーわいい」
ぐりぐりと、蒼白色の髪に頬すりをする。
朝の時間は緩慢に過ぎていった。家事を棚上げにして、お互いの体で暖をとり、怠惰に朝を浪費していく。
「あーあー、…ほんとボクってキミに弱いなぁ…」
「…ん」
「………………むぅ」
無防備な寝相の中、窒息にもなろうという体勢。その中でも聞こえる健やかな寝息に、少女は安堵と不満を同時に覚える。少しは動揺というか、反応が欲しいのが本音ではあった。
とは言っても、することをした以上、何の反応もないことにそこまで不思議がないと分かってはいるのだが。
次第に、少年の目が覚めていく。ぼんやりとしていた、蒼白色の目には徐々に理性が戻り始める。彼は先ず、頭を上へと向けて、少女の胸から顔を出す。
そうして、呆けた声で言った、
「……ぁん? ……今何時?」
「ん、…くすぐったいよ。今は…九時半」
「……マジか……寝過ぎた」
ふへっ、と気の抜け切った笑い声。
そんな彼の顔を見ることができる、この時間と今が嬉しいと少女は思う。溢れ出す愛おしさ。彼女はもう一度少年を強く抱きしめ、自分の胸の中へと沈めた。
「はい、おしおきー」
「もがっ!?」
意識から覚めた途端の不意打ち。
少年は驚きながらも咄嗟に体を離す。
「ぶっ! ぶはっ!! ……あのなぁ!」
「ぷっ、あははっ! ごめんてばー」
アマネは笑いながら謝罪する。
イタズラが成功したと言わんばかりな笑み。その様に、ブラスはほんの少しだけムッとした顔を。
彼は体を起こしたかと思えば、少女の体に跨った。
重みをかけないように、彼女の自由を奪う。
「ありゃ、えと…襲われちゃう感じ?」
「……………まだ早えよ」
少し遅れた返答。露骨に迷ったなと、少しにやける少女。そんなふうに油断をしていると、唐突なくすぐったさがアマネを襲った。
下手人は言うまでもなくブラスだ。
「ひ、ふ、あははっ! ちょっと、いきなり、くすぐらないで、ぁ、ははっ! ひー、くすぐったいって! ははっ!」
ブラスはアマネの脇腹をくすぐる。
アマネは笑い転げるが、ブラスはお構いなしにくすぐり続けていた。
「やーめーてっ! あはは! あははっ!」
そんなじゃれ合いをしばらく続け、ようやくブラスが手を止める。少女は息も絶え絶えに、服を少しだけ乱してる。彼女は笑い過ぎて目に浮かんだ涙を拭う。
「もー…ボク、くすぐり弱いんだから、もうちょっと加減してよ」
「知ってる。あんた、これが一番効くもんな」
「うー……意地悪な顔してる」
「この顔好きって言ったの誰だっけな」
「…そういうのずるいと思うなぁ!」
アマネはむくれた顔をし、ブラスの首の後ろに手を回し、自身の元へ引き寄せて、触れるだけのキスをする。
それが終われば、二人はすぐに離れて、少女は少し上擦った声で言った。
「……朝ごはんにしよっか」
「ん、…ああ、待った」
ブラスは起きあがろうとするアマネの首元に顔を埋めて、額をすり寄せて、強く抱きつく。
そんな甘え方が少し長く続く。
彼はそれで満足したのか「よし」とだけ呟いて起き上がった。
そうして、アマネに手を伸ばして言う。
「おはよ、アマネ」
柔らかな少年の笑み。
少女が、少年のそんな表情を見れることに、幸せを感じていると彼は知っているのだろうか。
きっと知らないだろう。
でもそれでいいと少女は思った。
「うん、おはよ、ブラス」
アマネは伸ばされた手を取り立ち上がる。そうして二人は手を繋ぎながら部屋を出て歩き出す。
穏やかな日常が、今日もやってきた。
Tips:未来のブラスとアマネは一度大喧嘩した時、ブラスが「少し頭冷やす」と出ていった事がある。アマネはクロカゲさんのところに行ったんだろうなぁと思っていたが、近場の公園で寒空の下、項垂れて物理的に頭を冷やしている旦那の姿を見て「い、言いすぎた…!」と爆速和解を果たした。
短め番外編
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学パロ世界線
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ひたすらキスだけのブラスとアマネ
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彼氏持ち女性陣トーク
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野郎どもの猥談