敵幹部でも主人公見たらテンションあがる…あれ?(冷や汗) 作:苦い経験100%
字数を…コンパクトにしたい…
更新ペースも…上げたい…
───エリヤ、それが今の私の名前。
私にはマクベスという苗字があった。
既に捨ててしまったそれは、家族との繋がりであり、今の私に持つ資格がないものであった。
私は小さな田舎で神父として生きていた。
無論、進化者であることは隠して。
早逝した両親と永遠に失われた弟は、私がそうだと知った上で死のリスクを厭わず私と家族でいてくれた。
皆が私の幸福を望み、進化者であることを隠すことを厳命し、私はそれに従って生きて来た。
私は家族の懇願に応えることを選んだ。
だが、ニュースを見る都度に思った。
『政府は異端審問官の更なる増員を』『今回の審問では約5名の進化者を処刑し』『昨年度では蘭善の対応に大審問官は〝このままでは、進化者に国が飲み込まれかねない〟と懸念を示しており』『神に誓い、神以外の奇跡は異端であると解釈がなされ』『進化者に対する更なる誅伐を』『秘匿者に対し精神鑑定は不要だという考えも』
この国に正しさはあるのか?
神はただ隣人を愛し、罪を憎めと言った。確かに、異端を排せよと戒律にも書かれているが、それは決して人を殺すことを肯定するものではないはずだ。
そもそも、その戒律とてあくまで『異なる教えは諍いを生むから、双方の為にも決して不用意に受け入れてはならない』ことが理由だった筈だ。
…不可思議な力を持つ者が異端。
そんな一節はどこにも書かれていない。
〝司祭様、何故、彼らは死にゆくのでしょう?〟
〝彼等は化け物…絶やすべき悪魔の生き写しです。貴方は優し過ぎる。彼らに同情は不要ですよ〟
寄り添うための、人を守るための教えの筈だ。
なぜ都合の良い暴力の理由に使われている?
なぜあたたかな解釈はいつもどうでも良かった?
なぜ私は生まれてから呪われている?
なぜ人はいとも容易く残酷になれる?
───なぜ私は選択した?
ずっと、何かが燃える音がする。
暗闇の中でも、意識が覚めても離れない音。
私が私の世界を地獄に染め上げる。
「……ここ、は」
…ひどい悪夢を見たものだ。
見知らぬ天井がある。此処が見知った廃墟の中ではないとすぐ分かった。ただ同じような埃の匂いがする。私は記憶を辿り、意識を失ったことを自覚する。
ともかく、此処は第四スラムだろう…直前まで話していた方々が運んでくれたのだろうか。そう思った矢先に、私の視界の中に見知ったブロンドの髪が映る。
「アナーキスト…」
「目が覚めましたか…良かった」
少女がふわり、と安堵の笑みを浮かべる。
心が安らぐようなそれを見ても、私は自身の内側にある「恐ろしいもの」が胎動を止めないと分かる。
それを誤魔化そうと、私は頭を振る。
私は体を起こし、自身の周りを見た。
時刻は深夜だろう、静かな黒が窓から見える。
誰もいない。劣化した寝台、恐らくは粗大ゴミを持ち出したものだろう。補強の跡と子どもの落書きが見える。
…体にかけられているのは私の上着、カソックだった。
私は状況の整理のため、アナーキストに問う。
「…一体何が?」
「貴方が倒れたので、私が回収しました。さっきまで話していた人達、ずっと心配していましたよ…」
「そう、ですか」
「貴方の言う通りじゃなくても、言う通りでも、やっぱり付いてきて良かった…です」
…私は彼女に対し、ある事を頼んでいる。
彼女の言う通り、付いてきて貰って良かった。
「…どうします、か?」
「……頼んだ通りに」
でも、こんな狂気で、貴女を選んで良かっただなんて、少しでも思いたくは無かった。
ここまで付き合わせて、今更だと分かっていても。
…ブラス・リッター、私も貴方と同じ事をした。
教会に孤児という名目で、幼い同類を引き取り、知識や道徳、社会に溶け込む術を教えた。
施しと言う名目で、歳の近い、或いは年上の同類を匿い、仕事とその日の糧食を与えた。
でも、駄目だった。
満ち足りるが故に軋轢は生まれる。
それは確かにそうだが、思うだけであれば問題はない。表に出ないだけの過激な思想など幾らでもある。
きっと沈黙を保つことは出来たのだろう。
家族と同類達…貴方なら、どちらを選んだ?
私は後者を選んでしまった。
ある日に処刑道具を手にした者達がやって来て、逃げるために、敵を殺すために、囚われた少女一人を助けるために、私を逃すために嘘を吐いた家族を見殺しにした。
弟は善良だった、少なくとも私よりは。
彼は私のしていること、私の正体、私の嘘を知りながらも私の幸福を肯定してくれた。
〝大丈夫、兄さんは兄さんのやりたい事をやりなよ〟
〝兄さんは悪魔なんかじゃないって、立派な神父様だ〟
だが私は、処刑場と化した教会に火を放った。
命は決して平等じゃない、人は全ての命を等しく尊いものだと謳うがそうではない。
どう足掻こうとも優先されてしまうものがある。
私は、家族と同類を比べて───同類を選んだ。
その命の価値に、私はいつ差をつけた?
自身に失望が止まらない。
幾度も「醜い」と思わずにいられなかった。
「…イザベル、お願いします」
「わかりました、神父様」
ブラス・リッター、私は
だが貴様が得て行くことを恨んではいない。
全ては私の選択で、やはりどうしようもないから。
分かっている。これはただの八つ当たりだ。私にその資格はなく、貴方にその謂れなどない。我々が巻き込み、我々が罪禍を担がせた。全ての発端は我々にある。
だが、それを踏まえて尚『気に入らない』んだ。
妬ましく、腹立たしく、我慢ならない。
私と貴様で何が違ったのだろう。国が違えば人も違うというが、だからって受け入れられない。
こうも違う理由がわからない、どうしてなんだ。
私だってこんな風景を守りたかった、こんな風景を作りたかった、この風景を守る側にいたかった。
なのに、私がしていることは何だ。
「もう…何も考えたくないんです…」
人を燃やした。教会を燃やした。瓦礫を燃やした。土を燃やした。争いを助長し、暴徒を沸き立たせ、被害を産み、次の血と争いの温床を育んでいく。
こんな風景など見たくはなかった筈なのに。
なんて今更な思考だろうか。
私の
ああ、全てが燃えてしまえばいい。もう、もう全てが嫌になった。見たくない考えたくない。終わってしまえ。
やめろ。
「イザベル…お願いです…頼んだ通りに…」
私は縋る、私が選んだ少女に縋る。
あまりにも浅ましくて、醜い自分に反吐が出る。
なのに、柔らかな声が私の耳朶を震わせる。
「大丈夫、大丈夫ですよ神父様。
神父様、でも懺悔を最後に一つ聞いてください」
少女の手に黒い釘を握られる。一際大きなそれは杭にも似ていて、その鋒がゆっくりと私の喉仏を撫でてくる。
痛くはない、悲しくはない。
青い瞳が私を見据える。私しか映っていないその瞳。
同じ色のその目の中に、私がいる。
「赤い髪、お揃いの青い瞳、優しい顔。そんな貴方の全部が大好きで大好きでたまりません。
貴方が私を選んでくれたあの日から、私の全部は貴方に平らげて欲しいってずっと『想って』いたから」
…それが罪悪感だけなら、どれだけ良かったか。
「ああ───やっと、ぜぇんぶ、たべてもらえる」
私の喉を、黒い釘が貫く。
私はもう、嘆き叫ぶ事すら許されない。
釘が肉を貫く音を響かせた。
焼け焦げる音が聞こえる。私の内側から鳴っていたそれは、今や私の体から這い出て、全てを燃やそうとして、私はそれを肯定し、炎へと飲み込まれて行く。
───全ては我が独善であるが故。
異端を誅する火になんの咎があろうか。
異端を判ずる釘になんの罪があろうか。
篝火を業火とする者をいずれ灰が埋める。
聖釘を突き立つ杭に変える手も貫かれる。
いつか私の呼吸が止まる日まで、私が罪人と定めた者の歩んだ過去を燃やす。
私が求めるのは、全てが終わる力。
もう何も知りたくはない。見たくはない。全てがなくなれば、私の心もそのように凪ぐだろう。
彼女の釘が私の心を響かせ、貫いて行く。
出来上がって行く筋道の果てを掴むのみとなった。
ああ、天より降り注ぐ火よ。
どうか、私の狂気の奥深くに入り込んでくれ。
〝大丈夫、大丈夫ですよ神父様〟
〝どんな事があっても、私は貴方の側にいますから〟
───すべては、燃え盛る御使いが孵化する為に。
◆
───空が真紅に染まる。
太陽を偽るように、空の中心に青年がいた。
赤い長髪は全て炎のようにうねり、青い瞳は月のように冷たい輝きを伴って、燃え盛る四つの剣と一つの十字架を侍らせる。
人が見れば、彼を天からの御使いと称えただろう。
だが彼にもはや正気はない。
彼は自らそれを捨て去った。
かの者が指先を地に向ける。廃墟を用いた住まい。その日その日を回すだけの群体。先を考えることは稀で、それでもささやかな余裕を持つ貧民の町。
それに向けて、炎の十字架が照準を定める。
許しはない、赦しはない、宥しはない。
全て平等に罪人であり、それ故に火刑に処す。
寄り添い合う貧民達、異能と在る咎人達。
その存在に容赦はなく、恩赦はない。
排斥すべき力を、許したことが大罪である。
貧民達の町を、炎の壁が覆う。
誰一人とて逃しはしない。全てを焼き焦がすために、一つたりとも残すものがないように。
瞬く間に姿を現した惨事。
炎の壁に覆われた故郷。空に現れた十字架のような火柱。真っ赤な夜空、そこに座す元凶。
その全てを目に入れて、ブラス・リッターは吐いた。
だが、それだけだ。
彼は何度か咳を吐いて、手渡された水でさっさと口を濯げば大きなため息を吐いて立ち上がる。
頑として膝を折らない彼は口を開く。
「今言うことじゃないって分かってる」
沸々と、彼の中で怒りが再燃する。
体は痛いほどに限界を知らせてくるが、過度な興奮がそれをまるで無かったかのように扱う。
というかもう彼は完全にキレた。体の限界とか精神の限界とかもう知ったことではない。最悪死んでも、絶対に思い通りにはさせないと思考が振り切っていく。
タチが悪いのは彼がその思考を表に出さないこと。一人で抱え込んでばっかりで、自分がどうにかしなくてはと思っていて、頼ることに慣れていない少年の姿がこれだ。
もしかしたら、もう少し猶予があればそこから脱することも難しくなかったのかもしれない。
「でも、精神安定のために言わせてくれ。
普通、一夜の過ちからこんな事態が転がるガはァっ!?」
「吐血しながら叫んじゃダメだよ!?」
「落ち着こう、罪悪感は罪悪感で上書き出来ないから」
血反吐と共に絶叫する少年。フジワラ・アマネはそれを労る中、ヒヒガネ・クサビはブラスの肩に手を置いた。
そしてハイバラが褪せた灰色の髪を揺らしながら問う。
「んなこと言ってる場合かよ…どうすんだこれ」
「あんたが言うなっての、知ってることないの?」
「なんも知らねェよ。第一、今空に浮いてるアレが本当にエリヤ…あー、幹部なら、ボスとブラスの契約違反になる筈だ…いや、こんな話してる場合じゃねェ!妊婦の安全確保急がねェと!!」
「は!や!く!言えよそういうのは!!」
「いや言える空気じゃなゔぇっ!?」
ブラスの膝蹴りがハイバラに突き刺さった。
半ば八つ当たりじみたものに見えたが、事情が事情だからか、咎める声は無かった。
「容態場所能力!」
「予定日まで半月切ってて孤児院兼診療所にいてオレは加速できる!」
「適任で百点だよクソ!さっさと行け!」
「…え、オマエは?」
「あんたまだ分かってないのかよ!?ああもう絶対に楽にしてやらねぇ!早く行けばーか!!」
まるで医者とその見習いの会話だ。
そのせいか、ハイバラの返事はキビキビとしていて、一連の動作は手早かった。
何がなんやら、そんな困惑を伴ってハイバラは走る。なぜブラスも行かないのか。自身より行くべき人間だろうにと疑問に思いながら、灰色の髪の男はこの場を後にした。
それを見送ってから、ブラスはため息を吐いて右手を開く。黒い煙が色を変えず1秒と待たず収束し、長柄に鎖が巻き付いた大鎌を顕現させる。
「……能力由来なら本人潰せば終わりだ。大丈夫、まだ何とかなる。火柱が降ってきても切れば殺せる。大丈夫、大丈夫だ。落ち着け、大丈夫…!」
小さな声で、深呼吸混じりに何度も呟く。
自分に言い聞かせているのは明白で、それは傍目から見ても察せる程分かりやすいもの。
折れていないだけだ。
追い詰められているのは変わらない。
一人で立とうとする。なんとかしようとする。
染みついたそれが未だに顔を出す。
それが見ていられないと思う少女がいる。
彼女は少年の両肩を掴んだ。怯えるように彼の体が跳ねる。アマネはそんな矮躯を自身の方に振り向かせる。
翡翠色の瞳に、青褪めた髪の少年が映る。
少年の瞳は揺れていた。顔色は真っ青だった。無理もないことだ。ようやく来た「あと少し」でこの有様だ。叫び出さないのが不思議と言っていいだろう。
折れていないだけで、その心は大いにブレていて、見るだけでも不安定だとわかる。
「───今だけ聞いて、ブラス」
気付けの要領で、肩を大きく揺らした。
一度、少年の目は元に戻る。
「ボクはここにいる人達は良い人だって思えた。キミが育った大事なところだって分かった。
ここにいる人達はキミの根っこで、キミの居場所だ。
だから絶対に、誰一人だって死なせない。その為に頑張る、キミがそうして来たように、ボクもそうする。
助けたいと思ったから、失わせたくないから」
少年が持つ原点。裕福ではない、富などない。だが、飢えて夜風に震えることはない。家族と共に作り上げたそれは、今や炎の壁に囲われた煉獄じみたものに。
そうならない為に、守るだけで良かった筈だ。
だのに、彼は欲張りで無節操だから、どんどん自分の首を締め上げて、動けなくなっていった。
でも、決して悪いことばかりではない。
彼は運が良かった。言葉にしてしまえばそれだけだが、その運が傾くような選択をした。
「だからキミが独りで戦おうとするなら。
キミが独りしかいないって思っちゃうなら。
───ボクは何度だってキミの側に立つんだ」
少女は喉を開く、ただ一人の為ではない。
自身が「守るべき温かなもの」と思えたそれを喪わせない為に、彼女はその意志を込めて歌う。
「何を…っ」
「絶対に独りで背負わせない───!!!」
少女を起点に迸る青い波紋。赤い空に弓引くように、青い光がこの地にいる命を包んでいく。
それが「守り」であることは明白で、相当な無茶である事は明らかで、だから少年は「無茶だ」と止めたくて。
でも、とっくに手は引かれていた。
短い緑髪の少女の背に、幼い少女の手が当たる。
ブラスからナツと、そう呼ばれている『共有』の力を持つ彼女は自身の能力を発動する。
「キミはっ…!?」
「歌が皆を包んでる。そこに私の『共有』をかぶせる。負担を分け合いっこ出来る…今はコレしかできないけど…。
あなたも、此処の人達も、あの人の大事の一つ、私達と一緒だ。一緒は仲間、だから助け合う」
相当な無茶なはずなのに、長い髪の女の子は笑っていた。彼女は「やっとだ」とこぼす。
ずっとずっと、守られていた。やっと「守り返す」ことが出来る。それがたまらなく嬉しいと思える。
呆然とするブラスの背を、小さな拳が叩く。
子どもの手のひらから出来た拳。
「だー!」なんて、駄々っ子みたいな声と一緒に叩きつけられたそれは、ブラスがアイシャと呼んだ子どもからだ。
赤い髪を揺らしながら、アイシャは叫ぶ。
「言っとくけどな!言っとくけどなぁ!!あたしらの方が付き合い長いんだかんな!
このまま黙って守られたら複雑なんだよバカ兄ィ!…軽率だったのは本当にごめんだけど!」
「さっき殺しちゃった挽回させて下さイ…」
「僕も!僕も、きっと役に立ちます!
…役に立ちたいです!」
彼女だけじゃない。たかが8人、されど8人だ。拾い物にしては多すぎるそれは荷物から溢れ出して、荷物を背負う者を手伝おうと動き出していた。
もう止められない。いや、止める方が難しい。無理矢理にでも引っ張る手が更に増えた。
だから、少年は言葉を発した。
「〜〜〜〜ッ! 死ぬな!絶対に死ぬな!火に触ったりしないように! ナツはそのままアマネと協力!ハルキは避難幇助に矢印配置、イチカはハルキを守ってくれ!イェン、ヨウ、アイシャは救助!ジャックは炎の壁に『吸収』が効くか確認を!グロースはジャックの補助!
単独行動は絶対にすんな!危ないと感じたら絶対に帰ってこい、じゃなきゃ俺の心が死ぬ!
───絶対に無理はすんな!」
絶対を何度も何度も重ねて言う男に、子ども達とアマネは「ブーメランってこういうのなんだ」と静かに思った。
そしてその間、クサビはずっと耳に手を当てている。
正確には無線機であり、彼女は彼女で動いていた。
彼女は歌うアマネを見ながらふと呟いた。
「恋する乙女は無敵、かぁ」
『その理論ならあんたも無敵だろ』
「いや、あたしはもう叶っちゃったから強いだけだよ。
で、レオネ、ユカタン、終わった?」
『消防と救助要請終わった。六区支部と近隣の奴らにも動ける奴らは動くように手配してる。六区避難警報出すの遅えなオイ。ユカタン、暇ならハックして流しとけ』
『深夜だよ今。というか公安室のセキリュティ硬いんだから無茶言わないでよ、やるから暫く僕の作業代わって。あ、さっきクリフ副局長がE1班に動くように要請したところ。どーせ普通の炎じゃないだろってさ』
「さっすがゴリさん、ついでに狙撃銃頼んどいて」
クサビは懐から三節に分かれた棒を取り出す。それは連結し、一振りの棍となった。
しかし納得がいかないのか、クサビはため息を吐く。
「…狙撃銃使いたーい!」
『仕方ねぇだろ、コレばっかりは。一振りしかないんだし投擲は絶対にしないでくださいよ』
『いやぁ!非能力者の弱みがもろに出るね!』
「今回は潜入メインだったし仕方ないけど───今は出来ることをやっちゃおう、救助手伝ってくる」
各々がやるべきことを定め、動いていく。
その声と姿の全ては太陽を偽称する者の目に映った。
正気を失くしたエリヤの目がそれらを見据える。
燃え盛る者は、今なお歌う少女と集う子ども達、そしてその中にいる青褪めた者を見る。
彼は歯を慣らし、壊れそうな怒りの顔を浮かべる。
そして何よりも、ブラスの下へと一直線に墜落した。
「ブラス・リッターァアアアアアアア!!」
「でけえ声で喚くな放火魔野郎がぁあ!!」
火を伴う剣の翼と、青褪めた大鎌がぶつかる。
大いなる空から、大いなる死に向けて。
短め番外編
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学パロ世界線
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ひたすらキスだけのブラスとアマネ
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野郎どもの猥談