神代魔法を手に入れる為、浩介達三人はライセン大迷宮に突入したのだが………
「「……それで、許されるかぁ!!」」
「ゴメンなさーーーい!!」
突入して数時間後、ライセン大迷宮内では、男女二人の怒号と一人の謝罪の声が響き渡っており、ホントに迷宮攻略をしてるのかという感じなっていた……。
「っ、今度は………天井?!」
「どうしよ、どうしよ?!」
「おい、二人共!俺に捕まれ!」
全員が頭上に注意を向けた瞬間、奈々の言葉通り、天井が降ってきた。なんとも古典的なトラップであるが、魔法効率が著しく難しいこの領域で、範囲型のトラップは反則だ。もし、通路から部屋を見ていた者がいたのなら、きっとズシャッ!という音と共に、部屋が消えて通路が突然、壁に覆われたように見えただろう。通路の入り口を完全に塞ぐ形で天井が落ちて来たのだ。傍から見れば、一瞬で行き止まりとなった通路のみ。
静寂が漂う。
一見すれば、部屋全体を押し潰した天井により、中にいた浩介達も圧殺されたとしか思えない状況だ。静寂がそれを後押ししている。が、数分後。浩介達が入って来たのとは反対側の壁に面する通路。その床に直径二メートル程の長さの水溜まりのような黒い影が現れたかと思うと、スっと黒い影から這い出ようと人の手が現れる。そこから這い出たのはもちろん、浩介、妙子、奈々の三人である。
「ぜはっー、ぜはっー、死ぬかと思った」
「浩介、ホントに助かったわ。ありがとう」
「初めて入ったけど、影の中って凄いね!」
逃げ場がなく、奥の通路までは距離があり過ぎて間に合いそうになくて、咄嗟に浩介が叫んで、二人が浩介に飛びつくと、その瞬間、浩介は自分の固有技能の〝影潜り〟を発動して影に潜ることで、どうにか三人は窮地を脱した。
もっとも、強力な魔力分解作用のせいで影に潜ることにもいつもの数十倍の魔力をごっそりと持っていかれ、更には二人を連れて影の中を移動して出口へと向かった訳なので、浩介は限界に近く影の中から出ると仰向けで倒れると、息が荒くなりながらも口を開いた。
「ハァハァ……無理だ。宝物庫を使える気力もねぇ……」
「なら、はい浩介。私の使って」
「ハァ、菅原。助かる………」
息を切らして、〝宝物庫〟を開けれないでいる浩介に、妙子が自分の〝宝物庫〟から魔晶石を取り出すと浩介に差し出した。浩介は貰った魔晶石である程度回復すると、体の倦怠感は多少残るも「よし!」と気合い入れて立ち上がった。
「いや〜、浩ちんナイスゥ!」
自分のやったことを忘れたのか、上手くいったなら全て良し☆と感じの奈々に、ブチッ、二人の額に再び青筋が浮き立つ。と、妙子が奈々の両頬を引っ張っりながら叱った。
「元はと言えば、アンタが原因でしょう!」
「ハファイッ!ホメ〜ンナサイ〜」
何を言っているのか分からないが、謝っているの理解出来る。そして、そんな光景を見た浩介は今後から妙子を怒らせないようにしようと心の中で誓うのだった。
「ん?」
ふと、立ち上がった場所から見たことある文字を発見する。そして、視界に入ったのいつものウザイ文だった。
〝ぷぷー、焦ってやんの〜、ダサァーい〟
ミレディ・ライセン……嫌がらせに努力を惜しまない奴だと再認識する。
「……」
浩介は黙ってしまう。その表情は何かも抜け落ちたような何も感情の見えない表情で、人が見たら恐怖を与えそうなくらいだ。ふつふつと静かな怒りが溢れるせいで目元をピクつかせていると、そこへ妙子が浩介の頭を軽くチョップした。
「あ、いって」
「そんなに、イラついてると周りが見えなくなるでしょ?」
「そうだよ、浩ちん!」
「お前等……そうだな、スマン。ん、じゃ気を取り直して行くかっ」
「「うん!」」
二人の励ましで、なんとか気を取り直せた浩介。そして、休憩が終わると奥の通路へと進んだ三人は、その後も、進む通路、辿り着く部屋の尽くで罠が待ち受けていた。突如、全方位から飛来する毒矢、硫酸らしき、物を溶かす液体がたっぷり入った落とし穴、アリジゴクのように床が砂状化し、その中央にワーム型の魔物が待ち受ける部屋、そして定番になりつつあるウザイ文。三人のストレスがマッハに到達しそうである。
それでも全てのトラップを突破し、この迷宮に入って一番大きな通路に出た。幅は六、七メートルといったところだろう。結構急なスロープ状の通路で緩やかに右に曲がっている。おそらく螺旋状に下っていく通路なのだろう。
三人は警戒する。こんな如何にも通路でなんのトラップも作動しないなど有り得ない。そして、その考えは正しかった。もう嫌というほど聞いてきた『ガコンッ』という何かが作動する音が響く。既に、スイッチを押そうが押すまいが関係なく発動している気がする。
───なら、スイッチなんか凝った感じなもん作ってんじゃねぇよ!
とへ盛大にツッコミを口にしなかった浩介だったが、きっとそんな思いもミレディ・ライセンを喜ばせるに違いないとグッと堪える。
「今度はどんな───」
今度はどんなトラップだ?と浩介達の耳にそれは聞こえてきた。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
明らかになにか重たいものがこちらに転がってくる音である。
「「「………」」」
三人が無言で顔を合わせ、同時に頭上を見上げた。スロープの上方はカーブとなっているため先は見えないが、異音は次第に大きくなり、そして………
カーブの奥から通路と同じ大きさの巨大な大岩が転がって来た。岩で出来た大玉である。全くもって定番のトラップだ。きっと逃げた先は、またウザイ文があるに違いない。
三人はすぐさま踵を返し脱兎の如く逃げ出そうとする。しかし、少し進んで直ぐに浩介だけが立ち止まった。
「えっ浩介?!」
「浩ちん?!」
二人の呼び掛けに、しかし浩介は答えず、それどころか大岩の方へと振り返ると、〝宝物庫〟から数本の一風変わったクナイを取り出した。そして、クナイに刻まれた魔法陣に魔力を込めるとクナイが紅く輝きだす。浩介は、轟音を響かせながら迫ってくる大玉を真っ直ぐ見詰め、声高らかに叫ぶ。
「ずっと正当なルートを通っていんのか分からねぇし、毎回来る糞トラップとあの煽り文字! 煽られてるだけじゃ……気が済まねぇんだよ!!」
正に今まで溜まったストレスをぶつけるかのように大玉に向かって両手で持っていた数本の紅色に輝くクナイを投げる。クナイ達はハジメのような紅い閃光のように物凄い速さで大玉に接近して、刃先が大玉に突き刺さる。そして………
ドガァァァァアン!!凄まじい爆発音を響かせながらクナイが突き刺さった箇所から紅色の爆発が起こる。その光景は紅色の華が咲き誇り一瞬で花弁が舞い散ったように見えた。そして、クナイによる爆撃は衝点突を中心に大玉を粉砕していき、全体に亀裂が生じていき、次の瞬間には、大玉は轟音を響かせながら木っ端微塵に砕け散った。
浩介は、クナイを投げた体勢から全く動かない状態で残心し、やがてフッと気を抜くと体勢を立て直した。そして、妙子と奈々の方へ振り返った。
その顔は、この大迷宮に入ってから一番だと思うくらい清々しいものだった。「やってやったぜ!」という気持ちが如実に表情にあらわれている。浩介自身も相当、作動させなくても作動するトラップとその後のウザイ文にストレスが溜まっていたようだ。
浩介が今回使ったのは、ハジエモン(ハジメ)から貰い受けたアーティファクトの一つだった。
───衝撃爆破型アーティファクト〝
大玉を木っ端微塵にしたあのクナイは、クナイの持ち手に刻まれた魔法陣に魔力を流し込むことで、内部に埋め込まれた爆薬発電機が起動して、刃先に衝撃が起こることで小規模な爆発を起こすことができ、魔力を流さなくても普通のクナイとして、運用が出来て使い勝手が良い武器である。
これは、ハジメが浩介の為に創り出した力作の一つであるが、数も少なく〝宝物庫〟に備わっているのは精々三十本ぐらいで余り使うのは控えていた切り札の一つなのだが……我慢出来なかったようだ。
満足気で戻って来た浩介を妙子と奈々がはしゃいだ様子で迎えた。
「浩ちん、ナイスゥ!!私、見ててスッキリしたぁ!」
「私も見ててスッキリしたけど浩介。大丈夫なの? それ、使っちゃって?」
「まぁ、そうだけど使ったのは五本だし、余裕もあるから大丈───」
二人の言葉に気分良く答える浩介。しかし、その言葉は途中で遮られてしまった。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
という聞き覚えのある音によって。浩介は、笑顔のまま固まる。同じく笑顔で固まっている奈々とニコニコ顔から頬が引き攣り、眉がピクピクと動いている妙子。ギギギと油を差し忘れた機械のようにぎこちなく背後を振り向いた浩介の目に映ったのは……
───黒光りする金属製の大玉だった。
「Wow」
浩介が思わず笑顔を引き攣らせながら英語で呟く。
「ね、ねぇ浩ちん。……私の目にはなにか変な液体を撒き散らしながら転がってくるように見えるんだけど気のせいかな?」
「嘘……アレ、溶けてきてるじゃん」
そう、こともあろうに金属製の大玉は表面に空いた小さな無数の穴から液体を撒き散らしながら迫ってきており、その液体が付着した場所がシュワーという実にヤバイ音を響かせながら溶けているようである。妙子と奈々は逃げようと踵を返すが浩介が逃げようとしてないと気付き二人も足が止まる。
「「浩介(ちん)?!」」
「……物は試しだろ?」
二人の声すら押し退けて浩介は、また〝宝物庫〟から〝紅爆〟を一本取り出すと、魔法陣に魔力を流して紅く輝くそれをフッと音を立てながら投げる。〝紅爆〟は風を切りながら金属球へと迫る。三人はその光景をゴクリと唾を飲み込みながら真剣に見守る。
解き放たれた紅い閃光は、
金属球の表面を覆う液体のせいで、刃先が衝突せずに当たらず、〝紅爆〟はアザンチウム鉱石を使っているのですぐに溶けずに、そのままツルッと滑って金属球の後方へと紅の閃光は向かっていった。
直後、金属球の後ろで紅色の華が咲いたのが見えた。
「「「………」」」
浩介は、それを確認し一度「ふぅ〜」と息を吐くと、笑顔のまま再び妙子達の方を向いた。そして、奈々のように舌をペロッ☆と出してドジっ娘みたいなポーズをしたかと思うと「ゴメン。駄目だった〜」とアハハ〜と笑いながら謝罪すると、いきなりスプリンターも真っ青な見事な踏切でスロープを駆け下りていった。妙子と奈々も、一瞬顔を見合わせるとクルリと踵を返し浩介を追って一気に駆け出した。
背後からは、溶解液を撒き散らす金属球が凄まじい音を響かせながら徐々に速度を上げて迫る。
「イヤァアアアア!! 轢かれた上に溶けるなんて死に方は嫌だぁぁ!! 死ぬのも嫌だけど!!」
「奈々、喋らず走って! それに、あの
通路内に奈々の泣き言と妙子の怒りの声が木霊する。
「っていうか、浩ちん! 失敗した挙句、先に逃げるなんて薄情者ぉ〜!」
先を走る浩介に向かって奈々が抗議の声を上げる。
「いや、次も成功するかなーと思ったけどさ……駄目だった☆」
「……縛りつけようかしら」
「やめてっ、その笑みもっ、怖いから!」
浩介は自分の言葉にキレたのか鞭を手に持ちながら笑みをこちらに向ける妙子の言葉に戦慄する。
「そうだよ!縛り上げちゃってタエ!」
「安心して、奈々も縛りあげるから♡」
「すみません!やめて下さい妙子様!!」
「よし、宮崎。お前も道ずれだ」
「ハァッ?そもそも浩ちんが変なことするからじゃん!」
「んな、ふざけんな!俺より宮崎の方がやらかしてるからな!」
「今は、浩ちんのせいじゃん!」
「ん、だとぅ?!」
「うるさい。ホントに二人まとめて縛り上げるわよ?」
「「すみませんでしたぁ!!」」
必死に逃げながらも、言い争いをしている三人。ホントに自分達の危機を理解しているのか分からない。
そうこうしている内に通路の終わりが見えた。
「出口が見えた。真下に降りるぞ!」
「わかった!」
「了、解!」
三人はスライディングをするように通路の先の部屋に飛び込み、出口の真下へと落下した。そして、
「ファッ?!」
「えっ?!」
「ひんっ?!」
三者三様の呻き声を上げた。出口の真下が明らかにヤバそうな液体で満たされてプールになっていたからだ。
「んのクソ迷宮めぇ!!」
浩介は咄嗟に、〝宝物庫〟からワイヤー付きのクナイを取り出し、ワイヤーの持ち手を片方の手に持つとクナイを壁へと投げ付ける。クナイは壁に突き刺さると更にクナイに内設されたアンカーが射出されて固定をする。そして、一緒に落下している二人を助けようと視線を上に向ける。
しかし……
「あ──」
それは、ある意味ミスだった。上にいる二人の服装は
「───」
「浩ちん?!」
「っ、浩介?!」
浩介の突然の行動と、視線の先を察した奈々と妙子は顔を真っ赤にし、バッと手でスカートを抑えて声を上げる。浩介は一瞬放心するも、ハッと首を振って気を取り直すと上にいる二人を掴まえプールへのダイブを回避した。
直後、頭上を、溶解液で撒き散らしながら金属球が飛び出していき、眼下のプールへと落下した。そのままズブズブと煙を吹き上げながら沈んでいく。
「吹き散らせ──〝風壁〟」
妙子の風魔法で飛び散った溶解液が吹き散らされる。しばらく、周囲の警戒をしたが特に何も起こらないので、浩介はようやく肩の力を抜いた。
「ふぅ──つ痛ぇ?!」
が、安堵した途端、腹部に痛みが走る。怪我でもしたかと思ったのだが、腹部の方を見たら妙子と奈々の二人に抓られていた。それもジト目付きで……
「あのー、二人共、少し痛いんですが……」
「浩ちん……見たでしょ?」
「浩介?私達のスカートの中を見たよね?」
その言葉に浩介は、冷や汗が流れる。そして、考える。嘘を言うのか、本当のことを言うのかを。二人共、五年ぐらいの仲であり大切な存在だ。そんな者達に自分は、どう答えるべきか………
───二人は大切な存在だ。そんな二人に嘘を言って良いのか?
その良心が頭に過ぎった浩介の出した答えは………
「サーセン……見ちゃいました」
そう言った瞬間、二人は恥ずかしそうに少し顔を赤く染めるも、すぐに表情が直ると何も言わずに浩介に掴まりながらジッと此方を見詰めている。その沈黙が浩介にとっては恐怖などの感情が物凄く襲い掛かる。冷や汗も止まらない程だ。
そして、もうこの空気に耐えきれないと思った時だった。二人は溜息を一つすると、しょうがない人を見るような目で此方を見る。
「まあ、良いわ。それに、私達もスカートだったことも悪いしね」
「うん。恥ずかしいけど、浩ちんが正直に言ったから許す!」
「……お前等っ」
二人の言葉に、浩介は嬉しさでパァッと笑みを見せて顔を上げる。二人の自分に対する信頼の高さで事を回避した浩介だが、もし嘘を言ったらどうした?と聞くと妙子は満面な笑みで「う〜ん。半殺し♡」と可愛いらしい声音で声音と合わないほど恐ろしいことを言うので、浩介は内心、自分の選択に心から安堵した。
そんな事がありながらも浩介達三人は、下に溶解液のプール、自分達もぶら下がり状態にずっといられないので、アンカーを利用して振り子の要領で移動し、溶解液のプールを飛び越えて今度こそ部屋の地面に着地した。
その部屋は長方形の奥行きがある部屋だった。壁の両サイドには無数の窪みがあり、騎士甲冑を纏い大剣と盾を装備した全長を二メートルほどの像が並び立っており、浩介は「ほえー」と口を開けながらその甲冑の像をみており、奈々は「怖ぁ……」と少し怯えながら浩介の服の袖を掴みながらすぐ後ろを歩き、妙子はそんな二人を尻目に羨ましそうに見ていた。
そして、部屋の一番奥には大きな階段があり、その先には祭壇のような場所と、奥の壁に荘厳な扉があった。祭壇の上には
「如何にも扉だ。じゃあ此処がハジメの言っていた解放者の隠れ家……いや、この甲冑の数に嫌な予感がするな……」
「それ、お約束じゃない?」
「それって、襲われるじゃん!!」
そんなことを話しながら三人が部屋の途中まで進んだとき、確かに妙子の言ったお約束はちゃんと守られた。毎度お馴染みのあの音である。
ガコン。
ピタリと止まる三人。内心「やっぱりなぁ〜」と思いつつ周囲を見ると、騎士達の兜の隙間から見えている眼の部分が光り輝いた。そして、ガシャガシャと金属の擦れ合う音を立てながら窪みから騎士達が抜け出てきた。その数、そう勢三十体。騎士達は、スっと腰を落とすと盾を前面に掲げつつ大剣を突きの型で構えた。そして、人ならざる存在のくせに、すり足をしながらジリジリと包囲網を狭めていく。
「数は多いけど、倒すしかないな……行くぞ二人共」
「ええ!」
「勿論!」
妙子は鞭を振るってパァンッと勢いよく地面を叩いていい音を鳴らしながら笑みを浮かべる。
奈々は、この中で一番火力不足だが、二人のやる気に圧倒され、自分もやるしかないとサポートに回ろうと思いながら構える。
浩介は黒塗りのサングラスをスっと胸元のポケットから取り出す。サングラスを装着するとその瞬間、浩介はジャンプをしバク宙をすると要らぬターンを決めて着地した。
そして、声高らかに笑い始めた。
「フハハハハハハッ!! 刻は満ちた!」
笑い、叫ぶ度に浩介の周りに深淵の魔力が溢れ迸っていく。
「ご唱和下さい我の名を!深淵卿! コウスケ・E・アビィィッスゲェェッート!!」
そう叫ぶアビスゲート。しかし、以前のベヒモス戦のようにいかなかった。それもそうだろう。ここに居る者達は片やゴーレム。片や顔を赤くして恥ずかしそうに顔を隠してる幼なじみ二人。だが、アビスゲートは羞恥心なんて置いて来たぜ!と思わせるほど平然とターンを決めると……
「我、見参」
何事もなかったように、小太刀を構えだしたのだった………。