ありふれた職業で世界最強if優花を見て下さる皆様。明けましておめでとうございますm(_ _)m
今年も、投稿を頑張って行くので、これからも宜しくお願い致します( *¯ ꒳¯*)
閃光と極光がぶつかり合いハジメと
「〝雷閃〟!」
雷の斬撃が爆煙が舞う中、一直線に機神兵へと迫る。しかし、機神兵は分かっていたかのように右へ移動し、雷の斬撃を避ける。そして、背中のミサイルポッドから数十発のミサイル(魔剣)を発射させる。
ハジメは、難なくミサイルの群れを避けるが、なんとミサイルは旋回し、またハジメを狙う。
「
ミサイル(魔剣)は、追尾性能とバラバラな属性魔法が付与されており、一つでも当たれば追撃を喰らう可能性が高い。ハジメは〝魔力探知〟、〝熱源探知〟を駆使して片足を浮かして左へ、右へと避けていく。が、その間にもハジメは攻撃の手を緩めることはなく、〝宝物庫〟から〝オルカン〟、四機の〝クロスビット〟を取り出すと、すぐさま機神兵に狙いを付けると十二発のロケット弾を放った。クロスビットで、残りのハジメを追うミサイルをクロスビットのスラッグ弾で破壊していく。
その間に、機神兵へと迫る十二のロケット弾を、機神兵は四つの足を駆使して、普通のゴーレムでは、不可能な機動性で避けていく。そして、最後の一発を避けた時に、一つの影が機神兵の前に突然と現れる。
「取った!」
ハジメだ。
機神兵が、自分の放ったロケット弾を避ける間に、〝紅翼〟を発動して、その紅の翼で急接近していたのだ。ハジメは、すぐに機神兵の胸部に取り付けられた鉱石を奪おうとしたのだが……
「───っ?!」
突如、物凄い強烈な衝撃がハジメを襲う。
機神兵に殴り飛ばされたのだ。機神兵の魔力が込められた鋼鉄の拳に、ハジメは一旦、鉱石を奪うのを止め、顔を守ろうと〝金剛〟を発動しながら〝竜鱗化〟もさせた両腕で防ぐも、尋常ではない膂力に一気に吹き飛ばされたハジメは、そのまま、一直線に闘技場の壁に激突してしまう。
「っ〜〜!!」
壁への激突は、背中も〝金剛〟と〝竜鱗化〟のおかげでダメージが少ないものの、機神兵の一撃を防いだ両腕は、竜鱗は砕け剥がれ落ちていた。左腕は、義手のため平気なのだが、生身である右腕は、竜鱗はハジメの皮膚を硬質化させたもの、つまり剥がれ落ちたところから血が滴り落ちる。右腕から激痛が奔り、声にならない声が上がる。
しかし、そこで痛みに苦しむだけのハジメではない。吹き飛ばされる寸前に真上に投げて置き、ちゃんと機神兵にプレゼントを残していた。それは、手榴弾や閃光弾だ。
直後、機神兵の周りに爆発と光の閃光が機神兵の視界を襲う。その隙にハジメは、再度、機神兵の接近を試みる。視界はぼやけるものの、〝魔力探知〟と〝熱源探知〟を発動して目標へと駆けていく。が、
「!」
感じ取った。前と背後から、自分へと向けた強烈な殺気を。
ハジメは即座に、ストンと腰を落とすと左へとスライディングして移動する。すると、ハジメが今さっきのルートから爆発音が聞こえ、爆風が襲う。そこで、察する。あの時、感じ取った殺気とは、自分を狙って放たれたミサイル郡だと。
「チッ、そうだった。奴はミレディと違って本当にゴーレム。視界を潰しても意味ねぇな……」
面倒だ。と、ハジメはそんな感想を抱いた。ミレディ以上の機動性、耐久性、攻撃の幅広さ、全てが機神兵に備わっていると断言してもいい。
だが、
「関係ねぇ!」
ハジメは〝紅狼〟を発動する。全身に紅い雷が纏い出していくと、赤雷によって強化された脚力で一気に機神兵に詰め寄る。
「ガァッ!!」
〝竜鱗化〟、〝金剛〟、〝衝撃変換〟、〝集中強化〟、体を纏う雷を右の
それが、ハジメの狙いだった。
ハジメは、クロスビットで集中的に頭部にスラッグ弾を撃ち放つ間に、空中で無理矢理に体を動かして、本来の狙うべき目標。機神兵の馬鹿げた機動性の源である四つの脚部の内の一つを蹴り壊したのだ。
バキィィンッ!と金属が壊れる音が聞こえると同時に、機神兵が少しよろめいた瞬間、ハジメは更に〝空力〟と〝天歩〟を発動して、体勢を戻して、機神兵の頭上へと移動する。そして、右足と同じような強化で機神兵を殴り飛ばす。機神兵も、これには上手く対処が出来ずに地面に叩き着けるのだった。
「───っ?!」
リューティリスは、目の前の人間が自分達の最高傑作をたった一人で地面に叩き付けた光景に驚きの余り玉座から勢いよく立ち上がった。リューティリスは、ハジメのことは彼が迷宮に挑む際に記憶を読み取って、強さはある程度、把握していた。が、南雲ハジメというだった一人の人間が、自分を含めた七人の神代魔法遣いがやっとで倒せる程の機神兵を地面に叩き付けたのだ。
そんな光景を見て、黙って見ていてはいられなかった。驚かずにはいられなかった。玉座に座ったままではいられなかった。生きた体ではないのに、リューティリスの魂魄が自体が興奮してしまい、体が高揚する。ゾクゾクと震える体は、木で作られた体であるのに体温が上がるのを感じてしまう。そんなリューティリスは、熱の籠った眼差しをハジメへと向ける。
「んんっ………まさか、ここまで戦えるとはわたくし、嬉しいですわぁ」
そうハジメに、称賛の言葉を送るリューティリス。ハジメも倒れたままの機神兵の警戒をしながらの話に耳を傾けている。
「でも、足を一本壊しただけで、良いとは思わない方がいいですわ。ここから機神兵の本気なのですから……」
その言葉が、リューティリスが機神兵と戦うハジメに向けてへの言葉だった。
リューティリスの話を聞いていたハジメは、機神兵が立ち上がるまでの間に鉱石の回収を試みるも、肩から開かれた姿を顕にした砲門から数々の魔剣が射出された。ハジメは、口元を歪めながらすぐに後退して機神兵から離れたことで魔剣の攻撃を受けずに済んだ。
だが、それで終わるはずがない。後退したハジメの周りに腕が二本入る程度の無数のゲートが出現する。しかし、それは自分のでも、ユエでも、アレスのものでもない。そのことにヤバイと感じたハジメは、すぐさまクロスビットを呼ぶと同時に、四点結界を発動させ身を防いだ。すると、ハジメの思った通り、周りを取り囲んでいたゲートから爆裂系の魔法が付与された魔剣達が射出されたのだ。
ハジメの頬から冷や汗が流れ出る。
それもそうだ。目の前の
「神代魔法が埋め込まれたゴーレムかよっ」
ハジメは、結果内で機神兵の奥の手に苦い表情になる。しかし、機神兵の変化はそれだけでは収まらなかった。
機神兵が姿を変え始めたのだ。壊した脚部は再生したかのうように元通りになると、そのまま新たに凶暴なフォルムへとなり、腕も両肩から一つ一つ新たな腕が展開された。新たに現れた腕は、元々つけられていた腕とは違い、武装されず、人形のように細い腕だった。だが、武器はメイスと
そんな変貌を遂げた機神兵に、ハジメは苦笑いをこぼす。
「ラスボスにありがちな第二形態かよ」
冗談で、そんな事を口にしながら、新しく装備された近接武器のせいで近接戦闘も危なくなり、難易度も格段と上がったことに頭を悩ますハジメだが、やるしかないと覚悟を決める。
ハジメはクロスビットの四方結界を瞬時に解除すると、機神兵の元へと走り出しながら、〝宝物庫〟から漆黒の大槍〝神喰雷槍〟を取り出すた。と、同時に、目標に向けてコートの裏に隠し持っていたボーラを投げ飛ばした。
機神兵は、ボーラを振り払おうとする。しかし、それが悪手となり、ボーラは、機神兵の四つの腕に絡みついたボーラは、球状の錘から波紋を出しながら空中に留まり、身動きを取れなくする。
暴れ出す機神兵。しかし、そんなに簡単に拘束は解かれないだろう。その隙に、ハジメはここまで走ってきた間に、神喰雷槍に貯めた魔力を一気に解放させる。
漆黒の大槍が紅い魔力を纏い、敵を喰らわんと暴れ出すような勢いで魔力の輝きが増していく。
「
と叫んぶと共に、神喰雷槍を身動きが取れない機神兵へと突き刺した。空間をも貫き通す神速の一撃に、闘技場内に魔力の波紋が波打つ。その一撃にハジメはやったと、笑みを浮かべるもすぐに、その表情を崩す。
「は?」
ハジメから間抜けな声が漏れる。それもそうだ、ハジメの大技を機神兵は、魔力を最大起動させた神喰雷槍をもその装甲は貫き通さず、傷が多少できただけで何事も無かったように機神兵は、
神の使徒も、神をも貫く大槍の一撃。しかし、機神兵の装甲も破壊することも出来ず、刃すら通っていない。ハジメは、離れようと後退する。
「っ?!」
が、右肩に激痛が奔る。ハジメの表情が歪んだ。チラリと、右肩を見ると、機神兵の頭から先端が尖った細長い金属の棒がハジメの右肩を抉り貫いている。そして、何かが生きてるかのように右肩の骨や肉に絡み付いているせいか、抜き取ろうとしても、取れない。
その時、ボーラの拘束が剥がれた。メイスの持った腕が横薙ぎに振るわれて、強烈なメイスによる一撃がハジメを襲う。ハジメも棒を抜き取るのを止めて、肩の痛みに耐えながら顔を守るように腕を盾にして防御に徹する。
「ぐぅっ………」
襲い来るメイスに、ハジメは
「ガァッ?!」
自身の魂魄に伝わる強烈な衝撃が襲い掛かり、ハジメは盛大に吹き飛ばされ、勢いよく地面に叩き付けられた。手に持っていた神喰雷槍は、握っていた手から離れ落ち、ハジメは地面に叩き付けられた衝撃によってハジメの肺から強制的に空気が抜け、背中に激痛が奔る。
そして、吹き飛ばされたせいで棒が抜き取られたせいかハジメの右肩から大量の血が流れ、滴り落ちた場所が血溜まりができていた。
それでも、ハジメは、右肩を抑えながらフラフラと立ち上がり嫌味たらしく機神兵の手に持つメイスを見て、口にした。
「クソ……魂魄魔法が付与されたメイスか……」
機神兵の四つの内の一つが持つ武器のメイス。それは、解放者の一人、ラウス・バーンの魔法。魂魄魔法が付与されていることに気付くハジメは、眉をしかめながら機神兵を睨む。
機神兵は、ハジメの睨みなど動じず、ハジメが立ち上がったのが分かると、その脚力で、一気にハジメの元へと詰め寄り、今度は、メイスとは逆の腕が振り上げていた
ハジメは、ボーラを右肩に巻き付け簡易な止血をしながら、尋常じゃない威力を出す斧槍の原因をすぐに分かり、ポロッとこぼれるかのように呟いた。
「重力魔法っ……」
そう、機神兵が持つ
機神兵は、斧槍を振り下ろしたまま、左腕の銃器をガトリング砲の形にすると、多種の属性魔法が付与された玉を放った。ハジメもクロスビットを四機を四方に展開させて完成するシールドを貼りながら時計回りに駆け出す。それに、ハジメも方も攻められばかりではない。〝宝物庫〟から円月輪を取り出すと同時に機神兵へと投げ飛ばしてゲートを展開させ、そこから雷魔法とレールガンを連射していく。
明後日の方向から現れる雷やレールガンから放たれた紅き閃光は、機神兵に強襲する。しかし、機神兵は円月輪の正体に気付いたのか、ガトリング砲を撃つのを止めると、瞬時に振り下ろしていた斧槍を持ち上げメイスを持つ腕と共に迫りくる攻撃を防ぐ。多少ばかりの漏れがあるが、それだけでは機神兵の装甲にはダメージはない。
そして、
「チッ、気付かれてたか……」
後ろから奇襲するハジメの蹴りの一撃を後ろ向きでも、残りの二つの腕で防ぐ。ハジメは、仕留め切れないことに苦言を吐き捨てながら、すぐに後退する。が、目的は奇襲ではなかった。ハジメは後退と同時に手放してしまっていた神喰雷槍を手に取った。
神喰雷槍は、機神兵に傷を与えられなかったが、近接武器としては使えるためハジメは、回収しておきたかったのだ。回収した神喰雷槍を背負うとハジメは、ホルスターからドンナーとシュラークを抜く。クロスビット達もハジメに従うように背中を守るような浮かぶ。
ハジメは、それを確認すると同時に、再び、機神兵へと駆け出していく。機神兵は、両腕の銃器で、ハジメを牽制しようとするが、〝紅狼〟を纏ったハジメには無意味だ。普通より掛け離れた俊足でガトリング砲の連射速度よりハジメの脚力が勝っているからだ。
機神兵も、ガトリング砲でハジメを仕留めれないと分かったのか、近接戦に持ち込もうとハジメへと近付いていく。一人と一機、両方の距離が二メートル内に入った瞬間、振り下ろしたメイスをハジメの〝集中強化〟と〝金剛〟を付与させたドンナーとシュラークで受け止めた。
受け止めたと同時に、ハジメは〝天歩〟を発動して、踏み込んでメイスの持つ腕を蹴り上げる。追撃と言わんばかりに斧槍を持つ腕の方ももう片方の足で攻撃の隙を与えないように蹴り上げた。機神兵も近接武器を持つ腕を狙うならと、銃器をショットガン型に変形させると、ハジメに向けて放つ。ハジメは、全体を〝竜麟化〟させてショットガンの弾を弾いたと同時に、雷魔法〝紅雷玉〟を発動させ、紅の爆発を起こす。
爆煙が舞う中、ハジメは〝竜鱗化〟した義手で、機神兵の顔面を殴りつけると、両足で胸部の鉱石を取ろうとするも、復帰した近接武器を持つ両腕に阻まれる。残りの腕がハジメを狙い撃つもクロスビットで防御しながら、クロスビットのスラッグ弾をお見舞いする。しかし、機神兵も攻撃の手を緩めることはない。メイスを下から上へと物凄い速度でハジメを狙って振り上げる。ハジメもこちらを狙うメイスに気付くと、クロスビットを自分の足元に移動させシールド代わり兼足場にしてその場から離れる。そして、振り上げられたメイスを防御したクロスビットは、バキンッと嫌な音がした同時に破壊された。
「チッ……」
一機のクロスビットが破壊されたことに、眉を寄せるハジメ。が、こちらも手も緩めずにレールガンを連射していく。後ろから斧槍が振り下ろされるが、残りの三機のクロスビットを重ねて三重の盾にするが、インパクトと同時に重力魔法が発動し、死を沸騰させる一撃が炸裂する。クロスビットは、一秒も満たずに三機諸共、破壊された。
手痛い損害だが、その隙に斧槍から逃れたハジメは、一度、立ち直そうと機神兵から離れるが、機神兵の脚部から突出したブレードでハジメの腹部付近を斬り掛かる。迫りくるブレードに、即座に反応したハジメは、空中で〝空力〟を発動して、一気にブレードの間合いから外れることが出来た。
「ふぅ………」
全ての攻撃を耐えることができ、安堵の息を漏らす。これで、体勢を整えてから攻めにいく。所謂、ヒットアンドアウェイ戦法でいこうと考えているハジメ。だが、機神兵の強さのせいでハジメは、ある事が頭から抜け落ちていることを知らない。
それは、
突如、ハジメの目の前に現れるゲート。
ハジメの目が見開く。そして、「しまった」と口をこぼした。機神兵は、空間魔法を扱えることを頭から抜け落ちていた。いや、忘れさせるように仕向けていたのだ。
機神兵は、最初に仕掛けたゲートでの不意打ちを、ハジメは難なく対応されてしまった。つまり、ゲートはハジメに対して無意味であると判断したのだろう。
ミサイル弾の時も、ガトリング砲の時も、接近戦の時も、使える場面は多々あった。だが、使わなかった。ハジメが警戒している可能性があるからだ。変にゲートを使えば、逆に利用されるかもしれない。ハジメの周りに飛ぶアーティファクトに邪魔されるかもしれない。
だから、
ハジメがゲートの警戒を下げるために、ゲートを使わなくても危険だと、ゲートのことなど考えに入らせまいと……
そこから、神代魔法が付与された武器での戦闘。四つの宙を浮かぶアーティファクトの破壊。ハジメと戦いながら機神兵は着々と準備を進めていたのだ。そして、その時が遂に訪れた。ハジメが足のブレードを回避した時だった。ハジメは、ゲートの警戒をしてないと分かった時点で機神兵は発動した。
「───っ?!」
完全な不意打ちに、ハジメは声にならない声を上げる。周りには、もうクロスビットは破壊されてしまい〝宝物庫〟から出そうとしても、時間がない。防御を取ろうと思っても既にゲートから数々の機神兵の攻撃が来ており、間に合わない。
なら、これしかない。
ハジメは、右手をゲートへと突き出し、魔法のトリガーを引いた。
「舐めんなっ──〝
直後、赤雷の大狼がゲート、機神兵を獲物と認知したのか、大きな口を開くと、その
「っ!」
鼓膜を破るほどの爆発音に、周りを吹き飛ばす爆風に、観戦していたリューティリスさえも危険と判断したのか、大樹の枝を地面から出現させ盾にして防御を取った。しかし、そんな盾さえもミキミキと嫌な音が聞こえた。
爆風が止み、リューティリスは、自分を守ったボロボロの大樹の盾に触れると感謝を伝え、地面に戻した。そして、闘技場に目を向けて、体が震えた。
「これは………」
リューティリスは、驚きのあまり、逆に冷静になってしまったのか、落ち着いた声音で呟く。闘技場は、辺りはボコボコになっており、一部は地割れが起きている。壁もヒビ割れちょっとした衝撃で崩れそうだ。
そんな有様の中、二つの影が闘技場内に立っていた。
一つの巨大な影は、機神兵。傷も少なく、ハジメの魔法も、あの爆発にも耐える驚異的な防御を誇る装甲。そんな神とも等しい力を持つゴーレムが真っ直ぐと自身と逆の位置に立つ人間を見つめる。
もう一方の影は、機神兵よりも小さい影。右肩や所々からも傷を負ってしまい荒い息を吐きながらも、彼は、その二つの足で大地を踏み締める。
「クハッ……少し前にクソ神を殺りあったというのに、また同等の化け物レベルの奴と殺りあうことになるとはな……」
機神兵よりも多くの傷を負っており、至る所が血で赤くなっているのに彼は……南雲ハジメは、不敵に笑みを浮かべる。笑いたくなくても、笑ってしまうのだ。
───強敵との殺し合いという快楽が……。
〝宝物庫〟が輝いた直後、ハジメの義手に、〝オルカン〟を装備する。背中に背負っていた神喰雷槍を手に取った。狙うは、解放者達の最高傑作であり、古代のゴーレム機神兵。
───破壊したい。
そんな感情が湧き上がって、ハジメの更に口角が吊り上がる。
「行くぞっ! クソゴーレム!!」
ハジメの叫びに、武器を構えることで応える機神兵。
そして、双方が駆け出したのを合図に再び、試練が再開するのであった………。