二人のキャットファイトは、ユエと優花が止めに入ったことで終え、シアとアルテナの二人は「ゼェゼェ」と、肩で息をしていた。
そんな二人の姿に微笑ましそうに見ていたハジメだったが、空気を変えようと咳払いをした。
「んんっ、ごほんっ。一応、アレスや天之川達のことも言及してんな。どれどれ」
「ほぅ………気になりますね」
「え? 俺達も?」
シアが自分達をどう思っているのか、アレス、光輝と龍太郎は興味深そうに雑誌へ視線に戻す。
【アレスさんですか?あの人、人間という枠組みを超えてますね、はい】
「おっ、と……」
アレスの表情が微妙に引き攣る。
【だって、ユエさんとか優花さん、ティオさんの後・中接組はともかく、近接戦が得意な私や、魔法なしではハジメさんに勝てるアレスさんって、人間卒業した最強生物ですよ〜】
「………ほう」
アレスが「ほう」としか言えないぐらいの語彙力が低下してしまっている。どうやら、シアの自分に対しての取材コメントに少し傷付いてるのかもしれない。
【ですが、アレスさんが傍で戦ってくれてると思うだけで安心感が半端ないですね。アレスさんって、戦闘での的確なアドバイスや同じ近接戦闘での着眼点で色々と優しく教えてくれて
「
シアから以外の言葉に、そして、大事な仲間の一人として信頼されてることに少し頬を緩ませるアレスであった。
因みに光輝と龍太郎は………
【え? 勇者さんですか? う〜ん。よく分かりません! 相棒さんの方も、そんなに話したことないですし。興味も全くないので】
アレスと全く違うコメントに、光輝が「うん、知ってた」と言って目から光を消した。龍太郎が「俺なんか、〝相棒さんの方〟だぜ。シアさん、まさか俺の名前、分かってないとかないよな?」と、死んだ目で虚空を眺めている。
【鈴さんは……時々、私とユエさんとか、優花さんとティオさんとかが一緒にいるのを、寂しそうな目で見てることがあるんですよね】
鈴が「っ」と息を呑んだ。雫が心配そうな目を向ける。
【誰を想って、そんな目をするのか、分かります。だから、鈴さんがハジメさんに、次の旅も一緒に行きたいってお願いした時は、なんだか嬉しかったです。あぁ、まだ折れないんだな、頑張るつもりなんだなって。私、そういう人は好きです】
鈴が身悶えた。アレスのこともあってか、光輝と龍太郎が、扱いの差に円卓へ突っ伏した。
【雫さんは………時間の問題ですね!】
「何が!? どういう意味!?」
狼狽える雫。そんな彼女へ、優花、ユエ、ティオ、アルテナが「確かに」と頷いた。
「だから何が!?」
答えてくれる者はいない。
【雫さんは、さっぱりした人に見えますけど、実は結構こじらせる人じゃないかと。親友の香織さんでしったけ?その人も件もあって表情に出してないですけど、相当溜め込んでいるように見えます。本音を出さない的な? それに、この旅も勇者さん達に〝付き添っている〟感じに見えますが、私的には、置いていかれないよう〝付いていっている〟ように見えます】
雫が激しく動揺した。視線を泳がせあたふたとしている。
ハジメが失笑し、全員も「確かに」と頷いた。雫は、長いポニーテールを顔に巻き付けて、椅子の上で三角座りをし、そのまま膝に顔を埋めてしまった。
八重樫流羞恥心に耐え忍ぶ型なのかもしれない。
鈴がニヤニヤとしながら、続きを音読した。
【なんというか……可愛い人です。私達全員を肉食動物とするなら、雫さん一人だけ草食動物、みたいな?】
ハジメ達が、妙に納得した様子で「草食動物」と呟けば、ポニーテールガードで耐え忍ぶ雫さんはビクンッと震えた。
雑誌へ視線を戻す。シア特集の締め括りが記載されているようだ。
【以上が、シア姫の女性陣に対する想いだ。南雲殿の唯一無二の姫。貫禄と余裕がある。他の女性達とは格が違うのだろう。
我等の同胞たるシア姫と南雲殿の愛は、永久不滅であることを確信する思いだ】
「シア押しがひでぇな」
「わたくしも、姫なのですが………」
「どっちにしろ、マオ編集長は
「………ん、殺る」
同胞贔屓が酷くなってきたマオ編集長の命は風前の
【………それでは最後に、シア姫にとって何が一番大切か?聞かせていただきたい。
シア姫「……未来です。いつだって未来を大切にしてますよ。そうですね、天職〝占術師〟たるシア・ハウリアが、良いことを教えましょう。未来の予想は、当たるものではなく、当てるものです。〝こうであれ〟と願い、今、頑張る。そうすれば、きっと、素敵な未来へ行けますよ」
なるほど。素敵な未来を思い続けたからこそ、今のシア姫がいるわけだ。著者は感嘆の念を抱くばかりである。
素敵な話をありがとございました。以上、シア姫特集でした】
しばらくの間、誰も何も言わず、優しい目でシアを眺めていた。
「……うぅ。格好をつけすぎました。恥ずかしいですぅ。取材なんて初めてで、ちょっとテンションが上がっていただけなんですぅ」
本心を晒け出し、最後にちょっと良い気になって読者へアドバイスなんてしちゃった自分に身悶えるウサギさん「誰か何か言ってくださいぃ」と、居たたまれない空気をどうにかしようと呟くが、アルテナだけが満面な笑みで「素敵な未来〜」と隣で連呼してくるが、他の全員が生暖かい眼差しが注がれるだけで、何も言わない。
そして、段々と隣で煽ってくるアルテナにムカついたのかアイアンクローをしたシアは声を張り上げた。
「ぬうぇい! 私だけ公開処刑とか納得いかんです! 皆さんのインタビュー記事を見てみましょう! きっと、勇者さんのように爆死してるはず!」
「あ、そうか。これもう発行されてるのか。ははっ、俺、フェアベルゲンの人達に男色家だと思われてるのか。ハハッ」
光輝が壊れ気味だ。龍太郎が殴って正気を戻そそうとしている中、シアがページを捲った。
【資格者の一人。最強の神官と名高いアレス・バーン氏に迫る!】
「おお、アレスさんの記事ですね」
シアの言葉に、光輝と龍太郎以外の全員が記事を見る。
【著者は、資格者の方達の中で王国の人間でありながら我等亜人を忌み嫌わない人物、アレス氏に取材し、いくつかのこちらの質問に答えて貰えた。
Q、何故、アレス氏は我等亜人を忌み嫌わないのか?
アレス「そうですね。昔の私は、貴方達を忌み嫌うというより、貴方達に何の感情を抱いてなかったの言い方が正しいですね」
Q、貴方のその強さを手に入れたのか?
アレス「ふむ、そう、ですね………。私、生まれつき異質でしたからね。上手く答えれませんね。強いて言うなら生まれつきの才能を伸ばした、でしょうね」
Q、いつから槍を武器に?
アレス「昔は、剣を使ってましたが、十五の時に王国騎士団長殿との模擬戦で勝利してからは、自分に剣は合わないと感じて、今は自分に合った槍を使ってますね」】
そんな質問がくる中、淡々と答えていくアレス。そんな内容を、ハジメ達は黙って読み進めている。
【では、最後にアレス氏は何故、南雲殿と共に?貴方ほどの実力者なら別の道があったはず。
アレス「何故、ハジメ殿と共にですか……簡単です。彼の強さに興味が湧いたからです。ハジメ殿は、見る限り天才ですよ……どんなことでも、見て、覚え、実践すれば、なんとなく出来てしまうタイプの人です。ですが、多才故に一つの研鑽を積み重ねた才を持つ私などの人には弱い方だと思います」】
「そそうなの、優花?」
「ええ、ハジメは、見れば大体、なんでも出来る人よ」
雫は、ハジメの才能に驚愕し、優花はハジメの才に模擬戦しただけで気付いてることに驚いている。
【「ですが、彼は、そんな欠点を大迷宮という死と隣り合わせの過酷な状況で生き残るために最善だからと身に付け生まれた卓越された銃技でカバーすることを可能したんです。私は彼を尊敬します。その強さ、その鋼の精神、私はハジメ殿の仲間になれて良かったと心から思っています」
この取材で、著者はアレス氏の強さの理由を僅かに知れたのだと思う。以上で、資格者の一人であるアレス・バーン氏の取材でした】
「少し素直に答え過ぎました、ね」
そう言って、アレスは苦笑いを浮かべていると、咳払いしながら「んっ」気恥しそうにハジメがアレスに拳を突き出した。その意図に察したアレスは「では、私も」と、ハジメの拳に自分の拳を合わせるのだった。
それを見た優花達は、「ん? 強敵か?」と、視線をアレスに向けながらコソコソしてるのは無視しておこう。
そして、全員は次の記事へ目を向けた。
【資格者達の人間関係】
随分とシンプルな見出しだ。なお、〝資格者〟とは大迷宮を一つでも攻略した者に対する亜人側の呼び方なので、おそらくハジメ達全員を一緒の記事にしているのだろう。
特集でない辺り、シアとハジメ達の差がよく分かる。
【資格者こと、南雲殿、優花様、ユエ氏、ティオ氏、雫氏に話を聞いた。主に彼等の人間関係についてだ。南雲氏に対し、彼女達が好意を持っているのは明らか。一人の男を巡る彼女達の心情はどのようなものか】
シアの時とは違って、誰も慌てる素振りがない。おそらく、取材だということを意識して、言葉をしっかり選んだのだろう。
若干、優花が「どうして私だけ〝様〟付け……」と、微妙に引き攣った表情をしたり、雫が「ちょっと待って。この書き方だと、私も南雲君に好意を持っている感じじゃない!」と、ポニーテールガードを解いて声を張り上げている。
光輝が、なんとも表示し難い表情で諌めの言葉を口にした。
「資格者でまとめただけだろ? どうしたんだ、雫。そんなに慌てて」
「え? あ、うん。そう…ね」
微妙に視線を逸らしながら大人しく座り直す雫。ちょっと妙な雰囲気に、全員も記事に視線を移した。
【誌面の都合があるので、著者なりにまとめたものを記載する】
優花達が揃って「え?」と声を漏らした。
【ユエ氏のシア姫への心情は割愛する。ただ、お二人が強く想い合っていることだけは確かだ。取材しつつも砂糖を吐きそうになるほど。先の記事でユエ氏に言及した著者は、ちょっと首をくくりたい気分である。翼人族なので、ノーダメージだが】
反省しているのか分からないマオ編集長。
【優花様との関係は姉妹のようであるの一言だ。終始、お二人共、随分と仲が良さそうで、定位置のようにユエ氏は優花様の膝上に乗っており、優花様が姉で、ユエ氏が妹みたいであった】
優花とユエがお互いに「ふふ」「んっ」と声を漏らしながら笑みを浮かべている。
【ユエ氏は、優花様に頭を撫でられては、嬉しそうにしている姿は、著者も見惚れてしまうほどだった】
ユエが気恥ずかしそうにそっぽ向きながら「……恥ずかしい」と口にした。
【そんなお二人を、とある優花教の信者達からは「あれが、我等の素晴らしき女神様だ」と、大粒の涙を流しながら証言しており、直後、信者達の「優花様、万歳!!」コールが始まった。だが、万歳コールを聞いて駆けつけた優花様が可恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら「やめぇぇろぉぉお!!」と叫びながら止めに入るのだった】
優花が突っ伏した。「やっぱり、記事に書いたわね……あの鳥……」と小さく呟いている。優花のマオへの怒りが上昇しているようだ。
【そして、ユエ氏は、ティオ氏に対し、深い敬意の念を抱いているらしいことも、取材を通して分かった】
その記事を目にしたティオは、面白そうにニコニコしながら、「ほほぅ、妾を?」と言葉をこぼす。ユエが、更に頬を染めながら何か弁明らしきをものをしようとするが、ハジメが小さく笑いながら音読を開始。
【ユエ氏は、ティオ氏を語る時、優花様とはまた違っており、言葉の随所に敬意や好意が見え隠しているのだ。それを示す端的な言葉がある。そして、ユエ氏は、『ティオは私にとって憧れの存在。だから、変わらず傍にいてくれるだけで安心する』
そう、ユエ氏は、シア姫と優花様と同じ思いを抱き大好きらしい】
「……マオめ……許すまじ」
「ふふっ、そうかそうか。ユエは妾のこと。尊敬もしていて、傍にいて欲しいくらい大好きなんじゃな」
悪戯っぽい、しかし、嬉しさと慈愛も感じる声音に、ユエはとうとう円卓に突っ伏した。
「ユエの珍しい姿が見れたなぁ」
羞恥に震えるユエに、微笑ましそうな表情を見せるハジメが、次のページを捲る。
【雫氏はコメントが真面目すぎて面白くないので割愛する】
「………真面目でごめんない。特に面白くなくてごめんなさい」
雫は再びポニーテールガードに入った。案外、打たれ弱いのかもしれない。
【ティオ氏は、他の方々の所感通り、非常に優れた知性と深い懐をお持ちのようだ。そんな彼女の言葉で印象的だったものを抜粋する。
ティオ「む? ユエ達を一言で表すなら? ふふ、〝ライバル〟などという言葉を期待したかの? 残念じゃろうが違う。そうじゃな、妾にとってみなは……〝奇跡〟じゃな。
そう、奇跡じゃ。今、この場にみなと共にいることは奇跡そのものじゃろう。
奈落から這い上がった愛しの少年。天使の力を手にした少女。三百年の封印を解かれた吸血姫。この時代に唯一生まれた魔力持ちの兎人族。鋼の精神を持つ最強の神官。
一体誰が想像し得たじゃろうか。神共すら、想像の
妾は今、そんな奇跡の中におる。なんと幸せなことか」】
ティオが円卓に突っ伏した。「言うた。確かに、つい気持ちが乗って言うたわ」と身悶えている。改めて、奇跡と称した仲間に自分のセリフを客観的に見られるのは、さしものティオも恥ずかしかっただろう。
これで、優花、ユエ、シア、ティオが円卓に突っ伏し、雫がポニーテールガード状態になった。生存者は、ハジメ、アレス、アルテナ、光輝、龍太郎、鈴の六人のみ、光輝は男色家騒ぎで半死半生なので、実質五人か。
「み、皆さんが、羞恥でダウン、してますわ……」
「恐ろしい雑誌だな。俺のパーティーメンバーが、俺とアレスを残して全滅したぞ」
「南雲くんは……シズシズと同じで当たり障りないね」
「でも、雫に比べっと、南雲の方が興味の引きそうな話題もそれとなく出してるな。割愛はされてねぇぞ」
「南雲……なんか微妙にインタビュー慣れしてないか?」
「うちの母親が売れっ子少女漫画家だからな。よく雑誌の取材なんかも受けるんだよ。で、愉快犯の嫌いがあるもんだから、事前に面白い受け答えの仕込みをしたりするんだが、その練習に付き合わされていたんだよ」
どこで、どんな技術が分からないものである。
鈴が、資格者特集の最後のページを捲った。
「あ、最後は優花ちゃんのインタビューで締め括りみたいだよ」
優花がビクンッと震える。自分が何か恥ずかしいことを言ってないか、必死に頭を巡らせている様子。
ハジメがそんな優花を見て「めっちゃ可愛ぇ」と内心で思いつつ記事を視線を向けた。
【優花様に、今回のアルテナ姫が南雲殿の恋人になった件と、ユエ氏、シア姫、ティオ氏などの他の恋人達にはどんな心境を抱いているのかを尋ねた。再び、南雲殿達がフェアベルゲンを訪れた時から、南雲殿との絆の強さは傍目にも明らかだった。我等のシア姫とアルテナ姫が嫁いびりのような目に遭わないか、同胞として是非とも確かめておきたい】
「やっぱり、優花が身を引いたわけじゃないって分かってて書いたな。マジで命知らずな奴だな」
優花を〝姑〟扱いしている時点で、マオ編集長が、優花達の関係を正確に把握していることは明らかだ。亜人達を励ます月刊誌とはいえ、危険をいとわない〝同胞押し〟には、編集長魂を感じる。
【とはいえ、我等を救った女神でもあり、最後なので、優花様には詫びも兼ねて、頂いた言葉をそのまま記載させていただく】
「あ、日和ったね」
「やっぱり、園部が怖かったんだな」
鈴と龍太郎が、マオ編集長の無言の「いろいろ書いたけど許してください」というメッセージを読み取って苦笑いを浮かべた。
そうして、優花が、ハジメの絶対不動の〝最愛〟が一体何を語ったのか……
突っ伏している者が多いので、鈴が代表して読み上げた。
【ずっとあの時から、あの夕暮れの時からハジメは、私の傍に居続けてくれた。守ってくれた。でも、そのせいでハジメに迷惑をかけた】
思わず語られたい重い言葉に、誰もが息を呑むが、ハジメだけが「まだ、責任感じてるのかよ」と、苦い表情をしながら言葉をこぼす。
【あの日、ちゃんと両親や頼れる人に相談しとけば、親友達にも迷惑をかけなかった。ハジメがあんな事をしなくて済んだ。私のために無理をしようするのもなかったと思う。だからかな……ユエ、シア、ティオ、アルテナがハジメの〝大切〟になってくれて嬉しかった。昔の私なら嫌っ!て言いそうだけど、私も変わったからね。
思うんだ。これで、ハジメが私なんかのために無理するのを控えてくれるかもしれないから。
そして、この旅が終わった時、あの頃のハジメに戻って欲しい。それが今の私の願い】
だから、願う。最愛の人に、いつの日か大切に囲まれながら、幸せそうに笑っていて欲しいから。
しんと静まった空間。まるで小さな虫すら遠慮して静かにしているようだ。取り敢えず、ハジメが円卓に突っ伏した。耳が真っ赤だ。最愛の天使様の、語られていなかった心情の一つを聞いて「違う。あれは俺が選んだ道だ。優花は悪くない」などと、何かぶつぶつと口にしながら、滅茶苦茶に照れている。
「……結局、アレスさんとアルテナさん以外、全滅しちゃったね」
「かぁ〜っ。口の中が甘ったるくて仕方ねぇ! なんか辛いもんでも食ってくらぁ。光輝、行こうぜ」
「あ、ああ。そうだな。うん、そうしよう。あ、人目は避けような、龍太郎。今は、男のお前と一緒にいるところを、都の人に見られたくない」
「では、私も濃い紅茶でも飲みに行きますか……アルテナ殿もどうです?」
「え、あ、はいですわ!」
光輝と龍太郎、そして鈴が連れだって席を離れていく。アレスもアルテナも遅れて席を離れていった。
その後も、ハジメ達はしばらくの間、円卓に突っ伏したままだった。思いがけず伝わった仲間の本音は、想像以上に気恥ずかしく、照れくさく、どんな顔をしていいのか分からないくらい嬉しいもので、ハジメ達の仲が更に深まるのであった。
森の木漏れ日が円卓に降り注ぎ、日だまりができている。
そんな中、仲良く円卓に顔を伏せるハジメ達の姿は……なるほど。
確かに奇跡のような光景で、思い描くべき明るい未来を示唆しているようだった……。
なお、【月刊フェアベルゲン 再編版第一号】は、特に亜人女性の中で爆発的に人気に得て、重版に次ぐ重版となった。
特にシア姫の話は、まさにシンデレラストーリーとして亜人女性の憧れとなり、その後、【フェアベルゲン】を代表する童話・物語として書籍化され語り継がれることになったとか。
因みに、発行翌日にマオ編集長が何者かによって縄で縛られ、逆さまに吊るされてるのを私室で発見された。現場には、純白の羽と『次、変なことを書いたら焼き鳥にする』と書かれた紙切れが残されていたらしい……。
次回は、久しぶりのステータス紹介です( *¯ ꒳¯*)