ウルトラマンゼローザ・リリカルユニバースー   作:日々野未来

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 今回はタイトルから予想できそうですが回想です、この物語での闇の書事件の決戦時を少しだけ触れます。


Record.02『あの日、あの時、あの場所で』

「いったいどうなってるんだ!?なんで怪獣とウルトラマンが突然現れるんだよ!?」

 満月が浮かぶ夜空の下、海鳴市はパニックに陥っていた。なぜなら何かが割れたような音が響いたと思えば突然、怪獣とウルトラマンが現れる、パニックになるなという方が無理だ。

『ゼーットー ン……!』

 満月をバックに漆黒の体に胸と顔、腰に黄色い発光器官を怪しく輝かせ、顔の細い器官はリレーするように上下で点滅し、両手は黄色い突起となり、鞭のような細く長い尻尾を生やし、黒い翼を広げた姿はまるで死神のようだった。『宇宙恐竜ハイパーゼットン・イマーゴ』……『闇の書事件』に現れた最強とも呼ばれる怪獣『ゼットン』を強化・改造・育成を施した恐るべき存在だ。

『オリジウム光線!!』

 ハイパーゼットンに向けて青白い光線が放たれる。赤と銀、そして黒の体を持ち、胸にOの形をした青く光るランプが付き、白色に輝く目と額に水色に光るクリスタルが取り付けられた巨人が十字に組んだ両手の右手の部分から放っていた。『ウルトラマンオーブ・オーブオリジン』が放った必殺のオリジウム光線はハイパーゼットンに直撃する、と思われたがハイパーゼットンは空間が捻れるように体が歪み、その場から姿を消したと思えば別の場所に現れ、その姿を消しては現れを繰り返し、一瞬でオーブの目前に迫り、突起状だった手は指がある拳に変化し、オーブにパンチを放つ、オーブは赤と銀の塗装が施され、円盤が取り付けられた聖剣『オーブカリバー』で防ごうとするがそれもとろも吹き飛ばされてしまい、オーブは地上に落下してしまった。

『ダァァァァァァーッ!!』

『ディヤァァァァーッ!!』

 そこに真紅と群青の二つの光線が放たれる、ハイパーゼットンはそれをブラックホールのようなバリアで吸い込むように防ぐ、その先には赤と銀の体に金と黒のプロテクターを付けたウルトラマンと、青と銀の体に似たようなプロテクターを付けたウルトラマンが両手をL字に組んでいた。真紅の大地の巨人『ウルトラマンガイアV2』と群青の海の巨人『ウルトラマンアグルV2』だ。

『ガイア!』

『ああ!』

 アグルの呼び掛けに答えるガイア、二人は同時に左右に展開、ハイパーゼットンの胸から放つ火球を躱していき、赤い光弾と青い光弾を発射、連携して攻撃していく。ガイアがキックを繰り出せばアグルはパンチを繰り出していくがハイパーゼットンはテレポーテーションで回避していく。

『ウオォォォォ……! ダァァァァァァーッ!!』

 ガイアは両手を十字に組んでゆっくりと腕を上に挙げ、半円を描くように動かしていくとクロスされた手首から赤い光が漏れ出し、左腕を下にずらしてL字に組む事により先ほど発射した真紅の光線・クァンタムストリームを発射するもハイパーゼットンはそれをバリアで防ぐように異空間に吸い込んでしまう。これはハイパーゼットンアブソーバーと呼ばれる吸収した光線を倍増して打ち返す技であり、先ほどのクァンタムストリームとアグルのアグルストリームも吸収しているため凄まじい威力で打ち返す事ができるのだがガイアは光線を止めず、動きを封じていた。

『この距離なら避けられるまい!』

 そこにアグルはハイパーゼットンの懐に飛び込み、両手で青い光球が生成しており、それを両手の掌で押し出して発射するフォトンスクリューを炸裂、ハイパーゼットンアブソーバーの範囲外である懐で尚且つ、至近距離からの攻撃は光線を吸収している途中のハイパーゼットンは避けれず、フォトンスクリューの直撃を受け、体勢が崩れると吸収能力も解けてしまいクァンタムストリームの直撃を受けて遠くへ打ち上げられていく。ガイアとアグルの緻密なコンビネーションにハイパーゼットンは圧倒され始めていたが。

『ゼットン!』

 ハイパーゼットンは力付くで光線と光弾を弾くと胸に火球を生成、だが、全身のエネルギーを集結させる事により火球は巨大で一目見ただけでその威力の高さが伺える。それをガイアとアグルに向けて放つと思いきや、発射された先には海鳴市の街があった。

『しまった!』

 ガイアとアグルはすぐに火球の前に行き、円形のバリアを重ねて防ごうとするのだが、火球はバリアを撃ち破り、二人に巨大な暗黒火球が直撃してしまい、吹き飛ばされてしまった。これがハイパーゼットンの狙いだった。

『愚かだなウルトラマンどもよ』

 そこに声が聞こてきえた、それはハイパーゼットンからだ。ハイパーゼットンは『ウルティムス』と呼ばれる『ゼットン星人』が生み出し、一体化している。ハイパーゼットンの意識はゼットン星人コアそのもの、その思考や行動は全て彼が司っている。

『なぜ下等な人間どもを守る?貴様らの力ならば全ての宇宙の支配も容易いものを』

 ハイパーゼットン体内に構成された特殊か異空間で一つ目の宇宙人が浮かんでいた。彼がゼットン星人ウルティムスだ。

『ウルトラマンの力は誰かを支配するためにあるものじゃない!』

『ウルトラマンの力は前に進み、守り抜くためにあるものだ!』

 そこに赤と青、銀の体を持ち、銀と金のプロテクターを付け、額に金の縁に囲まれた菱形のクリスタルが埋め込まれた『ウルトラマンダイナ・フラッシュタイプ』と、青と銀の体を持つ『ウルトラマンコスモス・ルナモード』が立ち向かい、コスモスは赤い光に包まれると姿を変え、額に赤いクリスタルが付き、体も赤主体となった戦闘形態『コロナモード』へとチェンジした。

『ショワッ!』

 ダイナは両手を振るい、プロテクターに蓄えられたエネルギーを三日月状の光線として放つフラッシュサイクラーを炸裂、だが、ハイパーゼットンのシャッター状のバリアに弾かれてしまうがそこにコスモスが高速で接近、両手から強烈なパンチを繰り出し、弾かれそうになるも踏ん張るコスモス、そこでダイナも赤と銀の姿、パワーに特化した『ストロングタイプ』にチェンジして強烈なストレートパンチを繰り出すとバリアにヒビが入り、そして、バリアは砕け、二人のパンチが届きそうになった直前、テレポーテーションにより避けられてしまう。

『ピポポポポポ………!』

 消えたハイパーゼットン、二人の背後にハイパーゼットンが現れ、至近距離から暗黒火球を発射されてしまい吹き飛ぶダイナとコスモスは海面に叩き付けられてしまう。そして、ウルトラマン達の胸の青いランプのカラータイマー、ライフゲージが赤く点滅を始める。

 

 

 

 

 

 海鳴市の人々は死神から逃げようと避難を行っていた。

「なのはとレイちゃんが!」

「落ち着け美由希!」

 海鳴商店街でも避難誘導は行われていた、だが、美由希が避難せず、戦地の中心に向かおうとしていたが父親似の兄の『高町恭也』に引き留められていた。

「だけど! それにレイちゃんはなのはよりも小さいんだよ!?どこかで怖い思いしてないか心配で!」

「確かにそうだが………」

 幼い弟が心配なのは兄も同じだった。

「士郎さん」

 桃子は士郎を呼ぶ、士郎は少し考えると決断した表情を見せた。

「三人は先に避難しているんだ、なのはは友達のお見舞いに行くと言っていたから病院に居たはずだから避難は病院の人達にして貰ってるだろう、零夢は恐らく、言い付けを守っているなら公園だ、零夢もお見舞いに行くと言っていたから近くの海浜公園のはずだ」

「だけど」

 桃子は子供達もだが士郎も心配だった、以前の仕事で重傷を負い、一時目覚めなかった事もあるためだ。また同じような事が起きてしまうのではないかと不安だった。

「大丈夫だ、だから三人は先に、僕は一度家に戻ってから零夢を探す」

 これ以上は引き留められてしまうと士郎は動き出し、一度、自宅へと戻った。三人は後ろ髪が引かれるもここは大黒柱の指示に従い、避難を始めた。

 

 

 

 

 

『貴様らはコイツらの相手をしていろ!』

 ハイパーゼットンの胸の発光器官から五つの白い球体が飛び出す。

『スフィア!?』

 『球形生命体スフィア』だ。ハイパーゼットンはこのスフィアを取り込み、ある能力を得ている。スフィアは海鳴市に降下、変形してそれぞれ違う形となっていく。海辺に落下したスフィアは全身に緑色の棘を生やし、黄色い背鰭が生えた『海獣キングゲスラ』。港には赤い体に双頭を持つ『キングパンドン』。街中には銀の体に黒い角を生やした『剛力怪獣キングシルバゴン』の金色の体を持つキングシルバゴンと酷似した『超力怪獣キングゴルドラス』。背中に巨大な突起を六本生やし、銀と赤の体を持つ『宇宙悪魔サイクイーン』となる。スフィアは物質や怪獣の細胞を取り込む事で怪獣を生み出す事ができ、その能力をハイパーゼットンが利用、そして、スフィアが作り出した怪獣達には黒いチューブや黒と黄色のパーツが各部に付いていた、これは怪獣兵器である事を示し、ハイパーゼットンが生み出した兵士である。

『まさかサイクイーンまで生み出すなんて』

 戦慄するオーブは立ち上がり、オーブカリバーを構えてサイクイーンと対峙。他のウルトラマン達も同じ、ダイナはフラッシュタイプに戻りキングゲスラ、コスモスはキングパンドン、ガイアとアグルはキングシルバゴンとキングゴルドラスと戦い始める。

「皆さん! 落ち着いて避難して下さい!」

 地元の警察官達が街の人々の避難誘導を行うが、突然の事態に誘導は思うように行かず、ハイパーゼットンが召喚した怪獣兵器とウルトラマンの戦いがすぐ側で行われてるため危険な状況だった。

「キャァァァーッ!」

 親とはぐれた女の子の真上でビルが崩れ、破片が落ちてくる、絶対絶命、女の子は目を瞑るのだが。

「ディバイン! バスター!」

 その巨大な破片を桃色のビームが直撃して粉砕された。

「えっ?」

 それに気付いた女の子は目を開け、振り返ると金色の音叉状のパーツが取り付けられた杖を左手で握る白いドレスを纏った栗色の髪をツインテールに結んだ少女が目の前に立っていた。

「大丈夫?ケガしてない?」

 少女は女の子に優しく語り掛けた。そこに警察官が駆け付ける。

「君は!?」

 驚く警察官、あの破片を破壊したのが自分よりも幼い少女だという事実に。

「時空管理局の魔導師です!」

「管理局の……魔導師!?」

 更に驚く警察官、似たように一般の人々を白いマントを垂らした黒い衣装を纏う金髪のツインテールの少女が自分よりも大きい大人を抱えて救いだし、瓦礫により閉じ込められた人々を赤いゴスロリ風のドレスを纏った赤毛の少女が銀色のハンマーで粉砕する事で救出していた。

「管理局が活動しているなんて聞いて………え?」

 そこに無線に通信が入り、警察官はその通信を聞く、どうやら管理局が活動をしていると連絡が入ったようだ。

「私達が救助活動を行います! 警察の皆さんは人々の避難誘導をお願いします!」

 少女は再び飛翔、助けを求める人々の元へ飛んで行く。

「あの子、どこかで見た事あるような」

 警察官はふと思い出す、そう、彼女こそが『高町なのは』、零夢の姉であり、まだ魔導師になって間もない頃だ。そう、これは9年前に起きた『闇の書事件』の終末だ。古の魔法技術の結晶『ロストロギア』の一つである『闇の書』の自動防衛プログラム『ナハトヴァール』を攻略しようとしたなのは達、外側のパーツを破壊し、コアを大気圏外に転移させ、待機している管理局の次元航行艦の兵器で消滅させる手筈だったがウルティムスはハイパーゼットンにそれを吸収させる事で幼体(ギガント)から生体(イマーゴ)に成長させてしまった。

『ウオォォォォラァァァァァア!!』

 オーブカリバーを大きく振り下ろすオーブ、サイクイーンに斬撃を食らわすが両手から放つ電撃光線の反撃を受けてしまう。

「ガイ!」

 赤毛の少女『ヴィータ』が叫ぶ。オーブだけではない、他のウルトラマン達も苦戦している。ナハトヴァールとの戦いから連続してハイパーゼットン、そして怪獣兵器、そのエネルギーは残り僅かだった。

 

 

 

 

 

「オーブ………ダイナ………コスモス………姉ちゃん………」

 海浜公園に一人の少年が立っていた。青い髪を揺らし、左腕を掴んでいた、本来ならそこにあるはずの物がなく違和感を覚え、そして、悔しさを抱く。

「ここに居たのか」

 後ろから話し掛けられ、振り向くとそこには士郎が立っていた。

「ッ! なんで………」

 少年は信じられないという顔をしていた。

「当たり前だろ?」

 笑みを見せる士郎、少年は戸惑いを禁じ得なかった、初めて会うと言っても等しい状況のはず、それなのに士郎は知っているかのように話してくる。

「何かあったら公園に避難する、ちゃんと言い付けを守ったんだな」

「まさか、解ってたのかよ?」

「もちろんさ、あの人から君の事を頼まれたからね」

「そっか」

 少年は全て納得した、士郎が自分の事を知っている事に。

「………ブレスレット、持ってきてるか?」

「大事な物だからな」

 青い宝石が埋め込まれた銀色のブレスレットを取り出す士郎、少年はそれを取ろうとしたが取れなかった、士郎が腕を引いたために。

「君はまだ回復していない、そうだろ?」

 無言の少年、それは肯定とも取れた。

「だけど、今ここで俺が戦わないとアイツらが………それにあの子だって! アンタだって戦わせたくないだろ?」

「大事な娘に危険な目に遭って欲しくない、だが、それはもちろん君に対してもだよ、零夢」

 士郎は目の前の少年を零夢と呼んだ、だが、当時の零夢の年齢を考えると容姿が違う、その姿はメガネを掛けていない現代の零夢そのままの姿であり、メガネがないためつり目が強調されていた。

「血の繋がりはない、だが、君は僕の息子なんだ、なのはと同じで危険な目に遭って欲しくないんだ」

 その思いに何も言い返せなくなってしまった。

「あの人から君の状態を聞いている、ギャラクシークライシスで多くの世界のために戦い、傷付き、力が消耗していて戦うとどうなるか解らない、それでも君は地球に迫っていた怪獣と戦った事も、そして、記憶を失うだけならず、人間の姿を維持できず、赤ん坊の姿にまでなってしまった」

「…………だからこそ、俺はここで飛び立たないと後悔する、俺を見付けてくれたお姉ちゃん……なのはを守れなかったら俺は………!」

 父の願いに背き、零夢はブレスレットを無理矢理奪い取ると左腕に装着した。

「零夢!」

「姉ちゃん達がピンチなんだよ!」

 宝石からオレンジのレンズが埋め込まれた赤と青、銀のフレームのメガネが飛び出し、それを右手で掴むと目に装着した。

「デュワッ!」

 レンズから光が放たれ、その輝きに包み込まれる零夢を士郎はただ見ている事しかできなかった。

 

 

 

 

 

 あの日、あの時、あの場所で起きた事を忘れない、再び記憶を失い、本当の自分から『高町零夢』に戻ったあの時の事を、また自分の息子に戻ったあの日の事を。そして、零夢が見付かったあの場所で見た事も。

 

 

 

 

 

「どうしたのあなた?」

 9年前の事を思い出していた士郎。キッチンで手が止まっていたため桃子が心配なため呼び掛けてきた。

「何でもないさ、零夢との思い出を少しね」

「あら、私達が知らない思い出があるの?」

「もちろん、男同士だからね」

 ホールでテーブルの拭き掃除をする零夢の後ろ姿を見る士郎。あの時見た姿と同じ姿に少し目を細めた。

「私達が知らない零夢の秘密も?」

「気付いてたか」

 苦笑する士郎、妻には敵わないと感じた。

「それに似てるもの、あの方と零夢、私には感じられた、モロボシさんが零夢に向ける視線が士郎さんと同じだって、おおとりさんは……恭也や美由希に向けるのと似てたわね」

「そこまで気付いてるのか」

 ここまで来るとさすが自分の妻である女性だと誇らしくも思える。

「それでもあの子は私達の子供よ、例え星の人だったとしても」

「………そうだな」

 士郎は零夢がこれからどんな未来を歩むのか解っていた、旅に出た時と同じように飛び立ってしまう事も、だけど、それまでは自分達が親として、家族として見守る、それが約束でもあり、自分の決意でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が生まれる前。ギャラクシークライシスという沢山の世界を巻き込む事件が起きた。ギャラクシークライシスのせいで住んでいた世界を失くした人も沢山居た、自分達だけじゃない、他の世界も守ろうとした人達も居た。沢山の世界の人達が協力してギャラクシークライシスに立ち向かった。人間だけじゃない、多くの世界に住んでいた宇宙人達も立ち上がってくれた、そして、ウルトラマン達も………そのウルトラマンの中で沢山の世界を行き来して人々を守ったウルトラマンが居た、後にそのウルトラマンはギャラクシークライシスで最も活躍した英雄として伝説となった、白銀の鎧を纏った赤と青の体を持つ私が一番好きなウルトラマン………

 

 

 

 

 

「ウルトラマン………ゼロ!」

 闇の書事件の決戦の時、苦戦する私達の前に左腕に銀色のブレスレットを嵌めた赤と青のツートンカラーの体に銀色のプロテクターを付け、胸にランプが青く光り、銀色の刃が二枚付いた頭にその額には緑色のランプが点き、鋭くも黄色い目からは優しさを感じられた、まだもっと幼き日に感じたあの優しさと温もりを。

 

 

 

 

 

 ここはミッドチルダの首都『クラナガン』。そこの湾岸エリアに管理局の施設が置かれていた。そこはこれから設立される部隊の本部となるため物資の搬入や設備の点検が行われていた。

「どうしたのなのは?」

 屋上に栗色の髪をサイドテールに結んだ白をベースにした制服を着た女性が空を眺めており、その女性に黒い制服を着た長い金髪の女性が話し掛けてきた。そう、空を眺めていた彼女こそが零夢の姉『高町なのは』であり、時空管理局航空隊の戦技教導隊に所属している。そして話し掛けてきたのは『フェイト・テスタロッサ・ハラオウン』。なのはの幼馴染みの一人であり、管理局次元航行隊に所属する執務官だ。

「フェイトちゃん、ちょっと闇の書事件の事を思い出しちゃってね」

「闇の書事件の事?」

「うん、ゼロが来た時の事をね」

「あーなのは、ウルトラマンゼロ大好きだもんね」

 頷くなのは。アリサやすずかが話していたようになのはは『ゼロ』が数居るウルトラマンの中で一番好きなのだ。

「何してるのかなって思って」

「そうだね、あれからアスカさん達も帰って、ガイさんとジャグラーさんも砕け得ぬ闇事件が終わったら居なくなっちゃってたんだよね」

「きっと今も色んな所で沢山の人達を守ってるんだろうな」

 彼らが何をしているのかは解っている、ウルトラマン達は今も守るために戦っているという事を。

「ゼロもそうなんだろうねきっと」

 フェイトのその言葉になのはは俯いた、まるで違うというかのように。

「なのは?」

「多分………旅してると思うよきっと、零夢のように」

 なぜか弟を出すなのは、なぜなのかと首を傾げているフェイトだったが用件を思い出した。

「そうだ、はやてが呼んでるよ、フォワード部隊の候補の子について話があるって」

「解った、一緒に行こうフェイトちゃん」

 そして、なのはとフェイトは屋上を後にするのだった。ここは『古代遺物管理部機動六課』の本部基地。翌年、なのはとフェイトはこの部隊に所属となる、自分達の幼馴染みが部隊長となるこの部隊でこれから迫る驚異に立ち向かうために。




 ウルティムスはラテン語で最後という意味です。ゼットンの名前に関わりがある感じにしたくてこの名前を付けました。パッと出の登場となるのか、または……宇宙恐魔人も出してみたいなぁなんて。
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