【ネタ】気がついたらデスザウラーで東京ばな○を食べ損ねていた   作:yoshiaki

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21世紀回です。 ゾイドワイルドZEROのサントラでないかなー


ゾイドワイルドZERO 第0話 破滅の魔獣(笑)東京に現る by キャベツな天の声

原作という物語が無事幕を下ろしてから1000年後。

平和になり国境も取り払われ、ゾイド達が戦争から解放された惑星Ziにて。

TS美少女デスザウラー()シリューは暇を持て余し過ぎて動画投稿者と化していた!

 

 

ここはとある人気のない砂漠のど真ん中…。

 

 

「はーい破滅の魔獣(笑)チャンネル今回は連邦軍から廃棄予定のプラネタルサイト砲弾を(コネで無理矢理)一杯もらってきたので盛大に撃っていこうと思いまーす!花火大会たーのしー」

 

このデス子、千年以上平和な時代が続く惑星Ziでかつての大戦世代で唯一残った存在であるのをいいことにコネで名誉職に近いとはいえ結構な地位(首輪とも言う)をもらって税金で悠々自適の半隠居ライフを満喫し続けているのであった。

 

魔獣ニート最低である。

 

「さーてちょーだいって言ったらかなり一杯もらっちゃいましたけどせっかくなので派手に100発ぐらい一斉起爆してみようと思いまーす。いやー大戦中は超貴重だったグラビティカノンの砲弾も大量生産化に成功していまや一山いくらのシロモノとはねーいや懐かしい。え?ロリBBA?年寄りの昔話??やかましゃー!!」

 

コメントを確認しながら起爆スイッチを手に取るZiTuber破滅の魔獣(笑)

心なしか久しぶりの重力砲弾にテンションが狂っているようである。

いつものことだが。

 

「え?危険だからホントにやめろって?ダイジョーブダイジョーブ!昔妹が死んだときこれよりでかいウルトラザウルス用の砲弾咥えて後追い自殺しようとしたけどわたしが頑丈過ぎて失敗したからなんともないよ~。さらっと重いこと言うな?ごめんねー。まあ砲弾のサイズが小さいので1発ごとの威力はかつてのウルトラザウルスに搭載されていたものよりは低いのでダイジョーブですヨシ!ってェーー!!(ハーマンの真似)」

 

視聴者の危惧をよそに一斉起爆されるプラネタルサイト砲弾。

予定調和のごとく事態は悪化する。

 

「あれえー威力がちょっと大きすぎたみたいですねーってアッー!」

 

全く同時に過密状態で起爆したせいなのか案の定連鎖反応を起こして想定外の威力を出してしまい巻き込まれるデス子。

普通の人間なら即死モノである。

 

『わたしの(税金で買ってもらった)カメラがああああ!!』

 

当然ながら破滅の魔獣(笑)ほど頑丈ではないウェブカメラは木っ端微塵になっていた。

端末は自分の中に入れていたので無事だがこれでは今日の配信は中止である。 

 

『うう、またやらかしてしまった…とほほ』

 

うなだれながら元の巨体に戻って砂漠にふて寝するデスザウラー…シュールである。

ゴロゴロしながらふと爆心地を見るとなにか奇妙な穴が開いていることに気づくシリュー。

 

 

『…なにアレ』

 

 

砂の下の抉れた岩盤の影に隠れていた穴は明らかに普通の洞窟などではなかった。

一斉起爆された重力兵器の影響か、はたまた別の何かが原因なのか、岩そのものではなく空間に裂け目が出来ている。

寝かせて運搬すればゴジュラスでも通れそうな大きさの穴が今も徐々に拡大しながら開かれていたのであった。

 

 

「…おもしろそう!!」

 

 

そして即座に人間モードに戻って怪しすぎるゲートに迷いなくつっこむバカ。

トンネルの向こうには何が広がっているのだろうか。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

ゲートを通ると時間を置かずにすぐ別の開けた場所に出る。

どうやら工事用の資材置き場か何かのようですぐ近くには高層建築物も見える。

 

 

って、え…?

 

 

 

 

「ここ、は…」

 

 

 

 

どこか懐かしい空気。人々の話声が、看板の文字が、風景が。なにもかもかつて前世で目にしたことのあるモノだった。

 

 

「東京じゃんここ」

 

 

トンネルを抜けた先は21世紀の地球の日本の首都、東京であった。

 

 

「なんでやねーん…」

 

 

さすがのデス子も弱弱しくノリツッコミを入れることしかできない。

何がどうなったらこうなるのかさっぱりわからなかった。

 

「どうしたもんかなー、こりゃわたしの手に余るかも」 

 

周囲をキョロキョロと見渡すとふと明るい看板が目につく。

駅前が近いのかいろいろお店の広告が鮮やかである。

 

「思わぬ故郷への凱旋だけど今のわたし不法滞在者通り越してエイリアンみたいなもんだからなあ。前世ぶりにいろいろみて回りたいけど一度向こう側に戻って政府に報告を…」

 

しないとと続けようとしてどこか見覚えのある黄色い広告が目に入った。

そう。

 

 

東京ばな○である!

 

 

「BANANA---!!前世で食べ損ねた東京BANANAさんじゃないかー!すぐ近くの駅で売ってるだと!?絶対買って帰るぞーーー!!」

 

 

 

一瞬で理性を失くして駅へ向かってば○奈に向かって突撃を開始するデス子。

日本円持ってないから店に行っても買えないことが頭にないあたり相当の執着ぶりである。

どんだけ前世で食べ損ねたのが無念だったのだろうか。アホである。

 

「よーし駅前が見えてきたぞ!ばな○は目前だ!ってアッー!」

 

突如として駅が大爆発を起こし吹き飛んでしまう。いったい何が起こったのであろうか。

よく見ると人々が逃げ惑う大都市のあちらこちらで火の手が上がりつつあった。

 

 

 

ッグオオオォォォーーー!!

 

 

 

空は謎のオーロラと光跡に覆われている。

地球に存在するはずのないゾイド達があちらこちらで暴れ出し、都市は破壊されつつあった。

どうやら惑星Ziでは見たことのないゾイド達である。

 

 

「わたしの、ば○奈…」

 

 

それどころではない。

そんな中吹き飛んだ駅の建屋を恨めし気に見るシリュー。

そこには回転ノコギリのような武器がついた大型ゾイドが暴れまわり駅前を破壊して回っていた。

 

「ゆ、許さねえ…」

 

わなわなと震える黒い少女。

食い物の恨みは恐ろしいのである。

 

『てめえらの血は、何色だああぁああーーッ!!!』

 

少女の姿を解き某怪獣王の如き巨体を露にする。

いま東京に破滅の魔獣が降臨した。

原因が動画撮影の自爆とばな○とか実にしょうもない理由である。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

一通り暴れまわってから帰還したシリューの通報に惑星Zi連邦政府中枢は騒然となった。

緊急会議が招集され、ゲートとその先の過去の地球について調査報告があげられる。

 

 

「それで、ゲートの向こう側で起こっている事態は過去の地球文明が大崩壊し我々の先祖達がこの惑星Ziに移民するきっかけとなったあの事件だというのは本当かね?」

 

 

政府首班の最高議長の質疑に略章をつけた軍高官が頷き応答する。

 

「はい閣下。塩漬けで埃を被っていた過去のデータを解析したところ、我々の知る者とは違った歴史を辿った世界の人類が寿命を迎えた惑星Ziから地球へ再移民するために帰還する途中、テロリストによる反乱が起こり引き起こされた不幸な事故だったようです。かつて移民用の化学船をリバースエンジニアリングした際に収集解析されていたものが残っていました。こちらをご覧ください」

 

手元の投影モニターに映し出された数々の情報に会議室の面々はどよめきを上げる。

 

「とんでもないなこのイレクトラ?とか言うテロリストは」

 

「行動力のある狂人ほど始末に負えないものはないな」

 

「でもまあ地球に到着時に消滅したのだ。文字通り過去の存在、と言ったところか」

 

「それがそうとも言えないようなのです」

 

「どういうことだね?」

 

将官の言葉に疑問符を浮かべる議長。

 

「シリュー参事官です。彼女が直接現地でZiフォーミング用のコアに取り込まれた結果ヒトではない何かになったイレクトラを確認したとのことです。危険を感じたので退避したとのことですが、かつての大戦時のヒルツのような人類に対し惑星規模の災厄を引き起こそうとしている可能性が高いとのことです」

 

会議室にざわめきが広がる。

 

「…ふむ。状況があまりはっきりとしないが軍を投入して即イレクトラを殲滅するわけにはいかないのかね?」

 

将官は肩をすくめて議長の提言を否定する。

 

「現在地球上のゾイド因子はZiフォーミングの失敗でかなり不安定です。まともにゾイドを投入できる環境にありません。また今後別れた移民船団が時間差で到着する可能性も高いと考えられ、彼らや我々の先祖達が辿った歴史に繋がるリスクマネジメントの観点から見ても下手な干渉は時期尚早かと。シリュー参事官も今はゲート周辺地域をシールドで封鎖して情報収集に努めた方がいいとのことで…ああ、100年ぐらいで適切な機会が来るからそれまで果報は寝て待て。嫌でも対処することになるからとのことです」

 

最期の言及に室内の空気が一気にゆるくなる。

 

「…だいぶふわっとしてる内容の割にはやけに具体的な数字をあげるのだな?」

 

「本当に大丈夫なんだろうなあのクソニート」

 

「適当過ぎだろあの魔獣(笑)」

 

「まあまあそう言わずに。実は私もあの時彼女のチャンネル見てましてね。登録者億越えとかうらやましいものですなHAHAHA」

 

「彼女は人間とも通常のゾイドとも異なる存在だ。我々にはわからない何かが彼女にはある、ということなんだろうな」

 

「かつての大戦時もシリュー殿は本当に重要な局面でしか大きく動かなかったと聞きます。まあ、惑星規模の危機以外でも動いてほしいものですがね!」

 

「この際だ。第一発見者にして向こう側でも活動可能な力を持ちかつ超絶暇な彼女に面倒ごとは全部押し付け…いやいや全力の信頼をもって任せればよいのでは?こういう時のために税金で養ってるんですから。そうでしょうみなさん」

 

「「「賛成!!!」」」

 

極めて迅速な決定にどこかでなんでさと叫ぶ少女の声が聞こえた気がするが幻聴である。

 

「はい今後の方針これで決定!皆さんお疲れさまでした今日は解散です」

 

「いやーどうなることかと思ったが人心地つけそうでなによりですな」

 

「魔獣チャンネル更新してるかなー」

 

会議室から呑気な閣僚の面々が出ていき真面目な議長と将官だけが残って話し合う。

 

「取り合えずゲート周辺は封鎖しシールド発生装置と光学迷彩で厳重に隠蔽します。前線基地の設営拡大は21世紀の先人達が宇宙に脱出して現地が空になってからでもいいでしょう。」

 

「過去の轍とは言えいざ対面するとなると歯がゆいものだな。見捨てる、というのは」

 

「仕方ありません。キューブに取り込まれたイレクトラの現在位置も不明です。何事もなければよいのですが…」

 

「うむ…」

 

議長は今も炎上を続けている21世紀の摩天楼の映像に目をやり祈る。

 

「許してくれ…」

 

(シリュー殿の杞憂であってほしいが…)

 

議長たちの願いは叶わない。

全ては100年後のこと…。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

おまけ

 

 

 

とある侍女の暴走

 

 

 

「なんでしょうか?この熱で融けたような跡は?」

 

宮殿の中庭の散策中に見慣れぬ高温でガラス化したような箇所を見つけた侍女のジーン・エレシーヌ・リネは疑問の声をあげる。

己の主であるゼネバス帝国皇帝フィオナがその問いに答える。

 

「ああ、あなたは知らなかったのですね。緘口令が敷かれていましたから無理もありませんね」

 

「緘口令とはまた穏やかではないですね。いったい何が起こったのですか?」

 

「帝国ではタブー扱いの案件だったのですが…他ならぬジーンならいいでしょう。聞いて何か変わるわけでもありあせんしね」

 

一旦部屋に戻りモニターを立ち上げながら説明するフィオナ。

 

「旧日本地区が立ち入り禁止区域になっているのはあなたも知っていますね」

 

「存じ上げております。確か現在の技術では到底実現不可能な強力かつ大規模な謎のシールドによって閉じられて侵入不可能な地域だとか。以前最高化学顧問のランド博士がぼやいておられるのを耳にしまして」

 

マッドサイエンティストそのものであるフランク・ランドにとって例えるなら未知という開くことのできない宝箱を目の前に何もできないような気持ちだったのであろう。

 

「私がまだ物心つく前のことだったそうです、共和国との軍拡競争に出遅れたことに焦った軍の一部がわかりやすい成果を欲して部隊を送り込みシールドの突破を試みたようですが、結果は惨憺たるものだったようです。総攻撃したにも関わらずシールドに傷一つつけられなかったばかりか攻撃の直後に謎の光学兵器による反撃を受けてしまったのです」

 

「…何者かの警告、でしょうか?」 

 

「おそらくは。少なくとも当時の軍上層部はそのように受け取ったようですね」

 

フィオナが端末を操作すると二人の前に宮殿の監視カメラの記録映像なのか眩い光とともに深夜で人のいない区画が吹き飛ぶ映像が映る。

謎の光学兵器は意図的に出力が抑えられているのだろうか、どこか手加減されているようにも見える。

 

 

「あっ!」

 

「…夜間で死者どころか負傷者一人出なかったのですがこのことは表沙汰にすれば軍のスキャンダルのみではすまないとし緘口令が敷かれて以降あの禁止区域には言及すらされなくなったそうです。」

 

フィオナは話を続けながら次の映像を出そうとする。

 

「後の調査で謎の光学兵器の正体は荷電粒子砲でほぼ間違いないとの調査結果が出ています。…実はつい最近21世紀の映像データを復元したところ気になるモノが確認されたとのことで…これです」

 

投影モニターに映像が字幕付きで映し出される。昔のニュース映像のようで都市を破壊しながら暴れまわるゾイド達。中継するレポーターの震える声からも緊迫した空気が伝わってくる。

 

『…怪物です!地殻変動に続いて、今度は奇怪な姿の怪物たちが都心部に出現しました!!生物なのかメカなのか、未知の怪物たちが町を破壊していきます!!』

 

過去の映像とは言え人々が暴走するゾイド達から逃げ惑う悲惨な光景に思わず口に手をやり、表情を曇らせるジーン。

 

「どうして、こんなことに……えっ!?」

 

このままなすすべなく都市が破壊されてしまうのだと思われたが次の瞬間突如として現れた巨大なゾイドに目を見開く。

 

映像の空気が強制的に変えられる。

 

 

「あれ、は…」

 

『また新手の怪物が出現しました!でかい!あまりにもでかいです!まるでゴジラのようです!』

 

「あなたの先祖にも関わりのある『あの伝説のゾイド』です。確認されているのはこの短時間暴れまわった時のみで、突如姿を消して以降は、全く確認されていないようです。どうして地球由来ではありえない惑星Zi由来の伝説のゾイドであるデスザウラーが21世紀の地球に出現していたのかは軍でも重要な調査対象となっているそうで…あの、ジーン。どうしました?いつになくお顔が怖いですよ…」

 

『ゴジラ?が他の怪物たちを駆逐していきます!すさまじい勢いです!』

 

「…」

 

「もしもーし」

 

『昭和ゴジラか平成なのか!?気のせいかなにかに怒っているようにも見えます!あっ!ノコギリ付きの怪物が吹き飛ばされました!一瞬で吹き飛ばされてしまいました!すさまじいパワーです!』

 

「…」

 

「あの、無視しないでくださーい…」

 

『あ、なにか叫んでいるようです!凄い咆哮です!なんでしょう?なにか人語のように聞こえなくもない…』

 

「…」

 

「私、この国の最高権力者ですよ、皇帝ですよー…。無視しないでください…」

 

『ばな○ぁアアアアアアア!!!』

 

『バ、ば○な……?』 

 

「…やっぱり」

 

「うう…」グスッ

 

映像が途切れて終了する。

隣で何故か涙目の女帝をスルーしつつ何か決意したようなキリッとした表情になるジーン。

フィオナに向き直り頭を下げる。

 

「申し訳ありません陛下。私やらなければならないことが出来ましたのでしばらく暇を頂かせてもらいます。」

 

「えっ!?」

 

「本当に申し訳ありません。出発の準備をしなければいけないのでこれで失礼いたします陛下。では」

 

「どういうこと!?私何か悪いことした!?待って見捨てないで!わたしあなたに見捨てられたらぼっちよ!ロンリーカイザーよ!まって、無視して行かないでちょっと…」

 

ぼっち女帝を後ろに残し肩で風を切って部屋を出ていく。

 

何かに急かされるかのようにその表情は険しいものが浮かんでいる。

 

「いったいこの惑星で何が起こってるの?…あの人にも連絡しないと」

 

 

(どうしてあなたは…あの場所にいたの?今もあの場所にいるの?確かめないと)

 

「…いま会いに行くからね――――――

 

 

 

「私のこと見捨てないでえええええ!!」

 

  

 

――――――お姉ちゃん」

 

 

 

再会の時は迫る…。

 

 




いったいどうしちゃったんでしょうねジーンさんは(すっとぼけ
改変される前の惑星Ziの歴史ってガイロス帝国が無くてゼネバス帝国でフィーネ以外登場人物全員違っていない初代無印とか寂しそうだと思いました。


Zi連邦

大戦(初代無印GF編終了)後に疲弊した二大超大国ヘリック共和国とガイロス帝国を中心に平和統一された惑星Ziの統一政体。
初代最高議長はルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世。突如退位宣言して惑星Ziの平和的統一を発表。
選挙に出馬して圧倒多数で当選した。(ルイーズ大統領は引退してハーマンが政治家やりたがらなかった)
首都は平和統一記念事業で復元されたイヴポリス。
国旗はガーディアンフォースのものが元となっている。
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