【ネタ】気がついたらデスザウラーで東京ばな○を食べ損ねていた   作:yoshiaki

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1話とか書いちゃってるけど2話には続かないデス
出会い編書きたかっただけ


ゾイドワイルドZERO 第1話 誕生!ビーストライガー! 私の中でこの時野望が芽生えたのかもしれない by 書類上40代なのか気になっちゃった匿名希望ヒロイン

とある白い部屋。

 

写真立てに古い日付の集合写真が飾られていた。

 

あの戦いが終わったあとみんなで撮った写真。

 

写真の中の仲間達に微笑みかけながら黒い少女は声をかける。

 

 

「…いってきます」

 

 

少女は写真に背を向け、旅立つために扉を開く。

 

今また、新しい冒険が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

突然現れたゾイドと、大規模な地殻変動で…地球は、一度滅んだ。

 

ゾイドクライシスから100年が過ぎ、対立する帝国と共和国がゾイドによる軍備拡大を急ぐ中、今なお惑星Zi全土で笑いを取り続けている前世を持つ青年、ビット・クラウドはゾイドバトルロイヤルカップでともに勝利を手にしたライガーゼロを相棒に地球の未來を右往左往させそうな年増な魔獣少女、シリューと共に冒険の旅に出た…!

 

「…いまなんか変なセリフが聞こえたんだが…疲れてるのかな?」

 

「…キャベツ閣下、成仏しないでさ迷ってるんかなあー??」

 

謎の天の声に思わず突っ込みを入れる二人。

キャベツな天の声、一体何者なんだ…?

 

「しかしムックビットがわたしのお仕事についてくるとはなー。やっぱり『前』とは違うんだなあ」

 

「コックピットみたいに言うな……うまいこと言ったったみたいな顔もやめい」

 

複雑そうな顔をしながらビットは相槌を打つ。

 

「…これも前世の罪滅ぼし、って訳でもないんだがな。ホームから離れた場所で善行を積むのも悪くないんじゃないかと思っただけさ」

 

(こいつが誰の目もないところで野放しとか気になり過ぎて不眠症になりそうだしな)

 

「よーしじゃあこれからキミはわたしの騎士ということで!肩書きはナイトオブゼロね!ちょうどライガー『ゼロ』で白い機体で声も同じでぴったりだー!」

 

「おいやめろ」

 

何かが間違っている気がするナイトオブゼロ。

間違った方法で得た肩書きに意味はないから!(cv以下略

 

「…まあそんなことはともかく。この過去の地球で始まる物語とやらを確実にハッピーエンドになるのを確認しないといけないわけなんだが…なんて名前だったか?次のお前の被害者は?」

 

「被害者とは失礼な!ぶー。…えーっとなんだっけ?イラ、エラ?あー」

 

遠慮のない物言いにぶー垂れながらも思いだそうとするシリュー。

肝心な時にファミコン以下の性能になる頭脳なデス子。

 

使えない魔獣ニートである。

 

「…エレ、エレキテル?エレクト?んあー、エレクトしてるゲイ?とか言うなんか卑猥そうな名前の新世界の神(笑)になる的な感じのだった気がする。鋼の錬金術師で派手衣装の紅白なサチコだったような…?」

 

「なんだそれは?」

 

思わず突っ込んでしまうムックビット。

だいぶ違う方向にすっ飛んでしまっている。

 

(んー。人類滅亡を目論む神になりたい鋼なサチコ衣装のエレクトしてるゲイか…相当のサイコ野郎なのは間違いないな!恐らく動機は変なDQNネームつけられて子供の頃にいじめられまくって人格歪んじゃったとかそんなとこだろ。…可哀そうに」

 

なんか勝手に過去を捏造された挙句哀れまれてしまう黒幕。

捏造妄想過去に哀れみの表情を浮かべるデス子にアホを見る目を向けるビット。

 

「またなんかアホなこと考えてるんだろうが絶対間違ってると思うぞ…」

 

(こいつは昔から何も変わってないな。バン・フライハイト達もかなり苦労しただろう。…この調子でこちら側でもその黒幕とやらがおちょくられて終わる光景が今から目に浮かぶな…うっ、いかん前世のトラウマが!)

 

こっちもこっちでなんか思いだしちゃったのか身悶えするムックビット。

可哀そうに。

他愛ないやり取りをしていると機材に反応があるのに気づくビット。

 

「…おっと、今帝国軍の通信波をキャッチしたぞ。どうやらこの先の廃墟でで捕り物中のようだな。どうやら当たりを引いたみたいだぞ!どうする?今からそこへ…ってもういない!?」

 

さっきまで横にいたのにあっという間のことであった。

勝手に飛び出したシリューを追う為に慌てて相棒に乗るために走るビット。

 

「まったくアイツは!頼むからあまり派手なことはしないでくれよ…!」

 

(あまり目立ったら行動しづらくなるだろうが!)

 

そう思った直後にあの愉快犯がいる時点で無理だよなと今更過ぎる感想を抱いてしまいがっくりするビットなのであった。

厄介な前世の因縁持ちで苦労人の青年に幸あれ。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

サリー・ランドは逃亡者である。

テロリストの反乱が起きた化学船から共に脱出した祖父のボーマン博士とも帝国軍の襲撃で離れ離れになってしまっていた。悲惨な結果となってしまったZiフォーミングを完遂させるべく、囮となった祖父との再会を信じつつも21世紀の廃墟群に逃げ込むサリーにゼネバス帝国の追跡部隊の魔の手が追いつこうとしていた…。

だが逃げ込んだ廃墟は多数のジャミンガが闊歩する安全とは程遠い場所であった。、

ラプトル型ゾイドのなり損ないのような姿のジャミンガに追い詰められてしまった彼女は恐怖から思わず悲鳴を上げてしまう。

 

「ッ、キャアアーーッ!!」

 

もう駄目だとあきらめかけたその時、見知らぬ黒い少女が上から突然降ってきた。

 

 

 

「消えろ。虫けらども」

 

 

 

温度を感じさせない暗く紅い眼をした少女がイレクトラの傀儡達に向かって冷たい声で吐き捨てる。

 

 

「…誰?」

 

 

極限状態での錯覚か、一瞬ジャミンガ達が怯えたように見えた気がした。自分と対して歳も変わらないように見えるその少女は問いかけに答えることなくジャミンガの群れに突っ込む。

 

 

「だ、ダメ!逃げ…」

 

 

ギョアッ!?

 

 

自らを犠牲にした無謀な吶喊だと思ったサリーだが予想に反して黒い少女は無傷だった。

それどころか突っこんだ前方にいたジャミンガがまとめて数体バラバラに身体を切断されて吹き飛ぶ光景が目に映る。

 

 

「なに、あれ」

 

 

つい先程までは普通の人間のものだった黒い少女の両腕にはその小柄な身体に不釣り合いな大きさの、どこか禍々しさを感じさせる鋭利な金属の爪が生えていた。

無表情で少女は淡々とジャミンガ達を素手で引き裂いていく。

今度は立場が変わって逃げ惑うジャミンガを追って背中からまとめて串刺しにすると獲物を捕らえた鰐かなにかの様に振り回し、何度も何度も地面に叩きつけて残虐に甚振る。

 

 

ギャッ!?グギャアア!!??

 

 

「な、にを…」

 

 

黒いナニカはズタズタで辛うじて死んでいないだけの最後の一体の頭を踏みつけると瞳を暗く濁らせながら何事か呟いている。

 

 

「死んだ。みんな死んだ。いっぱい死んだ。何人死んだと思ってる。死ね。死ね。しね。石ころにへばりついて生きてるだけの寄生虫が。虫けらがしねしねし」

 

 

「ッ、ひっ」

 

 

ぶつぶつと零れる呪いの言葉に思わず恐怖してしまう。

 

必死に息を殺そうとする。

 

アレの意識がこちらに向いたら私が終わってしまう気がして。

 

怖い。

 

恐い恐い。

 

こわいこわいこわい。

 

…バケモノ。

 

 

 

黒いナニカの口が嘲笑うかのように弧を描く。

 

頭を踏みつけて徐々に力を入れていく。

 

異常な圧力にギシギシと悲鳴を上げる。

 

 

ギィっ、ギョアアーー!?

 

 

「いっぱい殺して神様気取りなオマエ達の全てを嗤って、嗤って、嗤ってやる。最期の最期まで踊り狂っていっぱいワタシを嗤わせてくれよ、虫けら」

 

 

 

 

「しね」

 

 

 

 

ギュギャァアアォアアーーー!!??ギゅべっ!

 

 

思い切り踏み抜かれて頭部が粉砕されたジャミンガの虚ろな目玉が目の前まで飛び散ってくる。

 

プツンと何かが切れる。

 

…限界だった。

 

 

「ッ、いっ、いやあアアあアァーーーッ!!!」

 

「…えっ、あっ!?」

 

 

何か我に返ったような声が聞こえた気がするがそれどころではない。

 

堰を切ったように走って逃げだす。

 

どこでもいい。

 

あのバケモノのいない場所ならどこでもいい。

 

逃げないと死ぬ。

 

殺される。

 

早く。

 

ハヤクハヤク。

 

アレから逃げ……

 

 

 

 

目の前にジャミンガ。

 

 

 

「きゃああああああっ!?」

 

 

咄嗟に道路の脇にあった廃車の中に逃げ込む。

 

袋の鼠だ。

 

どうして?どうして?

 

どうしてこんなことに??

 

 

 

(誰か!誰か助けてっ!)

 

 

祈るサリーの立てこもった廃車の天蓋がぶち破られる。

 

 

「いやああああああっ!!」

 

 

もう駄目だと絶叫する少女。

だが上から彼女の身体を掴んだのはジャミンガではなく人間のモノだった。

 

 

「ごめん!つかまって!」

 

 

反射的に相手に抱き着いて車から脱出する。

よく見ると抱き着いた相手はさっき見た黒い少女で…

 

「きっ、」

 

「ごめん飛ぶよ!」

 

思わず悲鳴を上げようとするも突然人間には不可能な異常な脚力でジャミンガ達の手の届かない廃ビルまで跳躍する。

 

「きゃあああああーーーーっ!?」

 

結局悲鳴を上げるサリー。

なんかもう哀れ過ぎである。

 

「よっと」

 

無事着地に成功し、大事な人形を扱うかのようにサリーをそっと地面に下ろす黒い少女。

 

「っ…」

 

そのどこか柔らかいモノを感じる手つきに先程までの恐怖を忘れてしまうサリー。

先程までの狂乱が嘘のように穏やかな様子に思わずまじまじと自分を助けた相手の顔を見つめてしまう。

先程のアレは極限状態の私の脳が見せた幻覚だったとでも言うのだろうか?

 

「驚いた?…さっきは、ごめんね。ちょっと昔のことを思いだしちゃって。怖がらせちゃったね、ごめんなさい」

 

 

「あっ…」

 

 

まるで小さい妹を撫でるかのような優しい手つき。

 

彼女がわからない。

 

本当に先程までのアレはいったいなんだったのだろうか。

 

 

「あの…」

 

 

「おーい!さっきの声は君たちか!大丈夫かーっ!?今そっちに行くよ!」

 

 

黒い少女に疑問を投げようとした瞬間、下から快活そうな少年がワイヤーを伝って飛んで来た。

 

 

「…ほいっと、大丈夫?怪我はない?」

 

「あっ、はい。大丈夫です。あの、私は、あっ、ぐっ!けほっ!」

 

そこでマスクを落としてしまったことに気づいたのかせき込みだすサリー。

 

「ど、どうしたんだ?きみ、大丈夫か!?」

 

苦しむサリーの背中をさすり心配する少年に黒い少女が声をかける。

 

「…ごめん。自己紹介といきたいとこだけどそうもいかないみたいだ。帝国軍の追手がこっちに近づいてきてる。ちょっとこの子のことお願いね。下に降りて相手をしてくる!」

 

「えっ、あっ?ちょっと君!?」

 

止めようとする声を無視して下に降りる。

ひとまずは無事序盤に突入、と言ったところだろうか。

 

「…駄目だなあ、わたしは」

 

アレの走狗共にあの娘が襲われるのを見て、ついゾイドクライシスの時のことを思い出してしまった。

あの時はいちいち数えるのが馬鹿馬鹿しいほどの被害が出ていた。

 

「あの時は結局、何も出来なかったからなー…」

 

私にできるのは破壊だけだ。

あの時世界中で暴走していたゾイド達を排除することはできたがそれをやったらゾイドと一緒に人間たちまで都市ごと殲滅してしまうので結局何も出来ずにあちら側に帰還していた。

都合よく人間だけ避けてくれる非殺傷設定な能力など、わたしは持ち合わせていない。

 

「あの子にも悪いことしちゃったな…後で謝らないと」

 

(フィーネが見たら、怒られちゃうな、今のわたしは)

 

「…お姉ちゃんはいつも笑ってないとね。妹を泣かせちゃいけないんだー」

 

今はもうあの子もバンもいないけど。

 

シリュー・エレシーヌ・リネは笑ってないと。不幸なことなんて何もないんだって顔してないと。

 

あの子が悲しむ顔は、見たくないから。

 

笑うんだ。周りのみんなが悩むのなんて馬鹿馬鹿しく思うくらいに。

 

笑え!

 

 

「ん…誰か入り口にいる?」

 

 

物思いに耽っていたせいか気づかなかった。

しっかりしないと。

 

(気配は…二人?さっさと片付けるか)

 

階段の踊り場から一気に下まで飛び降り奇襲をかける。

軽く一当てして気絶させようし…

 

 

 

 

回避。

 

 

 

 

「えっ、って、わっ!?」

 

 

一撃で終わらせるつもりが避けられたばかりかどこか見覚えのある工具に似た意匠の武器からとばしたワイヤーで足元をすくわれ一瞬で取り押さえられてしまう。

 

 

(いま、のは…)

 

「…いきなり飛びかかってくるとは、相変わらずだな」

 

聞き覚えのある声音に、どくん、と胸が高鳴った気がした。

 

 

(うそだ…)

 

 

そんなはずない。

 

そこまで都合のいい展開があるわけがない。

 

あの二人はいない。

 

もういないんだ。

 

ずっとずっと昔にあの人達は逝ってしまった。

 

確かに看取ってわたしがこの手で埋葬したんだ。

 

 

「もう、だから言った通りになったでしょ!こっちは前と姿が違うんだからちゃんと場所を選ばないとって…」

 

 

…幻聴の、はずだ。

 

 

「悪い悪い。ついつい気が急いちゃってなあ!」

 

 

敵だと思っていた二人がフードを取って顔を露わにする。

やはり知らない男女だ。いや…女性の方はどこか懐かしい面影が、ある?

 

「…らしくもなく辛気臭い表情してると思ったら。また陰でこっそり鬱々としてるのか?シリュー」

 

わたしはまた、夢でも見ているのだろうか?

郷愁のようなナニカを感じさせる女性の方が私の顔に手を伸ばし、どこか悲しげに微笑む。

 

「今度はこっちの方から会いに来たよ。この身体では初めましてだけど、ひさしぶり…」

 

 

 

「お姉ちゃん」

 

 

 

彼女に頭を抱きしめられる中放たれた言葉に、わたしはどこか妹に似た女性の腕の中で呆然と目を見開くことしか出来なかったのだった…。

 

 




謎の男女、いったい何者なんだ…?
どっかで見たような処刑をまたやってしまった…。
シリューは妹達がいないと割とメンヘラ発症します。
本編終わって全部終わってもうこんなに苦しむことはない→選民思想の基地外のせいで地球滅亡。
一見ヘラヘラしてるけど実は地球滅ぼされて沢山の命が死んでくのを生で見続けてたのでかなりキレてました。
人には自分の暗い部分は見せたがらない魔獣であった
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