【ネタ】気がついたらデスザウラーで東京ばな○を食べ損ねていた 作:yoshiaki
最期の一刺しをより確実にするだけのデス子
アニメ最終回版デスザウラーの大きさ分かんない人はニコ動でゴリラの活躍って検索して動画の最後の方見てください。
ゼログライジスに対する度重なる合同軍の作戦も失敗に終わり、最終手段である共和国首都である移民船ネオヘリックシティの特攻はダメージこそ与えることに成功したものの、仕留めるまでには至らず。
今まさに希望の町も古の皇帝竜によって焼き払われようとしていたのだった。
「破壊光線です!」
ゼログライジスの砲口が向けられる先に気づいたクレストウッド大統領がはっとする。
「あの方角は…!」
首都を自爆させてまで護ろうとした入植第二世代の希望の町だった。
「ニューホープ!」
もはや止めることはできない。
そう皆が絶望する中Zi・ENDが放たれようとした瞬間、突如放たれた複数の重力兵器によってチャージが中断される。
『ぐっ!な、なんだ!?』
たいしたダメージではないとは言え先程の移民船の特攻でダメージが入っているのか動きが鈍ってしまう。
「今の攻撃はどこからだ!?グラビティカノンの砲弾はもう撃ち尽くしたはずだ!」
「ギャ、ギャレット少将!突然未知のゾイドの集団が現れました!数およそ3個師団以上!ゼログライジスを攻撃しています!」
「なんだと!?」
「このあたりにそれほどの大軍が隠れる場所などないぞ?どこから現れたんだ?」
「わかりません!先程までレーダーに反応はありませんでした。一瞬のことで…」
狼狽える士官をよそにレーダーに映し出される多数のマーカーを見ていたギャレット少将が気づく。
「…いやまて。まさか、光学迷彩か!?」
「いったい何者なんだ?奴を攻撃しているということは敵ではないのだろうが…」
「謎のゾイド部隊から通信がはいっています!司令部につないでほしいとのことですが…」
大統領とその代理がそろって顔を見合わせる。
「…鬼が出るか蛇が出るか、などと言っていられる状況ではありませんな、閣下」
「人類を救ってくれるのなら例え相手が邪神でも契約するよ、今の私は。…繋いでくれ」
通信要員が回線を繋げると戦闘指揮中なのか見慣れぬ軍装に身を包んだ壮年の士官がモニターに映し出された。
『…一般公開演習前だが古い砲弾の在庫一掃だ!グラビティカノンは全弾撃ち尽くして構わん!ジェノブレイカー隊は荷電粒子砲を一斉射後に各自遊撃を続けろ!散開して常に移動しろ!奴に的を絞らせるな!!』
戦場に目をやると、見慣れぬ恐竜型ゾイドの集団が貴重なはずの重力兵器の派手な援護射撃のもとスラスターを噴かしながら吶喊していく後継が見える。こちらもまた派手に荷電粒子砲と思われる兵器を連射しており、さすがの皇帝竜もこの異常な火力の砲火の連続に苦悶の叫びを上げてしまう。
ギュォオオオッ!!
『お、おのれ!人間どもがあ!!』
歯がみするランドだが絶え間ない砲火に身動きがとれないでいる。
『…おっと。失礼しました、大統領閣下。ご連絡が遅れまして申し訳ありません。こちらとしてもアレを確実に仕留める為に最高のタイミングで横から殴りつける必要があったので平にご容赦を。』
不敵に笑う指揮官に大統領は問う。
『いや、何分このような非常時ですので気にする必要はありません。しかしあなた方は一体何者なのですか?見たところ共和国とも帝国とも異なる装備のようですが…そちらのゾイドも見たことのない種類のものです』
『…実に十数世紀ぶりの邂逅といったことになりますな、今の我々とあなた方の対面は』
「?…何の話でしょうか?」
よくわからないことを言い出した指揮官に共和国側の人員は揃って頭の上に疑問符を浮かべる。
一体なんだというのだろうか。
『小官は惑星Zi連邦ヴィルヘルム・フランツ・ツェッぺリン最高議長の指令によりこちらに部隊を率いて参上いたしました、クラウス・リーフェン・シュバルツ准将であります。立場が逆転して今では我々の方が未来人のようですが…21世紀に我々の先人達が地球を脱出して以来ですな、異なる歴史を辿った未来からの来訪者の皆さん』
「あなた方はまさか…!?」
敬礼するシュバルツ准将の口から飛び出した真相にヘリック共和国大統領ダン・クレストウッドは愕然とするしかなかった…。
***
一方レオ達はイレクトラ・ゲイトの野望を打ち砕くべく全速力で戦場に向かって疾走していた。
「なーんかいやな予感がするんだよなあ…具体的にはシリューがまたやらかしそうな感じがすごいするんだが」
ライガーゼロを駆る青年、前世がラスボスなムックビットことビット・クラウドはぼやく。
シリューの頼みでレオの最後の一刺しを援護するために同行していたが前世のアレが繰り返されそうな予感に微妙な表情になる。
「ビットもか。シリューはやたらと人を驚かせたがるからなあ…。それも割と洒落にならない場面が少なくないし」
「お姉ちゃんのあの悪癖はとうとう前の人生では矯正出来なかったのよね…。全部終わったらまたOHANASHIが必要かしら」
「ははは…」
シリューのコネで供与されたブレードライガーを駆る前世バンもといリュックと後ろの前世フィーネもといジーン。
黒い笑みを浮かべるジーンにリュックも乾いた笑い声を零す。
「…しかしまさかこうしてアンタ達と肩を並べることになるとはな。前世のこととは言え実に奇妙な感覚だよ」
感慨深い顔のビットにさもありなんと二人も同意する。
「前世は前世、今は今。と割り切れれば人生気楽なんだろうがな。まだ割り切れてないのか?」
「…やったことがやったことだ。一時はだいぶ混乱したがな。まあいろいろあったんだがアイツがアンビエントおおおー!シーン集と称して前世の『私』の黒歴史を全世界に大公開して世間の笑いを買っているのを知ってなんか吹っ切れてしまったよ…」
「うわあ…」
「悪いことなんてするものじゃないわね…」
哀れみの眼で見てくる二人にいたたまれなくなったのかビットは話題を転換する。
「…イレクトラとか言う奴も哀れだな。シリューの知る物語とやらでも打倒される運命にあったとはいえ理不尽な愉快犯の餌食になるとは。前世の『私』のように煽られるんだろうなと思うと…」
「ああ…シリューなら間違いなく煽る。絶対やらかすなこれ」
「お姉ちゃん…調教が足りなかったようね。フフフ…」
前世組が共通の話題で旧交を温めるのをよそに主演のレオはシリアスを今だ保ちつつ相棒のライジングライガーと共に行く。
「地球は必ず救って見せる!イレクトラ…お前の思い通りにはさせない!」
愉快な一行の目的地である最終決戦場はすぐそこまで迫っていた…。
***
「シリューのやつ、なんつー正体を隠してやがったんだよ!いくらなんでも…」
戦場カメラの中継映像をボーマン博士と一緒に見ていたバズは呆然と呟いた。
「デカ過ぎんだろ…」
異常な砲火の中、フランク・ランドは驚愕していた。
ゾイドの楽園である新世界まであと一歩というところでその野望が打ち砕かれようとしていたからだ。
『馬鹿な…』
ゼログライジスは突如として現れた謎のゾイド部隊によって全く身動きができないでいた。
異常な量の重力兵器と自分の全く知らないゾイド達の荷電粒子砲の息の合った連携に惑わされてしまう。
反撃しようとするが未知の恐竜型ゾイドは荷電粒子砲という強力な火力に加え、飛行能力と強力なシールドまで備えているようで上手くいかない。
いやそれだけならまだマシだった。
砲火の中現れた新手のゾイドにランドは叫ぶ。
『デスザウラーだと!?』
ランドも資料でのみ知っていた惑星Ziの伝説のゾイドである。
古代ゾイド人の文明を滅ぼし、なぜかかつてのゾイドクライシス時にも一度だけ目撃例があったと知って興奮したからよく覚えている。
直後に目撃された極東の日本エリアは謎のシールドで覆われてどうあっても侵入不可能なのを知って落胆したが。
そんな伝説の化け物ゾイドがなぜ…。
『今更過去の亡霊が私の夢を阻もうなど…フざけるなアアーーーっ!!』
怒りの声を上げるランドだが直後にデスザウラーの下腹部から放たれたレーザーで皇帝竜の左手足が一瞬で跳ね飛ばされてしまう。
グギョオオオオォォォ!?
『ぐわああああっ!』
バランスを崩し転倒しそうになるゼログライジスの頭ををデスザウラーはその巨大な電磁クローで鷲掴みにして宙吊りにする。
『いやー、劣化品のクローンでもゴジュラスの首一撃で切断出来てたからやってみたけど成功したなー。ゾイドは度胸!なんでも試してみるのSA☆』
『こ、こんな、馬鹿な…』
周囲に寄ってきたゼロファントスも皇帝竜を助けようと破滅の魔獣に総攻撃を仕掛けるがまるで歯が立たない。
掌で藻掻く皇帝竜を他所に事態は最終局面へと収束してゆく。
戦場に主役のレオ達が到着したのである。
「案の定(敵の方が)酷いことになってるな…!レオ!俺たちが道を開く!奴のコアまで一気に突っ込め!!」
「わかった!行くぞ、ライガー!!」
グオォ!!
「はっはっは、昔見た光景だ…」
「お姉ちゃんの煽りはこれからよ!」
各々好き勝手言いながら吶喊する3体のライガー。
「全部隊、あのライオン種達を援護しろ!これが最期だ!!」
周囲のジェノブレイカーの集団も足並みを揃えて荷電粒子砲の一斉射撃で進路上のゼロファントスを一気に駆逐していく。
「…これ俺たちいるのか?量産配備に成功したとは言え俺達の時代のことを考えるとシュール過ぎる絵面だぞ!」
「レイヴンとリーゼ達が司法取引でいろいろやっちゃった成果が出たわね…懐かしい」
「アホ言ってないで突っこむぞ!(必死に黒歴史から目をそらしながら)」
「うおおおおおーーーー!!!」
仲間たちに先導されながらとうとうゼログライジスに正面から突っ込むライジングライガー。
『くそオおお!こんな!こんな間抜けな終わり方などオオっ!!』
『逃げるなよおお!エイリアン(異星起源種)同士仲良くしようぜェーーー!!』
デスザウラーの掌から逃れようと最期の足掻きをするランドにシリュー=デスザウラーが叫ぶ。
『これはお前がゾイドとの絆を軽視した当然の結果だ、ネグレクト迷惑親父よ!』
この状況にゾイドとの絆関係ないだろ。
ランドも含めて周囲の者たちは皆そう思った。
そして一人シリアス状態のレオの乗ったライジングライガーが微妙な空気の中ゼログライジスに直撃する。
グギャアアアアアアッ!!??
『ぐわアアア――――ッ!!??』
『はいこれでしゅーりょー!勝利BGMでOPとか流れ出すころかなー?』
ちゃっかり確保していたリジェネレーションキューブとレオをリンクさせる。
しぶとく生き延びていたイレクトラもこれで終わりだ。
『ば、馬鹿な…何故破滅の魔獣が人間どもに手を貸す!?なぜだ!なぜ…』
あと一歩で全てご破算になり絶望するイレクトラに対しシリューは今回のノルマを果たそうとする。
『100年前のばな○を食べ損ねた恨み、やっと果たせたぞ!』
『ば、ばな○?いったい何を…!』
わけがわからないよといった顔のイレクトラ。
当然である。
そんな黒幕に手向け(?)をするシリュー。
『さらばだ、来世ではまともな名前になってゾイドとの絆を学び直すんだぞ、エレクトしてるゲイよ!』
『私の名前はイレ、あっ』
最期まで名前を言えずにこの世から消滅するイレクトラ。
哀れ。
これが100年前にゾイドクライシスを引き起こし、人類滅亡を目論んだ巨悪のあっけない最期であった。
「前世のトラウマがー!」
「(前世今世共に)嫌な事件だったね」
「これがお姉ちゃんの平常運転よ」
『ハッピーエンド!!』
***
旧日本保護区ゲート前
「本当に向こうに帰っちゃうんだね…シリュー」
「賑やかし役がいなくなると寂しくなるな!」
「わたしがいないと寂しい?寂しいよね!(ウザ絡み)」ガバア!
「わっと」「きゃっ」
「バンとフィーネの時も思ったけどやっぱり正統派の主人公カップルはいいなあー。二人とも千年経ってもロンリー魔獣な私と結婚してー…夫婦に挟まれたい…」
「えー」
「あはは…」
二人を両腕でまとめてハグするデス子。
一段落したので惑星Ziに帰ろうとしたらなんかついて来てくれたサリーとレオ二人。
こんな魔獣ニートの見送りをわざわざしてくれる超絶イイ子達である。
「これでも一応宮仕えの身。形式とは言え一度帰って報告あげないとね。なーに二度と会えないわけでもなし。軽く済ませたらまたこっちにも顔だすさー」
「その時はまた是非」
「うん…それに妹夫婦達も一度帝国に帰るみたいだしねー。…鬼のいぬ間に逃げないととか思ってないよ?OSHIOKIこわくなんかないよ?魔獣嘘つかない!」
((戻ってきたらお仕置きが増えるだけなんじゃ…?))
「じゃ、また会おうねー!バイ!」
「またね、シリュー」
「ああ、またな」
手を振りながらゲートの向こう側に消えるシリュー。
騒がしいのがいなくなって若干寂寥感を感じる二人。
「シリューには出会った時から驚かされっぱなしだったなあ…なんか勝ち逃げされたような気分かも」
「ふふっ。私も同じ気持ちだよ、レオ」
空港まで戻る中、サリーがふと悪戯っぽい表情を浮かべる。
「ねえレオ。Ziフォーミングのこと、地球の歴史を巡る旅のこと、私なりに将来のこと色々考えてたんだけど…やってみたいことが一つ増えたの。今すぐの話じゃない。もっと色々しらないことを見て、経験して。…大人になってからでいいから。その時は、私の旅にまた付き合ってくれますか?その、一緒に」
なんだか告白みたいでもじもじしながら上目遣いでレオに尋ねるサリー。
可愛さ天元突破である。
さすがヒロイン。
「なんだいサリー。水臭いよ!俺たちは一緒に冒険してきた仲間だろ!こっちこそよろしく、だよ。サリー」
『仲間』という言葉に若干拗ねたように唇を尖らせながらも微笑むサリー。
「ありがとう、レオ!」
「で、旅ってどこ行きたいの?まさにこれから地球見て回るとこなんだけど…。今行かないってことは何か特別な場所なの?良ければ教えてもらえる?」
「もちろん。私が行ってみたいのは……」
サリーの口から飛び出してきた場所にレオは思わず目を丸くした。
「ええぇーーーッ!?」
少年少女の旅路はまだまだ続く。
人類の永遠の故郷、蒼き地球をどこまでも。
***
惑星Zi連邦首都イヴポリス 最高議長執務室にて
「おーそーいー。ヴィル坊おそーい!人を呼びつけといて待たせ過ぎでしょー。早く来ないと官邸スタッフにヴィル坊の子供の頃の黒歴史大公開しちゃうぞー!」
議長のでかい回転椅子に勝手に座ってぐるぐる高速回転しながら文句を垂れて最高権力者を脅迫する国税寄生魔獣ニート。
最悪である。
「…ここでヴィル坊は勘弁してください。あんまりあることないこと吹聴しないでくださいよ、立場が立場なんですから沽券にかかわります」
バカがぐるぐるする中部屋の主であるツェッぺリン議長が帰ってくる。
「おかえりー。でもヴィル坊のくせに生意気ー。アンタは私がオシメかえたんだよでマウント取るためにオシメかえてたんだからわたしをもっと喜ばせる反応してよー!」
このロリババア最悪である。
繰り返す。
最悪である。
「…偉大なる父祖ルドルフ帝の日記にも書かれてましたがあなたは本能で生きすぎですよ。振り回される周囲の気持ちもちょっとは汲んでもらいたいものですな」
「…むゥ、ルドルフの奴も生意気。出会ったときはあんなに可愛くて純真だったのにー」
(あなたのせいで変わってしまったのでは?)
そう内心ツッコミを入れる議長。
当時も終始こんな調子だったのは想像に難くない。そりゃルドルフ帝も日記に愚痴の一つも書きたくなるのも無理はないだろう。
「…それで、ヒトを呼びつけといてなんでこんなに待たせたの?なんか急用?地球側の案件はもう片付いたんだし今度はこっちでなんか事故でもあったの?」
拗ねてぐるぐるするのをやめて遅刻の理由を尋ねるデス子。
議長は何か思いだしたのか慌てて答える。
「そ、そうでした。それどころじゃなかったんでした。実は先程地球から特使が来られまして。地球からはるばる宇宙船が飛来したので上も下も大騒ぎですよ。」
「ええ!?今更地球から船が来たの?まるでタイミング合わせたみたいに来たなー!すごい偶然」
予想だにしなかった宇宙からの使者という大事件にさすがに驚くシリュー。
今まで音沙汰なかったのに。
…いや、私達が過去の歴史に関わったことで世界線が収束したとか?
なーんてね。
「それが、地球側で貴方にお会いしたいとご指名がかかってまして。だいぶ向こうでもヤンチャなさったようで…」
「へーわたしのファンかなんかかなーサインしてくれとか言われるんかな?で、今から会いに行けばいいの?」
「いえそれが…おっと、来られたようですよ」
廊下の方から人の気配が近づいてきていたことに気づく。
執務室の扉が開かれる。
入ってきた男女の顔を見てシリューは固まる。
それは自分の知っている姿より成長して大人になっているがとても見覚えのあるもので…。
具体的にはつい先刻見た覚えのある顔ぶれだった。
女性の方が前に進み出て手を上げ椅子の上の魔獣に笑いながら語りかける。
「また会えたね!驚いた?」
驚愕し、お株を奪われたデス子は思わず叫んだ。
「うえええええぇーーーーーーッ!!??」
自由過ぎる魔獣と仲間達の旅はまだまだ終わりそうにない。
ドッキリに夫婦揃って人生賭けたヒロインサリー!
余程サプライズしたかったんでしょうねかわいい!
こんなにかわいいんだからデス子も王道主人公とヒロインの夫婦に挟まれたくもなりますね。