普段の生活をしていた泉研。しかしその日常は何者かによって脅かされていた。
今度の異変は……ゲームのキャラクターのグラビア?

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チャージマン研! 「果穂シコ絵師たちの反逆」

 囚人島。かつて凶悪犯が捕まっていたがジュラル星人の手によって脱走を許した島である。現在では改修工事が行われている。

 その様子を映したニュースを見て男は鼻を鳴らした。

 

「へっ!何だってんだ、警察のザルどもが!」

 

 彼は薄暗い部屋の中でパソコンを動画サイトからペイントソフトに切り替えた。ソフトの中には描きかけの絵がある。

 彼はタブレット端末を操作し、1時間程度。その絵は完成した。

 その絵は小宮果穂のR-18のイラスト、いわゆる「果穂シコ」と呼ばれる絵であった。もちろん皆様の知っている通り、果穂シコは警察によって取り締まりを受けている。そう、彼は果穂シコ絵師と呼ばれる犯罪者だった。

 無論、彼も犯罪者として警察に追われる身であるが巧妙な手口によってなんとか警察から逃げていた。

 しかしその犯罪者生命もここで断たれようとしていることに彼は気づかなかった。

 彼のアジトのドアが蹴破られる。

 

「果穂シコ警察だ!お前を果穂シコ教唆、準備及び製造罪で逮捕する!」

「くそぉ!」

「待て、逃がすか!」

 

 絵師は窓から飛び降りたが、その先にも警察の車両がいて捕まってしまう。もう駄目だ、と観念したとき、思わぬところからレーザーが照射され警察官を一掃した。

 

「なにっ!?いったい誰だ!」

 

 彼が周囲を見渡すと、スーツを着てレーザー銃を構えた男がいた。

 

「果穂シコ絵師、君は我々が欲しいものを持っている。どうか我々に協力してくれないか」

「何だと……」

 

 

 いつもの街は、しかしいつものようにどことなくおかしなことが起きていた。

 最初の異変は研が通っている学校でのやり取りだった。

 

「……が、……で」

「あぁ……うん、すごいよなぁ――ヘヘ」

 

 休憩中にタブレットを開き、誰にも聞こえないように教室の隅っこで話すクラスメイトに研は話しかけた。

 

「どうしたんだい、こんな隅っこで」

「あっ、研!これはね――」

「おい、バカッ……。何でもないんだよ、ふへへへ」

 

 そういって誤魔化すように自分の席に戻る彼らを見て研は変だと思いながらも何もしなかった。

 

 しかし家に帰ってテレビをつけてみるとテレビは異様なものを映していた。

 

「ではエンタメニュースのお時間です。今日発売された小宮果穂の画集が――」

「え、何だって?」

 

 小宮果穂といえば人気ゲームのキャラクターではなかったか?そんなことを思いながら研はバリカンと顔を見合わせる。

 

「研坊、どうしてゲームのキャラクターの画集なんかが出版されるのかな」

「さぁ……」

 

 ニュースを見るととても小学生とは思えない容貌の赤毛の少女が水着グラビアのようなものに出演している、という体のイラスト集だった。とてもじゃないが、夕方のニュース番組にしては性的な、そしてインモラルなものであるのは間違いない。

 

 その日から研たちの日常は変わった。テレビを付ければ小宮果穂の写真集が流れ、街を歩けば果穂の水着写真があり、教室ではクラスメイトが毎日果穂の写真をみて興奮していた。

 

「なんだって小学生の性的なイラストがこんなにもてはやされているんだ?果穂シコは犯罪だって有名なのに」

 

 町を歩く研の前に一台のパトカーが通り過ぎた。しかし、様子が変だ。乗っている人間は全員、奇妙な目玉みたいな服を着ている。

 

「おかしいな、尾行してみよう」

 

研はスカイロッドを呼び寄せるとパトカーを上空から監視する。しばらくするとパトカーは山奥のよくわからない施設に入っていた。

 施設のかなには何人もの人間がコンピュータでイラストを描いている。よく見ると画面には果穂シコ画像がいくつもあるのが確認できた。

 

「そうか、ここは果穂シコ工場なんだ!」

「そうだ、チャージマン研」

 

 いつの間にか研の後ろにはスーツを着た男が光線銃を構えて立っていた。

 

「果穂シコは人間の背徳的感情を呼び起こし、人を堕落させる。だから我々にとって都合の良いものなんだ」

「なんだと!」

「ここで我々の計画を知ったからには仕方がない、ここで始末させてもらう!」

 

 男は体を粘土のように変形させ、赤黒い触手のような姿に変化させた。

 間違いない、ジュラル星人が果穂シコを使って人類を滅ぼそうとしていたのだ!

 

「そうはさせるか!」

 

 研は大きく飛び上がり腕を大きく広げ、変装コードを叫ぶ!

 

「チャージング、GO!」

 

 赤と黄の光が周囲をビカビカと照らし、右手を挙げた研の姿を変える。その姿は間違いなくKICHIGAI☆VICTORY!

 ヘルメットをかぶっただけにも見える研だったが、チャージマンに変装した彼はどんな敵にも負けない。彼は追いすがる触手を宙返りで避けるとアルファガンを構えた。

 

「でぇい!」

「ぎゃああぁああーーー!」

 

 ジュラル星人が悲鳴を上げながらその体をゲル状にして絶命していく。

 

「はっ!俺たちは一体……」

 

 あたりをきょろきょろと見渡す絵師たちに研は納得した。

 

「なるほど、みんなジュラル星人の催眠にかかって果穂シコ絵を描いていたという訳なんだ」

「――あぁ!そうだ、俺たちは無実なんだ!ゆるしてくれぇ」

「今度からは果穂シコ絵なんて描いちゃいけないよ、いいね?」

「分かった!」

 

 

 こうしてチャージマン研によってまたも世界は救われた。次の敵も迎え撃て、チャージマン研!

 


 

pixivにも投稿しています。

主戦場をpixivにするかハーメルンにするかは現在でも悩んでいます。

 


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