キユリの朝までラジオ   作:短編連投カクナム

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今回、特に妄想成分多めです。


ゲスト《龍覇(りゅうは)グレンアイラ》

「こんにちゆりゆり~!

 今週も始まりました、キユリちゃんの朝までラジオ! 本日のゲストは、この方です!」

「は、初めまして。アイラです・・・・・・」

「おや? アイラさん、何か足りてなくないですか?」

「た、足りてないって? 何のことかな?」

「とぼけないでくださいよ~、名前の上にあるモノと言いますか、ヒューマノイド(人間)的に言えば名字に当たるものが無いんじゃないですか?」

「うぅ・・・・・・」

「ということで、改めて、どうぞ!」

「ぐ、グレンアイラです。よろしくお願いします」

「はい、こちらあのグレンモルトさんのお嫁さん、グレンアイラさんです! ひゅーひゅー!」

「からかわないでください・・・・・・」

 顔を手で覆うアイラに、キユリは嬉々としてはやしたてる。

「いやーおめでたいですね! これからお子さんとかも生まれてくるんでしょうね、具体的にはグラッサちゃんとかタレットくんとか!」

「そうなる、のかな?」

 このアイラにとっては未来の出来事のため、曖昧に頷く。

「というか、まだプロポーズもしてないのにグレンモルトさんの名字を名乗るって、スゴいですよね」

「なんていうか、その、舞い上がっちゃって・・・・・・」

 最終決戦だったのだ、仕方ない部分もあるだろう。

「名字で思い出しましたけど、アイラさんって前はグレンモルトさんのこと『グレン』呼びだったんですよね? なんで途中から変えたんです?」

「なんでそんなことまで知ってるの・・・・・・?」

 記録されて(フレテキになって)いるものは仕方ない。

「えっとね、モルトがガイギンガ──ドラゴンの力に飲み込まれちゃったことがあって」

「《暴龍事変ガイグレン》ですね」

「うん。師匠のフィディックさんの協力もあって、なんとかドラゴンの力を抑え込んだんだけど、流石のモルトも気落ちしちゃって。お父さんのリベットさんも、同じようにドラゴンの力に飲まれたことがあったから──」

「なるほど、グレン家の特性、みたいなものなんですかね」

「そうみたい。だから、『グレン』って呼びづらくって・・・・・・思い切って下の名前で呼んでみたの。

 『モルト!さっさとパワーアップして、二本とも使いこなしなさいよ!あなた、『デュエル・マスターズ』で優勝するんでしょ!』って」

「当時のアイラさん、結構苛烈ですね」

「うん、お恥ずかしながら・・・・・・」

 少し顔を赤くし顔を逸らすアイラ。

「そして無事結ばれました、と」

「ざ、雑だ!? それにまだ結ばれてないから!」

「・・・・・・『まだ』?」

「あっ、えっと、違うくて!」

 あたふたするアイラを面白がるキユリ。

「私が言うまでもなくそうなるでしょうけど、お幸せに~」

「あ、ありがとう?!」

 配信は終始甘ったるい空気のまま進んでいった。

 

 

「ところでアイラさん。『ブラックアイラ』さんってご存じですか?」

「えっと、知ってはいるというか、別世界の私から生まれた存在? みたいな感じだよね」

「ですです。つまり、今のアイラさんに侵略ウイルスを取り込んでもらったら、ブラックアイラさん生まれたりしませんかね?」

「えっ」

 マッドな発言をするキユリに、アイラは驚きのあまりフリーズする。

「大丈夫です、デドダムさんに無害な侵略ウイルスを貰いますから! だからちょっと動画撮影に、もとい高尚な実験に協力してください!」

「いま動画撮影って言ったよね!?」

「そろそろネタが切れるんです! 伸び悩んでるんです! 人助けだと思って!!」

 タイトルは『【神回】侵略ウイルスでアイラさんが大変なことに?!【驚愕】』辺りだろう。

「《助けて、モル──」

「わー待って待って待ってください!!?」

 思わず叫ぼうとするアイラに、キユリは慌てて止めに入る。

「それドラグナー出てくるヤツじゃないですか! モルトさんとかリンクウッドさんとかデッドマンとかボルベルグさんとか!」

「最後の人、知らないんだけど・・・・・・」

「すみませんでしたごめんなさい! 勘弁してください!?」

 その後、キユリが謝り倒し、配信は終わった。




一発ネタ
「こんにちゆりゆり~!
 本日のゲストは、ジュランネルさん! なんですが、あの~? 聞こえてます~?」
「(身じろぎ)」
「あっちょっ待っ!? す、スタジオが! スタジオが崩れる!!?」
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